「秋田駒ケ岳」の登山を完全ガイド!ムーミン谷や紅葉・植物の絶景とは?

秋田駒ケ岳は八合目に登山口があり、頂上まで比較的短い時間で着くことができることに加え、なだらかな登山道、山頂からの眺望、渓谷の景観、色とりどりの高山植物、稜線の美しさなど登山初心者でも楽しむことができます。今回は秋田駒ケ岳の魅力を登山情報と共に紹介します。

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目次

  1. 1秋田駒ケ岳とは
  2. 2秋田駒ケ岳の魅力は?
  3. 3秋田駒ケ岳の絶景
  4. 4秋田駒ケ岳に行くための装備と注意点
  5. 5秋田駒ケ岳交通情報
  6. 6ムーミン谷の絶景が楽しめる登山に挑もう!

秋田駒ケ岳とは

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳は、秋田県と岩手県にかけて位置する活火山で、十和田湖八幡平国立公園の南の端にあります。そして、標高は1,637mで全国にも多くみられる駒ケ岳の中では最も高山植物の豊富な山で花の百名山として知られており、また、日本二百名山の一つでもあります。

今回は、様々な登山ルートがあることから、初心者から登山上級者まで十分楽しむことができ、また、四季折々に変化する紅葉など大自然の景観が素晴らしい秋田駒ケ岳の魅力と、登山を楽しむ前に注意しておきたいポイントについて解説します。

登山を完全ガイド!

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳は、活火山として10万年前から火山活動をしていると言われていますが、現在、その火山活動は落ち着きを見せ、登山をするには安全であると言えます。そして、国立公園の南端に位置し、主に5つの登山ルートと、登山口が約6か所あります。

また、この秋田駒ケ岳で登山を楽しむためには、しっかりとした装備と共に注意しておくべきポイントがあります。また、初心者向けにツアーもある他、麓には温泉もあり、登山の疲れを癒すことができるなど、初心者から上級者、すべての登山愛好家におすすめの山です。

秋田駒ケ岳の魅力は?

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳の魅力の一つにアクセスの良さがあります。秋田駒ケ岳は、山頂までのルートは急な坂道が無く、また、山の八合目までバスで行くことができますので、比較的短時間で上ることができるため初心者にもおすすめの山と言えます。

そして、頂上からの景観、緑の草原や、豊富な高山植物や美しい花たち、秋の時期には辺り一面を覆いつくす紅葉、ムーミン谷と呼ばれる絶景スポット、バリエーション豊富な5つの登山ルートなど、楽しみ方が沢山あります。また、下山後は麓の温泉で登山の疲れを癒すのもおすすめです。

秋田駒ケ岳を知ろう!

秋田駒ケ岳

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登山初心者にも安全に楽しむことができる秋田駒ケ岳ですが、活火山であることから、登山前に活動状況をチェックすることを忘れてはなりません。そして、山開きの時期や登山口の場所や登山ルートを調べておけば、現地で迷うこともありません。

また、山頂までのルート途中にある紅葉などの絶景ポイントや、高山植物や草花の種類をチェックしておけば、登山をより一層充実したものにできますのでおすすめです。

秋田駒ケ岳は活火山!

秋田駒ケ岳は活火山で、細長いカルデラの中に女岳、小岳、南岳の中央火口丘があって、カルデラの外には最高峰の男女岳があります。そして、20世紀初めまでは山の北部から噴気が上がり、近年では、1970~71年に噴火があり、溶岩流が流れ出していますが、現在では鎮静化しています。

10万年前から火山活動!

