山形の秋の風物詩「芋煮会フェスティバル」は日本一!日程や駐車場は?

山形市で開催される「芋煮会フェスティバル」は、巨大な鍋で郷土料理の芋煮をつくる一大イベントです。時間をかけて調理されるふっくらとした里芋ややわらかい牛肉が絶品です。配膳数でギネス記録にも認定された「芋煮会フェスティバル」の魅力をご紹介します。

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目次

  1. 1日本一の芋煮会フェスティバルとは?
  2. 2芋煮会フェスティバルの見どころ
  3. 3芋煮を食べるには?
  4. 4芋煮会フェスティバルの歴史
  5. 5芋煮会フェスティバルの日程や注意点
  6. 6芋煮会フェスティバルを思う存分楽しもう!

日本一の芋煮会フェスティバルとは?

「芋煮会フェスティバル」は、山形の秋の風物詩といえるイベントです。山形では、秋になると友達や職場の同僚たちなどが川原や公園などに集まり、芋煮会を楽しみます。芋煮は山形の郷土料理で、山形市では牛肉に里芋、ごぼうやこんにゃくなどが具材となります。

毎年9月に多くの人でにぎわい混雑する「芋煮会フェスティバル」は、重機を使用して大きな鍋で一度に大量の芋煮をつくるユニークな行事です。

3万5000食の芋煮をひとつの大鍋で作る一大イベント!

山形で芋煮会フェスティバルが始まったのは平成元年。3万食を提供していた2代目の大鍋が老朽化のため2017年に引退、2018年からは3代目の大鍋になりました。これまで3万食の提供だった芋煮は、今までよりも大きくなった3代目の鍋で3万5000食もの芋煮がつくれるようになりました。

多くの芋煮が提供されますが、とても混雑する大人気ぶりで毎年8時30分から配布が開始される整理券を求めて開始時間前から大行列ができます。3万5000食分もの整理券が配られますが、実際に提供される杯数は確定ではないため、早めに行くのがおすすめです。

芋煮会フェスティバルの見どころ

巨大な鍋で芋煮をつくる様子が圧巻の芋煮会フェスティバル。何時間もかけて調理するため、里芋はふっくら、ほかの食材にも味がじっくりと染みわたる絶品芋煮が食べられます。大型重機で鍋から芋煮をすくうなど、通常では考えられない光景も目にすることができます。

2019年の芋煮会フェスティバルでは、山形県内の人気ラーメン店が集結するご当地ラーメンフェスが開催されるなど、芋煮以外のイベントも盛り上がります。2018年にはギネス記録に挑戦したりと、話題が尽きません。

直径6.5mの大鍋

芋煮会フェスティバルで使用される大鍋は、直径が約6.5m、深さは約1.6mもあります。この大鍋は「鍋太郎」という名前がつけられ、現在のもので3代目になります。大きい鍋で時間をかけてつくることで、里芋がふっくらと絶品の芋煮が出来上がります。

大鍋は900年もの歴史がある山形鋳物でつくられています。初代の鍋太郎は3回ほど使用したところヒビが入ってしまい、2代目に代替わりをしました。1993年から使用された2代目鍋太郎は、老朽化のため2017年に役目を終えました。

調理用大型重機

完成した芋煮は、配られる前に小さな鍋へと移されます。熱々の芋煮が調理されている直径6mもある大鍋から、人の手で移し替えるのは困難で時間もかかります。芋煮会フェスティバルでは、そこで登場するのが数台のバックホーです。

料理に重機を使っている場面は初めて見る人はとても驚きますが、これも芋煮会フェスティバルで恒例の風景となっています。大きなバックホーのバケット部分がお玉の代わりとなり、作業効率もアップします。

衛生面は大丈夫?

芋煮がつくられている大鍋にショベルカーが突っ込むため、衛生面や健康に影響がないかが気になるところですが、心配はありません。芋煮会フェスティバルに使用される重機は、毎年新車が用意されています。

稼働部分のグリースはきれいに洗い流され、代わりにバターやマーガリンが塗られています。また、バケット部分は芋煮専用のステンレス製が使用されているため、衛生面などに問題はありません。

大量の地元の食材

芋煮会フェスティバルでは、3万5000食分の芋煮に使用される食材の量も桁違いです。その食材の量は、2019年の芋煮会フェスティバルでは里芋4トン、牛肉1.4トン、ネギ5000本、こんにゃく5500枚が使用されました。

