「白河小峰城」は東北三名城の1つ!その歴史や桜の絶景とは?御城印も!

福島県にある白河小峰城は、東北では珍しい総石垣造りの名城です。桜の名所としても有名で、桜まつりには多くのお花見客で賑わいます。東日本大震災で石垣が崩れましたが、修復作業も完了し、美しい石垣が甦りました。白河小峰城の駐車場や御城印の情報などもご紹介します。

「白河小峰城」は東北三名城の1つ!その歴史や桜の絶景とは?御城印も!のイメージ

目次

  1. 1福島の名城「白河小峰城」
  2. 2「白河小峰城」の歴史やお城について
  3. 3白河の大イベント「白河小峰城桜まつり」
  4. 4「小峰城城山公園」の見どころ
  5. 5「白河小峰城」の施設詳細情報
  6. 6「白河小峰城」へ歴史探訪の観光旅へ!

福島の名城「白河小峰城」

白河小峰城は、福島県白河市にある、日本百名城に数えられるお城です。白河小峰城の周辺は城山公園として整備され、春に桜が開花し、桜まつりには多くの花見客で賑わいます。現在の三十櫓などは復元されたもので、堂々とした姿が白河のシンボルとなっています

国指定史跡に指定された城

白河小峰城は、幕末の戊辰戦争の際、ほとんどの建物が焼失したりして失われました。城跡には曲輪、土塁、石垣、水堀だけが残っていましたが、1991年三重櫓が、1994年前御門が復元され、歴史的重要性が評価され、2010年(平成22年)国の史跡に指定されました

2011年の東日本大震災で、小峰城の石垣は大きな損傷を受けましたが、手間をかけて修復され、現在は元の美しい石垣に戻っています。

東北三名城にも選出

白河小峰城の二の丸入り口にあった太鼓櫓は、1873年に三の丸の紅葉土手に移築、1930年に福島地方裁判所近くに再移築され、今は茶室として利用されています。建物は改造され、原型は大きく変わっていますが、当時の面影を伝える白河小峰城ただ一つの遺構です。

白河小峰城は、阿武隈川と谷津田川の間の、小峰ヶ岡という丘陵に建てられた城です。盛岡城、若松城と共に「東北三名城」の一つに数えられている名城です。この三つの城は、東北地方では珍しい総石垣造りの城で、「東北の石垣造り三名城」とも呼ばれています。

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「白河小峰城」の歴史やお城について

白河小峰城は、総石垣造りのお城です。幕末戊辰戦争の際には白河口の戦いの舞台となりました。白河小峰城は奥羽越列藩同盟軍として、新政府軍と大激戦を繰り広げ、大半を焼失し落城してしまいました。現在の三十櫓と前御門は、当時の資料を基に再建されたものです。

明治の廃城玲では存城とされましたが、城跡には曲輪、土塁、石垣、水堀だけが残っていました。長く厳しい歴史の中で、白河小峰城跡には、どのような人々が関り、その命を捧げてきたのでしょうか。白河小峰城の歴史を紐解いてみましょう。

白河小峰城の歴史

白河小峰城は南北朝時代、1340年に結城親朝が小峰ヶ岡に小峰城を作ったのが始まりと言われています。しかし1590年、城主の白河結城氏は豊臣秀吉の奥州仕置によって改易されてしまいます。改易とは氏族が平民の身分に落とされてしまう重い処罰の事です。

その後白河小峰城はは会津領となり、蒲生氏、上杉氏、再度蒲生氏と支配が変わり、1627年に丹羽長重が入城し、幕命により城郭の大改築に着手することとなります。3年の歳月を費やし、丹羽長重は白河小峰城の城郭を完成しました。

白河小峰城は、丹羽氏の後、数々の城主の交代がありました。最後の阿部氏が棚倉藩に移封され、白河藩は幕領となり、白河小峰城のは二本松藩の預かりとなりました。1868年、白河小峰城は戊辰戦争白河口の戦いで、新政府軍との激戦の舞台となり焼失し落城しました。

総石垣造りの城

白河小峰城は東北地方では珍しい、総石垣造りの城郭です。白河小峰城の主要部分は10mもある、高石垣で造られています。清水門を入ったところにある高石垣は「落し積み」と呼ばれる積み方で、珍しい反同心円状に積まれた部分があり、鷹の目と呼ばれています。

地震により崩落

白河小峰城は2011年東日本大震災で震度6強の揺れに見舞われました。高石垣は被災し、10か所が崩壊し、4個所は積み重ねが緩み大変危険な状態となってしまいました。白河小峰城の石垣被害は、東日本大震災での文化財被害として最大のものとなりました

白河小峰城で崩落した石垣の数は7000個に及びました。一つ一つに番号を振り、破損がないか確認修復し、崩落前の写真と比べながら積みなおすという、手間のかかる修復作業です。伝統的な石積み技術を基本とに、現代の技術も加え崩れにくい石垣となりました。

