「白虎隊記念館」は会津藩に触れる歴史博物館!展示品や駐車場情報!

会津藩の重要な歴史を展示している「白虎隊記念館」について紹介します。かつて現在の福島県にあった会津藩は、明治維新の中で悲劇に見舞われた場所です。白虎隊記念館に展示されている肖像画や手紙などから、当時の出来事を学びましょう。

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目次

  1. 1福島の「白虎隊記念館」とは
  2. 2「白虎隊記念館」の魅力とは?
  3. 3「白虎隊記念館」のアクセス&営業時間やお土産
  4. 4「白虎隊記念館」の施設情報や注意点
  5. 5「白虎隊記念館」で会津の歴史を学ぼう!

福島の「白虎隊記念館」とは

歴史の授業で学んだ「白虎隊」という存在ですが、彼らがどういった存在だったのか詳しく知らない人も多いでしょう。福島県には「白虎隊記念館」があり、その結成から最期が詳しく解説されています。

白虎隊記念館は1956年に早川喜代次という人物が創立しました。この人物は会津若松出身で弁護士として活動していたそうです。彼は白虎隊や会津藩の歴史を後世に伝えたいという思いから、白虎隊記念館を私財を投じて創立しています。

会津藩の歴史に触れよう!

会津藩は幕末末期に松平容保が第9代藩主となりました。京都守護職として新選組に尊皇攘夷派の志士を取り締まるように指示したのです。尊皇攘夷と言うのは天皇家を敬い、外国を排除する考えの人たちであり、会津藩のように将軍家を守る立場とは相反する考えでした。

その後、新政府が誕生すると会津藩は将軍家を守る側として戦いに巻き込まれ、最終的にはボロボロになってしまったのです。会津藩の土地は明治政府によって奪われ、新選組も多くの死者が出て解体されています。

「白虎隊記念館」の魅力とは?

会津藩の歴史や白虎隊の活動を知れる白虎隊記念館ですが、どのような展示が行われているのでしょうか?今でも福島の人々の誇りである白虎隊の歴史や、白虎隊記念館の魅力を紹介します。

会津藩の歴史を知る博物館

会津藩は陸奥会津郡を中心に位置する藩です。現在の福島県西部と新潟県および栃木県の一部が会津藩があった場所といえます。会津藩には若松城があり、会津松平家(保科家)が支配していました。時代が変わる中で悲劇に見舞われた藩として知られています。

会津藩の悲劇を後世に伝える

冒頭で紹介したように、会津藩は幕末末期の動乱に巻き込まれた藩といえます。新政府軍と戦ったとしても勝てる可能性は低い中でも、自分たちの仁義を貫き通したわけです。しかし、それ故に多くの死者を出しました。

会津戊辰戦争関係の資料を展示

会津藩の最後の戦いは鳥羽・伏見の戦い(戊辰戦争)でした。会津藩は薩長を中心とした新政府と戦うことになったのですが、相手は外国製の最新武器を使用したのです。最新の武器を前に、気持ちだけではどうしようもなかったのでしょう。

そういった戊辰戦争に関係する資料が白虎隊記念館には展示されています。それぞれの信じるもののために最後まで戦ったといえるでしょう。そういった時代の大きな転機を感じさせる展示が白虎隊記念館では行われています。

白虎隊とは

白虎隊は会津戦争において会津藩が組織した部隊です。白虎隊の特徴は構成されていた兵士が16歳から17歳の武家の男子だったことでしょう。また、一部は志願兵としてそれよりも幼い兵士も存在していたそうです。

心の傷を抱えた少年たち

白虎隊は本来は予備兵力として戦争に参加しない可能性もありました。戦力として考えられていなかったためか、用意された武器も時代遅れのものだったそうです。そういった中で戦場に参加した白虎隊は、玉砕覚悟の進軍を行っています。

徐々に白虎隊の中でも戦死者が出て敗走し、数名の生き残りが飯盛山に落ち延びました。これ以上戦うことは出来ないと決断し彼らは自刃を決行しています。飯沼貞吉のみが一命を取り留めたものの、その他は死亡しています。

「白虎隊記念館」は私財を投じて作られた

白虎隊記念館は早川喜代次の私財によって作られた記念館です。また、借金もして費用を賄ったという話もあります。個人の力でスタートした白虎隊記念館は、現在も潤沢な資金で運営されているとはいえないそうです。

特に東日本大震災の影響で来館者が減り、施設の運営が厳しい時期があったのだとか。貴重な資料を扱っている博物館だけに、多くの人が訪れて運営しやすくなると良いでしょう。

展示資料は?

