鍾乳洞「幽玄洞」は一関の観光名所!その歴史や見所・料金など徹底解説!

岩手県内にある「幽玄洞」は一関市内にある鍾乳洞で、3億5000万年前の地層で日本最古の鍾乳洞と言われています。中生代中期の化石を持つ鍾乳洞内では他で見ることのできない珍しい化石を多数見ることができます。そんな「幽玄洞」の歴史や見所などを紹介していきます。

鍾乳洞「幽玄洞」は一関の観光名所!その歴史や見所・料金など徹底解説!のイメージ

目次

  1. 1一関の「幽玄洞」とは
  2. 2「幽玄洞」の特徴
  3. 3「幽玄洞」の見所
  4. 4「幽玄洞」は心霊スポット?怖いと言われる理由
  5. 5「幽玄洞」の関連情報
  6. 6一関の「幽玄洞」に行ってみよう

一関の「幽玄洞」とは

一関といえば「観音霊山」や「猊鼻渓」などといった観光名所が有名です。そんな一関の中には日本最古の地層を持つ鍾乳洞「幽玄洞」があります。

岩手県の下関市にある「幽玄洞」は1980年に発見された鍾乳洞で、3億5000万年の歴史を持つ地層は日本最古のものと言われています。「幽玄洞」はウミユリや三葉虫、フズリナ、古代サンゴなどの化石を見ることのできる鍾乳洞で、一関では有名な観光スポットとなっています。

3億5000万年の歴史が作り出した鍾乳洞

「幽玄洞」は3億5000万年前からある鍾乳洞で、その姿を今でも見ることができます。このような長い歴史を持ち、そのままの姿を見ることができる鍾乳洞は日本の中でも珍しいです。また「幽玄洞」では生物学上の貴重な化石資料などが数多く発見されています。

このように長い歴史を持つ鍾乳洞である「幽玄洞」で発見された化石や地層は、鍾乳洞入り口付近にある展示館で見ることができます。

日本でも有数の化石の宝庫

「幽玄洞」は歴史上貴重な鍾乳洞であり、ウミユリや三葉虫、フズリナ、古代サンゴなどの化石が岩盤上で初めて発見された場所でもあります。これらは現代の研究に大変役立つ資料になっているため日本でも有数の化石の宝庫と呼ばれています。

採掘された化石を間近で見ることができるので3億5000万年前に生きていた生物はどのような形をしていたのかしっかり見ることができます。化石に少しでも興味のある方は是非一度訪れてもらいたい場所です。

「幽玄洞」の特徴

日本最古の鍾乳洞である「幽玄洞」には他では見ることのできない特徴を数多く見ることができます。他の鍾乳洞に行ったことはあるが「幽玄洞」に行ったことはない、という方は初めて見る光景も多いでしょう。

そんな「幽玄洞」の魅力を知れば訪れることが待ち遠しくなること間違いなしです。ここでは「幽玄洞」の魅力的な特徴をいくつか紹介していきます。

特徴①大部分がフローストーンで覆われていない

「幽玄洞」の特徴一つ目は「大部分がフローストーンで覆われていない」ことで、これは他の鍾乳洞には例を見ない特徴です。普通は水に溶けた炭酸カルシウムという物質が鍾乳石や石筍を作り、周囲の壁面はフローストンで覆われてしまいます。しかし「幽玄洞」は大部分がフローストーンに覆われる前に土砂が堆積し、フローストーンをかぶらなかったのです。

そのため、他の鍾乳洞では見られない地層の生の姿(メロンの皮のような模様)を見ることができ、3億5000万年前の歴史ある古い地層を直接見ることができます。

特徴②日本で最も古い地層が見られる

「幽玄洞」の特徴二つ目は「日本で最も古い地層が見られる」ことです。「幽玄洞」では3億5000万年という長い歴史を持った日本最古の地層を見ることができます。しかもその地層に加えて「幽玄洞」はフローストーンに覆われていないので地層そのままの姿を見ることができます。

これだけ長い歴史を持っているのにも関わらず地層の姿をそのまま見ることができるのは日本の中でもこの鍾乳洞だけなので訪れて損はありません。

特徴③観光コースは全長500メートル

「幽玄洞」の特徴三つ目は「観光コースは全長500メートル」あることです。これは平成に入ってからの第三次開発によって距離が伸び、より深くまで内部を見ることができるようになりました。「幽玄洞」内を全て歩くと鍾乳洞で見ることのできるほとんどの鍾乳石を見ることができます。

