「夕張市石炭博物館」で炭鉱体験!模擬坑道が火災?現在は再開開始!
日本を支えた夕張市の石炭産業の歴史はいつから始まり、石炭はどのように採掘されるのかなど、夕張市石炭博物館の実体験ができる「模擬坑道」で体験、2019年4月の「模擬坑道火災」により再開が混迷した夕張市石炭博物館は同年6月に無事リニューアルし人気を呼んでいます。

夕張の石炭博物館とは
石炭の歴史村のメイン施設として1980年7月にオープンした「夕張市石炭博物館」、明治期以降の北海道開拓の柱産業となった石炭の生成から開発利用、その技術や実際の労働現場、炭鉱エリアでの生活にいたるまでを「夕張市石炭博物館」で紹介しています。
又、夕張市石炭博物館の地下にある「模擬坑道」の展示物やリアルな人形による作業風景の再現を観覧でき、実際に石炭を掘っていた炭鉱現場に入れるという貴重な体験ができる「夕張市石炭博物館」は非常に価値の高い施設です。
石炭と炭鉱について学べる体験型の博物館
現在、私たちは最新エネルギーの中で暮らしていますが、夕張市石炭鉱博物館を訪れることで、当時の日本の生活を支えてきたエネルギーの貴重さを知ることができます。
又、夕張市石炭博物館のコンセプトでもある「生きるに向き合う博物館」という言葉の重みを知ることになり、炭鉱の町夕張市の歴史を見ながら、日本産業の縮図に触れ、学べる貴重な体験型博物館です。

【夕張】石炭博物館の歴史
1960年の夕張市石炭博物館がある近隣エリアは炭鉱住宅で埋め尽くされほど炭鉱産業で栄華を極め、夜は炭鉱工場の灯りや住宅の町灯りで宝石が散らばってるような輝きだったと言われ、1980年に石炭、炭鉱、生活文化についての見聞を全国に広める場として「夕張市石炭博物館」はオープンしました。
しかし、その後の夕張炭鉱のガス爆発などを発端に、国策の転換による石炭への依存度縮小なども重なり夕張市は炭鉱人口を減らし続け、1990年炭鉱は完全閉山し農産業に転換するも夕張市の衰退は留まることなく財政破綻も受けましたが、「夕張市石炭博物館」は火災も乗り越え今も強くその歴史を全国世界に発信しています。
「石炭の歴史村」の施設として誕生
30年前に夕張の石炭博物館に行った時の写真が出てきた。当時は「石炭の歴史村」というテーマパークの看板施設だったのだが、現在はこの呼称は使われていないようだ。 pic.twitter.com/eMojHyDdq0
— 道草クー太郎 (@KutaroMichikusa) April 20, 2019
1977年「炭鉱から観光へ」をキャッチフレーズとして事業が開始され、1980(昭和55)年7月に一部施設がオープン、1983年6月全ての施設が完成し「石炭の歴史村」として全オープンすることとなり、施設内には「炭鉱の立て坑」「模擬坑」「夕張市石炭博物館」「炭鉱の生活館」「石炭大露頭」などが設置されました。
又、大観覧車やジェットコースターなどがある遊園地「アドベンチャー・ファミリー」や、2万本以上のバラが咲き乱れる「ローズガーデン」、コンサートを開催する「野外ステージ」なども設置され、夕張市の地域活性化策を推進した大型施設であり、「夕張市石炭博物館」はその中の中核施設でした。
夕張市の財政破綻で閉鎖
財政破綻した夕張市をちょい散策
— ぽけへり (@PokeHeli) October 20, 2019
廃線廃駅や道路施設の至るところにKEEP OUTのテープが…。
ゆうばりマップの施設の大半が消されていたのが哀しみ pic.twitter.com/bog7UKnpUD
2006年6月夕張市は財政破綻による事実上の倒産を余儀なくされ、夕張市関連の「石炭の歴史村」も連鎖的に運営が立ち行かなくなり、同年11月に札幌地方裁判所に自己破産を申請し閉鎖しました。
改修工事を経てリニューアルオープン
【夕張市 石炭博物館】
— JIN@おでかけ (@JIN_ebosi) August 18, 2018
夕張は石炭で栄えた町。そんな石炭に関する歴史や採掘道具、採掘機械など貴重な資料や遺産が豊富な博物館。しばらくの間閉館していたけれど今年4月にリニューアルオープン!
