「雲仙普賢岳」を登山道トレッキング!大自然の絶景やルート詳細を解説!
雲仙普賢岳の登山ルートや魅力を紹介していきます。雲仙普賢岳の大自然が育む素晴らしい景色や、スポットがたくさんあります。初心者にも玄人にも楽しめる登山スポットとなっており、冬の霧氷など楽しめる要素がたくさんあり、飽きさせることは無いでしょう。
長崎県の「雲仙普賢岳」とは
長崎県には雲仙普賢岳という日本でも最大級の火山がそびえたっています。長崎県の島原半島の中央部に位置しており、人類にとって危機をもたらした火山でもあります。そんな雲仙普賢岳は観光名所としても有名で多くの観光客が登山に訪れています。
世界でも注目を浴びた火山を登ろう!
そんな長崎県にある「雲仙普賢岳」は世界からも注目されている火山で、世界的ユネスコが雲仙普賢岳を取り上げた講演会を催したりもしました。それくらい我々にとって影響力のある存在であることが分かります。
「雲仙普賢岳」の魅力とは?
今日の雲仙普賢岳
— 陸参 (@beta_jam1) April 24, 2020
やっぱりデカい pic.twitter.com/aKYKPMmiH1
それではその「雲仙普賢岳」の魅力とは一体何なのでしょうか。人間に危害をもたらす火山であるのにも関わらず、なぜこんなにも人を引きつけるのでしょうか。その魅力をいくつか紹介していきます。
トレッキングで絶景を楽しめる
雲仙普賢岳はトレッキングを楽しむことができます。トレッキングとは登頂を目指す登山とは少し違い、特に登頂にこだわらず、ただ登山道を歩くことを目的とした言葉です。山頂を目指さないわけではないので、行動の過程で山頂に行くことはあります。
そのトレッキングを通して雲仙普賢岳の絶景を楽しむことができます。国見岳や間近に迫る平成新山、有明海などの絶景を望むことができます。初心者でも楽しみやすく、長崎県の街並みを一望できる素晴らしい景色を楽しめます。
噴火活動で閉ざされていた登山道も開通
2014年頃雲仙普賢岳の噴火活動によって閉ざされていた登山道がついに開通しました。22年間ずっと閉ざされていた登山道なのでトレッキングをしたい人にとっては待望の出来事でした。この登山道が解禁されたことによりより雲仙普賢岳の魅力がアップしました。
そこには5000年前溶岩が冷えて固まる際にできた隙間から、涼しい風が吹いてくる風穴があります。夏は最高の登山中の休憩場所となります。より雲仙普賢岳の自然の恵みや、雄大さを感じることができるようになりました。
普賢岳固有の季節の植物を見ることができる
雲仙普賢岳にはそこでしか見られない固有の季節の植物を見ることができます。代表的な植物としてあるのが「ミヤマキリシマ」です。一面ピンクの絶景を眺めることができ、その中で国宝級に珍しい「白いミヤマキリシマ」を見つけてみてください。
雲仙普賢岳の四季も楽しもう!
雲仙普賢岳は登山しながら分かりやすく四季を感じることができるスポットとしても有名です。春は「ミヤマキリシマ」、夏は「新緑」、秋は「紅葉」、冬は「霧氷」の絶景を楽しむことができます。年に4回は楽しむことができるスポットです。
四季①春はミヤマキリシマ
春は「ミヤマキリシマ」が咲き誇り、雲仙普賢岳を彩ります。先ほども少し説明しましたが一面をピンクに染めてくれます。また「ウンゼンツツジ」とも呼ばれており4月下旬から5月下旬ごろまでが見頃です。
四季②夏は新緑
夏はきれいな「新緑」を楽しむことができます。明治時代から避暑地・保養地として有名で、雲仙普賢岳はオアシスと化します。標高が700m程の高地のため、夏は北海道の札幌と同じ涼しさとなっています。
四季③秋は紅葉
秋は美しい「紅葉」でうっとりと過ごすことができます。一面が燃え盛るような赤や橙の紅葉の海となっており、木々も実を実らせ最高の景色を楽しむことができます。10月下旬から11月上旬までその絶景を楽しめます。
四季④冬は霧氷
冬は幻想的な「霧氷」の美しさを楽しむことができます。天から舞い降りた美しい天使たちが集まったかのような優しくも儚い霧氷が雲仙普賢岳を華麗に変身させます。「花ぼうろ」とも呼ばれる霧氷は神秘的な自然現象で朝日に輝く白銀の世界をお楽しみください。
「雲仙普賢岳」の登山ルートとは?