秋田駒ケ岳は、火山としての形成期が数十万年前と考えられていますが、火山としての活動開始は約10万年前頃と推定されています。そして、過去1万年間を見てみると、約11,000年前に山頂付近が噴火し、火砕流が噴き出たことで南北2つのカルデラが形成、その後、カルデラ内で活動が起こり、女岳や小岳などの火砕丘が形作られたようです。

現在の噴火レベルは1

秋田駒ケ岳の火山活動の状況は、2009年には噴火警戒レベルが導入されたことで、常に火山活動の監視が行われるようになり、現在の噴火警戒レベルは「1」で、その活動状況は落ち着きを見せていますが、活火山であることに変わりはなく、時期や時間に関係なく登山する前には、必ず火山活動状況を確認する必要があります。

場所は十和田八幡平国立公園の南端

秋田駒ケ岳は、秋田県と岩手県の県境にあり、十和田八幡平国立公園の南端に位置し、男女岳(1,632m)や男岳(1,623m)などの総称です。この山頂からは鳥海山や岩手山などの雄大な山並みや、日本一の深さを誇る田沢湖を一望することができます。

豊富な高山植物

秋田駒ケ岳では、夏の時期になれば、コマクサやタカネスミレ、チングルマ、ニッコウキスゲなど数々の高山植物や美しい草花が見られ、特に、男岳の南東に延びる「馬場の小道」と呼ばれる谷間では、辺り一面に広がる花や植物が広がり、秋には紅葉と気持ちよく散策することができますのでおすすめのルートです。

日本二百名山の一つ

秋田駒ケ岳は、日本二百名山に選ばれていますが、これは登山家であった深田久弥氏のファン組織によって1984年に選定された日本の代表的な200の山のうちの一つです。この選定に際しては、深田久弥氏が選んだ日本百名山と日本山岳会が選んだ日本三百名山がベースとなっています。

昔は女人禁制!

秋田駒ケ岳は、地元では「秋田駒」と呼ばれ、昔は女人禁制であった信仰の山です。これは、日本独自の社会慣習の一つで、社寺や霊場、祭場などへの女性の立ち入りを禁止する慣習があったためですが、現在では、老若男女問わず、誰でも登山を楽しむことができます。

秋田駒ケ岳の伝説

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳には、西暦809年に噴火し、その影響で田沢湖が誕生したという伝説が言い伝えられていますが、秋田駒ケ岳が807年に噴火したという事実は確認されていません。そして、実際に田沢湖カルデラが誕生したのは、100万年以上前と言われています。

秋田駒ケ岳登山ルート

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳の登山ルートは、新道コース、旧道コースを始め、焼森コース、中生保内コース、国見温泉ピストンコースの5つのルートと、約6か所の登山口があります。そして、八合目から山頂を目指すことができることから、比較的短時間で山頂まで辿り着くことが可能で、初心者も十分楽しめるルートとしておすすめです。

山開きは6月

秋田駒ケ岳では、登山シーズンがスタートする時期として、例年6月1日に、登山者の安全を祈願するために、秋田県仙北市と岩手県雫石町が合同で山開きを開催しています。そして、この式典終了後には、記念登山を執り行い、駒ケ岳(男岳)山頂で、交歓会をを実施、そして、下山後は合同の懇親会が開催されます。

登山におすすめの時期は?

秋田駒ケ岳の登山に適した時期は、山開きが行われる6月1日から10月下旬までで、夏が始まる7月の時期には、コマクサをはじめとする様々な高山植物や草花が開花期を迎え、秋の紅葉含め、特におすすめの時期と言えます。

登山は登山基地「八合目」を利用しよう!

秋田駒ケ岳は登山口が8合目にあります。そして、8合目までのアクセスは、山開き期間中の6月1日から10月31日の土日祝日と、6月21日から8月19日全日、マイカー規制が行われますので、車を利用する場合は、麓のアルバこまくさからバスに乗り換える必要があります。

ルート①新道コース

秋田駒ケ岳の登山ルートとして最初に紹介するのは「新道コース」です。このルートは展望も良く、急な坂道などもないため、初心者にもおすすめの最も一般的なコースで、スタートから約50分で避難小屋が建てられている阿弥陀池に着きます。そして、そこから約20分で男岳や男女岳にアクセスできるルートです。

ルート②旧道コース

秋田駒ケ岳の登山ルートとして2番目に紹介するのは「旧道コース」です。このルートは道が比較的荒れており、急な坂道などがありますが、時間的には約40分程度と早く阿弥陀池の避難小屋に到着できるルートで、初心者向きとは言えませんが、できるだけ早く山頂を目指したい方にはおすすめのルートです。

