八甲田山の心霊現象や恐怖の体験談とは?かつての遭難事件も関係あり?

絶景が楽しめる八甲田山には四季折々の自然の美しい景色が広がります。しかし、八甲田山のもう一つの顔は決して美しい一面ではなく、最強の心霊スポットでもあるのです。八甲田山の心霊現象にはここで起こった事件と深い関係があります。

八甲田山の心霊現象や恐怖の体験談とは?かつての遭難事件も関係あり?のイメージ

目次

  1. 1八甲田山は実は東北で有名な心霊スポット!
  2. 2八甲田山はどんな場所?
  3. 3八甲田山が心霊スポットになった理由とは?
  4. 4八甲田山の恐怖の心霊現象や体験談まとめ
  5. 5八甲田山のアクセス方法は?
  6. 6八甲田山は絶景も魅力的な心霊スポット!

八甲田山は実は東北で有名な心霊スポット!

青森県の八甲田山が心霊スポットだというのをご存知でしょうか。映画にも登場した八甲田山と言えば、「八甲田雪中行軍遭難事件」が有名ですがその時、犠牲になった兵士の遺体安置所付近や八甲田雪中行軍遭難者銅像付近で怪奇現象が起こるとか様々な噂があります。

兵隊の行進する足音を聞いたり、受話器を上げていないのに電話の発信が消防署に届いたり様々な怖い心霊現象が起こっています。

八甲田山で起こる心霊現象や怖い体験談をご紹介します。元々は霊山として知られている八甲田山には不思議な現象が起こると昔から言われてきました。そした中で実際に起こった事件がこの現象とどう関係があるのか見て行きましょう。

心霊現象は過去の事件と関わりがある?

八甲田山は日本有数の心霊スポットであり、特にその中で北東部にある「雪中行軍遭難者銅像」周辺では多くの心霊現象や体験談が報告されています。ここでは過去にどのような事件があったのかを解説して行きます。

こうした事件と心霊現象には深い因縁があるかもしれません。八甲田山に行く方は、過去の事件の詳細を認識して決して遊び半分で行かないことです。亡くなった方への畏敬の念を忘れないで下さい。

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八甲田山はどんな場所?

八甲田山系は、八甲田大岳を盟主に南北2つの火山からなる山で、山頂には宗教法人八甲田神社の社があります。周辺にはこの地で命を落とした軍人の墓や雪中行軍遭難者の銅像もあります。

本殿には神鷹の彫刻があり、鷹が八甲田の神の使いだと信じられています。阿倍比羅夫の蝦夷討伐の時に、八甲田山麓に山霊を祀ったのが霊山としての始まりとされています。

青森県に位置する日本百名山

青森県にある八甲田山は標高1585mの日本百名山の一つです。八甲田山は、いくつもの火山の総称で8つの峰と湿原が広がり、現在も活火山として活発に活動を続けています。暗い過去がある八甲田山ですが、ウォーキング、ハイキング、登山コースなどアウトドアスポーツのメッカとしても注目されています。

八甲田山は一年を通じて四季折々の姿を見せてくれる、初心者でも登りやすい山として人気があります。特に紅葉の季節には多くの登山者が絶景を見に訪れるスポットです。

登山客やスキー客で賑わう

八甲田山の冬はスキーやスノーボードが楽しめる人気スポットです。八甲田ロープウェイスキー場として初心者はもとより中上級者向けのスキー場と言えるでしょう。11月下旬から5月中旬まで滑走ができ、8月はサマースキーもできます。

八甲田山には整備された遊歩道もあり、子供から高齢者までスニーカーで気軽に散策ができます。登山客は四季の移り変わりを眺めながら登山が楽しめます。

四季折々の絶景が楽しめる

四季折々の絶景が楽しめる八甲田山ですが、おすすめは「睡蓮沼」と「地獄沼」の山ツツジと紅葉です。国道からもアクセスが便利で、バスを使ってもJR青森駅から約90分で絶景を独り占めできます。車なら駐車場も完備しているのでおすすめです。

春は「水芭蕉」「山ツツジ」、夏場は「エゾヒツジグサ」、秋はなんと言っても紅葉で、見頃は毎年10月上旬です。冬は温泉が流れ込んでくる「地獄沼」周辺の湯気でできる霧氷が神秘的です。

ロープウェイで紅葉や樹氷が見られる名所!

