長崎「崇福寺」は日本最古の中国寺院!圧巻の国宝建築や御朱印とは?

崇福寺は長崎にある日本最古の中国式の寺院です。崇福寺には国宝の第一峰門や大雄宝殿、県指定史跡の媽姐堂、ランタン祭りなどの見どころがあり、日本にいながら中国の雰囲気を堪能出来ます。崇福寺の御朱印やお守り、拝観料や駐車場について詳しく紹介します。

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目次

  1. 1長崎「崇福寺」とは
  2. 2長崎「崇福寺」の見どころ
  3. 3長崎「崇福寺」の御朱印やご利益
  4. 4長崎「崇福寺」の詳細情報
  5. 5長崎「崇福寺」で中国文化を感じよう!

長崎「崇福寺」とは

崇福寺は長崎県長崎市にある寺院で日本最古の中国式寺院でもあります。崇福寺は、国宝や重要文化財にも指定される門や宝殿があり長崎の観光スポットとしても有名な寺院です。日本にいながら他国の情緒が感じることが出来ます。

長崎にある崇福寺の見どころや御朱印、拝観料などを詳しく紹介します。長崎のおすすめ観光スポットでもある崇福寺へ是非、足を運んでみて下さい。

中国の文化を感じることのできる寺院

長崎の崇福寺は日本にいながら中国文化を感じることができる中国式の寺院です。異国の雰囲気が感じられる崇福寺は国宝や重要文化財など貴重な建造物が多く現存されています。長崎の観光スポットでもある崇福寺へ是非、行ってみてください。

長崎三福寺にも数えられている場所

長崎県長崎市にある崇福寺は長崎三福寺に数えられる寺の1つでもあります。長崎三福寺は長崎にある興福寺福済寺崇福寺の3つの寺の総称です。唐三か寺(とうさんかじ)と呼ばれる事もあります。長崎三福寺は江戸時代初期に創建された寺です。

興福寺は長崎市寺町に位置しています。日本最古の黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院で1624年に創建されました。黄檗宗は日本の三禅宗のうち江戸時代に始まった一宗派です。福済寺も黄檗宗の寺院で長崎市筑後町に1628年に創建されました。

興福寺、福済寺、崇福寺の名前に入っている福の字から長崎三福寺とよばれています。長崎市玉園町にある聖福寺を合わせて長崎四福寺と呼ばれる事もあります。

語り継がれる韋駄天伝説とは?

崇福寺には今も語り継がれている韋駄天伝説という伝説があります。韋駄天は仏教において天部に属する神です。僧侶が集まり修業をする清浄な場所を伽藍(がらん)といいます。韋駄天は伽藍を守る護法神として中国の禅寺では山門や本堂前によく祀られています。

韋駄天は日本の禅宗では厨房や僧坊を守る護法神として祀られおり、小児の病魔を除くとも言われています。崇福寺の護法堂にも関帝像と一緒に韋駄天が祀られています。この護法堂に残る話が韋駄天伝説です。伝説を簡単に説明します。

関帝像の前に食べ物をお供えしていましたが、それがねずみに食べられてしまいます。それも一度ではありません。

ある日、和尚は関帝像をせめて右の頬を打ったというではありませんか。その時に頬の部分が剥げてしまいました。その翌朝、像を見るとねずみが韋駄天の剣に刺し抜かれていました。現代では足が速い人の事を指して韋駄天という事があります。

素早いねずみを仕留められるほど足が速い、素早いという伝説になりました。また和尚が打って禿げさせてしまった関帝像の右頬は今もその跡が残っていると言われています。実際に崇福寺を訪れて護法堂の関帝像を確認してみて下さい。

長崎「崇福寺」の見どころ

国宝や県指定史跡に指定されている第一峰門や大雄宝殿、媽姐堂など崇福寺には多くの見どころがあります。長崎で行われるランタン祭り、ランタン祭り最終日に崇福寺で行われる燈籠際、崇福寺の見どころについて詳しく紹介します。

見どころ①日本で最古の中国式寺院

長崎にある崇福寺は日本最古の中国式寺院で、長崎に4つある唐寺の1つです。崇福寺は今から約390年前、1629年に創建されました。当時長崎で貿易を行っていた福建省出身の華僑の人々が中国の僧、超然(ちょうねん)を招いて造ったと伝えられています。