ルート③焼森コース

秋田駒ケ岳の登山ルートとして3番目に紹介するのは「焼森コース」です。このルートは、焼森(1,551m)や横岳(1,583m)を通過する1時間程度のルートで、シャクナゲが多く群生し、シャクナゲ通りとも呼ばれています。

ルート④中生保内コース

秋田駒ケ岳の登山ルートとして4番目に紹介するのは「中生保内コース」です。このルートは、登り始めは少し急な樹林帯がありますが、秋田駒ケ岳の稜線に出てからは木などで遮るものがなくなるため、視界が良く紅葉などを眺めながらお椀の縁のような稜線を廻りながら歩くルートになっています。

ルート⑤国見温泉ピストンコース

秋田駒ケ岳の登山ルートとして最後に紹介するのは「国見温泉ピストンコース」です。このルートは、国見温泉を出発し、傾斜の緩やかな道を進み、男岳分岐からはザレの斜面を進みムーミン谷へと至ります。そこから五百羅漢を経由して、急斜面を登り男岳へ至るルートです。

登山口は約6か所

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳には、駒ケ岳八合目、乳頭温泉、国見温泉といった登山口の他に、烏帽子岳登山口、三ツ石山登山口、平ヶ倉登山口、熱交換所登山口、秋田駒・水沢コース登山口、秋田駒・中生保内登山口など6つの登山口があります。

秋田駒ケ岳は初心者にもおすすめ!

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳は、八合目に登山口があることから、比較的短時間で山頂まで登ることができることや、登山ルートになだらかなコースがあること、そして、そのルート途中には、高山植物の群生や、美しい谷があるなど、初心者にもおすすめの登山コースとなっています。

山頂まで短時間

秋田駒ケ岳は、八合目に登山口があることから、比較的短時間で山頂まで登ることができます。例えば、登山口から阿弥陀池までは、1時間10分、阿弥陀池から男女岳までは20分、阿弥陀池から分岐(ムーミン谷)までは1時間10分。

そして、分岐(ムーミン谷)から横岳は40分などで、登山口から男女岳まではトータルで1時間30分あれば到着できますので、初心者にもおすすめと言えます。

花や紅葉を楽しめる登山ルートが多い

また、秋田駒ケ岳の登山ルートにはなだらかな道が続くルートが多く、途中には、高山植物や草花、そして秋の時期には紅葉などが楽しめたり、ムーミン谷と呼ばれる景観が素晴らしい場所もあり、初心者におおすすめと言えます。

秋田駒ケ岳の絶景

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳では、男女岳(1,632m)や男岳(1,623m)などの頂上に立てば、この山頂からは鳥海山や岩手山などの雄大な山並みや、日本一の深さを誇る田沢湖を一望することができます。また、ムーミン谷や草原に広がる高山植物や草花、そして、秋の時期には紅葉などの絶景を楽しむことができます。

秋田駒ヶ岳高山植物帯を見に行こう!

秋田駒ヶ岳

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秋田駒ヶ岳には、辺り一帯に高山植物が群生しており、7月、夏の時期を迎えると、ヒナザクラや、タカネスミレ、コマクサ、エゾツツジを始め、その他にも数百種類の高山植物があり、山や渓谷の景観と相まって、そのコントラストが美しく映えます。

国の天然記念物

秋田駒ヶ岳は、数百種類もの高山植物が群生していることから、国の天然記念物に指定されています。特に、阿弥陀池周辺やムーミン谷と呼ばれる渓谷、そして山腹になだらかに続く草原などで、沢山の高山植物を見ることができます。

偽高山帯がある?

秋田駒ヶ岳は、標高が低いことから高山帯を持たない山ですが、その頂上効果によって広大な偽高山帯が発達しています。そして、現在も活発な活火山であることで、頂上部の地形が絶えず変形していることも、偽高山帯を維持している要因となっているようです。

高山植物の種類は?