八甲田ロープウェイは年間を通して運営されていて、山頂までの所要時間は約10分です。初夏の新緑、秋の紅葉、冬の樹氷はもちろん、遠くは陸奥湾、津軽半島、下北半島も見渡すことができます。樹氷は毎年2月から3月くらいまでが見頃です。

豊富な自然環境が取り巻く八甲田山は多くの人を魅了し、家族や恋人とドライブするのもおすすめです。秋は一面紅葉に覆われ、特に地獄沼は火山ガスと水面の蒸気の影響で、霧がかかったような幻想的な雰囲気になります。

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小説や映画の題材として使われる

八甲田山を舞台にした小説といえば、新田次郎の原作「八甲田山死の彷徨」が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。この小説は1977年映画化され「八甲田山」のタイトルで一大旋風を巻き起こし、八甲田山は全国に知られるようになりました。

また、伊藤薫の「生かされなかった八甲田山の悲劇」では、ノンフクションとして日露戦争を前に行われた雪中訓練で将兵199名の尊い命が失われた遭難事故を描いていて、生き残った者たちの証言をもとに悲劇の真相を解明して行きます。

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八甲田山が心霊スポットになった理由とは?

登山やハイキング、紅葉、霧氷など自然豊かな八甲田山ですが、その一方で心霊スポットとしても有名なのも八甲田山です。特に「八甲田雪中行軍遭難事件」は映画化され、史実が全国に知らされその後の心霊現象の噂にも影響を与えました。

八甲田山が心霊スポットとして取り上げられるようになった理由や実際に起きた事故や事件について解説します。心霊現象の陰にある深い悲しみとそこに繰り広げられた人間の姿を捉えてみましょう。

理由①八甲田雪中行軍遭難事件

「八甲田雪中行軍遭難事件」とは、1902年(明治35年)1月に日本陸軍第8師団の歩兵第5連隊が日露戦争を前に八甲田山で雪中行軍の最中に遭難した事件です。この訓練事故では199名が命を落としました。遭難者の数から見ても歴史上最大の規模の事故です。

経験のない上級指揮官を信じ、絶望の中で亡くなった人たちの深い怨念と悲しみ、極限状態に追い込まれながらも行進を続けて、精神に異常をきたしこの世を去った様子は、想像を絶する地獄だったと言えるでしょう。

神成文吉が指揮をした事で有名

日露戦争に備えた雪中訓練の総指揮官を勤めることとなった神成文吉の第八師団青森歩兵第五連隊は1902年(明治35年)1月23日に出発をします。一方、弘前第三十一連隊の隊長福島泰蔵大尉は反対側から登頂を始めます。

福島泰蔵大尉は雪中行軍の経験があり、入念な準備を心がけていたため不用意なリスクをおかしませんでした。神成文吉の第八師団青森歩兵第五連隊は、無理な大編成を組み、装備や食糧、知識や経験もなく判断の甘さが明暗を分けたのです。

天は我々を見放したか」と映画で叫ぶシーンですが、神成文吉が指揮をした部隊は、ほぼ全滅状態でした。リーダーの判断一つで多くの人命が失われた遭難事故ですが、現在社会にも通じるものがあるのではないでしょうか。

楽観的な「思い込み」が破滅へと向かわせました。ただ盲従するのではなく、自分で考え行動を起こすことの大切さは時代に関係なく現代社会にも通じるものがあります。ここを訪れる際は、無念の死を遂げた兵士たちに思いをはせて静かに手を合わせてあげて下さい。

理由②豪雪の事故

日本でも有数の豪雪地帯である八甲田山は春まで雪が溶けず、積雪は3mにもなり雪に閉ざされてしまいます。通行止めも発生し、スリップ事故や遭難が後をたちません。特に県外から来た人は慣れない雪道で思わぬ事故を起こして亡くなる方もいます。