実際の坑道作業の実習に使われたという体験坑道はオススメ!エレベーターの演出が良いです。#夕張 pic.twitter.com/MKH8i2lgHJ
夕張市の財政再建策のなかで閉鎖が予定されていた「石炭の歴史村」、しかし夕張の炭鉱産業は歴史的、資料的にも価値が高く施設の存続要望が多いため、2007年民間企業の運営にて他の施設は閉鎖解体し「夕張市石炭博物館」を再開、その後改修工事を経て2018年4月に、新「夕張市石炭博物館」がリニューアルオープンしました。
模擬坑道火災により閉鎖
函館から夕張に到着。石炭博物館の模擬坑道で発生した火災は、現在多くの皆様に応援をいただきながら消火中。ケガ人等はおらず、安堵しておりますが、煙に包まれた施設を目の当たりにし、何とも言葉になりません。
— 鈴木直道(北海道知事) (@suzukinaomichi) April 19, 2019
夕張市や関係機関との連携を密にしながら、しっかりと対応していきたいと思います。 pic.twitter.com/iGCSJSZn29
2019年4月「夕張市石炭博物館」にある「模擬坑道」付近から出火、原因は春の開園目前に坑道内で溶接作業が行われていたことから坑道内の木枠に飛び火し、石炭層に燃え移った可能性があるとも言われています。
2018年にリニューアルオープンしばかりの「夕張市石炭博物館」、入場者数も予定の2倍まで膨らみ夕張再建を期待されていた最中の火災事故で「夕張市石炭博物館」の閉鎖はショッキングなニュースでした。
2019年6月より営業を再開
夕張市石炭博物館再開! pic.twitter.com/trLMoW7d9p
— ろころこ (@hirochu1215) June 8, 2019
リニューアル後の火災事故で全国民が唖然とする中、火災の出火元である模擬坑道が再開の見通しがつかなく迷走、多くの来館希望者の要望に応えるため2019年6月、「博物館」と「地下展示エリアの一部」の開放で、通常1000円の入館料をディスカウントし再スタートしました。
【夕張】石炭博物館の見どころ
夕張市石炭博物館の見どころは、2F「展示スペース」にある夕張の炭鉱の歴史や鉄道の歴史、夕張市民の生活道具の展示など、長い歴史と時間を感じさせる骨董品級の品々が魅力的です。
又、実物大のマネキンで探鉱作業の様子説明する「地下坑道展示室」や、歩くだけでもその重厚感に圧倒される日本唯一の「模擬坑道」、その他採掘に使用する「炭鉱機械館」なども一見の価値ありです。
見どころ①1階エントランスは市民に開放
石炭博物館は予想を大きく裏切られるクオリティでした\(>_<)/
— なっちゃん@ゆる鉄な旅っ子 (@usagi_ringo_pk) August 7, 2018
まず館内が綺麗でビックリです!もしかしたら改装したのかな☺
1階は無料で見学できる特別展で9月3日までは鉄道企画のようです🎵
充実した展示でとても勉強になりました✨#なっちゃんの北海道1周旅2018夏 pic.twitter.com/KbWbdYXlbA
リニューアルした「夕張市石炭博物館」の1階エントランスは広く明るいとても開放的な空間で、夕張市民への無料開放スペースとなっており、各種イベントが開催されます。
見どころ②夕張のキャッチコピーの展示
夕張市石炭博物館は、昨年4月にリニューアルした博物館で、石炭・炭鉱に関する展示のみならず、夕張市の歩み、特に閉山後の観光開発と財政破綻にも触れているのが他の同様の博物館と一線を画していた pic.twitter.com/7jNb1tWjjB
— ひと旅 (@yey156) October 22, 2019
