山形県郷土館「文翔館」は旧県庁舎・議事堂!レンガ建築や駐車場情報!

山形県の郷土館である「文翔館」は、夜はライトアップも楽しめる、大正時代に建てられた洋風建築の建物が魅力の人気観光スポットです。映画のロケ地にも利用され、館内の豪華絢爛な造りも必見となっています。文翔館の見どころや基本情報などを一気にご紹介していきます。

山形県郷土館「文翔館」は旧県庁舎・議事堂!レンガ建築や駐車場情報!のイメージ

目次

  1. 1山形県郷土館「文翔館」とは
  2. 2「文翔館」の歴史
  3. 3「文翔館」のみどころ
  4. 4「文翔館」の貸館
  5. 5「文翔館」の詳細情報
  6. 6「文翔館」で古き良き時代を体感しよう

山形県郷土館「文翔館」とは

yamagatabunkyoukan

山形県郷土館「文翔館」は、大正5年に建てられた英国近世復興様式の建物です。県庁舎として昭和50年まで使用されていましが、現在は山形の文化を振興する目的で、山形の郷土館としてその役割を担っています。

まるで中世のお城ような外観の建物は、内装もシャンデリアなどを使い、豪華絢爛な造りとなっており、山形にいるのに、ヨーロッパを訪れたかのような気分になれる場所としても知られています。

文翔館は、そのノスタルジックで異国情緒あふれる美しさを活かし、映画のロケ地として使用されている他、結婚式などにも利用されています。また、ライトアップイベントも開催されており、山形に観光に来た際は是非、訪れてみたい観光名所のひとつです。

国の重要文化財に指定された観光名所

文翔館は、大正時代初期に建てられたレンガ造りの洋風建築として、当時は、かなりもの珍しい建物であったと考えられます。昭和59年には国の重要文化財にも指定され、一般向けに無料公開されました。

文翔館は人気映画のロケ地として使用され、全国的にも名が知られるようになり、現在は山形市内の観光名所のひとつとして賑わいを見せています。

るろうに剣心のロケ地にも!

文翔館は、実写版の映画るろうに剣心のロケ地としても人気の高いスポットです。しかも、るろうに剣心の映画「京都大火編」、「伝説の最期編」の2作品の中で、文翔館が映画のロケ地として使用されています。

主にロケ地として使用されたのは、県庁舎時代に知事室として使われていた部屋や中庭で、佐藤健さん演じる剣心と、宮沢和史さんが演じる大久保利通が共演するシーンのロケが知事室で撮影されました。

映画の公開後は、人気映画のロケスポットとして注目され、多くの映画ファンや観光客が訪れています。映画を見た後に、どんな場所でロケされたのかを実際に文翔館に行ってチェックしてみるのも、文翔館を訪れた際の楽しみ方のひとつとなっています。

「文翔館」の歴史

history

文翔館は波乱万丈の歴史ある建物です。大正5年に当時では珍しい英国式の建物として建てられました。美しいレンガ造りの外観が印象的なモダンな建物です。山形県庁舎として長年の間、県民の生活には欠かせない場所として親しまれてきました。

昭和61年からは保存修復工事が行われ、建物が建てられた当時の豪華な内装が復元されました。現在は、山形の郷土館として一般に無料公開され、山形の観光名所として親しまれています。

明治44年に焼失

文翔館の現在の建物が建てられたのは大正5年となっていますが、それ以前の明治9年に山形県が成立し、明治10年に初代県令三島通庸によって初代の県庁舎が建てられ、明治16年には庁舎の隣に県会議事堂が建てられました。

しかし、明治44年の大火でふたつの建物が全焼してしまったために、建物の復興事業が計画され、大正2年に英国近世復興様式の建物の建築が着手されました。

現在の建物は大正5年に完成

現在、山形の郷土館である「文翔館」として知られる建物は、二代目県庁舎と県会議事堂として大正5年に完成を迎えました。山形市街地の大通りの突き当たりに位置する、モダンな洋風のレンガ造りの建物は、当時の山形でも非常に話題となったことでしょう。

昭和50年まで県庁舎として使用

文翔館は昭和50年まで、実際に山形の県庁舎として使用されました。現在の山形県庁は新たに場所を移していますが、旧県庁舎である文翔館は、現在は山形の郷土館として文化を振興していく目的で利用され、観光客向けに一般公開されています。

「文翔館」のみどころ

映画「るろうに剣心」のロケ地としても有名な文翔館ですが、その豪華な洋風建築の内装も、観光で訪れる際に気になるところです。山形郷土館「文翔館」の主な見どころや、休憩もできるカフェについてご紹介していきます。

中央階段室

文翔館の玄関は2階にあります。2階の玄関を進むと一番に目に止まるのが、大きな大理石の柱を備えた3階へとつづく階段です。この階段のある中央階段室では、創業当初からある窓ガラスが見られます。