少し歩きにくい箇所もありますがそのままの姿を見ることができるのも見所の一つです。訪れる際は歩きやすい靴を履いていくことをオススメします。

「幽玄洞」の見所

これまで紹介したように「幽玄洞」にはたくさんの特徴があり魅力的な観光スポットとなっています。これらの特徴を表した場所が「幽玄洞」には数多く存在します。ここではその「幽玄洞」の見所をさらに紹介していきます。

見所①洞穴珊瑚

「幽玄洞」の見所一つ目は「洞穴珊瑚」です。「洞穴珊瑚」は海のサンゴに似た形に成長した鍾乳石もことで、「幽玄洞」内でも見ることができます。少し変わった形をしており、同じ洞穴珊瑚でも形が異なるのでいろいろな洞穴珊瑚を見ることができます。

「洞穴珊瑚」はそれぞれ違った表情を見せるため鍾乳洞内でも探すのが楽しくなります。「幽玄洞」内にはたくさんの「洞穴珊瑚」があるので鍾乳洞内で退屈になることはありません。

見所②豊乳浄土

「幽玄洞」の見所二つ目は「豊乳浄土」です。「豊乳浄土」はアクリル板越しでしか見ることが出来ませんがフローストーンに覆われた岩肌は芸術的な形をしています。鍾乳洞内に入ってから間もなくのところに「豊乳浄土」はあり、入ってからすぐに芸術的な造形物を見ることができます。

見た人がみな思わず写真に収めたくなるような造形物で、いつまでも見ていられるような芸術的な姿になっています。写真よりも実物は輝いているので、興味のある方は実際に見に行くをオススメします。

見所③化石

「幽玄洞」の見所三つ目は「化石」です。「幽玄洞」ではウミユリや三葉虫、フズリナ、古代サンゴなど様々な化石を見ることができます。そのため「化石の宝庫」とも呼ばれており、日本の鍾乳洞の中でもたくさんの化石を見ることができる場所です。

また「幽玄洞」の「ウミユリの萼(がく)」は日本で初めて岩盤上で発見され、生物学上貴重な資料となっています。「幽玄洞」内ではその岩盤も見ることができます。

見所④浄魂の泉(地底湖)

「幽玄洞」の見所四つ目は「浄魂の泉」です。「浄魂の泉」はエメラルドグリーンの色をした地底湖で、水深10メートル以上もある湖です。通路の下に湖がありますがライトアップされているのでいつでも透明感のある湖を見ることができます。

近くに行ってみることはできませんが、上から見下ろすだけでもエメラルドグリーンの湖をしっかりと見ることができます。

見所⑤幽玄洞展示館

「幽玄洞」の見所五つ目は「幽玄洞展示館」です。「幽玄洞展示館」は鍾乳洞の入り口前にあり、「幽玄洞」についての情報や「幽玄洞」で採掘された化石なども見ることができます。また地層や歴史についてのパネルも展示されています。

「幽玄洞」に入る前に「幽玄洞展示館」に立ち寄り、少しでも歴史や化石の知識をつけてから鍾乳洞内に入るとより楽しめること間違いなしです。すべて見ても少しの時間で見終わることができるので気軽に見学することができます。

「幽玄洞」は心霊スポット?怖いと言われる理由

「幽玄洞」について調べていくと「心霊スポット」というワードを見た人も少なくないでしょう。実は「幽玄洞」で心霊現象が起こる、といったうわさもあります。鍾乳洞と心霊現象は一見関係のないように見えます。ここではなぜ「幽玄洞」が心霊スポットと言われているのかを紹介していきます。

理由①名前に入っている「幽」の文字

「幽玄洞」の名前の中には、幽霊の「幽」という字が入っています。「幽玄洞」という名前から不思議で怖いイメージを抱いてしまいます。そのため心霊現象が起こると考えた人がいるのかもしれません。

しかしこの「幽玄」は、「物事の趣きが奥深くはかりしれないこと」、また「趣きが深く、高尚で優美なこと」などといった幽霊とは全く関係ない意味を持った言葉のことで、「幽」という字に心霊的な意味は含まれていないようです。

理由②鍾乳洞の中の雰囲気

「幽玄洞」の中は薄暗く、不気味な雰囲気がするタイミングがいくつかあります。まず「幽玄洞」の入り口は洞窟のような形をしており、薄暗い不気味な空間に入るような感覚になります。実は「幽玄洞」はもともと洞窟で、近年順路などが整備され公開された場所です。

また「幽玄洞」内の気温は13度と少し肌寒く、その気温もまた雰囲気を不気味にします。さらに上からぽたぽたと水滴が落ちてくる場所もあるのでじめじめした空間が苦手な方は少し恐怖を覚えるかもしれません。心霊系が苦手、という方は一緒に行ってくれる人を見つけた方がいいかもしれません。

