「盛岡城」は歴史の哀愁漂う観光名所!城跡公園の桜や駐車場を紹介!

岩手を代表する観光名所、日本百名城にも指定されている"盛岡城"は見どころ満載です。城跡公園の見事な桜やライトアップなど人気イベントが盛りだくさんです。駐車場やアクセス情報、盛岡城の歴史などについて幅広くご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

「盛岡城」は歴史の哀愁漂う観光名所!城跡公園の桜や駐車場を紹介!のイメージ

目次

  1. 1日本百名城に指定される「盛岡城」
  2. 2盛岡城の魅力と歴史
  3. 3「盛岡城跡公園」でのイベント
  4. 4「盛岡城跡公園」の楽しみ方
  5. 5盛岡城跡公園の施設詳細情報
  6. 6城好きなら一度は見たい「盛岡城」

日本百名城に指定される「盛岡城」

岩手県盛岡市にある「盛岡城」は、"日本百名城","日本の歴史公園百選"にも選定されており、一度は足を運んでみたいお城の1つです。盛岡城は、廃藩置県後(1872年)陸軍省所管となり、その2年後には城の大半が取り壊され、城内は荒廃しました。

城は復元していませんが、長岡安平の設計により、1906年には盛岡城跡公園として生まれ変わりました。現在はライトアップ桜まつりなどのイベントも多数行っており、市民の憩いの場として親しまれています。そんな岩手の観光名所"盛岡城"をご紹介いたします。

「盛岡城跡公園」に石垣が残る

盛岡城」に訪れた際、一番に注目したいのが、訪れる観光客を圧倒させる立派な石垣です。城内やその周辺で産出した花崗岩によって築かれた石垣は、東北地方では珍しい"総石垣造り"となっています。城跡の周りに佇む石垣は威厳があり美しいです。

 

天守などの復元は未定

盛岡城が明治初期に解体されてから、現在城は復元されず、城跡の周りに石垣と門があるのみとなっています。本丸の天守閣や二階櫓など城の復元を目指しつつも、現在は復元に必要な十分な資料がなく、復元の日程は未定です。いつか復元される日が来るのでしょうか。

盛岡城の魅力と歴史

盛岡城は城の大部分が失われ、復元の見込みが立たず城跡となる盛岡城ですが、現在も多くの人々の関心を集めています。盛岡城が人々を惹きつける理由は何なのでしょうか?盛岡城の魅力について迫ります。また、その長い歴史についてもご紹介いたします。

1597年に南部信直が築城

盛岡城は、盛岡藩初代藩主であった南部信直(なんぶのぶなお)によって1597年に築城が開始されたと伝えられています。翌年1598年には豊臣秀吉より正式に許可され、それを機に本格的に築城が進められました。

1633年に南部重直(なんぶしげなお)が入城し、その後は盛岡南部氏の居城として使われました。1868年の戊辰戦争で盛岡藩降伏してからは、新政府の直轄地となります。盛岡藩の繁栄と衰退を共にした盛岡城は400年以上の歴史を持つ由緒正しい城なのです。

川に挟まれた攻めにくい立地

盛岡城の縄張りは、大変工夫されています。そのアイデアは豊臣家の重臣である浅野長政の助言によるものと伝えられています。中津川と北上川の合流点へ突き出た丘陵に、本丸・二ノ丸・三ノ丸などを置き、それぞれ石垣を配し敵に攻め込まれにくい造りとなっています。

東北では稀な石垣の城

現在は"盛岡城跡公園"として知られる"盛岡城"ですが、今も尚残る城跡の"石垣"は大変立派で目を奪われます。盛岡城は東北地方では珍しい"総石垣"となっています。盛岡城の立地は非常に花崗岩が調達しやすい立地であることが理由の1つであると言われています。

"総石垣"となったもう1つの理由としては、石垣城が発展している西国の文化豊富秀吉が取りれたことが挙げられます。秀吉が奥州支配の1拠点として築いた盛岡城とその石垣は、このような背景によって構築されていったのです。