また、月桂樹をあしらったステンドグラスや、フィニアルの意匠の手すりと呼ばれる、美しい彫刻がなされた階段の手すりなど見どころがたくさんの場所です。

時計塔

文翔館の屋根の正面中央を見上げると、大きな文字盤の時計が目に入ります。この時計は、文翔館のシンボルでもある時計塔です。文翔館の時計塔は札幌の時計塔に次いで、日本で稼働している時計塔の中で二番目に古い時計塔となっています。

文翔館の最上階には、この時計塔を動かす大きな時計装置があり、今でも5日に一度、時計職人が振り子を動かす分銅を手動で巻き上げる作業をしています。時計塔内見学は期間限定のイベントとして開催されており、イベントの際は直径1メートルにも及ぶ迫力ある時計の文字盤を、建物内から鑑賞することもできます。

正庁

正庁とは現在で言う講堂です。かつて、文翔館が県庁舎として使われていた時代には、この正庁で貴族院議員の選挙や各警察署長の会議など重要な行事が行われていました。

正庁の内装は文翔館の中でも特に豪華と言われていて、真っ白な大理石の柱やシャンデリアが見られます。また、職人が一枚一枚、花びらまで作り上げたという、美しい天井漆喰も見どころとなっています。

正庁からは直接、バルコニーに出ることができます。このバルコニーからは、七日町大通りをはじめとした市街地を見ることができ、まるで王室の王族になったかのような、特別な気分が味わえそうな場所です。

夜間ライトアップ

文翔館の館内は午後16時半までの入場となっていますが、夜は午後21時半まで外観のライトアップが楽しめます。ライトアップは通年を通して行われており、山形の夜を彩る風景として親しまれています。

しかも、建物のライトアップはいつも同じ色ではないそうです。文翔館のライトアップには数種類があり、イベントや県からの依頼に合わせて、ピンクや緑、オレンジ、白など、その時々でさまざまな色にライトアップされています。

夜間のライトアップでは、一味も二味もちがう文翔館の魅力を感じることができます。観光で山形の夜を楽しむ際には、文翔館のライトアップを訪れてみてはいかがでしょうか。どんな色のライトアップになっているかも楽しみですね。

議場ホール

議場ホールは県庁舎として使われいた当時は、県議会ない時は演奏会や講演会を行う場所として使われていたそうです。今でも、ピアノの演奏会やコンサート用に貸し出され、県の公式行事などもここで行われています。

昭和61年の修復工事では、湾曲しアーチを左右の柱が支える、カマボコ型の「ヴォールト天井」が復元されました。天井から自然光を取り入れるヴォールト天井の美しい造りは議場ホールの見どころです。

カフェ・ド・シベール

文翔館にはおしゃれなカフェ「カフェ・ド・シベール」があります。こちらのカフェは、お土産用のラスクとしても人気のシベールがプロデュースするカフェで、文翔館を観光する際に一息できる、人気のカフェとなっています。

カフェの人気メニューは「こだわりのカレー」だそうで、平日はサラダとドリンク付きのお得なランチメニュー(税込720円)としても提供されています。文翔館のレトロな館内の雰囲気を活かしたカフェで食べるカレーは絶品です。

カフェ・ド・シベールの基本情報

名称 カフェ・ド・シベール
住所 山形県山形市旅篭町3-4-51(文翔館内)
営業時間 午前10時から午後16時半まで
アクセス 山形自動車道・山形蔵王I.C.から車で約10分
公式HP https://tabelog.com/yamagata/A0601/A060101/6000662/
備考 無料駐車場あり

「文翔館」の貸館

文翔館内にある一部の施設はコンサートや講演会、結婚式を行う場として貸し出しもされています。大正時代に建てられた英国式のルネッサンス様式の建物は雰囲気があり、さまざまなイベントの場として利用できそうですね。

対象施設は?

文翔館内で貸し出しが許可されている対象の施設は、旧県会議堂1階の議会ホール、旧県庁舎の2階と3階にあるギャラリー(全8室)、レンガ造りの建物の雰囲気が美しい中庭、そして県庁舎の前庭となる県政史緑地です。

結婚式も可能!

お城のような外観の旧県庁舎の前で写真を撮れば、気分はまさにロイヤルウェディング。国定文化財でもある文翔館を結婚式で利用すれば、夢のような結婚式を実現させることができます。

文翔館の施設の使用目的として結婚式での利用も人気です。アーチ型の天井が美しい議会ホールを貸切れば、舞踏会のような結婚式ができそうですし、レンガ造りの建物の間にある中庭で結婚式というのもロマンチックですね。

料金は?

saving

結婚式をはじめとした文翔館の施設利用料金は、時間帯によって異なります。例えば、午前中9時から13時までの利用であれば中庭の利用料は3,200円~、議会ホールであれば7,160円~となっています。通常の結婚式場を使うよりもかなり格安です。

また、文翔館ではスポットライトやマイクセット、プロジェクター、グランドピアノなど、結婚式に必要となる設備も有料で貸し出しされています。上手に利用すれば、豪華な手作り結婚式を格安で挙げることができそうですね。

申し込みの手順は?