理由③火山ガス中毒事故

八甲田山では火山ガスによる中毒で命を落とす事故が起こっています。1997年には訓練中の陸上自衛隊員3人が死亡、また山菜採りに来ていた女子中学生が亡くなる事故も起きています。

八甲田山は活火山で高濃度の二酸化炭素が発生している窪地があるので、登山をする方は注意が必要です。立ち入り禁止エリアはもとより、ガスが溜まりやすい窪地には近寄らないようにしましょう。

理由④飛び降り自殺が多発

城ヶ倉大橋」から見る紅葉は絶景と言われるほどですが、この橋は自殺の名所と言うもう一つの顔を持っています。日中は車が行き交い観光スポットとしておすすめですが、夜になると怖い心霊現象を体験したと言う話があります。

地元でも心霊体験の話は有名で、怖い目にあいたくなければ夜中は橋を通らない、橋から下を覗かないと言われています。また地元新聞では実際に飛び降り自殺の報道もあったとのことです。

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八甲田山の恐怖の心霊現象や体験談まとめ

八甲田山は雪中行軍遭難事件だけでなく、これまで多くの人が遭難をして命を落とした場所です。心霊現象を体験したと言われる後藤房之助の銅像周辺だけでなく睡蓮沼でも怖い体験をしたと噂があります。

誰もいない別荘の黒電話の謎、雪中行軍遭難者銅像付近で聞こえる兵隊の行進や号令、自殺の名所城ヶ倉大橋など、具対的な心霊現象や体験談を紹介します。

①雪中行軍遭難者銅像付近で霊が現れる

雪中行軍遭難者銅像付近で心霊現象を体験したと言う話は、テレビ番組の特集で一晩中カメラで撮影したところ人影らしきものが写ったことから一気に広がりました。また、夜中に銅像付近に近寄ると大勢の人の行進する足音や人の気配を感じたなどの話もあります。

明治35年に八甲田山で亡くなった浮かばれない兵士たちがいまだに行進しているのではないかと噂されています。特に雪中行軍遭難者銅像そばのトイレのあたりは兵士たちの行進する姿や複数の心霊体験談が報告されています。

②城ヶ倉大橋で谷底に引きずり込まれる

一見すると絶景が見渡せるまさに観光スポットなのですが、夜ともなるとその様子は一変してしまいます。橋の上から谷底を見ると引きずり込まれるような気持ちになると言われています。この城ヶ倉大橋は自殺の名所にもなっています。

地元の人の間では、夜遅く城ヶ倉大橋には訪れないようにと言われているそうです。また城ヶ倉渓流では昔から交通の難所で命を落とすケースが多くあったとされています。自殺者だけでなく不慮の事故で亡くなった人たちの霊がまだここにいるのではないでしょうか。

③別荘地区の電話から消防へ通報

2014年5月青森県内の消防通信司令室に一本の電話がかかってきました。電話はノイズが激しく聞き取れなかったため通報者の安否を危惧した救急隊員が発信元の八甲田山にある別荘を訪れたところ、家には鍵がかけられていて、隊員が窓ガラスを割って入ったところ古いダイヤル式の黒電話がありました。

電話の受話器は置かれたままの状態でしたが、確かに電話の信号音はここから発信されていたのです。当時別荘の電話線は切れかけており、この付近は強風だったため、風のせいで電話が通話状態になったのではないかと言われています。

ダイヤル電話なのにダイヤルを回さないで本当に通信ができるのでしょうか。心霊現象以外に当てはまる原因があるのでしょうか。真相は不明のまま誤発信と言うことで処理されてしまいました。

④八甲田山中で兵隊の行進の目撃

雪中行軍の遭難した兵士たちが行進している姿を見たと言う人もいます。この世に未練を残したまま死を迎えた魂が八甲田山を生前のまま行進していると言われています。中には、車で走行中、窓の外を見ると上半身だけの人が行進していたという怖い心霊体験をした話もあります。

