「大崩山」は岩壁と美しい花々が登山者を魅了!ルートや山荘を解説!

宮崎県延岡市にある「大崩山」について紹介します。大崩山は切り立った崖が特徴で、ロッククライミングも行われる山です。大崩山の岩壁は迫力があり、岩峰の袖ダキや紅葉が美しいスポットです。大崩山のルートや宿泊する山荘も解説するのでチェックしましょう。

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目次

  1. 1「大崩山」とは
  2. 2「大崩山」の魅力
  3. 3「大崩山」の登山ルート
  4. 4「大崩山」の山小屋&宿泊情報
  5. 5「大崩山」の詳細情報
  6. 6九州最後の秘境「大崩山」に登ろう!

「大崩山」とは

宮崎県延岡市にある「大崩山」について紹介します。大崩山は九州を代表する山の一つであり、紅葉や岩峰の袖ダキも鑑賞できる観光スポットです。大崩山の登山ルートや宿泊するための山荘、またアクセス方法を解説します。

宮崎県延岡市の九州山地に属する山

大崩山は宮崎県延岡市の九州山地に属する山です。日本二百名山のひとつであり、花崗岩の岸壁が特徴的です。初心者には少し危険があり、クライミングルートも用意されている山なのです。九州最後の秘境と言われているだけに、大崩山はしっかりと登山口やルート、また宿泊する山荘を確認しましょう。

ダイナミックな険しい山で知られる

大崩山はその光景だけでも初心者には厳しい山だと感じるでしょう。登山口から山頂まで崖のような風景が続いているからです。山には原生林が残されており、天然記念物のニホンカモシカなども生息しています。

また、大崩山は1965年に祖母山、傾山と合わせて祖母傾国定公園に指定されています。九州山地は険しい山が多く、大崩山も花崗岩の大岩壁が行く手を阻むでしょう。初心者には危険な山として知られており、登山家の中でも登頂することは一つの憧れといえるのです。

ロッククライミングなどの対象にもなる

登山家の聖地と言われる大崩山ですが、ロッククライミングに挑戦する人も多いスポットです。クライミングにおいて非常に有名であり、一度は挑戦したいと言われている山となっています。切り立った崖はクライミングに最適ですが、初心者には非常に危険です。

登山に関してはある程度初心者でも挑戦できる登山口はありますが、クライミングに関しては上級者向けで、ルート確認が重要です。ロッククライミングの危険性を再確認した上で、しっかりと準備して挑むようにしましょう。

「大崩山」の魅力

大崩山の魅力を解説します。大崩山は多くの登山家の憧れであり、ロッククライミングも行われる難易度の高い山です。しかし、迫力のある岩壁や袖ダキなどの岩峰は大崩山の魅力であり、登山口から山頂を目指したくなるスポットといえるでしょう。そういった大崩山の魅力に注目しましょう。

魅力➀神秘のスポット神さん山

大崩山の麓には「神秘のスポット神さん山」と呼ばれている場所があります。高さ24mと15mの大きな岩が支え合って岩屋を形成しているのです。そして、その大きな岩の隙間に約2mほどの三角形の岩が鎮座しており、不思議な洞窟遺跡となっています。

この特殊なスポットが神さん山と呼ばれており、パワースポットとしても人気なのです。登山口から初心者が向かうルートであり、トレッキングや参拝におすすめといえるでしょう。神秘的な大崩山の人気スポットなので、まずはここから探索するのがおすすめです。

魅力②初夏のアケボ ノツツジや秋の紅葉

初夏になると大崩山はアケボやノツツジ、秋になると紅葉の季節になります。原生林が残されている大崩山には様々な植物が群生しているのです。高山植物なども自生しており、季節毎の植物を鑑賞しながら大崩山を登ってみましょう。

また、秋になると美しい紅葉が鑑賞できるスポットとなります。近くから眺めるだけでも十分に美しい紅葉が鑑賞できるでしょう。また、山頂付近からの紅葉は迫力のある山と合わさって人気です。

魅力③ニホンカモシカや原生林

大崩山には天然記念物のニホンカモシカが生息しています。自然の中で生活しているニホンカモシカを見られる珍しい場所であり、大崩山の険しい山の中で力強く生きている姿が確認できるのです。また、大崩山には多数の原生林が残されているので自然を全身で感じられるでしょう。

魅力④小積ダキ、二枚ダキ、袖ダキなどの岩峰

険しい岩肌が目立つ大崩山は小積ダキ、二枚ダキ、袖ダキと言われる岩峰が存在しています。特に袖ダキは大崩山の絶景ポイントとなっています。袖ダキから眺める光景は凄まじく、危険を伴いますがここを目指す人も多いのだとか。

