松島「観瀾亭」は伊達家のゆかりがある博物館!茶室で頂く抹茶は絶品!

「観瀾亭」は、伊達政宗が豊臣秀吉より譲り受けた茶室を松島に移築したもので、特に春のお花見シーズンや、秋の紅葉ライトアップ、そしてお月見会など、絶景の松島湾を眺めながら、そして茶室で抹茶をいただきながら楽しむのがおすすめです。今回は、観瀾亭について紹介します。

松島「観瀾亭」は伊達家のゆかりがある博物館!茶室で頂く抹茶は絶品!のイメージ

目次

  1. 1松島「観瀾亭」とは
  2. 2松島「観瀾亭」の歴史は?
  3. 3松島「観瀾亭」のイベントは?
  4. 4松島「観瀾亭」の詳細情報
  5. 5松島「観瀾亭」の茶室で抹茶をいただこう!

松島「観瀾亭」とは

観瀾亭

出典:https://www.flickr.com/photos/1one/31317305966/sizes/l/

松島にある「観瀾亭」は、伊達政宗が豊臣秀吉から譲り受けた茶室を江戸に移築し、その後、2代藩主の伊達忠宗が日本三景の一つである松島に移築したもので、長い時間が過ぎた今でも古風な佇まいの中に雅な雰囲気を感じることができます。

「観瀾亭」は江戸時代が終わる頃まで、同じ敷地内に藩主に随行する侍たちの部屋や、台所、馬屋など11棟あまりの建物や施設がありましたしたが、今では、観瀾亭の中の一部分が残り保存されている貴重な建物として、宮城県指定有形文化財になっています。

伊達家ゆかりの博物館!

「観瀾亭」がある敷地には、伊達家ゆかりの品々が展示された「松島博物館」があります。伊達家に長く伝わる什宝物や、甲冑などの武具や装身具、化粧道具、書画が陳列され、松島のジオラマもありますので、往時の伊達家を感じつつ時間が過ぎるのも忘れて楽しむことができます。

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松島「観瀾亭」の歴史は?

「観瀾亭」は、移築された当初は、藩主が涼をとりながら月見をして楽しむ亭として利用されていたため、「月見御殿」と呼ばれていましたが、5代藩主伊達吉村により「観瀾亭」と名付けられました。この「観瀾亭」の建物は、木造平屋建てで、海に面して三方向に縁側を廻し、内部は、18畳の和室が2室設えられ、御座の間の障壁画は国指定重要文化財となっている貴重なものです。

「観瀾亭」の歴史

「観瀾亭」は、現在、宮城県指定有形文化財になっていますが、あの伊達政宗がもともと豊臣秀吉の伏見桃山城にあった茶室をもらい受けて江戸の藩邸に移築していたものです。

そして、二代藩主伊達忠宗が1本1石も変えぬようにと命じ、舟に載せて風光明媚な松島に移したものであると伝えられています。移築した当時から、茶室としてお抹茶を味わうこともあったことでしょう。

名前の由来は?

「観瀾亭」は移築した当初は「月見御殿」と呼ばれていましたが、5代藩主伊達吉村によって「観瀾亭」と名前言う呼び名に変えられています。そして、「観瀾」とは、さざ波を観るという意味で、松島湾の静かな波の様子を眺め、またさざ波の音を聞きながら過ごそうという藩主の気持ちが表れているようです。

豊臣秀吉から拝領した?

「観瀾亭」は、伊達政宗がもともと伏見桃山城にあった茶室を文禄2年(1593年)に豊臣秀吉から譲り受け、江戸の藩邸に移築していたものを二代藩主伊達忠宗が、舟を使って海路松島まで運び、この地に移築したものです。

県有形文化財

「観瀾亭」は、安土桃山時代に建てられた御殿建築の遺構として貴重であることから、昭和28年(1951年)に宮城県指定有形文化財に指定されており、また、御座の間の障壁画は国指定重要文化財となっている貴重なものです。