では、白虎隊記念館にはどういった展示資料があるのでしょうか。会津藩や白虎隊の歴史を知る上で重要な肖像画や資料が残されているそうです。博物館の展示品は一つ一つ、強い思いが感じられるものとなっています。

展示品①白虎隊自刃の図

白虎隊といえば最後に集団自刃する肖像画が有名です。歴史の教科書にもこの肖像画が載っており、少年たちの悲惨な最後が描かれています。白虎隊記念館ではこちらの肖像画を実際に見ることが出来ます。

白虎隊記念館に飾られた肖像画を描いたのは、佐野藤太郎という人物で79歳のときに残した作品となっています。白虎隊記念館はこの肖像画のためだけに行く価値があるといえるでしょう。

展示品②白虎隊自刃者 津川喜代美の手紙

白虎隊記念館には多くの手記や手紙が展示されています。その中の一つに自刃した津川喜代美の手紙があります。彼は自刃する12日前に、別のところで戦っている2人の兄に宛てた手紙を送っています。白虎隊記念館で彼の最後の思いを読んでみましょう。

展示品③会津藩士横山主税への幕府発行パスポート

会津藩士の横山主税は幕府の使節団の一員として渡欧しています。このときに幕府にパスポートを発行してもらっており、今でも白虎隊記念館で展示されています。横山主税本人は戊辰戦争のときに22歳で戦死していますが、家族が大切にパスポートを保管し続けていたそうです。

展示品④西軍四斤山砲

白虎隊記念館には実際の戦いに使われた兵器が展示されています。例えば「西軍四斤山砲」もその一つです。幕末時代に使われた大砲はあまり現存しておらず、白虎隊記念館のものは貴重な資料といえるでしょう。

展示品⑤生存白虎隊士 酒井峰治の手記

戊辰戦争の中で生き残ることが出来た白虎隊は飯沼貞吉と酒井峰治と考えられています。白虎隊記念館にはと酒井峰治が晩年になってやっと当時のことを振り返ったという話や手記が残されています。白虎隊記念館には生き残りの重要な証言が残されているのです。

展示品⑥「荒城の月」作詞者 土井晩翠の手紙

「荒城の月」と言えば滝廉太郎作曲で有名ですが、作詞者の土井晩翠は白虎隊記念館の創立者と親交があったそうです。そのため、土井晩翠と創立者の早川喜代次との手紙が白虎隊記念館に展示されています。

展示品⑦隊長日向内記と隊士の肖像画

実際にどういった人たちが白虎隊として活動したのか、ということを知れるのが白虎隊記念館の魅力です。白虎隊の隊長日向内記や隊士の肖像画を実際に見た人は少ないでしょう。白虎隊記念館にはまだまだ幼さが残る隊士たちの肖像画を見ることができます。

約1万2000点を収蔵

白虎隊記念館にはこれらの歴史的に貴重な展示品が残されています。白虎隊記念館の収蔵品は合計で約1万2000点に及んでおり、改めて白虎隊とはどういった存在だったのかを知れるでしょう。

白虎隊記念館では、その他にも多くの関係者の資料が展示されています。白虎隊記念館では白虎隊だけでなく、新選組や松平容保、徳富蘇峰や岩倉具定といった偉人の資料も残されています。歴史好きにとって白虎隊記念館は非常に重要な博物館といえるでしょう。

「白虎隊記念館」のアクセス&営業時間やお土産

白虎隊記念館へのアクセスや営業時間、また料金などを紹介します。個人が創設した博物館だけに料金は高いのでしょうか?魅力ある白虎隊記念館のお土産も要チェックです。

アクセス情報は?

車で白虎隊記念館にアクセスする場合、磐越自動車道若松ICから約15分で到着します。また、電車の場合は「会津若松駅」でアクセスし、バスで「まちなか周遊バスあかべぇ」を利用し「飯盛山下」で下車しましょう。

駐車場はある?

白虎隊記念館の駐車場は2つあります。一つは白虎隊記念館がある飯盛山下に専用駐車場、そして隣の市営駐車場が開放されています。どちらも料金が無料になっているので便利です。

入館料金は?