雲仙普賢岳のトレッキングルートはどのようなものなのか紹介していきます。どのくらいの時間がかかり、ルートによって変わる景色などもあるので、登山方法などもお話していきます。
出発地点はどこ?
雲仙普賢岳のルートの出発地点がはどこにあるのか紹介していきます。出発地点は登山用の池ノ原園地駐車場です。池ノ原園地にある3つの駐車場「矢岳駐車場」、「野岳駐車場」、「妙見駐車場」の無料駐車場に駐車をして向かうのがマナーとなっています。
登山の所要時間は?
雲仙普賢岳の登山ルートの所要時間はだいたい4時間から6時間程かかります。雲仙普賢岳にはきれいな景色はもちろん、植物などもあります。また、温泉もあるので一日を雲仙普賢岳で過ごすことができるでしょう。
初心者でも登れる?
雲仙普賢岳のトレッキングレベルは登山靴や冬季でのアイゼンなどの登山装備、および相応の体力が必要になってきますが、初心者でも十分に登山をすることができます。初心者にちょうどいいトレッキングレベルでしょう。
仁田峠についたら忘れず擦れずトイレを!
是非とも島原にお越しの際には、仁田峠の休憩所で普賢岳を眺めながら噴火まんじゅう食べて温まってほしい pic.twitter.com/rK14YqweT5
— ちゃーはん@もうだめぽ (@chaaaahaaan) February 21, 2019
登山をするにあたってトイレは大事になります。トイレを見つけた際は忘れずに用を足しましょう。特に仁田峠は最後の水洗トイレで、断トツで清潔になっています。もう1つ最後にトイレがありますが、仁田峠で最後のトイレを済ませることおすすめします。
売店もある?
また仁田峠は、最後のドリンク販売所があります。ドリンクだけではなく、ランチパックやちくわ、温泉卵も販売しています。のどが渇いた時だけでなく、少し小腹が空いた、空きそうならば訪れてみてください。
初心者はロープウェイがおすすめ
初心者の方はロープウェイを使っていくことをおすすめします。ロープウェイを利用することで体力を温存して登山を思う存分楽しむことができます。またロープウェイからしか見えない絶景を楽しむことができます。
ロープウェイからは雲仙普賢岳を一望することができ、壮大な景色を見ることができます。初心者はもちろん初心者でない方でもロープウェイを利用してみてもいいでしょう。ここからしか見れない景色を堪能することができます。
利用料金は?
ロープウェイの利用料金として往復と片道で変わります。往復の場合、大人1,290円 小人650円かかります。片道の場合、大人730円 小人370円かかります。団体料金もしっかりと備わっています。
15人以上の団体の場合、大人1,130円 小人570円かかります。31人以上の団体の場合、大人1,000円 小人500円かかります。団体の学生割引もあり15人以上の場合、大人1,000円 小人500円かかります。31人以上の場合、大人880円 小人440円かかります。
運行時間は?
ロープウェイの運行状況は季節によって変わります。4月~10月は8:30~17:20(上り最終17:00)、11月~3月は8:30~17:10(上り最終16:50)の間稼働しています。ロープウェイはその時の状況によって運行が変わることがあるのでチェックしておくといいでしょう。
注意点は?
