札幌市「北海道立近代美術館」はアートの殿堂!展示作品やランチ情報まとめ!

北海道民から"キンビ(近美)"の愛称で親しまれる北海道立近代美術館は、1977年に誕生した美術館です。近年は海外からの観光客も多く、人気スポットとして定着しています。北海道を代表するアートの殿堂、北海道立近代美術館で素晴らしい作品に出会いましょう。

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目次

  1. 1札幌「北海道立近代美術館」とは
  2. 2札幌北海道立近代美術館へのアクセス
  3. 3札幌北海道立近代美術館の展示作品
  4. 4札幌北海道立近代美術館の展覧会をチェック
  5. 5札幌北海道立近代美術館のイベント
  6. 6札幌北海道立近代美術館の施設紹介
  7. 7札幌の北海道立近代美術館はアートの宝庫!

札幌「北海道立近代美術館」とは

地元北海道ゆかりの美術作品をはじめ、国や時代を超えたアートを楽しめるのが北海道立近代美術館の魅力です。ガラス工芸を中心に、国内外の近代以後の作品を積極的に収集。また、1~2カ月ごとに多彩な特別展を展開し、年間の来館者数は26万人前後。札幌の文化の拠点として、近年存在感を高めています。

美術館を囲む前庭は、もう一つのギャラリーです。流政之の「雲の砦Jr.」や、伊藤隆道の「回転螺旋・1月」など、合計7つの野外彫刻がそこかしこに点在し、四季折々の自然と見事に調和しています。

北海道屈指のコレクションが自慢

北海道立近代美術館は、1920~30年代にフランスで花開いたエコール・ド・パリの作家たちの作品、国内外のガラス工芸をコレクションの柱とし、収蔵品は5047点(2015年3月末時点)。バラエティーに富んだ作品を展示する、総合的な近代美術館です。

入場料金について

大人:大人:510円 常設展
大学生:大学生:250円 常設展
高校生:高校生:250円 常設展
団体:団体:420円 10名以上、高校生・大学生は170円

※特別展は別途料金が必要です。毎回観覧料が異なるので事前にお問い合わせ下さい。

障がい者割引あり

本人と介護者は常設展・特別展とも無料
提携駐車場:1時間無料
※美術館には駐車場がありませんのでご注意ください。

開館時間と休館日

開館時間:9:30 -17:00(入場は16:30まで)

夜間開館日:(7月5日,12日,26日,8月16日,23日,30日,9月6日,13日,20日,27日)は 9:30-19:30(入場は19:00まで)。

休館日:月曜日(月曜日が祝日または振替休日のときは開館、翌火曜日休館。11.5[芸術週間]は開館)、年末年始、 展示替期間等。

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札幌北海道立近代美術館へのアクセス

北海道立近代美術館は札幌のほぼ中心部に位置しています。地下鉄のほかにバスや車でのアクセスも便利。駐車場は現在ではなくなってしまったようですが、周辺に割引で利用できる駐車場があります。

アクセス①地下鉄

地下鉄東西線・西18丁目駅下車、4番出口から徒歩5分。

アクセス②バス

道立近代美術館バス停下車。徒歩1分。バスは非常にアクセスとして便利なのでおすすめの交通手段です。

アクセス③自動車の場合

道立近代美術館をご利用の方は、「ビッグシャイン88北1条駐車場(北1条西15丁目)」を割引料金でご利用いただけます。

ビッグシャイン88 北1条駐車場 北1条西15丁目(美術館から徒歩5分)

料金:20分130円(20分を超える分は20分につき130円増し)
美術館利用者を対象とした割引:近代美術館1Fの西側入口付近(公衆電話の横)の押印機、または三岸好太郎美術館展示室受付の押印機で、駐車券に押印すると、駐車場入場から20分無料になります。

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直営駐車場は無いので注意!

以前にあった直営駐車場は現在ではありませんのでご注意ください。ただ、美術館から徒歩5分ほどの提携駐車場では割引サービスなどもあるので、事前によく確認した上で向かうと便利でしょう。

札幌北海道立近代美術館の展示作品

それでは、北海道立近代美術館が「北海道の美術」という視点で体系的に収集した展示作品についてご紹介します。現在コレクションは2,424点(平成29年3月末現在)にものぼり、地域性を重視したすばらしい作品群です。

展示①林竹治郎「朝の祈り」

林竹治郎は宮城県生まれ。東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後、1898年から美術教師として札幌に赴任しました。以後、北海道美術教育の中心的存在として活躍しました。

「朝の祈り」は、ちゃぶ台を囲んで朝の祈りをささげる一家を描いています。北海道洋画史の幕開けを告げた重要な作品です。

展示②木田金次郎「秋のモイワ」

木田金次郎は北海道の岩内生まれです。1908年に東京の中学に入り、1910年に北海道に帰ってきてからは故郷の岩内に住み、岩内の海や大雪山などを描きつづけた作家です。