秋田駒ヶ岳

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秋田駒ヶ岳には、ヒナザクラや、タカネスミレ、コマクサ、エゾツツジを始め、その他にも数百種類の高山植物が群生し、見頃となる7月の時期には、その高山植物を一目見ようと沢山の登山客が、阿弥陀池やムーミン谷に訪れます。

ヒナザクラ

秋田駒ヶ岳に群生するヒナザクラは、根茎は短く、葉は卵型で長さ2~4㎝、幅1~1.5㎝になり、先端には5から9個の大型の鋸刃があります。開花期は6~7月で、花茎の高さは7~15㎝になり、その先端に2~8個の花をつけます。

タカネスミレ

タカネスミレは、高山帯の礫地に群生する個性的なスミレとして知られており、特に、この秋田駒ケ岳の群生はスミレの群生としては、日本有数と言われています。高さは5~12㎝ほどで、開花期は7~8月、その花弁は黄色で、唇弁はやや大きく紫色のラインが入っています。

コマクサ

秋田駒ケ岳に咲くコマクサは、その美しい花と厳しい環境の中で生育することから高山植物の女王と呼ばれ、高さは5㎝ほどで、葉は細かくパセリのように見え、白く粉を帯びています。開花期は7~8月で、花茎は10~15㎝で泡紅色の花を咲かせます。

エゾツツジ

秋田駒ケ岳に群生するエゾツツジは、高山の厳しい環境のため高さ10~30㎝程度にしかなりませんが樹木で、葉は3㎝前後、縁に繊毛があります。開花期は7~8月頃で、枝先に直径3~4㎝の紅紫色の花を1~3個咲かせます。

そのほか数百種類の高山植物

秋田駒ケ岳の一帯、特に、阿弥陀池やムーミン谷、山腹に広がる草原などに、ヒナザクラや、タカネスミレ、コマクサ、エゾツツジを始め、数百種類もの高山植物が群生しており、国の天然記念物に指定されています。そして、山頂を目指す登山はもちろん、高山植物を見るだけでも楽しめるため、登山初心者にもおすすめです。

ムーミン谷と呼ばれる絶景を楽しもう!

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳の絶景スポットとして「ムーミン谷」があります。このムーミン谷には木道が敷かれていますので、歩きやすく、周囲に広がるチングルマの大群生や、数々の花開いた高山植物を眺めながら気持ちよく歩くことができます。

また、遠くには山肌に残る雪渓を見ることもあり、花開いた高山植物と共に、アニメのムーミンに出てくるムーミン谷を歩いているかのような錯覚を感じることができるかもしれません。

秋田駒ケ岳に行くための装備と注意点

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳では、八合目から頂上まで比較的短時間で上ることができますが、しっかりとした登山用の装備を忘れないことが大切です。また、事前に休憩施設や、水場、そして、噴火警戒レベルなどの確認もしておく必要があります。また、下山後の温泉情報などもチェックしておきましょう。

登山用の装備を忘れずに!

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳には冬山登山ほどの装備は必要ありませんが、少なくとも、登山靴やストック、雨具、防寒具などの装備は必要です。特に、荒天時や強風時には気温が一気に0℃近くになることもありますので、防寒対策はしっかりとしておきましょう。

装備①登山靴

秋田駒ケ岳に登山する場合には、登山靴は必須のアイテムです。基本的には、春山用の装備で十分ですので、軽登山靴でも可能です。また、登山初心者で登山靴を履いたことのない方は、登山グッズ専門店でスタッフに聞きながら、自分の足型にぴったりと合ったものを選ぶようにしましょう。

装備②ストック

秋田駒ケ岳に登山する場合には、登山時に足の負担を分散させ、歩行を補助してくれるトレッキングポールと呼ばれるストックを準備しましょう。そして、様々なメーカーからI字グリップ・T字グリップ・アンチショック付など様々なタイプのものが販売されていますので、登山グッズ専門店に相談しながら選ぶことをおすすめします。

装備③雨具

秋田駒ケ岳に登山する場合には、雨具の準備も必要です。そして、防水性や耐久性、軽量性など様々なタイプの雨具が販売されていますので、登山グッズ専門店で相談しながら、秋田駒ケ岳の登山に適した雨具を、自分の好みと併せて選ぶことをおすすめします。

装備④防寒具

秋田駒ケ岳に登山する場合には、防寒具も準備しておきたいものです。特に、荒天時や強風時には気温が一気に0℃近くになることもありますので、標高の低い山だからと甘い判断はしないようにしましょう。

こちらも、沢山の種類の防寒具が販売されていますので、登山グッズ専門店で相談しながら、秋田駒ケ岳の登山に適した防寒具を、自分の好みと併せて選ぶことをおすすめします。

登山の注意点は?

