【最新】熊本城の現在は?復興の様子や今でも楽しめる観光情報まとめ!

観光スポットとしても人気の熊本城は熊本地震で特徴でもある石垣が倒壊し、現在懸命な復興作業が続いています。国宝に指定されている熊本城は熊本の歴史でも重要な役割を果たしています。今回は修復も進んできた別名銀杏城とも呼ばれる熊本城の現在と観光についてご紹介します。

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目次

  1. 1熊本のシンボル「熊本城」の現在を徹底調査!
  2. 2「熊本城」の歴史や特徴について
  3. 3「熊本城」の地震による被害
  4. 4「熊本城」の現在の観光情報
  5. 5「熊本城」のアクセス&駐車場情報
  6. 6「熊本城」に行って復興を後押ししよう!

熊本のシンボル「熊本城」の現在を徹底調査!

熊本のシンボルでもあり、歴史的にも有名な熊本城は、観光するには欠かせない観光スポットでもあります。しかし、2016年の熊本地震で熊本城の特徴でもある石垣の倒壊や、重要建造物の全壊という被害にあいました。

現在少しずつ復興が進められており、見た目にはかなり修復が進んでいます。ただ、内部や石垣などを復興させるにはかなりの年月が必要ともいわれています。そこで今回はそんな熊本城について詳しくご紹介していきます。

歴史や特徴・観光できるスポットも紹介

熊本城は加藤清正公によって築城されたお城で、日本三大名城の1つとしても有名です。石垣が特徴的で、歴史も深い熊本城にはいろんな魅力があります。まだまだ復興途中の熊本城ですが、観光できるスポットもありますので、ご紹介しましょう。

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「熊本城」の歴史や特徴について

熊本城は、歴史上でも明治10年(1877年)に西南戦争近代戦を経験した貴重なお城でもあります。特徴はその石垣や大・小の天守閣、加藤清正公など様々です。では早速、熊本城の興味深い歴史とその特徴、国宝に指定されているのかなど詳しくみていきましょう。

加藤清正により築城!

熊本城は慶長12年(1607年)に尾張(愛知県西部)出身の加藤清正公が築城しました。長く続いた戦争で荒れ果ててしまった肥後を立て直すためにやってきた加藤清正公は当時27歳だったそうです。水田や治山治水工事を進め、その功績は大きく現在も利用されている所があります。

加藤清正公と豊臣秀吉は母親同士がいとこだったという説もあり、かなりのやり手でした。肥後は加藤清正公が南蛮貿易を取り入れての領地経営を進めてくれたおかげでかなり潤っていきました。熊本県民からはその感謝と尊敬から今でも親しまれる存在となっています。

日本三名城のひとつ

江戸時代後期の名城番付で名を馳せたのは、大阪城、名古屋城、熊本城の3城といわれており、これを日本三大名城と呼びます。徳川家の江戸城は別格扱いで、日本三大名城は諸説あるため姫路城も候補に入っているそうです。

別名は銀杏城!

熊本城は別名銀杏城とも呼ばれています。その所以は、本丸の天守閣前広場に植えられた大きな銀杏の木とされています。この観光スポットとしても有名な銀杏の木は篭城戦になった時にの食糧難を防ぐために加藤清正公が植えたという説もある、熊本城のシンボル的スポットです。

国宝には指定されていない?

熊本城は歴史的価値はあるものの、江戸時代から現在まで現存している場所が少なく、復元されたものが多いため残念ながら国宝には指定されていません。しかし、熊本城の宇土櫓など計13棟は旧国宝保存法、今の重要文化財に指定されておりおすすめのスポットです。

ちなみに国宝に指定されているお城は、国宝5城と呼ばれる姫路城、彦根城、犬山城、松本城、松江城です。どのお城も天守閣が江戸時代から現存しており、歴史的価値の高いお城となっています。

天守が大小2つある!

熊本城の天守閣は大天守と小天守が連携する形で建てられています。まるで小天守を守るように建つ大天守は大きく天守台からはみ出した作りになっているのが特徴的です。天守をはみ出す事によって、石落としの役割を全面に設置したも同然の防御力が得られます。

加藤清正公の案でそうなったのかは不明ですが、その発想力と実行力はすごいとしか言いようがありません。国宝級の熊本城の特徴はこの大小天守抜きには語れません。

石垣にも工夫が!

