大分「両子寺」は神秘的な森林と仏の聖地!仁王像や七不思議とは?

森林浴と神仏両方のご加護に与かれるパワースポット、それが両子寺です。ご本尊である不動明王と仁王像の迫力は圧倒され、秋には色鮮やかな紅葉と七不思議を楽しむ事が出来ます。すぐそばのおそば屋も絶品ですから御朱印帳を手に両子寺を参拝してみませんか。

大分「両子寺」は神秘的な森林と仏の聖地!仁王像や七不思議とは?のイメージ

目次

  1. 1大分「両子寺」とは
  2. 2大分「両子寺」の特徴
  3. 3大分「両子寺」の七不思議とは?
  4. 4大分「両子寺」の御朱印やお守り
  5. 5大分「両子寺」の詳細情報
  6. 6大分「両子寺」で子授かりのパワーを頂こう!

大分「両子寺」とは

天台州別格本山、六郷満山総持院『両子寺(ふたごじ)』――両の子と書いてふたごと読む事も珍しいですが、このお寺の稀な点はそれだけには留まりません。両子寺のある国東半島は極めて特殊な場所です。なぜなら、神様と仏様が混在し信仰されてきた神仏習合発祥の地とされ、ここ両子寺ではお寺でありながら奥の院に続く道には鳥居を見る事も出来るからです。

難しい事はさておいて、神様と仏様が集まるいわばパワースポットです。両方から頂ける有り難い加護はさまざまありますが、特に注目されているのは子宝と長寿のお力です。子宝にをあやかる際は作法や準備が必要となりますが、その辺の事も交えつつ、両子寺の魅力をご紹介させて頂きます。

森林浴の森百選の指定地でもある自然豊かなお寺

大分県にある両子寺は文字通り両子山に位置します。両子山の標高は721mであり、その丁度中間辺りにある両子寺は今も多くの自然が残り、秋になれば一面紅葉が山を彩ります。その古来から時間と共に育まれてきた景色は多くの人を癒し、現在では森林浴の森・日本百選に選ばれ地元の人にも愛されています。

秋は秋の、春は春の彩りで参拝者のみならず、写真家達の心も惹きつけてやまない両子寺周辺の景色をぜひご自身の目でも確認して頂けたらと思います。

大分「両子寺」の特徴

先程も書かせて頂きました通り、神仏習合のお寺でありますことから、ご本尊様である不動明王様の他にも、観音様や阿弥陀如来様、そして毘沙門天様も祀られているのが特徴です。

十一面千手観音様が祀られている奥の院へ続く石段の前には鳥居が、山門へと続く石段の途中には仁王像が立っています。この他、両子寺周辺にはパワースポットにふさわしい七不思議がいい伝えられており、七不思議巡りをすることも可能となっています。

新緑や紅葉のスポットとして有名

両子寺はパワースポットとしてもさることながら、もう一つの顔を持っています。それが森林公園としての両子寺です。瀬戸内海国立公園であり、全国森林浴の森百選に選ばれただけはあって、季節を問わず自然を間近で楽しめます。

都会に疲れた際は一度ここを訪れてみて下さい。山の緑が目に優しく、心を癒してくれるでしょう。ちなみに境内は大分県史跡の指定も受けています。七不思議のしぐれ紅葉を含め、秋はインスタ映えするスポットでもあります。

参道にそびえる立派な仁王像

両子寺に続く参道はバス停大交のすぐ近く、七不思議でもある無明橋から始まります。緑に囲まれた道を進んでいくと高さ2mを超える仁王像が参拝客を歓迎するように立っています。

仁王像と言えば阿吽の呼吸であり、阿吽の表情(口の形がそれぞれ違っている)をしている事が有名です。そんな仁王様に手を合わせた後は、ぜひ足に触れて下さいこれから続く険しい石段を無事登り切れますようにと願い触れば、必ず二人の仁王像からお力を貸して頂けます

ただ、ここで注意して頂きたいのが仁王像の場所に関することです。両子寺の駐車場は護摩堂付近に設定されている為、お車での来てしまうと仁王像を見ずに本堂についてしまう事になります。こんな芸術溢れるパワースポットを見逃すのは勿体ないと思います。