大崩山登山では袖ダキが一つの目標になると言えるでしょう。また、袖ダキだけでなく小積ダキ、二枚ダキも展望が素晴らしいスポットとなっています。大崩山の袖ダキを中心とした岩峰から絶景を楽しみましょう。

「大崩山」の登山ルート

大崩山の登山ルートを紹介します。大崩山にはいくつかの登山口があり難易度が異なってきます。初心者には危険な登山口もあり、紅葉などを楽しむ場合は簡単なルートから挑戦することをおすすめします。クライミングに近いようなルートもあるので危険に備えて、しっかりと準備をして挑みましょう。

ルート①宇土内登山口ルート

初心者向けで危険が少ないのが「宇土内登山口ルート」です。大崩山を西側からアタックするルートとなっており、片道3時間ほど、往復で4時間30分から5時間ほどかかります。初心者向けの登山では往復2時間から3時間ほどがおすすめされているので、少し長丁場といえるでしょう。

比較的平坦な初心者向けルート

大崩山の宇土内登山口ルートが初心者向けと言われているのは、高低差が少ない最短ルートだからです。このルートでも移動距離は最も短いものとなっており、危険は少ない方です。それだけ大崩山は難易度の高い険しい山といえるでしょう。

ただし、せっかく大崩山に登るなら迫力のあるダイナミックな登山が良いかもしれません。こちらのルートは大崩山の険しい道を避けているので、その良さが軽減してしまうといえます。また、登山口まで車道は狭いのでゆっくりと運転して向かいましょう。

ルート②湧塚尾根ルート

先程のルート以外は初心者には危険な登山口になってきます。大崩山の「湧塚尾根ルート」は中級者から上級者向けのルートとなっています。難易度が高くなる分、大崩山の迫力のある絶景を眺めながら登山を進んでいくことになるのです。

こちらのルートでは大崩山登山口から、湧塚、遠見を経由していくことになります。ルートの険しさはもちろんですが、問題はかかる時間です。こちらのルートは往復で10時間近くかかるルートとなっているのです。しっかりとした体力は必要と言えるでしょう。

登山の醍醐味を味わえる中級者向けルート

また、こちらのルートをアクセスする場合、事前の降水量が関係していきます。こちらの登山口をアクセスする際に、途中に「祝子川」という場所を渡る必要があるのです。そのため、降水量が多いと水かさが増えて通れず、雨天時は入山できなくなります。

他にもアクセスする際ははしごやロープが設置されている場所があり、不安定なルートを通ることになります。大崩山は残念ながら死亡事故がときどき起きており、滑落の危険性があるのです。アクセスする際は十分な下調べが必要であり、遭難などに気をつけましょう。

ルート③坊主尾根・小積ダキルート

大崩山の中でも最も危険度が高いと考えられているのが「坊主尾根・小積ダキルート」です。初心者にはとてもおすすめできないルートであり、トラバースなどをしながら危険な場所を通っていく道のりです。

トラバースというのは、斜面を横方向に横断することであり、非常に危険度の高い移動方法です。大崩山の傾斜がきつい場所をカニ歩きするように横に移動するのをイメージしてみましょう。このルートが初心者には危険でおすすめできないのも頷けるといえます。

はしごやロープを使う上級者向けルート

動画は大崩山以外のものですが、このようにトラバースしたり、はしごやロープを使ったりしていく道のりがあるのです。しかし、危険度が高いからこそ袖ダキなどの岩峰からの絶景を楽しめるのです。難しいルートにアクセスして袖ダキなどで達成感を味わうのも良いでしょう。

「大崩山」の山小屋&宿泊情報

登山を行う上では宿泊するための山小屋情報も重要です。急な天候の変化によっては山小屋に宿泊して待機することも重要です。また、長時間の登山では山小屋に宿泊して、翌日に持ち越すことも選択肢として必要となります。大崩山の山小屋や宿泊情報を紹介します。

大崩山荘避難小屋

大崩山の宿泊するようの山荘に「大崩山荘避難小屋」があります。その名の通り、避難するために設置されたような山荘なので、建物以外の設備はありません。大崩山登山口から40分ほど歩いたところにあるので、急な天候の変化にもおすすめです。

無人の山小屋で電気・ガスはなし

山荘は無人で電気やガスなどは設置されていません。ただし、宿泊するためのベッドが複数用意されており、40人ほどが寝泊まりできます。また、祝子川などから縦走する場合に山荘を利用する人が多いようです。

祝子川キャンプ場 コテージ大崩

もう少ししっかりとした山荘タイプに宿泊したい場合は、祝子川キャンプ場の「コテージ大崩」にアクセスしましょう。大崩山にアクセスする人が前泊するために使用することも多いのだとか。

コテージは二段ベッドの暖房付きで快適

宿泊施設としてある程度の設備は設置して置いて欲しい、というのが本音かもしれません。そういった意味ではこちらの山荘には二段ベッドで暖房付きなので安心です。布団などは予約すれば有料ですがレンタルすることも可能となっています。

もちろんバス・トイレ・キッチンも!