福建省とは今の中国の省の1つですが、その大部分を中華人民共和国が統治しています。一部の地域のみ台湾が統治しています。華僑は外国に移住している中国人のことを主に指しますが、台湾人を指す場合もあります。

日本最古の中国式寺院で日本にいながら中国の雰囲気を感じてみませんか。崇福寺の中国様式の山門から寺院内まで見応えがあります。

見どころ②国宝に指定「第一峰門」と「大雄宝殿」

日本最古の中国式寺院である崇福寺には国宝に指定されている第一峰門と大雄宝殿があります。第一峰門は1644年に建立されました。大雄宝殿は1646年に建立されました。大雄宝殿は建立当初、単層でしたが延宝から天和年間に上層が追加されて今の姿になりました。

崇福寺は国宝に指定されている第一峰門と大雄宝殿の他に国指定の重要文化財県指定有形文化財市指定有形文化財を合わせて20近くの文化財があります。国宝をはじめ、多くの指定文化財を目にすることができる長崎の崇福寺へ是非、足を運んでみてください。

見どころ③県指定史跡「媽姐堂」

長崎にある崇福寺には媽姐堂があります。媽姐堂は長崎に存在する唐寺の特色でもあります。媽姐(まそ)は航海や漁業の守護神として祀られている女神です。中国沿岸部を中心に信仰をあつめており、航海や海に携わる事柄に利益があります。

媽姐は海の神様として知られ、福建省や潮州など中国南部の沿岸地方で特に信仰をあつめていましたが、時代の流れで媽祖は次第に万物に利益のある神と考えられるようになっていきました。長崎の唐寺に媽姐堂があるのは、唐船主達が航海安全を願い祀ったためです。

媽姐堂は長崎にある唐寺の特色です。崇福寺とともに長崎三福寺に数えられている興福寺、福済寺にも媽姐堂が存在します。

見どころ④ランタン祭り

ランタン祭りはたくさんの人で賑わう祭りで、長崎市中心部で行われています。祭りの開催は中国の旧暦1月1日から1月15日に合わせて行われています。色とりどりのランタンや龍や鳳凰などの霊獣など1万個以上のランタンが飾られる光の祭典です。

ランタン祭りの期間中にはパレードや龍踊り、中国雑技などの様々なイベントが行われます。ランタン祭りの最終日には崇福寺で無料の団子が振る舞われます。この団子は中国の元宵節という風習にならって振る舞われるものです。

旧正月の最終日を中国では元宵節と呼びます。元宵節の日に中国では招福を願い団子を食べる風習があります。この風習にならって振る舞われる団子は500食ほど用意されています。

ランタン祭りの最終日、崇福寺は無数の蝋燭で彩られています。崇福寺では元宵節に燈籠際が行われます。無数の蝋燭に火が燈される幻想的な姿を見られるのは、崇福寺の大雄宝殿、護法堂、媽姐堂です。

地元の人は勿論、県外や海外から訪れる人も多い長崎のランタン祭りに是非、行ってみてください。ランタン祭り最終日には是非、崇福寺の招福団子や燈籠際に足をお運び下さい。

良縁を願って結ぶ「赤い糸のお守り」

長崎ランタン祭りの期間中には赤い糸のお守りが販売されます。ランタン祭りの来場者が良縁を願って結ぶ赤い糸のお守りのご利益を高める事前祈願を崇福寺で行っています。赤い糸のお守りは中国の縁結びの神様、月下老人に由来します。

唐の若者が月夜にあった老人から将来の妻を予言されたという続幽怪録の故事から男女の仲を取り持つ人のことを月下翁や月老と称することもあります。赤い糸と言うとまずはじめに恋愛関係のご利益を思い浮かべます。恋愛成就や結婚祈願を願う人がほとんどです。

良縁は人と人との良い縁のことななので仕事関係や友人関係の良縁を願っても良いのです。また赤い糸の祈願で実際に良縁に巡り会えたという報告も多く存在します。

長崎「崇福寺」の御朱印やご利益

長崎の崇福寺に祀られている神から様々なご利益を受ける事が出来ます。崇福寺に伝説の残る韋駄天には盗難や火難の防止のご利益があり、媽姐堂に祀られる媽姐は元々は海の女神として広く知られていましたが、万物にご利益があると言われる女神です。