平成31年3月修復完了

白河小峰城の石垣は、2013年から石垣の普及修復工事が始まりました。復興への思いを込めて、長年の修復工事の末、2018年に完了し、白河市民の心の拠り所である白河小峰城は元の美しい姿に甦りました

2016白河市主催で「小峰城跡石垣イベント」が開催されました。参加者には1口200円の小峰城城修復基金をお願いし、復興への思いを書いた裏込め石を、竹之丸の背面に置きました。メッセージ入りの裏込め石修復された小峰城跡石垣の一部となりました。

三重櫓・前御門が復元される

白河小峰城の三十櫓は、1632年に建てられました。白河小峰城の天守は、一国一城令のため建てることが出来ず、天守の代用として御三階櫓が建てられました。三十櫓は実質的な天守でした。白河小峰城の城郭は戊辰戦争の際、焼失してしまいました。

白河小峰城の、現在の御三階櫓は1991年に、御前門は1994年に復元された物です。白河小峰城の三重櫓は、数少ない木造復元天守です。復元の際用いられた、松並稲荷山の杉材には、戊辰戦争の際の弾傷が残っているところがあり、激戦を思わせます

見学が可能!

白河小峰城の三十櫓は見学が可能です。見学時間は、4月から10月は、9時30分~17時まで。11月から3月は9時30分~16時までです。料金は無料です。石垣も修復され、美しく甦った白河小峰城三十櫓に登って、歴史に思いを馳せてみましょう。

白河の大イベント「白河小峰城桜まつり」

白河小峰城は、桜の名所として有名です。桜が開花し見頃になると桜まつりが開催され賑わいます。白河小峰城桜まつりは、例年4月下旬の週末二日間行われ、各種ステージイベント、甲冑行列、新選組隊士行列の他、様々なイベントが繰り広げられます

修復され美しく甦った石垣と、開花した桜のコラボレーションは大変美しく、多くのお花見客で賑わいます。

川越藩火縄銃鉄砲隊甲冑武者行列及び姫行列を鑑賞!

白河小峰城桜まつりでは、姫行列や、川越藩火縄銃鉄砲隊による甲冑武者行列が行われます。また、迫力ある火縄銃演武などが披露され、勇壮な銃声が白河小峰城に轟わたります。

野外で茶を楽しむ「野点」

白河小峰城桜まつりでは、地元高校生による野点が行われ、屋外でお抹茶を頂けます。開花した美しい桜と歴史のあるお城を見ながら、優雅にお茶を頂き、良い旅の思い出になりそうですね

白河の地場産品の販売も!

白河小峰城桜まつりでは、おまつりならではの飲食店屋台の他、白河市地産品もたくさん出品されます。白河のおみやげを一気に眺める事が出来、見ごたえのある地産品ブースが軒を連ねます

期間中は桜のライトアップが!

白河小峰城は、桜まつりの期間中ライトアップが行われます。開花した美しい180本の桜と、夜空に浮かび上がる幻想的な白河小峰城三十櫓コントラストが素晴らしく必見です

「小峰城城山公園」の見どころ

日本100名城の一つにも数えられる、白河小峰城ですが、お城の周辺は城山公園として整備され、様々の施設などが設けられています。春の桜は有名で、桜まつりの頃は多くのお花見客で賑わいを見せます。御城印など、白河小峰城城山公園の見どころをご紹介します。

見どころ①小峰城歴史館

城山城の見どころ、最初は「小峰城歴史館」です。小峰城歴史館は、「小峰城ガイダンス展示」「小峰城の歴代城主と美術」の展示室があり、小峰城の歴史を解説したパネルや模型、歴代城主の紹介、関連する古文書や美術工芸品を展示しています。

住所 〒961-0074 福島県白河市郭内1-73(城山公園内)
電話番号 0248-24-5050
開館時間 9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は開館)
祝日の翌日
年末年始(12月28日~1月4日)
料金 一般 300円、小中高生 100円
アクセス JR東北本線白河駅下車徒歩5分
駐車場 城山公園駐車場兼用
公式サイト http://www.city.shirakawa.fukushim
a.jp/sp/page/page000397.html

見どころ②二ノ丸茶屋

白河小峰城城山公園、二つ目の見どころは「二ノ丸茶屋」です。二ノ丸茶屋でしか味わえないご当地メニュー「白河だるまバーガー」が人気です。縁起の良いだるまスタンプが押されたバーガーは、食べると開運、金運アップに効果があるそうです。

他にも、白河のお菓子や白河だるま、白河小峰城ならではのお土産がたくさん並んでいます。甲冑の着付け体験、観光PR映像も楽しめます。白河小峰城の御城印はここで頒布されています。

御城印の頒布場所でもある

白河小峰城城山公園の二の丸茶屋は、白河小峰城御城印の頒布所でもあります。白河市出身の書家、根本みき氏による筆に、歴代白河藩主の家紋があしらわれている美しい御城印です。福島県では鶴ヶ城、三芦城に続き、三つめの御城印です。料金は300円です。