その他にもバスやトイレ、キッチンも完備されており、調理器具もあります。前泊してしっかりと身体の調子を整えるのに最適でしょう。祝子川キャンプ場にアクセスして、山荘に宿泊してから大崩山に挑みましょう。

大崩の茶屋

しっかりと宿泊施設を管理している人がいるのは「大崩の茶屋」と呼ばれる宿泊場所です。女将さんが常駐しており、くつろげる宿泊施設となっています。他の大崩山の山荘と比較すると安心感の強いスポットになっています。

女将さんの手料理を堪能

大崩山の茶屋では2食付きで5000円となっており、格安で宿泊できるのです。女将さんの手料理が堪能できる場所になっており、時には同じ山仲間からごちそうをプレゼントされることもあるのだとか。

温泉入浴付きでリラックス

こちらの山荘近くに温泉があり入浴することができます。大崩山の中でも特に人気の宿泊スポットとなっており、楽しい会話と食事でリラックスできるのです。大崩山登山終わりに泊まってから帰る人も多いようで、格安という点も含めておすすめといえるでしょう。

「大崩山」の詳細情報

美しい紅葉も楽しめる大崩山ですが、登山の注意点などを含めて詳細情報を紹介します。険しい山ですが袖ダキからの絶景や紅葉は非常に美しいです。クライミングを含めて大崩山登山について確認しましょう。

登山の注意点

大崩山に限らず、登山をする上ではいくつかの注意点を守りましょう。たとえ標高が低い山でも街にお出かけに行くような格好では危険です。しっかりとした装備で挑むことが、自分はもちろん周囲に迷惑をかけないためのマナーとなっています。

初心者は登山経験者と一緒がおすすめ

初心者が登山をする場合は経験者と一緒に登ることがおすすめです。少人数のチームで登山するのも良いでしょう。ペース配分を教えてもらいながら、もしものときの遭難を防ぐ意味もあります。

軽装は危険!万全の登山装備で

登山で大切なことは装備です。特に足元は必ず登山靴を用意しましょう。また、その登山物を事前に履き慣らすことが大切です。いきなりその靴で登山をして靴ずれなどを起こすと大変な事故につながります。紅葉を見るぐらい軽装で大丈夫、という過信が命取りとなります。

また、山の気候は変わりやすいため防寒具は必須です。夏の暑い時期であっても標高が高い山は気温が下がりやすく、雨で体温が奪われます。撥水性のある登山グッズを用意して、上着などを着脱しながら登山すると良いでしょう。

大崩山登山口のアクセス

美しい紅葉や断崖絶壁が楽しめる大崩山登山口にアクセスする方法を紹介します。本格的なクライミングをする人も訪れており、上級者が集まる山となっています。

JR延岡駅からは車で約1時間30分

大崩山にアクセスする場合、JR「延岡駅」から車で約1時間30分ほどで到着します。残念ながら大崩山に向かうコミュニティバスは廃止されてしまったそうなので、タクシーなどがおすすめとなっています。

宇土内登山口のアクセス

大崩山登山口ではなく、宇土内登山口から登っていく登山道もあります。こちらは九州自動車道「御舟IC」で下車して、国道445号線を経由しましょう。そこから国道218号線から宇土内登山口にアクセスできます。

九州自動車道御船ICから約3時間15分

九州自動車道御舟ICから宇土内登山口に向かう場合、約3時間15分ほどかかります。このように大崩山登山は山までの距離があるため、前泊する人も多いのです。山荘に宿泊してからのんびりと安全な登山を行うのも選択肢といえるでしょう。。

「大崩山」の基本情報

【名称】 大崩山
【住所】 宮崎県延岡市北川町川内名祝子川
【アクセス】 JR「延岡駅」からタクシーなどで約1時間30分
【参考サイト】 https://renzan.net/db/archives/10
【備考】 クライミングも可能。山の難易度は上級者向け。

九州最後の秘境「大崩山」に登ろう!

九州最後の秘境と呼ばれる大崩山について紹介しました。袖ダキのような岩峰や紅葉などで有名な難易度の高い山となっています。紅葉などを楽しむ場合でも経験者と登るのをおすすめします。厳しい山登りですが、登ったときの光景は素晴らしいものになっています。

しっかりとした準備を行い、まずは簡単な登山口からアクセスしていきましょう。クライミングなどに挑戦する際は事故に気をつけて専門的な知識を身に着けてから挑むのが大切です。九州最後の秘境に登って絶景を眺めましょう!

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この記事のライター
浅倉恭介
動物や料理、カメラやギターが好きです。カメラを持ち歩いて各地を旅行しています。コンビニの新商品を定期的にチェックし...

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