「夕張市石炭博物館」のリニューアル後の名物にもなっている2階にある有料展示スペースに行くと「黒いダイヤ」「全国最低の行政サービス」「バリバリ夕張」「CHALLENGE」など、自虐ネタを盛り込んだ時代時代のキャッチコピーが天井から吊るされ、夕張市の全盛期から財政破綻、そして現在復興を表現してることで話題になっています。
見どころ③炭鉱の歴史を伝えるパネルの展示
昨日、夕張市石炭博物館に行ってきました。
— ふか@本誌話します (@shirokapine) October 15, 2018
有料部分は2階常設展示と地下展示室・模擬坑道。
2階はパネル・スライド展示が中心。
一階は無料の特別展示室で、今回は鉄道の特別展がやってました。
「夕張の地誌・歴史」「炭鉱」「鉄道」に特化した博物館です。
写真は2階常設展示から(撮影可) pic.twitter.com/tyyhoHSmoF
北海道の開拓に始まり、夕張石炭鉱山の全盛期、鉱山の閉山、財政破綻、夕張の復興の流れを時系列でそれぞれの時代をパネルで展示し、夕張市石炭博物館のコンセプトでもある「生きるに向き合う博物館」を表現しています。
見どころ④地下坑道展示室
石炭博物館 地下坑道展示室。
— 雪(YUKi) (@yuki_HKD) April 20, 2019
採炭作動館から史蹟夕張鉱に入る場所から模擬坑道に注水したようなので、こちらの地下坑道展示室の方は無事なんでしょうか。マネキンがリアルで良い… pic.twitter.com/FuUu1a6Hyo
「夕張市石炭博物館」の地下展示室は、炭鉱の技術、作業の様子、鉱山機械などを数多く展示していますが、こちらの施設はリニューアル前から非常に精度高く造られていたことで手をいれておらず従前のままで、作業をしている多くのマネキンは非常にリアルで、当時の時間に遡り自分もそこにいるかのような錯覚を覚えます。
見どころ⑤日本唯一の模擬坑道
石炭博物館の模擬坑道 pic.twitter.com/VA6K7sh7le
— アリョさん (@alyo_okhotsk) July 13, 2018
「模擬坑道」は本物の坑道で、「レンガ巻」と呼ばれ画になりそうなほど美しいを放つ煉瓦造り外壁ポイントや、「冠(かんむり)坑道」と呼ばれる綺麗な形の丸木材で覆われたポイントなど、特殊マシンで坑道掘進を再現した展示では実際の石炭層にも触れることもでき、当時の炭鉱作業員の大変さと有難さを肌で感じられます。
余談ですが坑道内には「ポンプ座」とうものがあり、坑道内に溜まる湧き水を毎日ポンプアップし、わずか半日でもポンプが止まると模擬坑道は水没する状況にあり、「夕張市石炭博物館」の全経費3分の1が電気代で消えていくそうで、「博物館の運営には皆さま方のご支援が不可欠です」と公式HPで呼びかけています。
火災により再開の見通しが立たず
4月の火災で閉館していた #夕張市 の #石炭博物館 が再開しました。焦げ臭さの残る場内、ありし日のヤマの様子を伝えてきた模擬坑道の復旧は未定とのことです。 (拓)https://t.co/GRDa8VMiAU
— 朝日新聞北海道報道センター (@asahi_hokkaido) June 9, 2019
現在もなお公開中止が続いている夕張市石炭博物館の「模擬坑道」、火災鎮火のために放水した水などが溜まっており、水を抜くにも多額の費用と時間がかかり、もし水を抜いたとしても内部損傷が激しい場合は「夕張市石炭博物館」の営業断念の可能性もあり夕張市は混迷の一途です。
【夕張】石炭博物館の基本情報
夕張市石炭博物館の営業期間と営業時間、館内の利用料金、石炭博物館への車でのアクセス、館内駐車場情報を下記に順を追って各ご案内いたします。
石炭博物館の営業期間&時間
昨日から、夕張石炭博物館、リニューアルオープンしました!