そのほかにも大量の調味料、水や6トンもの薪を使用します。早朝から準備を開始し、朝の6時に釜に火を入れて3時間かけて里芋に火を通し、ほかの食材を投入して9時頃に完成させます。

ほぼ全ての食材が地産地消

芋煮会フェスティバルで使用される牛肉は山形牛、里芋やネギ、こんにゃくなどの食材はすべて地元山形のもので地産地消にこだわっています。調味料の醤油や日本酒も地元のものが使用され、砂糖以外はすべて山形産でまかなわれています。

ギネス世界記録を達成した配食数

2018年に芋煮会フェスティバルの開催30回目を記念して、「日本一から世界一へ」をテーマにギネス記録に挑戦しました。挑戦したギネス記録は「8時間でもっとも多く提供されたスープ」です。例年ひとりで家族分などを受け取る人も多い中、ひとり1食分の配膳がギネス認定の条件でした。

結果、標準記録の5,000人を上回る12,695人へ芋煮が配られ、見事ギネス記録に認定されました。この年は用意した3万食が早々に完売し、500人が芋煮を食べそびれてしまったため料金の返金がおこなわれ、翌年の2019年には5000食が追加されました。

ラーメンフェスなど同時開催イベント

2019年9月に開催された芋煮会フェスティバルでは、初めて「ご当地ラーメン」のブースができ話題になりました。ラーメン大国山形らしいイベントで、山形県内で人気のラーメン店がコラボラーメンを提供したりと、5ブースが出店しました。

ほかにも旬の美味しいさんま焼きが食べられたり、JAが山形の米「つや姫」でつくったおにぎりを配布したりしたほか、プロレス体験ゾーンなどもありました。これらのラーメンフェスなどのイベントや出店について、2020年の予定はまだ発表されていません。

芋煮を食べるには?

大勢の人が訪れて混雑必至の芋煮会フェスティバルでは、芋煮を受け取るための整理券が配られます。また、芋煮会フェスティバルでは「芋煮茶屋」という有料スペースがあり、会場の混雑を避けてゆったりと芋煮が味わえる特別な席も設けられています。

整理券が必要

芋煮会フェスティバルでは、芋煮を受け取るための整理券が必要になります。整理券の配布は、例年朝の8時30分から開始されます。毎年芋煮会フェスティバルでは、朝早くから整理券を求めて並ぶ人が多くいます。用意された食数分の整理券がなくなり次第終了となります。

料金は?

整理券は会場内の発券所で配られ、料金は協賛金という名目で一杯300円以上となっています。料金を支払い整理券を受け取ったら、番号が会場のアナウンスで呼ばれるので、呼ばれたら列に並び芋煮を受け取ります。

指定席「芋煮茶屋」

芋煮会フェスティバルでは、確保された席に座ってゆったりと芋煮が食べられ特典もある有料の「芋煮茶屋」があります。それぞれ料金が異なるテーブル席と桟敷席が用意されていて、醤油味と味噌味の芋煮が食べられます。醤油味の芋煮はおかわり自由です。

事前に前売り券を

芋煮茶屋を利用するにはチケットが必要になります。桟敷席は前売り券のみですが、テーブル席は余裕があれば当日券もあります。予約が優先なので状況によっては販売されない可能性もあるため前売りでの購入がおすすめです。

テーブル席の料金は、前売りで大人2,600円、小学生 1,300円です。当日券の料金は大人3,000円、小学生 1,500円となっています。桟敷席の料金は150席限定で大人3,000円、小学生1,500円です。これらの料金は2019年の開催時のものです。

「芋煮茶屋」の特典

芋煮茶屋のチケットを購入すると、さまざまな特典があります。芋煮におにぎりとドリンクがつくほか、醤油味の芋煮がおかわり自由にでき、芋煮会フェスティバルの会場内にある特産品を販売するコーナーで使えるチケットもつきます。

芋煮会フェスティバルの歴史

山形でおこなわれる芋煮会のルーツは江戸時代にあるといわれています。そこから年月を経て、芋煮の具材なども変わり、川原などに集まって鍋を囲む現在の芋煮会になりました。秋に川沿いを通ると、芋煮会をする人たちでにぎわう様子が見られます。