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳に登山する際に、登山用の装備は当然ですが、他に、現地の水場やトイレ事情、そして、噴火警戒レベルなどは事前に確認しておきます。また、現地でのアウトドアツアーもありますので、チェックしておきましょう。そして、事前準備が万端となったら、下山後の楽しみとして温泉施設も確認しておくのがおすすめです。

注意点①水場・トイレを確認

秋田駒ケ岳を登山する場合、水場は阿弥陀池にありますが、天候の影響により給水できない場合も考えられるため、登山口のある八合目で給水するのがおすすめです。また、トイレは、八合目小屋と阿弥陀池小屋の水洗トイレ共に準備中のため使用できませんので、それぞれの冬用トイレを利用することになります。

注意点②噴火警戒レベル

秋田駒ケ岳は活火山として、日々、噴火警戒レベルが発表されていますので、登山前には確認しておきましょう。そして、その噴火警戒レベルによって求められる行動が変わってきますので、警戒レベルごとの対応についても事前に確認しておくことをおすすめします。

国見温泉森山荘は宿泊可能

秋田駒ケ岳

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国見温泉森山荘は、秋田駒ケ岳の南の麓・国見峠にある宿泊施設で、温泉効能に優れた秘湯として、昔から続く湯治宿として知られています。また、食事付きの宿泊の方には、送迎サービスもありますので、秋田駒ケ岳から下山後に、紅葉などを眺めながらゆったりと温泉に浸かりたい方は、是非検討してみることをおすすめします。

日帰り入浴も可能

秋田駒ケ岳の南の麓・国見峠にある国見温泉森山荘の温泉は、全国でも珍しいエメラルドグリーン色をしており、重曹の含有量が岩手県の温泉平均の7倍と温泉成分が濃いのが特徴です。そして、この温泉では日帰り入浴も可能となっています。

アウトドアツアーも楽しめる

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳では、ツアー会社などがフラワーハイキングや、秋田駒ケ岳・早池峰山荘泊ツアー、重曹登山ツアーなど、数多くのトレッキングツアーを実施していますが、現地開催しているのが、アルパこまくさ・自然ふれあい温泉館で実施している1日トレッキングツアーです。

ツアー詳細

秋田駒ケ岳よりを楽しむために、アルパこまくさ・自然ふれあい温泉館では、1日トレッキングツアーを実施しています。スタートは9:00で、所要時間は約6時間でお昼休憩(約30分)を挟んで120分×2のトレッキング体験ができます。

集合場所 アルパこまくさ・自然ふれあい温泉館
所在地 秋田県仙北市田沢湖生保内字駒ケ岳2-16
集合時間 9:00
開催場所 秋田駒ケ岳
開始時間 9:00
駐車場 有り(近くのパーキング)
プラン料金 25,000円(税込)~
体験スケジュール ①来店・受付
②説明(約5分)
③トレッキング(約120分)
④お昼休憩(約30分)
⑤トレッキング(約120分)
⑥解散
支払方法 当日現金
準備するもの 長ズボン、トレッキングシューズ、レインウェア、飲み物、動きやすい服装
リュックサック、長そで、昼食
公式HP https://www.asoview.com/item/activity/pln3000018915/

利用料金は?

秋田駒ケ岳で開催されているアルパこまくさ・自然ふれあい温泉館の1日トレッキングツアー料金は、25,000円(税込)~となっていますので、プラン内容の詳細については、直接施設に確認することをおすすめします。

秋田駒ケ岳交通情報

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳に登山するには、現地まで車やバスを利用する方法があり、登山口となる八合目まではマイカーやバスでアクセスすることができますが、山開きとなる6月から10月までは、直接マイカーでアクセスできない日がありますので注意が必要です。

マイカー規制がある?