— STUDIO A-COLOR/あから (@akalatti) April 29, 2018
展示スペースが、ガラリと変わって見やすくなって良かった! お馴染み坑道体験もできるよ! 地下は寒いから、上着着てGo! #夕張 #夕張石炭博物館 #炭鉱 #坑道体験 pic.twitter.com/HJSio7nSXh
夕張市石炭博物館は冬季間休業で、その他の期間は休まず営業しております。下記の情報は2019年の期間や時間になりますので、旅行日程により詳しくは公式HPをご確認ください。又、火災事故にあった「夕張市石炭博物館」の模擬坑道に関しましても未だ再開の目途が立っておりませんので併せてご確認ください。
営業時間 | 09時30分 ~ 17時00分(最終入場16:30) |
営業期間 | 平成29年4月29日(土曜日)~平成29年11月5日(日曜日) |
GW営業 | 4月29日(土曜日)~5月7日(日曜日)まで)休まず営業 |
石炭博物館の利用料金
今回の旅の目的の一つ夕張石炭博物館
— すがむらの人 (@sugar_mueller) May 23, 2018
リニューアルしたばかり、入場料1080円に見合う価値はある。皆行くべし。
北海道の歴史はここにある#日本たびメモ21 pic.twitter.com/SFseL2i1dW
「夕張市石炭博物館」の入館料は、模擬坑道が火災により内覧できないため、通常の料金設定より低い設定となっています。又、夕張市内在住の来館者の料金と、夕張市外の来館者の料金を別けていますので「夕張市石炭博物館」への来館の際はよくご確認ください。
利用者 | 料金 | 備考 |
中学生以上 | 600円 | 夕張市外の来館者 |
中学生以上 | 300円 | 夕張市内の来館者 |
中高生 | 400円 | 学校団体の来館者 |
小学生 | 200円 | 夕張市外の来館者 |
小学生 | 100円 | 夕張市内の来館者 |
幼児 | 無料 |
石炭博物館へのアクセス
夕張駅と石炭博物館に行ってきました!なんとこの駅は1日に2本しか電車が来ないそうです…(*´°`*) pic.twitter.com/w3lLL6xK8C
— 足太ぺんた@10/26.7大阪11/4ぺん誕 (@Asibuto_Penta) August 19, 2016
「夕張市石炭博物館」は、新千歳空港はじめ夕張市近隣の観光地からの車での時間的アクセスが非常に良く、「夕張市石炭博物館」に来るまでの「のどかな風景」もおすすめでマイカーやレンタカーでの観光に最適です。
名称 | 夕張市石炭博物館 |
住所 | 北海道夕張市高松7番地 |
電話番号 | 0123-52-5500 |
出発地 | 距離 | 時間 | 使用道路 |
札幌都心部 | 66Km | 車で100分 | 道道3号線 |
岩見沢駅 | 40Km | 車で60分 | 道道38号冬期通行止 |
新千歳空港 | 55Km | 車で70分 | 一般道経由 |
駐車場情報
夕張に戻ってきました。石炭博物館の見学です。
— 旅する牛乳@北海道一周完 (@tabi_milk) October 2, 2019
これは多分・・・貸切だな。まぁ平日ですし🙄
ガラ空きの駐車場、閉まったレストラン、閉鎖されたトイレ、何らかの乗り場の跡。
うむ。なかなか心をえぐってきますね😗 pic.twitter.com/dn2AFpPYIH
「夕張市石炭博物館」には大型駐車場があり駐車可能台数が1,000台、駐車場料金は土日祝祭日500円で平日は無料、大型駐車場だけあり良心的な料金ですが、駐車場はリニューアル整備はされていませんので少々荒れてるなど、「夕張市石炭博物館」の施設内外のギャップは多少あります。
夕張の石炭博物館で炭鉱の歴史を学ぼう
1874年 に外国人地質学者が夕張川上流に石炭層の存在を推定、1888年 に日本人の坂市太郎氏がシホロカベツ川上流にて石炭の大露頭(北海道指定天然記念物「夕張の石炭大露頭」)を発見、夕張炭鉱の繁栄と衰退までの歴史が動き出します。
1890年に北炭社が夕張炭鉱の開発に着手してから1990年三菱南大夕張炭鉱閉山まで、100年近くの激動の歴史を築いた夕張市の炭鉱町とその人々、そして何度も閉館に追い込まれては強く生き延びた「夕張市石炭博物館」、是非このパワースポットに触れていただきたいと思います。
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