芋煮会は山形の秋の風物詩

山形の秋といえば「芋煮会」で、これは友人同士などで川原などに集まり芋煮の鍋を囲む定番イベントです。芋煮の季節になると、芋煮会をする人々で川原が混雑するほどです。秋になると地元のスーパーで芋煮用の鍋の貸し出しが始まり、店頭には薪が並びます。

郷土料理の芋煮は、山形市がある内陸地方では醤油味で具材は牛肉と里芋が入ります。海沿いの庄内地方や隣県の宮城県では、味噌味で豚肉が使用されます。芋煮は家庭料理としても一般的です。

芋煮会発祥は江戸時代

芋煮会の発祥は、江戸時代にまでさかのぼるといわれています。当時おこなわれていた最上川舟運の終点だったのが、現在の山形県中山町付近です。連絡手段が発達していなかった当時、船頭たちは荷物の引き取り手が来るまで何日も待たなければいけませんでした。

この船着場の近くに里芋の名産地があったため、船頭たちは暇つぶしに里芋と舟に積まれていた棒タラなどを煮て食べていたといいます。これが芋煮のルーツになったのではないかと考えられています。このときに鍋を吊るしていた松の木が、「鍋掛松」と呼ばれています。

芋煮会を全国に広めるために始まった

山形県民にとって「芋煮会」は、仲間内で集まって楽しむ秋の定番イベントです。みんなで集まり鍋を囲むこの秋の風物詩を、全国に広めるために始まったのが「芋煮会フェスティバル」です。第一回は1989年でした。

芋煮会フェスティバルの日程や注意点

秋の風物詩の芋煮会フェスティバルは毎年9月に開催される人気イベントです。地元の人のみならず遠方から訪れる人も多く、毎年大混雑します。会場に駐車場がないため、車の場合は市内にある特設駐車場からシャトルバスの利用になります。

芋煮会フェスティバルはよほどの悪天候でない限りは開催されるので、雨対策もしておきましょう。また、9月の山形市はまだ暑さが厳しいので、水などを持参して熱中症対策もしっかりとおこないましょう。

日程・開催時間

芋煮会フェスティバルは、例年9月上旬の日曜日の日程で開催されます。芋煮を食べるために必要な整理券は8時30分から配布が開始され、芋煮の配膳は9時30分頃から始まります。2019年は9月15日の日程で開催されました。

雨天時の場合

屋外で開催される芋煮会フェスティバルは雨天決行です。雨が降ってもなるべく雨が入らないように、傘がわりの大鍋の蓋をクレーンで吊るしながら配られます。あまりに雨がひどい場合など、天候によっては中止になります。朝6時に決定されるので、ホームページやSNSで確認しましょう。

交通規制

芋煮会フェスティバルが開催される日は、周辺で交通規制がおこなわれます。会場となる馬見ヶ崎川の双月ばし付近では、上流側と下流側に約300mほど通行止めになります。規制される時間は6時から18時です。双月橋は通行できますが、部分的に規制されます。

混雑状況

大人気イベントの芋煮会フェスティバルは、例年とても混雑します。整理券が配られる8時30分には列ができているほどで、芋煮以外のイベントも充実しているため、たくさんの人が訪れます。訪れる前に駐車場情報を事前にチェックすることをおすすめします。

アクセス・駐車場

芋煮会フェスティバルは、山形市を流れる馬見ヶ崎川の河川敷で開催されます。会場には駐車場はありません。車でアクセスする場合には、山形市内の特設駐車場に停めて有料のシャトルバスを利用するのが便利です。

facebookで随時更新

芋煮会フェスティバル公式facebookページでは、シャトルバスや駐車場情報などが随時更新されます。このページではアナウンスされた整理券番号なども投稿されるので、都度チェックするのがおすすめです。

芋煮会フェスティバルの基本情報

名称 日本一の芋煮会フェスティバル
会場 山形市馬見ヶ崎川河川敷(双月橋付近)
開催日程 9月上旬
公式HP http://www.y-yeg.jp/imoni/
参考サイト https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000177513/

芋煮会フェスティバルを思う存分楽しもう!

山形の秋の定番イベントの芋煮会フェスティバル。直径6.5mもの大鍋でつくられる芋煮はやわらかい食材に味が染みこみ絶品です。ギネスに認定される配膳数で、世界の芋煮会になりました。重機まで使用してつくる芋煮会は圧巻です。ぜひ一度、規格外の芋煮会フェスティバルを体験してみましょう!

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この記事のライター
はたやまむつみ
旅行先は都会の観光地よりもアウトドア派です。

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