石垣の積み方が様々

盛岡城の中核部に築かれた石垣は、築城に長い時間がかかったため、構築された年によって積み方が変わっています。割石を積み上げた「乱積」や、自然石をそのまま積み上げた「野面積」方形の石を積み上げた「布積」です。石垣の形に注目して観察してみましょう。

「不来方城」を拡張したとされる

盛岡城は別名"不来方城"と呼ばれています。不来方(こずかた)とは現在の盛岡市を指します。戦国時代、九戸政実の乱を豊臣勢と鎮圧した南部信直は勢いを増し、南の不来方を本拠地にする様、浅野長政(あさのながまさ)や蒲生氏郷(がもううじさと)に勧められました。

こうして南部信直は不来方城があった場所を大幅に拡張し、盛岡城の築城を開始したとされています。1633年には築城工事が終了し、荘厳で立派な盛岡城が完成しました。盛岡城が解体されてからは、残念ながら未だ復元の目途は立っていません。

国の史跡に指定される

幾度も洪水により、石垣が崩落しては修復を繰り返していた盛岡城ですが、約40年の歳月を経てようやく完成しました。初代南部信直から数えて、南部氏17代居城として盛岡城は明治維新を迎えます。

その後盛岡城は復元されず荒廃してしまいますが、城跡として、昭和12年(1937年)4月に、文化財の1つとして国指定史跡に指定されました。城跡となった今でも周りの石垣などその美しさは健在で、訪れる人々の目を惹きつけています。
 

東北三名城でも有名

盛岡城は、"東北三名城"の1つとしても知られています。東北三名城とは盛岡城をはじめ、福島県にある鶴ヶ城(会津若松城)小峰城(白河城)のことを指します。

盛岡城跡の見どころは、なんといっても本丸跡、二の丸跡、腰曲輪跡などの各所に見られる立派な石垣で、宮沢賢治石川啄木などの著名人は、盛岡城は復元されずとも、この石垣をこよなく愛したといわれています。

「盛岡城跡公園」でのイベント

現在盛岡城跡公園(岩手公園)は、気持ちの良い芝生や広場で休日を過ごしたり、桜など四季の美しい花木を観賞したりと市民の憩いの場として親しまれ、また石垣や桜のライトアップなどのイベントも多数行われています。

駅からのアクセスもよく駐車場もたくさん備えつけられているので車で来ても安心です。盛岡城跡公園は、家族や友達、カップルと訪れるのにぴったりの観光スポットです。下記にイベントや施設などの情報をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

イベント①石垣のライトアップ

盛岡城跡公園の人気イベントの1つに"石垣ライトアップ"があります。東北地方では珍し"総石垣"で、見事に積み重なったその石垣が照らされる景色は、多くの人々に感動を与えています。時期により見え方が異なるのも魅力的です。

そのままでも十分に美しい盛岡城跡公園の石垣ライトアップですが、冬になると雪化粧した石垣ライトアップを見る事ができます。雪の白さに反射し一段と輝いて見えるでしょう。そんなライトアップの開催時期、時間について下記にご紹介致します。

ライトアップの開催期間・時間

盛岡城跡公園石垣ライトアップは、2010年まで実施され一時期中止されていましたが、2017年に復活し、現在盛岡城跡公園人気イベントの1つとなっています。開催時期は年によって異なりますが、毎年11月初旬頃~翌年5月末頃までライトアップを行っています。

点灯時間は、11月初旬頃~2月中旬までは17:00~22:00、2月中旬頃~5月末までは18:00~22:00までです。11月8日~16日の期間は、世界糖尿病dayに合わせてブルーライトアップとなります。公式HPなどで日時を確認しましょう。

イベント②盛岡さくらまつり

盛岡城跡公園では、毎年桜が見ごろの季節4月中旬頃から5月上旬頃にかけて、"桜まつり"が開催されます。(18:00~21:30頃迄)桜まつりでは公園内広場にたくさんの露店が並び、飲食を楽しみながら桜を観賞することができます。

春の風物詩である美しい""と盛岡城跡公園の"石垣"がマッチして、他とは一味違う風景を味わえるのでおすすめです。駅からのアクセスもよいので、春の桜シーズンにはぜひ盛岡城跡公園に足を運んでみてはいかかでしょうか?