《秋のモイワ》は、積丹(しゃこたん)半島の茂岩の海岸にある大きな岩をモチーフとしていて、鋭い自然観照によって自然の実相をとらえた木田の絵画の代表的な作品です。

展示③国松登「氷人B」

国松登は函館生まれで、7歳のとき小樽に移住。三浦鮮治の主宰する裸童社研究所に入ってデッサンと油彩を学び、1933年の独立展に初入選しました。1951年から「眼のない魚」というテーマで眼のない魚を描き、抽象的な構成やマティエールを追求。《氷人B》は1961年の国画会展出品作です。

展示④神田日勝「室内風景」

神田日勝(かんだ にっしょう)は終戦の前日に家族と十勝管内鹿追町に入植した、東京生まれの画家です。力強い筆致で身近な農耕馬や牛、労働者たちを描きました。1993年に十勝の鹿追町に神田日勝記念館(現・記念美術館)が開館。作品「室内風景」は、日勝の最晩年の代表作です。

展示⑤岩橋英遠「道産子追憶之巻」

岩橋英遠は北海道の江部乙(えべおつ)村(現・滝川市)生まれです。壮大なスケールで自然現象をとらえた作品で高い評価を受ました。1994年、文化勲章受章。全長約29メートルの「道産子追憶之巻」は、岩橋英遠が79歳の時に完成した英遠芸術の集大成です。

札幌北海道立近代美術館の展覧会をチェック

北海道立近代美術館では、道内随一のコレクションを展示した常設展のほかに、ゴッホ、カラヴァッジォなどの海外の優れた作家の作品を集めた特別展を定期開催しています。地域の美術文化を拓くことを基本理念とし、北海道における文化の拠点として発展を続けています。

展示会①「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」

2017年8月、オランダのファン・ゴッホ美術館との国際共同プロジェクト「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」が日本で初めて開催されました。日本の浮世絵など、日本文化に憧れたゴッホと、ゴッホに焦がれた日本の文化人との交差の軌跡をたどった展示は2部構成に分けて展開され成功を収めました。

第1部では、国内外のコレクションより厳選した《タラスコンの乗合馬車》、《雪景色》など、ゴッホが理想郷として夢見ていた日本のイメージを反映した作品など約40点を展示。第2部では、ゴッホ終焉の地オーヴェールにあるガシェ家を訪れた人々の記録、「芳名録」を日本初公開しました。

さらにこの際、ゴッホの自画像が12年ぶりに来日、公開されました。ゴッホの自画像の中でも高さ60cmを超えるひときわ大きいもので、画面全体は静謐としていながらも、ゴッホのエネルギーを感じさせる作品でした。
 

展示会②「ワだば、ゴッホになる。」

2018年2月には、「わだば、ゴッホになる。」と宣言し、世界の棟方と言われるまでになった版画家・棟方志功の作品およそ350点が集まる展覧会が開催されました。ゴッホに憧れて芸術家になった棟方志功の全長13メートル以上の大作や、74作品もの北海道初公開の作品が展示されました。

展示会③「レオナルド・ダ・ヴィンチと 「アンギアーリの戦い」展」

レオナルドとミケランジェロの二大巨匠の競演を再演した「アンギアーリの戦い」展は、2017年の6月に開催されました。イタリア史上一大エピソードである、レオナルドの失われた「アンギアーリの戦い」に関する作品・資料が一堂に集結した、世界でも初めての企画でした。

メイン作品は、失われたレオナルド・ダ・ヴィンチの壁画の中心部分をなす軍旗争奪の戦闘場面を描いた、「タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)」として知られる油彩画です。500年の時を超え、イタリア美術史上初の展示が日本で実現した大変希少な展覧会となりました。

展示会④「カラヴァッジョ展」

2019年8月10日から開幕したカラヴァッジョ展では、国外への貸出は非常に厳しいともされる巨匠・カラヴァッジョの作品が来日。カラヴァッジョの視点と迫真の写実による傑作を展示しています。

日本初公開の作品に加え、追随者の画家たちの作品約40点との比較を通して、新時代を切り開いたカラヴァッジョ芸術の輝きと核心に迫る展覧会です。

38際で生涯を終えたカラヴァッジォの現存作品は多くありません。なかでも代表作の「病めるバッカス」は札幌会場のみで公開の作品。この展示では栄光と狂乱に彩られる彼の激動の生涯にも注目しています。

展示会⑤「バック・トゥ・ザ・フューチャー 来るべき20年代に向けて」

約100年前の1920年代、西洋や日本において文化や芸術が大きく発展しました。この展覧会では、次の20年代を目前にした今、アール・デコやエコール・ド・パリなど北海道立近代美術館のすぐれたコレクションによって、この時代の前衛性や独想性を探ります。

シャガールにも注目!