⑤深夜に何者かの号令が聞こえる

八甲田山である日、キャンプをしていると夜中に何者かの号令が聞こえたそうです。はっきりとした男性の声ですぐそばで訓練をしているかのようで、もちろん誰も周りにはいません。怖い心霊体験をして一晩中眠れなかった人もいます。

その号令は雪中行軍の兵士たちのものなのか、または火山ガスで命を落とした自衛隊員たちのものだったのか定かではありません。しかしながら、大勢の話し声や掛け声に怖い思いをして一夜を怯えて過ごした人は少なくありません。

⑥公衆トイレに入ると無数の足音がする

雪中行軍遭難者銅像付近のトイレにまつわる心霊体験では、夜中ドライブ中のカップルが用足しにトイレに入ったところ、外から足並みの揃った複数の人が行進する足音が聞こえたそうです。兵士らしき人たちの話し声を聞いたと言う人もいます。

銅像周辺ではそれ以外にも複数の怖い心霊体験をした話があります。夜中銅像近くには近寄らないようにしましょう。

⑦ドライブ中に陸軍に囲まれる

青森県内の大学に通うAさんが体験した心霊現象です。友達と夜中に八甲田山へドライブをした時の話です。車がエンストで止まり、軍靴の足音が聞こえた瞬間、いきなり雪中行軍したと思われる陸軍兵士に取り囲まれ、必死で逃げ出しました。

その後、自宅にまで霊に付き纏われ、熱にうなされ一週間を過ごしたそうです。自宅に現れる時も決まって、軍靴で行進する足音が聞こえ、「右腕が欲しい」「足が欲しい」などと言って来たそうです。結局、精神的に追い詰められたAさんは大学を退学して実家に戻ったのです。

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八甲田山のアクセス方法は?

八甲田山は自然に恵まれ絶景が楽しめる、人を魅了する最高の場所です。観光ルートとして道路も整備され数々の見どころにあふれ、温泉もあるのでリフレッシュしたい方には憩いの場所です。それでは八甲田山へのアクセス方法について解説します。

アクセス方法

八甲田山へは青森から奥入瀬渓流・十和田湖を経由して秋田方面に抜ける国道103号線が便利です。弘前市・黒石市からなら国道394号線、八戸から国道102号線経由国道103号線が便利です。ただし、冬場は通行止め覚悟で向かいましょう。

路線バスなら新幹線停車駅の八戸駅・新青森駅から路線バスが運行しています。青森駅からは11番十和田湖行きのバスに乗って八甲田ロープウェイ駅前で下車します。

近くに駐車場はある?

八甲田ロープウェイ駅には約350台収容の無料駐車場があるので安心です。また駐車場からチケット売り場とロープウェイ乗り場までは身障者用のエレベーターと多目的トイレも完備されています。

八甲田山の基本情報

名称 八甲田山ロープウェイ
住所 青森県青森市大字荒川字寒水沢
電話番号 0177-38-0343
営業時間 9:00~16:20(冬季15:40)
料金 大人(中学生以上)片道1,50円、往復2000円
少人(小学生)片道450円、往復700円
小学校入学前無料
URL 公式サイト

八甲田山は絶景も魅力的な心霊スポット!

観光名所八甲田山は、日本百名山に選ばれ、ロープウェイがあり子供から高齢者まで気軽に四季の変化を楽しむことができます。八甲田山の絶景は筆舌しがたいものがあります。一方、夜になるとその様子は一変して心霊スポットになります。

遅い時間になると危険がともないます。軽い気持ちで心霊スポットには近づかないようにして下さい。怖い体験をしたり、思わぬ霊を連れ帰ったり、日常生活もめちゃくちゃになる可能性があります。絶景を見ると同時に、心の中でこの地で亡くなった人たちに手を合わせて下さい。

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この記事のライター
MASA
わんこと旅行が大好きな会社員です。皆さんにとって魅力ある旅情報を発信してして行きますのでよろしくお願いします。

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