注意点として登山客の方は必ず「片道切符」を購入してください。また他のルート行きのロープウェイもあるのでしっかりと行き先を間違いないようにしてください。別の山に登山することになってしまいます。
妙見岳登山道へ行こう!
ロープウェイを使用しない場合は「妙見岳登山口」から「妙見岳登山道」へ行って山頂を目指していきましょう。妙見岳登山道には珍しい白いミヤマキリシマがあったり、そのルートからは様々な絶景を見ることができます。
ロープウェイを利用しないので時間・体力を使いますが、しっかりと歩いていくことで見える景色や自然に囲まれています。登山・トレッキングが大好きな方はぜひとも歩いて頂上を目指してみてください。
山頂展望台から見る絶景
雲仙普賢岳なう‼️‼️
— 古田 裕清 (@yusei518) September 9, 2016
ちょー景色綺麗やわ👍👍 pic.twitter.com/dS8inxtAtE
山頂駅に着いたら5分で山頂展望台へと行くことができます。山頂展望台では、橘湾から長崎市までを一望することができます。かなりきれいで爽快な景色が広がっており長崎の知られざる姿を知りことができます。
長崎近海も見ることができます。また逆に外側から見る雲仙普賢岳もかなり壮大で美しいので、遠くから雲仙普賢岳と共に記念撮影を撮ることもおすすめです。太陽とのコントラストが綺麗で、目に嫌でも焼き付くでしょう。
「雲仙普賢岳」の妙見神社から先は?
I'm at 妙見神社 in 雲仙市, 長崎県 https://t.co/7cVUoXvSlI pic.twitter.com/LkjfY4EBDy
— 六武斎 (@rokumusai) February 1, 2020
雲仙普賢岳の先には神社があります。その神社の実態やその先にあるものを紹介していきます。雲仙普賢岳を登山した後待っているものは何なのでしょうか。
山頂展望台付近の妙見神社へ行こう
山頂展望台の石段を下ったら、朱の鳥居が待っています。それをくぐって進んでいくと「妙見神社」が待っています。途中分かれ道がありそこは冬、霧氷の絶景ポイントとなっています。その分かれ道を直進していただければ妙見神社へと到着します。
境内にはベンチがあり休憩所として多くの人が休憩をしています。季節によって神社の顔が変わっていくので、見たい顔に合わせて訪れる時期を調整してみて下さい。
国見別れで選択!
妙見神社で参拝を終えたら、国見別れでどこに向かうか選択をしてください。「国見岳ルート」か「国見岳をスルーして普賢岳へ行くルート」があります。それぞれどんな特徴があるのか紹介していきます。
ルート①国見岳へ寄り道するコース
こちらのルートは普賢岳に先に行った方より40分~60分ほどプラス時間が必要になります。時間がない方や体力が厳しい方は普賢岳ルートに行くことをおすすめします。ただこちらのルートに行くことで素晴らしい景色を見ることはできます。
国見岳の麓は絶景ポイントの宝庫で、ずっとシャッターボタンを押せるほどシャッターチャンスにあふれています。国見岳の頂上もきれいな景色が広がっており、「山ごはんポイント」となっています。
ルート②普賢岳へ向かうコース
普賢岳ルートは初心者の方におすすめのルートです。最短で雲仙普賢岳のてっぺんを目指すことができるルートなので登頂を早くしたい方にもおすすめです。鬼人谷や、立岩の峰、新登山道などが待っているのでお楽しみください。
撮影ポイントはヒカゲツツジの大群落
雲仙普賢岳の名物撮影スポットとして有名なのが「ヒカゲツツジの大群落」です。ヒカゲツツジは5月上旬が咲き乱れる時期で、その時期に訪れたらぜひ撮影していただきたいスポットです。霧氷沢に咲き乱れておりトレッキングの疲れを癒してくれます。
普賢岳山頂には秩父宮殿下御登山記念碑がある
長崎での旅。
— 志々雄 (@sisiosisiosisio) March 30, 2015
雲仙普賢岳へ登山。
平成元年の噴火から27年。
平成新山からは今だに噴煙が。
九州は火山活動が活発です。
右は秩父宮殿下登頂記念碑。
噴火にも耐えたのかな。
天高く聳え立っていました。
「日本が日本で在り続けますように」 pic.twitter.com/gNPoUrDWxN
雲仙岳の頂上には「秩父宮殿下御登山記念碑」が置かれています。この記念碑が見えてきたら頂上まではもうすぐです。雲仙普賢岳の激しい噴火にも耐えて今なお健在しているこの記念碑にはとてつもないパワーを感じます。
頂上で普賢岳の標識を撮影!