イベント③もりおか雪あかり

年に1度しか開催されない"もりおか雪あかり"は盛岡城跡公園のイベントの中で、ぜひ訪れたいイベントの1つです。広場一帯があたたかい灯りに包まれ、寒い冬に見る人の心も身体もぽかぽかとあたためます。

開催時期は、毎年2月の第2木曜日~土曜日(日没)にかけて行われます。他のイベントに比べ開催期間が短いので、見逃さないように注意しましょう。

イベント④もりおか環境緑化まつり

もりおか環境緑化まつりは家族やカップル、友達と訪れるのに最適なイベントです。中央広場にて、緑・花などのイベントが行われます。広場では花など購入できるだけでなく、無料プレゼントも配布されており、楽しめること間違いなしです。

開催場所は、中央公園イベント広場(岩手県立美術館東側)で、例年5月中旬頃の土日、2日間開催されます。日時は盛岡市公式HPでチェックしましょう。中央広場では日本ツツジ・シャクナゲの展示やしいたけやきのこの加工食品販売など盛りだくさんです。

イベント⑤ホタル観賞会

盛岡城址公園の梅林周辺に"ホタルの里"と呼ばれる広場があります。年々ホタルを見られるスポットが減少していますが、ここ盛岡城址公園ホタルの里では、なんとゲンジボタルヘイケボタルの2種類を見る事が出来ます。

ホタルの里では、毎年7月中旬頃に"ホタル観賞会"が開催されます。ゲンジボタルの時期が終わると次はヘイケボタルと、比較的長い期間に渡って、ホタルを楽しむことができるおすすめのスポットとなっています。
 

イベント⑥盛岡・いしがきミュージックフェスティバル

盛岡城公園では、毎年「いしがきミュージックフェスティバル」という野外ロックフェスが開催されます。無料で誰でも参加できるのが嬉しい点です。特設ステージは10か所ほど盛岡城跡公園をはじめ、盛岡市内に設置されており、毎年多くの音楽ファンが訪れます。

開催時期は例年9月頃です。詳しい日時は公式HPなどを確認しましょう。たくさんのアーティストが別々の会場で行うため、事前にスケジュールを入手して計画を立てて参加することをおすすめします。他会場のアクセス方法も確認しておきましょう。

「盛岡城跡公園」の楽しみ方

盛岡城跡公園で行われているイベントに参加するも楽しいですが、盛岡城跡公園にも魅力はたくさん詰まっています。友達、カップル、家族と公園の芝生城場でゆっくり過ごしたり四季の花を観賞したり文化の勉強をしたり盛岡城跡公園での楽しみ方をご紹介します。

楽しみ方①芝生広場でピクニック

盛岡城公園は、市民がより気持ちよく利用できるように工夫されています。芝生広場の芝生手入れは行き届いており、トイレなどの施設も備わっています。芝生広場は気候の良い日はピクニック散歩に最適です。芝生広場はそのため、年中多くの人々で賑わっています。

盛岡市では、盛岡城跡公園芝生広場の再整備を行うべく、現在も活動を進めています。老朽化した設備を新しくするなど、皆が使いやすく利便性の高い芝生広場を目指しています。

桜の時期はお花見も!

盛岡城跡公園には、エドザクラソメイヨシノなど、なんと200本以上の桜の木が植えられています。お花見シーズンには多くの観光客が訪れます。見ごろは4月中旬から5月上旬頃です。入場無料(駐車場は有料)ですので、誰でも気軽に楽しむことができます。

芝生広場にシートを引いてお花見をゆったりと楽しむのも良し、石垣と桜がマッチした美しい景色をカメラに収めるのも良し、楽しみ方は人それぞれです。駐車場も広く駅からのアクセスもよいので、おすすめスポットです。

楽しみ方②文化碑巡り

盛岡城跡公園では、盛岡にゆかりのある人物の文化碑・文学碑もありますのでぜひチェックしてみましょう。

青春時代、盛岡に暮らしていたという宮沢賢治石川啄木詩碑歌碑、また、幼き頃盛岡城跡公園(岩手公園)で遊んでいたという新渡戸稲造の文学碑などが設置されています。盛岡城跡公園でゆっくりと文化や文学に触れるのもよいのではないでしょうか。