マルク・シャガール(1887-1985)は20世紀を代表するロシア人の画家の1人で、その幻想的な作品が多くの美術ファンを魅了しています。北海道立近代美術館では、2013年、華やかなオペラ座の天井画をはじめフランス各地の教会を飾るステンドグラスなど、シャガールの代表的なモニュメント作品を日本で初めて本格的に紹介しました。

また、道立近代美術館にはシャガールの『死せる魂』という140点にも及ぶコレクションが所蔵されています。『死せる魂』は、ロシアの作家ニコライ・ゴーゴリが書いた未完の長編叙事詩です。その挿絵としてシャガールが描いた銅版画は祖国への望郷の思いがこめられた素晴らしい作品群です。

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札幌北海道立近代美術館のイベント

札幌北海道立近代美術館では、ミュージアムトークや子供向けの鑑賞ツアー、美術講座、開催中の展覧会に付随した企画などなど、札幌の文化、アートの拠点にふさわしい様々なイベントを随時行なっております。

イベント①「みんなのアートプロジェクト」

全道の美術館をネットワークで繋ぐ「アートギャラリー北海道」の初の取り組みとして、「みんなのアートプロジェクト」による<北海道みらい地図>が2018年11月に完成。道内各地域から選抜された高校生が協同して、北海道の未来を展望する絵画を制作しました。

アートギャラリー北海道という企画では、2018年の北海道150年事業と連動して、道内70の美術館が連携しています。北海道全体をアートの舞台とし、地域に賑わいをもたらすことを目的に様々なプロジェクトを進めています。

イベント②「子ども鑑賞ツアー」

子ども鑑賞ツアーは、近美コレクション展示室内において学芸員の案内により対話を楽しみながら作品を鑑賞するツアーです。小学生以上を対象にし、時間は30分程度。お子様ひとりでも、ご家族といっしょでも、ご参加いただけます。

イベント③「絵具作りワークショップ」

このワークショップでは、かつての画家たちに習い、天然素材で水性、油性の絵の具を作る体験を行っています。発色の違いを見ることで、作品作りへの活かし方を考える、とても貴重な機会です。是非参加してみましょう。

札幌北海道立近代美術館の施設紹介

美術館内には情報を提供してくれるライブラリーに加えて、書籍やグッズを販売するミュージアムショップ、2Fには北海道で育った野菜が自慢のレストランもあります。ランチ休憩や小腹が減った時にも利用できるので、休日を館内で1日のんびりと過ごすのも贅沢です。

美術館施設①美術情報コーナー

美術館の1階には、質問コーナー(10:30-15:00、日曜・祝日は除く)、図書コーナー、ビデオ・ライブラリーがあり、また、質問コーナーでは、美術や展覧会に関する情報を提供しています。休憩のついでなどに是非利用してみましょう。

美術館施設②ミュージアム・ショップ

ミュージアムショップでは、近代美術館の展覧会図録の販売、収蔵作品絵のはがきや、その他美術館関連商品がを買うことができます。特に常設の岩橋英遠の「道産子追憶之巻」 縮小絵巻 は人気のお土産にもなっています。

美術館施設③レストラン「ボーザール」

レストラン「ボーザール」は、北海道産の厳選野菜をたっぷりと使った、洋食中心のレストランです。展覧会に合わせた特別メニューもあり。ちなみに、ボーザールとはフランス語で(仏: beaux arts)は美術の意味。展覧会の行きや帰りのランチに、是非利用しましょう。

札幌の北海道立近代美術館はアートの宝庫!

北海道立近代美術館は、アートの宝庫と呼ぶにふさわしい素晴らしいコレクションを持つ近代美術館です。

北海道の地域性と国際性を視座にコレクションの充実をはかり、多彩な展覧会の開催を定期的に行うなど、さまざまな教育・情報サービスを積極的にすすめています。札幌に行った際には必ず立ち寄りたいスポットです。
 

北海道近代美術館の基本情報

【名称】 北海道立近代美術館 HOKKAIDO MUSEUM OF MODERN ART
【住所】 〒060-0001  札幌市中央区北1条西17丁目
【電話】 TEL  011-644-6881  テレフォンサービス: 011-612-7000
【料金】 常設展 大人510円 高大生250円 ※特別展は別途
【公式HP】 http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/knb/
【アクセス】 東西線・西18丁目駅下車。4番出口から徒歩5分。
【定休日】 月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替期間
【営業時間】 9時30分~17時 ※入場は16時30分まで
【駐車場】 なし

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小島梨乃

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