白虎隊記念館の入館料金は一般的です。大人料金400円、高校生料金300円、小中学生料金200円となっています。その他の博物館などと比較しても料金は安いといえるでしょう。

割引はある?

また、他の博物館と同様に団体割引があります。白虎隊記念館の団体割引は25人以上から適応されます。大人料金が320円、高校生料金が240円、小中学生料金が160円となります。団体割引では40円から60円安くなるというわけです。

営業時間は?

白虎隊記念館の営業時間は4月から10月が午前8時から午後5時となっています。また、11月から3月は午前9時から午後4時と短くなるのです。休館日は2020年1月時点ではありません。ただし、2020年4月から火曜日が休館日となるので注意しましょう。

冬季の営業は?

冬季の営業時間は合計で2時間短くなります。雪の影響や日が早く沈むことなどが考慮されているのでしょう。雪の影響で閉館することは無いようですが、大雪の場合は気をつけて訪れましょう。

おすすめのお土産は?

便利な駐車場もあり料金も手頃な白虎隊記念館ですが、おすすめのお土産も紹介します。残念ながら大きな博物館のように多種多様なお土産が用意されていません。そのため、白虎隊記念館の中でお土産を探すといいうよりも、飯盛山周辺で探すのがおすすめです。

あわまんじゅうが大人気!

その中でおすすめなのが「粟まんじゅう(あわまんじゅう)」です。こちらのお土産は会津若松市近くの会津柳津町の名物です。白虎隊記念館がある飯盛山参道に出張販売に来ているので購入してみましょう。

あわまんじゅうは雑穀のアワに砕いたお餅を合わせたおまんじゅうとなっており、もちもちな食感と甘いこしあんがマッチしています。出来たてを販売しているので、寒い季節にぴったりといえるでしょう。

「白虎隊記念館」の施設情報や注意点

最後に白虎隊記念館の施設情報や注意点を紹介します。白虎隊記念館の料金やお土産以外のポイントも確認し、じっくりと楽しめるようにしましょう。白虎隊記念館と勘違いしやすい白虎隊伝承史学館についても要チェックです。

アニメ「白虎隊ものがたり」が上映されている

改めて白虎隊の歴史を簡単に振り返りたい人は、白虎隊記念館2階で上映されているアニメ「白虎隊ものがたり」を見ましょう。短くまとめられたアニメで白虎隊の歴史を簡単に振り返ることができるでしょう。

展示を見る前にアニメを見てみよう!

いきなり展示物を見るよりも、アニメで概要を振り返っておくことで資料の見やすさもアップします。特に白虎隊に興味を持っているけど、詳しくは知らないという人におすすめのルートです。短時間で基本をおさらいしましょう。

館内は撮影禁止!

白虎隊記念館の重要な注意点として「撮影禁止」というポイントです。カメラのフラッシュで資料が痛む可能性や直接訪れてみて欲しい、という考えがあるのでしょう。また、すぐ近くに「白虎隊伝承史学館」という施設がありますが、別の管理者の博物館となっています。

駐車場を利用するときに間違わないようにしましょう。また、両方の博物館を楽しむのもおすすめです。時間に余裕があれば、近くのお店を覗いて色々な会津若松に関係するお土産を購入しましょう。

「白虎隊記念館」基本情報

【名称】 白虎隊記念館
【住所】 福島県会津若松市一箕町大字八幡字弁天下33
【アクセス】 車:磐越自動車道「若松IC」から車で15分
電車:「会津若松駅」から「まちなか周遊バスあかべぇ」5分
【料金】 大人:400円
高校生:300円
小中学生:200円
【公式HP】 http://www.byakkokinen.com/
【備考】 近隣にある「白虎隊伝承史学館」は別施設なので要注意
駐車場は2つあり

「白虎隊記念館」で会津の歴史を学ぼう!

幕末末期に起きた白虎隊の悲劇は重要な歴史の出来事です。それぞれの正義のために命をかけた結果とはいえ、悲劇的な出来事だったといえるでしょう。そういった歴史を白虎隊記念館を通して学ぶことをおすすめします。

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この記事のライター
浅倉恭介
動物や料理、カメラやギターが好きです。カメラを持ち歩いて各地を旅行しています。コンビニの新商品を定期的にチェックし...

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