ですから、どうしてもこちらから見たいのであれば別の駐車場を利用するか、運転手とは別行動をとり山門へと続く手前の道で降してもらうかしておきましょう。でないと、参拝後に背中を見つつおりてくる羽目になってしまいます。

護摩堂のご本尊は不動明王

動かずの守護者という訳が近いでしょうか。不動明王とは、憤怒の表情で我々を見据え、道を外さぬよう見守ってくれている仏様です。時に叱り、時に悪しきものを成敗してくれる力を持っており、ご不動さんの呼び名で親しまれている仏様でもあります。

この他、こちらの護摩堂には観世音菩薩様や阿弥陀如来様、毘沙門天様や歓喜天様といった多くの神仏が祀られており、護摩焚きは毎月28日に行われるそうです。加えて、護摩堂前の梵鐘も両子寺の注目ポイントの一つです。戦時下に一度鐘はなくなりましたが、戦後再建され今では『平和の鐘』と呼ばれているそうです。

子授けに強力なパワースポット「奥の院」

険しい石段を上ったその後にひっそりと佇むのが、両子寺の奥の院になります。こちらのご本尊様は千手観音様ですが、その他にも両子大権現様や宇佐八幡神様、仁聞菩薩様が祀られており、複数の神仏の力を借りたパワースポットとなっています。

奥の院のすぐそばの暗い入口の先には霊水を頂ける場所がありますので、お水取りや健康祈願に頂いて帰りましょう

子授けの祈願は午の日がおすすめ!

公式HPに詳しく説明されていますが、子宝祈願は午(うま)の日の午前中と決まっているそうです。そして、夫婦は必ず同伴でお供え物と祈願料(奉納金18000円)が必要となります。

供物に関しても細かい決まりがあり、用意するのも苦労しそうですがどうしてもという方はトライしてみるのもありかと思います。そして無事成就されたならば、感謝気持ちと共にできるだけ毎年お参りに行くのが習わしとなっています。

参拝後は「両子河原座」でそばランチ

両子寺の参拝を終えたその後のお昼にはおそばなど如何でしょうか。両子寺のすぐ近くにあるおそば屋さんであり、とても評判のいいお店です。座席数が50あるのも関わらず、昼食時には待ち時間が発生してしまう程のお店になっています。

おそばの出汁の香りを嗅ぎつつ待たされるのは辛いものですが、こちらであればご安心下さい。店内には売店が併設されており名物品などの販売がされている事から、待ち時間も苦なく過ごす事が出来るでしょう。

平均価格は1000円前後で板箱に乗せられたざるそばと天ぷらのセットが目を引きます。そば好きであれば、この各種セットメニューがおすすめです。大分名物のとり天とざるそばのセットもあり、てんぷら系はサクサクの仕上がりです。

ただし忘れてはいけないのが、このお店の鶏めしです。中でもおそばやさんなのにオムライスがメニューにあり、このオムライスには鶏めしが使われていますので、一味違う和と洋がコラボした親子オムライスが楽しめます。

名称 両子河原座(ふたごかわらざ)
住所 国東市安岐町両子1594-1
電話 0978-64-6305
アクセス ・両子寺駐車場から車で1分
・大分空港から車で約30分
駐車場 40台
営業時間 11:00~14:30
(オーダーストップ 14:00)
定休日 火曜日
(2020/5/1~5/6は臨時休業)
参考HP https://tabelog.com/oita/A4403/A440301/44000617/

大分「両子寺」の七不思議とは?

両子寺のお楽しみの一つにこの七不思議巡りがあります。パワースポットでは不思議なことが起こりがちですが、学校の怪談のように怖いものではありません。言い伝えとして残されているのは主にとあるお坊さん絡みの逸話です。ご興味あれば話と共に巡ってみて下さい。

なお、お勧めルートとしましては、無明橋から仁王像にご挨拶しつつ山門を抜け、しぐれ紅葉を横目に鬼橋へ。奥の院まで上がった後、針の耳、鬼の背割、鹿の爪石を見た後降って走水観音でフィニッシュするルートです。

これでしたら、効率よくパワースポットである奥の院や護摩堂も回ることができます。けれど、見ての通りすべて回るのはなかなかのハードコースになります。回る際は怪我のないようご注意ください。