もとは「月見御殿」

「観瀾亭」は、移築した当初、藩主が涼をとりながら月見をして楽しむ亭として利用されていたため「月見御殿」と呼ばれていましたが、5代藩主伊達吉村によって、松島湾のさざ波をイメージしたのか「観瀾亭」と名付けられ、以後、現在まで「観瀾亭」と呼ばれています。

歴代藩主の納涼と観月の場所だった

日本三景のひとつに数えられ、四季の移ろいを感じながら風情ある景色を楽しむことができる松島は、昼のみならず、「夜の松島」も趣のある空間を味わうことができます。特に、「観瀾亭」から見る月は幻想的でさえあります。歴代藩主の伊達家の月見御殿ともうたわれ、過ぎゆく時間を忘れ納涼観月を楽しんだようです。

「観瀾亭」の施設

「観瀾亭」が松島にある理由や名前の由来、そして「観瀾亭」内部の施設など、「観瀾亭」について紹介しましょう。事前に確認しておけば、実際に訪れた際の参考になりますし、グループで行けば、自慢げにうんちくを語ることもできます。

施設①御座の間

「観瀾亭」内にある御座の間は、藩主などの賓客用の部屋として使われていました。床の間や襖、障子腰板には狩野派絵師狩野左京一派が描いたものとされる金箔や極彩色豊かな障壁画が描かれ、江戸時代初期の貴重なものとして国指定重要文化財に指定されています。

また、床の間には5代藩主吉村の筆である「雨奇晴好」の額が掲げられており、これは宋の詩人蘇軾の詩から採った句ということで、 欄間にかけてある「観瀾」という文字は7代藩主重村のものと言われています。

施設②松島博物館

「松島博物館」は、「観瀾亭」と同じ敷地内、観瀾亭の奥にあり、観欄亭の入場料で松島博物館へ入館することができます。そして宮城県の重要文化財に指定されている仙台城本丸大広間上段の障壁貼付画であった「鳳凰図」も展示されており、藩で最初のお抱え絵師であった狩野左京の作品と言われています。

また、寛文元年(1661)の仙台領内絵図は、時代、大きさとも仙台市博物館所蔵の正保年間に次ぐ貴重な展示品として鑑賞できます。

施設③どんぐりころころの碑

「観瀾亭」にある「どんぐりころころの碑」は、松島町出身の青木存義先生が、文部省に在職していた大正の時代に作詞した童謡「どんぐりころころ」を碑に刻んだものです。そして、この童謡は先生が松島で過ごした幼い日を想い作詞されたといういわれがあります。

この歌碑は、昭和59年(1984)4月3日に観瀾亭敷地内に建てられ、また、先生の生家があった松島町幡谷の松島第五小学校にも同様の歌碑が建てられています。

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松島「観瀾亭」のイベントは?

「観瀾亭」は、春夏秋冬、四季を通じて変化する周辺の風景と共に楽しむことができますが、特に、春にはお月見のイベントが、秋の紅葉のシーズンには、松島紅葉ライトアップイベントが開催され、多くの観光客で賑わいます。また、抹茶のセットメニューを楽しみながら鑑賞するのもおすすめです。

茶室で抹茶を飲める

「観瀾亭」は、風光明媚な松島の景色を眺めながらゆっくりと抹茶を楽しむことができる、知る人ぞ知る絶景ポイントで、その絶景ぶりに時間が過ぎるのも忘れて、軽食メニューの代表格である抹茶とお菓子を味わいながら、じっくりと楽しむのがおすすめです。

料金は?

「観瀾亭」で用意されている軽食メニューは、抹茶とお菓子のセットメニューが500円~700円で提供され、松島のお菓子やずんだ餅のセットなど地域ならではのスイーツメニューと一緒に抹茶のセットメニューを楽しむのがおすすめです。なお、拝観料と抹茶のセットになったメニューは600円です。

お月見イベントに参加しよう!

「観瀾亭」では、松島町が主催するお月見会が開催されており、歴代伊達家の藩主や姫君に愛された松島の月を、伊達家の「月見御殿」として使われていた「観瀾亭」で月見鑑賞を楽しむことで、隆盛を誇った頃の伊達家の往時を偲ぶこともできそうです。そして、月の光がさざ波にきらめく美しい松島湾は絶景です。

入場料は?