楽しみ方③四季の花を観賞

盛岡城跡公園は、桜シーズンはもちろんのこと四季の花を観賞できるのでおすすめです。約1040本の見事な梅林や、芝生広場にはヤマボウシハマナスなどたくさんの花が植えられています。もりおか歴史文化館前の花壇は1年中草花が咲き誇ります。

1970年に設置された"花時計"は、年に4、5回植え替えられており人々の目を楽しませています。その他の場所も美しい草花観賞スポットや見どころ満載のため、盛岡城跡公園に訪れた際は、ぜひ草花をゆっくりと観賞してみてください。

 

楽しみ方④「もりおか歴史文化館」で伝統を学ぶ

盛岡城跡公園を訪れた際は、もりおか歴史文化館で城下町盛岡の歴史や文化に触れるのもよいでしょう。1階では、盛岡の名所や祭り、名物などが紹介されており、2階では、盛岡城と城下町の成り立ち、盛岡藩主南部家ゆかりの品々を見ることができます。

アクセス方法は盛岡駅東口から、バスに乗車し「県庁・市役所前」で降りて徒歩4分なのでアクセスがよいです。毎月第3火曜日が休館日なので注意しましょう。入場料は一般300円、高校生200円、小・中学生100円となっています。

楽しみ方⑤様々な彫刻やモニュメント

盛岡城跡公園では、さまざまな彫刻やモニュメントがあります。南部(利祥)中尉騎馬像台座花時計世界アルペンメモリアルモニュメント瀬川正三郎像など多数です。盛岡城跡公園や芝生広場を散策する際は、ぜひ注目してみてください。

盛岡城跡公園の施設詳細情報

次に、盛岡城跡公園の施設情報や、アクセス駐車場について詳しくご紹介します。車で来ても、電車できても盛岡城跡公園はアクセスがよく訪れやすいので、参考にしてください。

施設の詳細情報

【名称】 盛岡城跡公園(岩手公園)
【住所】 岩手県盛岡市内丸1-37
【アクセス】 【電車】JR盛岡駅から徒歩20分 (バスも有り)
【車】東北自動車道盛岡ICより盛岡方面国道46号経由約20分
【料金】 無料(駐車場有料)
【公式HP】 http://www.city.morioka.iwate.jp/
shisei/midori/koen/1010491.html
【備考】 駐車場93台有(有料)

アクセスの詳細

電車でのアクセスは、 JR盛岡駅から都心循環バス「でんでんむし」に乗り換えるのが便利です。「でんでんむし」左回り線約6分、「盛岡城跡公園」駅で下車して徒歩約1分程度です。車の場合は有料駐車場があります。下記の駐車場情報を参考にしてください。

駐車場の詳細

駐車場は93台あります。基本料金形態は、①8:00~18:00 150円/30分②18:00~22:00 150円/60分、③22:00~翌8:00 80円/60分(出庫可能時間7:00~22:00)となっています。最大料金は、①8:00~18:00までは1100円、②18:00~翌8時までは800円です。

また、回数駐車券もあります。150円券11枚つづり1500円です。定期券(1月あたり)は、全日ですと、2万1000円、昼間(8:00~19:00)は1万5000円、夜間(18時~翌8時)は9000円とこのような料金体系になっています。

城好きなら一度は見たい「盛岡城」

盛岡城の歴史や、盛岡城跡公園のイベントアクセス駐車場情報などをご紹介しました。盛岡城は荒廃してから復元はされずとも、立派な石垣のライトアップに、お花見、ミュージックフェスティバルなど現在でも人々の憩いの場として親しまれています。

盛岡城跡公園は家族や友達、カップルなどで訪れるのにおすすめスポットです。芝生公園でゆったり過ごしたり、歴史や文化を勉強したり、イベントを楽しんだり、春夏秋冬見どころ満載の盛岡城跡公園にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
hattori.m
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