神社で頒布されるものを御朱印といいますが、お城で頂くものを御城印といいます。御朱印と御城印の意味合いは全く違い、御朱印は参拝が前提なのに対し、御城印は登城の記念スタンプのようなものとなっています。御城印はほとんどが印刷物となっています

住所 〒961-0074 福島県白河市郭内1-73(城山公園内)
電話番号 0248-24-0275
営業時間 9:30~17:00 L.O16:30(4月~10月)
9:30~16:00 L.O15:30(11月~3月)
定休日 年末年始、毎週水曜日(11月~3月)、臨時休業有
アクセス JR東北本線白河駅下車徒歩5分
駐車場 城山公園P利用(無料100台)
参考サイト https://tabelog.com/fukushima/A0703/A070301/7009982/

見どころ③約180本の桜

白河小峰城城山公園、見どころ三つめは「180本の桜」です。城山公園の桜は有名で、桜が開花し見ごろになる頃桜まつりが開催されます。ライトアップも行われ、多くの花見客で賑わいます。桜の開花は城山公園の大きな見どころの一つです

白河小峰城には「おとめ桜」という桜があります。この桜にはある伝説があります。城の石垣を造る際、何度となく崩れてしまうため、次の朝最初に登城した者を人柱に立てる事となります。朝になり父を尋ねておとめという娘がやって来ます。

父はこちらへ来るなと手を振りましたが、おとめは早く来いと言われていると勘違いし、登城してしまい人柱となってしまいました。後におとめを不憫に思い、小峰城の一角に桜が植えられ、おとめ桜と名付けられました。現在のおとめ桜は二代目です

開花時期は4月上旬

白河小峰城城山公園は桜の名所としても有名です。桜の開花時期は例年4月上旬となっていますが、最近は気候が不純で、開花時期はやや早くなる傾向にあるようです。桜が開花すると、東北白河に一気に春がやってきます。

見頃は4月中旬から

白河小峰城城山公園の桜の開花は4月上旬、見頃は4月中旬頃からとなります。毎年、桜の見頃の時期に合わせて桜まつりが開催され、色々なイベントが行われます。白河小峰城のライトアップも行われ、夜桜とのコントラストが幻想的で人気です。

「白河小峰城」の施設詳細情報

白河小峰城は珍しい総石垣造りの美しい城で、日本百名城のひとつです。戊辰戦争の際、城郭のほとんどが焼失してしまいましたが、その後修復され、元の美しい姿となって甦りました。歴史ある白河小峰城のアクセス方法や駐車場など、詳しい情報をご紹介します。

アクセスの詳細

白河小峰城へのアクセス方法は、JRを利用する場合は、東北本線JR白河駅で下車、駅から徒歩で5分ほどで到着します。駅のホームからお城が見えます。車でアクセスする場合は、東北自動車道白河ICから約20分で到着します。無料駐車場があります。

駐車場情報

白河小峰城には、「小峰城・城山公園駐車場」という24時間利用可能な無料駐車場があります。普通車100台、大型車10台が駐車可能です。

白河小峰城の基本情報

住所 〒961-0074 福島県白河市郭内
開館時間 三重櫓 9:30~17:00(4~10月)
    9:30~16:00(11月~3月)
料金 無料(浄財あり)
アクセス 東北本線 白河駅から徒歩で5分
東北自動車道 白河ICから車で20分
駐車場 有り 無料駐車場 110台
参考サイト http://www.city.shirakawa.fukushima.jp/page/page001390.html

白河小峰城を観光した後は「とら食堂」へ!

白河ラーメンが人気です。白河ラーメンは、手打ちのちぢれ麺に醤油ベースのスープというスタイルで、白河市内に100店以上の店が存在し、大きな観光資源のひとつになっています。白河ラーメンといえば「とら食堂」と言われるほど、人気のお店です。

白河ラーメンの発祥は亀源ですが、とら食堂の初代店主竹井寅次さんが作るラーメンが評判になり、弟子入り志願者が多く訪れ、白河ラーメンが広がりました。白河小峰城観光の後は、とら食堂でラーメンを食べましょう。ただし、長い行列が出来ているかもしれません

とら食堂の基本情報

住所 福島県白河市双石滝ノ尻1
電話番号 0248-22-3426 予約不可
営業時間 11:00~14:30(土・日は14:00)
16:00~18:00
※材料がなくなり次第終了
※通し営業の場合もあり
定休日 月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
アクセス 白河駅から車で10分
駐車場 有り
参考サイト https://tabelog.com/fukushima/A0703/A070301/7000016/

「白河小峰城」へ歴史探訪の観光旅へ!

時の移り変わりとともに、城主が変わり、歴史を見つめて来た白河小峰城跡。時を超えて美しい三十櫓が甦り、当時のように白河の町を見下ろしています。高い櫓の上から桜を見下ろし、城主達は何を思ったのでしょうか。白河小峰城へ歴史探訪の旅へ出かけてみましょう

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ORANGE77
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