頂上に到達したら普賢岳の標識と一緒に記念撮影を撮ることが定番となっています。普賢岳の標識と、平成新山バックにして撮れば至高の写真の完成です。ただこれを撮る人が多すぎて平成新山を普賢岳と勘違いする人が多いとか少ないとか。
帰りは紅葉茶屋で休憩しよう!
紅葉茶屋って店があるわけじゃないのね
— Ito-san第二章〜Hallelujah〜 (@itokinkayaholic) April 1, 2019
あと1350m、下りるだけ pic.twitter.com/MDU2DVdPYk
雲仙普賢岳の頂上まで登山をしたら帰路に着く前に、「紅葉茶屋」で休憩することをおすすめします。秋にはきれいな紅葉に心と体を癒されてください。特に休憩する場所というわけではないのですが、1つのポイントとして覚えられています。
「雲仙普賢岳」の詳細情報
本日の雲仙普賢岳 pic.twitter.com/8w14WTPY2W
— もっこし (@mokkosiouji) April 20, 2020
雲仙普賢岳へのアクセス方法や駐車場情報について紹介していきます。また冬は雪によってアクセスがどのようになるのかについても紹介していきます。どんなものを用意していけばいいのかについても紹介します。
アクセス詳細は?
雲仙普賢岳まではバスが出ているのでそれに乗っていけばそこから約50分で着きます。JRでのアクセスも可能で諫早駅が最寄り駅です。
駐車場詳細は?
駐車場は前にも記載した通り、3つあり「妙見駐車場」・「野岳駐車場」・「矢岳駐車場」とあります。それぞれの駐車場にトイレが設置されており、基本的にはこちらの3つの駐車場を使うといいでしょう。
冬は登山道はどうなる?
四季を楽しむことができる雲仙普賢岳ですがその中でも冬の登山道は一番幻想的で、素晴らしい景色と共にトレッキングを楽しむことができます。冬に見れる霧氷は現実世界から自分自身を離れさせ、特別な世界に引き込んでくれるでしょう。
しっかり装備を整えて行こう!
初心者の方でもしっかりと装備を備えることが大事です。登山靴や冬にはアイゼンなどの専用装備を備えて赴くことで、安心してトレッキングを楽しむことができます。登山は楽しいものですが準備を怠ると命の危険にも関わってくるのでしっかりと準備しましょう。
「雲仙普賢岳」の基本情報
雲仙普賢岳の登山で絶景を堪能しよう!
これまで雲仙普賢岳の魅力を紹介してきました。雲仙普賢岳は四季によって見える顔が違い、何度も楽しむことができる素晴らしい登山スポットでした。雲仙普賢岳固有の「ミヤマキリシマ」など素晴らしい自然にも囲まれています。
ロープウェイは初心者の方におすすめですが、ロープウェイから見る景色は絶景で、初心者でない方でもロープウェイを利用し感動の景色を拝むのもとてもいいでしょう。季節によって雰囲気が全然違うので、好きな顔を見に行ってください。
また冬に見られる「霧氷」は雲仙普賢岳の最大の特徴といっても過言ではないでしょう。霧氷のその幻想的な姿はたちまち私たちを非現実世界へといざなってくれるでしょう。霧氷を人生で一度は見てみたい方も多いのではないでしょうか。ぜひ足を運んでみてください。