①走水観音

ツイートではぼんやりとしか映っておりませんが、こちらが両子寺七不思議の第1番目・走水観音(はしりみずかんのん)です。こちらの観音様の足元から湧き出ている貫水はどんな時でも常に一定量が流れ出していると言われています。

それは干ばつであっても、雨量の多い時期であっても同じだというから不思議です。しかも、水温さえも変わらないとされ、霊水として現在は少し頂いて帰る事も可能となっています。

②無明橋

両子寺七不思議第2番目は仁王像手前にある4つの橋・無明橋(むみょうばし)です。両子山自体が修行の場となっていた昔、この橋の下には観音様が祀られている事から上を渡った者の心には自然と信仰心が芽生えてくると伝えられています。

そんな神聖な橋を牛や馬が渡るとどうなるか。言い伝えでは落橋するという事です。実際に通った記録はありませんが、人のみの通れる橋として観音様に感謝しつつ通らせて頂きましょう。

③鬼橋

両子寺七不思議第3番目は鬼橋です。鬼の橋と言っても鬼が橋を架けたからという訳ではありません。鬼のように怪力であった千徳坊というお坊さんが山にあった大石を引き下ろして橋にした事に由来します。

現在、両子寺の境内で見られる大石ですが、見た目以上に石は重いものです。それを一人で引き下ろしたとすると、凄い力の持ち主だったと言えるでしょう。

④しぐれ紅葉

両子寺七不思議第4番目はしぐれ紅葉です。紅葉の名所として知られる両子寺ですが、その紅葉にも七不思議が隠されているとはさすがと言うところです。

詳しい前後の話は確認できませんでしたが、両子寺境内の紅葉の下に立つと雨が降っていなくともしずくが落ちるという言い伝えがあります。そのしずくは空の恵みかはたまた誰かの涙なのか。想像が膨らみます。

⑤針の耳

両子寺七不思議の第5番目は針の耳です。動画でもわかる通り、とても狭い穴に見えますが、なぜか通れてしまう不思議スポットです。昔は小さな穴の事を針の穴に例えていた事からこの名が付いたと思われます。

推測ではありますが、このような場所を通り抜ける事も修行の一つだったのかもしれません。この穴付近には千体観音様も祀られているパワースポットもあり、そのことからここが修行場の一つであったと考えられます。

⑥鬼の背割

両子寺七不思議の第6番目は鬼の背割です。「鬼」とすると先程登場した千徳坊さんがまたも絡んでいるお話です。彼は山の開拓でも担っていたのでしょうか。

山腹の大岩を今度は何と背中で割り、通路を作ったというのです。背中で割る妙技とはいかなるものか。ここまでくると超人的である事から、不動明王様に負けないほどの肉体をお持ちだったのかもと想像してしまいます。

⑦鹿のツメ割

両子寺の七不思議の最後は鹿のツメ割です。両子山山頂近くにある大きな石にそれが残されています。一般的にヤギが高所を好むのは知られていますが、鹿はどうなのかと申しますと決して好きという訳ではないようです。

ただ、危険を察知した際などは3~6mもの跳躍を見せる事から、ここにある大小親子であると推測される爪痕はそんな状況で付いたとも考えられます。何にしても七不思議としては一番高い場所にありますので、巡る際はご注意下さい。

大分「両子寺」の御朱印やお守り

両子寺では不動明王様の加護を授かったお守りやお札の類のみならず、参拝記念となるみ佛絵葉書や鬼面の土鈴、など数多くの商品が販売されています。お求めは会館および御守授与所にてとの事ですので、ご参拝の際に気に入ったものが見つかりましたらお買求め下さい。

「両子寺」の御朱印は2種類

御朱印を集められている方には朗報です。両子寺の御朱印はなんと二つあります。初めに紹介した通り、両子寺には護摩堂の不動明王様と奥の院の観音様がおられますから、当然と言えば当然と言えるでしょう。

ご利益を頂きたい方の御朱印だけをお求めするもよし、欲張りにどちらも頂くもよしです。限定の鬼御朱印に関しましてては、残念ながら現在はお求め頂けないようです。ご了承下さい。