「観瀾亭」で開催される松島町主催のお月見会は、入場料は1,000円(抹茶・お菓子付き)で楽しむことができます。なお、チケットは当日17:00から販売開始ですので、日中は「観瀾亭」で青い空と燦燦と降り注ぐ太陽の光を楽しみながら、チケット販売を待つ時間もよいものです。

開催期間は?

「観瀾亭」で楽しむことができるお月見会は、例年9月中旬の中秋の名月を楽しめる曜日を選んで開催されます。そして、時間は1回目が18:00~、2回目が19:30~と入替制となっており、開園30分前から入場可能です。

紅葉の名所としても有名

「観瀾亭」周辺では、10月下旬から紅葉が見頃を迎え、赤く染まったもみじと歴史ある建物とのコントラストが絶妙で秋の趣のある雰囲気を醸し出しています。紅葉の見ごろに合わせて、周辺の松島を代表する名所がライトアップされる夜の景色はおすすめです。

ライトアップイベントも?

毎年松島では、紅葉の時期にライトアップイベントを開催しています。そして観瀾亭や、円通院庭園、瑞巌寺参道など松島を代表する名所がライトアップされ、優美で幻想的な光に包まれます。また観瀾亭のライトアップされた紅葉と併せて観ることができる満月の様相は紅葉の季節ならではの格別な美しさがあります。

ライトアップの期間は?

「観瀾亭」をはじめ、円通院庭園や瑞巌寺参道など松島を代表する名所がライトアップされるのは、例年10月下旬から11月中旬までの期間の17:30~21:00です。これらの名所を散策しながらライトアップを楽しむのも良いですし、「観瀾亭」で抹茶のセットメニューを味わいながら鑑賞するのもおすすめです。

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松島「観瀾亭」の詳細情報

それでは「観瀾亭」の観覧時間や観覧料金、アクセス情報などを詳しく紹介します。春夏秋冬、どの時期でも楽しめる「観瀾亭」ですが、松島観光の際には是非足を運んで、春にはお花見、秋にはお月見とライトアップを楽しんでみてはいかがでしょう。

観覧時間は?

「観瀾亭」の観覧時間は4月~10月が8:30~17:00、11月~3月が8:30~16:30となっています。また、9月のお月見会に参加する場合は、21:00くらいまでは茶室で過ぎ行く時間を月見をしながら楽しむことができます。

観覧料金は必要?

「観瀾亭」を観賞する場合、その入館料は大人200円、大学生・高校生150円、小中学生100円となっており、未就学児は無料で利用できます。また、「観瀾亭」に併設の「松島博物館」も併せて入館することができます。

アクセス詳細は?

「観瀾亭」へアクセスするには、JR仙石線の「松島海岸駅」から徒歩5分で行くことができます。また車で訪れる場合は三陸自動車道の「松島海岸IC」が最寄りのインターチェンジになります。

駐車場はある?

「観瀾亭」に専用駐車場はありませんので、周辺の松島公園の第1から第4まである駐車場などを利用することになります。なお、週末や観光シーズンには周辺道路がとても混雑しますので、公共交通機関を使ってアクセスすることをおすすめします。

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松島「観瀾亭」の基本情報

 

住所 〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島町内56
アクセス JR仙石線から徒歩5分。国道45号線そば。
料金 大人200円、大学生・高校生150円、小中学生100円
営業時間 4月~10月:8:30~17:00
11月~3月:8:30~16:30
休日 不定休
HP https://00m.in/Jbiox
駐車場 なし。近隣に駐車場有

松島「観瀾亭」の茶室で抹茶をいただこう!

「観瀾亭」は、伊達政宗が豊臣秀吉より譲り受けた茶室で、春夏秋冬どの季節でも楽しむことができますが、特に、春のお花見シーズンや、秋の紅葉ライトアップ、そしてお月見会など、絶景の松島湾を眺めながら、そして茶室で抹茶をいただきながら楽しむのがおすすめです。

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この記事のライター
Yoshi
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