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳ではは登山口が8合目にありますが、山開き期間中の6月1日から10月31日の土日祝日と、6月21日から8月19日全日、マイカー規制が行われますので、直接8合目までマイカーを使ってアクセスすることはできなくなります。

アルパこまくさ登山バス停を利用しよう!

秋田駒ケ岳では、山開き期間中の6月1日から10月31日の土日祝日と、6月21日から8月19日全日はマイカー規制が入りますので、8合目の登山口へアクセスする場合には、アルパこまくさ登山バスからバスを利用して行くことになります。

電車も利用できる

秋田駒ケ岳へ電車を利用して行く場合は、JR秋田新幹線で田沢湖駅まで行き、田沢湖駅前より乳頭蟹場温泉行バスに約40分乗車、そして鶴の湯温泉旧道口バス停で下車すると、そこから徒歩8分で秋田駒ケ岳の登山口に到着しますので、ここから秋田駒ケ岳に登山することができます。

アクセス詳細

秋田駒ケ岳へのアクセスで、秋田新幹線を利用する場合は、東京駅から田沢湖駅まで約2時間50分、車を利用する場合は、東京から東北道から盛岡まで約6時間30分、そして、盛岡から国道46号線を使って田沢湖まで約50分です。

また、高速バスを利用する場合は、羽後交通のレイク&ポート号(要予約)で、横浜駅西口(21:35発)、浜松町バスターミナル(22:25発)から田沢湖駅前(8:00)があります。

特別保護地区に指定

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳は国立公園の中にあり、特に山頂付近は原生地域として国立公園の特別保護地区に指定されています。そして、この付近には6月の山開きから夏山にかけて、コマクサやニッコウキスゲ、シャクナゲなど沢山の高山植物が美しく咲き誇ります。

踏み荒らさないよう注意しよう!

秋田駒ケ岳では、山頂付近をはじめ、阿弥陀池、ムーミン谷、山腹に広がる草原など、至る所に数百種類もの高山植物が群生しています。特別保護地区にしていされている山頂付近だけではなく、この全てのエリアで、高山植物を踏み荒らすことなどのないように注意しましょう。

「秋田駒ケ岳」基本情報

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳は、八合目から登山することができ、比較的山頂までの距離が短いことや、なだらかな道が続くルートもあり、山頂からの眺望や、渓谷の景観、山腹に広がる草原、そして、至る所に群生している数百種類もの高山植物など、初心者でも十分楽しむことができる山として人気があります。

所在地 秋田県仙北市駒ケ岳
アクセス 田沢湖駅よりバスで60分
駒ケ岳八合目より徒歩で90分
登山時期 6月から10月
主な登山ルート ・新道コース
・旧道コース
・焼森コース
・中生保内コース
・国見温泉ピストンコース
登山口 約6か所
群生する高山植物 数百種類
水場 八合目小屋、阿弥陀池
トイレ 八合目小屋、阿弥陀池
公式HP https://00m.in/dKxdn

ムーミン谷の絶景が楽しめる登山に挑もう!

秋田駒ケ岳

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秋田駒ケ岳では、山頂からの眺望や、渓谷の景観、美しく咲く高山植物、なだらかに続く稜線や草原など、沢山の見所がありますが、その中でも、男岳の南東に延びる「馬場の小路」と呼ばれる谷は「ムーミン谷」として最も人気があり、初心者でも歩きやすいためおすすめの絶景スポットと言えます。

そして、ムーミン谷を始めとした、秋田駒ケ岳の登山を楽しんだら、乳頭温泉や須川温泉で疲れを癒したり、お腹が空いたらアツアツの秋田ちゃんぽんを食べて体を温めてみることをおすすめします。

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この記事のライター
Yoshi
お仕着せの旅行ではなく、自分でプランを立てて歩き回るのが好きです。趣味は、温泉・ゴルフ・徘徊・お酒・料理・妄想・音...

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