護摩堂の御朱印

護摩堂のご本尊様は不動明王様という事で蓮の台座に炎を模した背面の飾りの判が印象的です。不動明王様といえば煩悩を打ち払うと言われていますから、何か迷っている人に最適です。この他、健康祈願や厄払いのご利益も期待できると思います。

奥の院の御朱印

奥の院のご本尊様は千手観音様です。先にも書いた通り、子宝が期待できる神様でもありますので、夫婦円満や恋愛成就などのご利益を頂けるかと思います。

オリジナルの御朱印帳も

御朱印帳を始めるに至っては両子寺のオリジナル御朱印セットがお勧めです。両子寺では御朱印帳のみならず、西陣織の御朱印帳入れもセットにした六郷満山開山1300年記念の特別商品が3000円で販売されているからです。

少しお高い気もしますが、不動明王や仁王像を刺繍したデザインもあり、とても豪華です。そのそばでは御朱印帳のみの和柄デザインも多数並んでいますので、ご予算に沿うものがありましたらご購入をご検討下さい。

不老長寿のご利益もあり

この他、不動明王様にしても千手観音様にしても病気を断ち切るご利益であったり、寿命を延ばすご利益を持っていたりと多岐に渡り、不老長寿の効果も期待できますので、ぜひ参拝の際には仁王様の足を触って頂いて、護摩堂だけで終了せず周辺にある神仏にも手を合わせておきましょう。

大分「両子寺」の詳細情報

山岳修行の場として知られる両子寺は文字通り、山の中にあります。今でこそ道路が整備され幾分参拝が楽になっていますが、それでもできれば自分の足で巡って頂きたい場所です。景色を楽しみつつ、ゆっくりと散策してみてください。

拝観時間や料金は?

両子寺の基本的な拝観時間は基本情報にある通りです。ただ、時間短縮の場合もございますので、詳しくは公式HPを確認して頂けたらと思います。参拝にかかる所要時間に関しては足腰に自信がある方とない方で違いが出るかと思います。

七不思議も回るのであれば、時間に余裕をもって午前中に来て頂く事をお勧めします。なお、拝観料は大人300円となっています。

アクセス方法は?

観光バスでのアクセスが一部廃線になっているとの情報がありますので、確実に訪問したい場合はお車やタクシーを使うのが確実かと思います。なお先にも書きましたが、仁王像に出会いたいのであれば両子寺駐車場を利用すると戻る事になってしまいますので、くれぐれもご注意下さい。

駐車場情報は?

両子寺の駐車場他、護摩堂付近には複数駐車場は存在いたします。お車での訪問の際は、ご確認の上ご利用下さい。

「両子寺」の基本情報

名称 足曳山 両子寺(ふたごじ)
住所 大分県国東市安岐町両子1548
電話 0978-65-0253
アクセス 大分・別府より国東半島めぐり定期観光バスが毎日運行
JR杵築駅より大分交通バス「国東・安岐行き」約20分 安岐下車
大分交通バス「両子寺行き」に乗り換え約40分 終点下車
駐車場 あり
拝観時間 3~11月 8:00~17:00
12~2月 8:30~16:30 (講堂は16:00まで)
拝観料 300円(障害者手帳提示で半額)
公式HP http://www.futagoji.jp/

大分「両子寺」で子授かりのパワーを頂こう!

この紅葉の鮮やかさ、まるで水彩画のようです。こんな景色を前にしたら沈んでいた心を吹き飛びそうで、これも一つのパワースポットと言えるのではないでしょうか。国東半島の神仏習合の地であることから『仏の里』とも呼ばれています。不動明王様を筆頭に多くの神仏の集まる場所、両子寺は正真正銘のにパワースポットと言えます。

多宗教を信仰すると神様が喧嘩するといいますが、数多くの神様、仏様が混在するこの地では仲良くやっている気がします。足りないところは別の神様が担当します。自力でダメなら神様だった頼っていい。子宝は多くの奇跡から生まれるのです。自然と調和する両子寺はまさに神仏のみならず自然とも融合した素敵な場所です。いいご縁に恵まれますように。

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知らないところを知れる記事作成。読むだけでも楽しくなる記事を目指して…WTRPGから来た新参者ですが、宜しくお願い...

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