文翔館の貸館対象の施設を借りる際は、山形県郷土館使用許可申請書というものを提出しなければなりません。申請書は文翔館に直接取りにいくか、公式ページからのダウンロードも可能です。

申請書は直接、文翔館に提出するか郵送、もしくはFAXで送付します。後日、文翔館より使用許可書・使用料請求書等が届くので、必要な料金を支払い、当日の利用が可能となります。詳しくは公式ページに記載されています。

「文翔館」の詳細情報

山形の郷土館「文翔館」へアクセス方法へ駐車場情報など、文翔館を観光で訪れる際に便利な詳細情報をお伝えします。ご参考にしてください。

アクセスは?

yamagatabus

文翔館までのアクセス方法についてです。公共機関を使う場合はバスの利用が便利となっています。バスで文翔館を目指す方法は二通りあります。JR山形駅からの場合は市役所経由路線バスへ乗車し、「市役所前」で下車します。バスを降りて徒歩1分で文翔館に到着です。

バスで行くもう一つのルートは、JR山形駅東口より「ベニちゃんバス東くるりん・西くるりん」へ乗車する方法です。「旅篭町2丁目」で下車し徒歩5分で文翔館に到着します。車でお越しの場合は、山形自動車道を使い、山形蔵王I.C.から約10分で文翔館に到着します。

駐車場情報

文翔館の駐車場情報です。文翔館には専用の駐車場が用意されているので車でのアクセスも良好です。文翔館の駐車場は建物の北側にあり、約40台分の駐車スペースが確保されています。専用駐車場は無料となっています。ただし、満車で駐車場の利用ができない場合は、周辺の有料駐車場の利用が必要です。

ガイドボランティア

文翔館には観光の際に利用ができるガイドボランティアのサービスもあります。ガイドボランティアの利用は無料で、ボランティアの方が文翔館内を約1時間かけて丁寧に案内してくれます。

文翔館でガイドボランティアを利用する場合は事前に予約が必要ですが、ボランティアの方に空きがある場合は当日でも手配が可能となっています。ガイドボランティアの当日利用の可否は「受付窓口」で問い合わせが可能です。

「文翔館」の基本情報

名称 文翔館
住所 山形県山形市旅篭町3丁目4-51
アクセス 公共機関:
・JR山形駅から市役所経由路線バスへ乗車、市役所前降車後、徒歩1分
・JR山形駅東口より「ベニちゃんバス東くるりん・西くるりん」へ乗車、
旅篭町2丁目で降車後、徒歩5分
車の場合:
山形自動車道経由、山形蔵王I.C.で下車後約10分
営業時間 午前9時から午後16時半まで
利用料金 入場料無料
駐車場 無料の専用駐車場あり
公式HP https://www.gakushubunka.jp/

「文翔館」で古き良き時代を体感しよう

山形の郷土館である「文翔館」は、大正時代に建てられた美しい英国式の洋風建築が魅力的な、山形市街の中でも人気の観光名所のひとつです。映画のロケ地巡りやレトロなカフェで休憩もでき、見どころもたくさんあります。

夜はお城のような建物がライトアップされ、まるでヨーロッパの観光地を訪れたかのような気分に浸れます。山形を訪れた際は、ぜひ文翔館まで足を運んでみてはいかがでしょうか。異国情緒と山形の文化や歴史を感じれる観光スポットとなっています。

おすすめの関連記事

Thumb「山形まるごと館 紅の蔵」で絶品ランチやお土産購入!直売所も人気!
山形まるごと館紅の蔵の楽しみ方についてご紹介致します。美味しいランチや、新鮮農産物の直売所、...
Thumb「山形市野草園」には1000種類以上の野草や樹木が!見所やイベントは?
山形市野草園は自然豊かな土地に開園した県民の憩いの場。アサギマダラやホタルなどが見れることや...
Thumb山形「リナワールド」は東北最大級の遊園地!アトラクションや料金情報!
山形県上山市にある東北最大級の遊園地「リナワールド」。アトラクションや体験工房、レストランで...

関連するまとめ

関連するキーワード

Original
この記事のライター
LYN
九州生まれ、温泉旅行と食べ歩き大好き女子です。個人的に好きな温泉は、海を見渡せるパノラマビューがある温泉です。ご当...

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