理由③所々に祀られている観音様

「幽玄洞」を不気味な雰囲気にさせているのは名前や雰囲気だけでなく、配置されている観音様もそのうちの一つです。洞窟の中で何かが祀られているというだけでも想像すると怖いイメージがありますが、薄暗く不気味な雰囲気がする中で見つけてしまったら怖さが倍増してしまいます。

ただ「幽玄洞」は不気味な雰囲気があるだけで心霊現象が起こる場所ではなく、心霊系が苦手な方でも安心して見学することができます。見学している方も他にたくさんいるので怖い思いをすることはほとんどないでしょう。しかしいきなり観音様が出てきたらびっくりしてしまいますね。

「幽玄洞」内に祀られている観音様に怖い心霊的な意味はないのですが、少し不気味に感じてしまいます。

「幽玄洞」の関連情報

ここまでは一関にある見所満載の鍾乳洞である「幽玄洞」の魅力について紹介してきました。ここからは「幽玄洞」の入場料金、アクセス情報、営業時間などを紹介していきます。

入洞料金

「幽玄洞」の入洞料金は大人1000円、高校生700円、中学生600円、小学生400円となっています。またこの入洞料金には展示館の料金も含まれているので展示館へも追加料金なしで入ることができます。

開洞時間

「幽玄洞」の開洞時間は季節によって変わっており、三つのシーズンに分かれています。4月~9月の開洞時間は8:30~18:00、10月~11月の開洞時間は8:30~17:00、12月~3月の開洞時間は9:00~16:00となっています。見学には20分~30分ほどの時間がかかるので時間には余裕をもって入洞されることをオススメします。

また夏場は肌寒く感じることがあるので何か羽織るものを用意しておくと快適に見学することができます。

アクセス

「幽玄洞」にはいくかのアクセス手段があり、車を持っていない方でもアクセスすることができます。しかし「幽玄洞」への交通アクセスは本数が少ないこともあるので事前に調べていくことをオススメします。ここでは電車からバスに乗るアクセス方法、車で行くアクセス方法の二つを紹介します。

電車→バスで行く

「幽玄洞」に公共交通機関を使ってアクセスする方法を紹介します。一ノ関駅から行く場合は、在来線に乗り猊鼻渓駅で降り、バスで夏山松川線幽玄洞バス停で降ります。そこから徒歩1分ほどで「幽玄洞」に行くことができます。しかしバスの本数は少なく、事前に調べてから行くことをオススメします。

車で行く

「幽玄洞」に車でアクセスする方法を紹介します。一関インターチェンジから行くとすると一関大東線を通り、30分ほどの時間で行くことができます。

「幽玄洞」付近には他にも観光スポットが数多くあるのでできれば車で「幽玄洞」に行き、その他の観光スポットも併せて楽しむことをオススメします。また「幽玄洞」には無料の駐車場があるので駐車場所も気にすることなく行くことができます。

駐車場情報

「幽玄洞」には広い駐車場があり、車で来る際も安心です。また料金もかからないので時間に縛られずゆっくり楽しむことができます。一関の観光は車の方が便利なので免許を持っている方はレンタカーを借りて観光スポットを回るという手もオススメです。

また駐車場内に咲いているイチョウは秋になるときれいに色づくので、秋に訪れた際は黄色く色づいたイチョウの木も楽しめます。

基本情報

【名称】 幽玄洞
【住所】 岩手県一関市東山町長坂字東本町154-1
【アクセス】 電車とバスでのアクセス方法:
 「猊鼻渓駅」からバスで6分「夏山松川線幽玄洞バス停」
 バス停から徒歩1分
車でのアクセス方法:
 「一関インターチェンジ」から「一関大東線」を通り30分
【入場料】 大人料金 1000円 高校生料金 700円
中学生料金 600円 小学生料金 400円
【営業時間】 4~9月 : 8:30~18:00
10~11月 : 8:30~17:00
12~3月 : 9:00~16:00
【TELL】 0191-47-3303
【公式HP】 http://yuugendo.sakura.ne.jp
【備考】 公式HPよりインターネット割引有り

一関の「幽玄洞」に行ってみよう

日本最古の地層を持ち、心霊スポットともささやかれている「幽玄洞」には魅力的な見所がたくさんあります。一関には「幽玄洞」以外にもたくさんの歴史ある観光スポットがあるため他の名所とともに観光スポット巡りをするのもオススメです。

大人でも1000円で3億5000万年前の地層を見ることができるのは日本の中で「幽玄洞」だけです。もし東北地方に出向く機会があれば、是非「幽玄洞」に足を運んでみてください。

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