様々なご利益を受けることの出来る長崎の崇福寺で手に入るお守りにも多様な種類があります。御朱印やお守りについて紹介します。

プリントされた御朱印がもらえる

寺院や神社を訪れた際に授与出来る御朱印ですが、崇福寺では御朱印を行っていません。崇福寺でいただけるのは御朱印風のスタンプです。崇福寺では御朱印や納経を行っていませんという貼紙がしてあります。寺院や神社では必ず御朱印が頂ける訳ではありません。

御朱印は、写経を行った印に納経した寺院の印鑑などを押して頂いたことがはじまりと言われています。近年、御朱印は神社や寺院に御朱印授与所が設けられており比較的気軽に授与出来る様になっています。

日付は売店の方の手書き

崇福寺には売店があります。売店は崇福寺の国宝、第一峰門を越えたところにあります。この売店の方がプリントされた御朱印風のスタンプに日付を手書きで書いて下さいます。

お守りの種類も様々

崇福寺では様々なお守りを手に入れる事ができます。お守りや銅像などは第一峰門を越えた場所にある売店で購入することができます。金龍やランタン、健康祈願のお守りなど様々な種類があります。長崎の崇福寺へお越しの際には是非、売店にも寄ってみてください、

長崎「崇福寺」の詳細情報

長崎にある崇福寺までのアクセス方法や拝観料駐車場についての詳細情報です。日本最古の中国式寺院、崇福寺へ訪れる際の参考にしてください。

「崇福寺」の拝観料は?

寺院には拝観料が必要な寺院と拝観料無料の寺院があります。長崎の崇福寺は拝観料が必要な寺院です。崇福寺の拝観料は大人300円、高校生200円です。中学生以下の拝観料は無料となっています。障害者手帳をお持ちの方とその介助者は無料で拝観出来ます。

障害者手帳をお持ちの方は手帳の提示をお願いします。崇福寺は拝観料が必要な寺院ですが国宝や重要文化財に指定されている建築物の数を見ると、拝観料300円は決して高いものではありません。

アクセス方法は?

崇福寺までのアクセス方法ですが、長崎駅から路面電車のご利用が便利です。長崎駅から崇福寺行きの路面電車で12分、下車してから徒歩3分で崇福寺に着く事が出来ます。路面電車は道路上に敷設された軌道を用いる路面鉄道の事です。

日本では長崎の他、富山や福井、熊本などでも路面電車の姿を見る事が出来ます。長崎駅から崇福寺まで徒歩20分程で行くことが出来ます。長崎の町並みを眺めながら徒歩で崇福寺へ向かう事も可能です。

駐車場情報は?

崇福寺には専用の駐車場が整備されています。しかし、こちらの駐車場は10台ほどしか車を停めることが出来ません。混雑時はほぼ停める事が出来ません。お車でお越しの方は崇福寺の近くの有料駐車場又は長崎の駅の駐車場を把握しておくと便利です。

崇福寺から徒歩1分程の場所に覚えておくと便利な有料駐車場、崇福寺通りパーキングや東亜閣パーキングがあります。崇福寺の駐車場が満車の際には近くの有料駐車場をご利用下さい。

「崇福寺」の基本情報

名称 崇福寺(そうふくじ)
住所 850-0831 長崎県長崎市鍛冶屋町7-5
営業時間 午前8時から午後17時
拝観料 大人300円 高校生200円
中学生以下 無料
障害者手帳をお持ちの方はご提示下さい。拝観料が無料になります
駐車場 あり
※10台駐車可能
アクセス 長崎駅から路面電車にご乗車下さい
12分程で路面電車の停車駅「崇福寺」下車
崇福寺まで徒歩3分で行くことが出来ます
参考サイト https://www.at-nagasaki.jp/spot/96/
備考 崇福寺専用の駐車場がありますが、駐車可能な台数に限りがあります
お車で移動する方は近隣の有料駐車場か長崎駅の駐車場をご利用ください

長崎「崇福寺」で中国文化を感じよう!

長崎にある崇福寺は日本最古の中国式寺院です。日本にいながら中国文化を感じられる崇福寺へ是非、足を運んでみてください。たくさんの人で賑わうランタン祭りに合わせて長崎へ行くのもおすすめです。

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この記事のライター
やえざくら
文章書いたりイラスト描いたりしています。道の駅や神社、水族館等が好きでよく日帰り旅行に行きます。

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