熊本城で観ていただきたいおすすめスポットはなんといっても石垣です。忍者でさえも登ることができないと言われたその石垣は別名武者返しとも呼ばれ、それをモチーフにしたお菓子も発売されているほど特徴的です。

歴史上この石垣はどんな災難に合っても残っていましたが、熊本地震では左側の石垣が沈没するなどの被害に遭いました。熊本城の特徴でもある石垣、別名武者返しは始めは緩やかなのに、登るにつれて反り返り登れない完璧な石垣です。

「熊本城」の地震による被害

日本三大名城の1つである熊本城は平成28年(2016年)4月14日、16日に起きた熊本地震の震度7による揺れで、重要な歴史的建造物の多くを失くしました。その被害は甚大で、当時は絶望した人も多くいました。しかし、現在は復興のシンボルとして復旧作業が進んでいます。

地震のある前は観光客や憩いの場として熊本城を訪れる人も多かった熊本城ですが、実際にはどんな被害にあったのか、熊本城を学ぶスポットと被災した場所の特徴を詳しくみていきましょう。

重文の建造物や復元建造物が全て被災

熊本地震によって重要文化財13棟のうち東十八間櫓、北十八間櫓、宇土櫓の続櫓は全壊不開門、長塀は一部が倒壊しました。その他の8棟も修復が必要になっています。また復元建造物20棟も全て被災、そのうち7棟は石垣が一部崩落しているため、倒壊の危険もありました。

復元建造物の塀はほとんど倒壊しました。鉄筋コンクリートで再建されていたため天守閣の建物自体の被害は少ないですが、瓦は全て落ちてしまいました。国宝級の熊本城の大切な建造物の倒壊に熊本県民は心を痛めました。

北十八間櫓と東十八間櫓は全壊

重要文化財に指定されている13棟のうち、北十八間櫓東十八間櫓は残念ながら全壊してしまいました。現在は倒壊した櫓の部材や石材の回収が進み、遺構に影響が出ないよう養生しモルタルを吹き付け、栗石などを移動させる応急工事が進んでいます

ただあくまでも応急工事のため、完璧に復旧するのにはかなりの時間、そして費用がかかるようです。これを観て、熊本復興城主となって寄付してくださる人も多いです。

第3の天守と呼ばれる宇土櫓は無事

大・小天守に続く第3の天守とも呼ばれている宇土櫓は、全壊の被害は免れたものの瓦が剥がれ落ちたり、内部では壁が倒れたり床の一部が沈み込むなどの被害が確認されています。ただ昭和2年に解体修理が行われていなかったら倒壊していたのではという風にもいわれています。

今回も大掛かりな修理の可能性があり、観光ボランティア、熊本よかとこ案内人の会からは今回の修理で部材の化学分析から宇土櫓のことがもっと分かるようになるかもしれないと期待されています。この修理によって歴史的価値が上る可能性も考えられます。

石垣の被害は深刻

明治22年(1889年)の熊本で起きた金峰山地震の時も被災した石垣でしたが、今回の熊本地震でかなり甚大な被害を受けました。973面ある石垣のうち約1割の229面が崩落、緩んだり膨らんだりして積み直しが必要な石垣が517面で全体の約3割といわれています。

かなり大規模な修復が必要で、元々金峰山地震で被害を受けた石垣の8割が被災しました。熊本城の特徴で、歴史的価値も高い別名武者返しともいわれる石垣が一日でも早く復興できるように工事が進められています。

復興城主での寄付は20億円超え!

芸能人ではロバートの山本さんも寄付した熊本城復元基金、つまり復興城主のなるための寄付は現在20億円を超えるほど集まっています。歴史的価値の高い熊本城の復興、熊本の復興を多くの人が願ってくれていることがわかる嬉しい結果になっています。

また復興城主になると、熊本市の経営する施設を無料で利用できたり、城彩苑熊本城ミュージアムわくわく座2階のデジタルご芳名板に名前が載ったりします。他にも城主証や城主手形がもらえたりと嬉しい特典がいっぱいあります。

全体の完全復活には20年かかるとも!

熊本県民はもちろん、お城が好きな方たちや善意ある人達のおかげで多くの人々からの寄付を受けることができている熊本城は、日々復興に向かって頑張っています。しかし、実際には被害も甚大で完璧に復興が終わるには20年以上後といわれています。

被災した範囲も広く多くの大切な建物や資料を失った熊本城ですが、どんなに長い年月がかかってももとの凛とした、美しい熊本城を取り戻してほしいと願う人が多いようです。

「熊本城」の現在の観光情報

2016年の熊本地震によって被災した熊本城は今まだ復興の最中にあります。ただ、少しずつ活気を取り戻しつつある熊本城にはおすすめの観光スポットやおすすめの観光ルートや期間限定の特別公開などがあります。ここからはそのおすすめ観光スポットやおすすめの観光ルート、特別公開について詳しくご紹介していきましょう。

観光情報①第1弾の特別公開

熊本城が被災して、復興が進められてきましたが、今までは工事で入れなかった場所を熊本城第1弾特別公開として熊本城天守閣の大天守外観や熊本城の別名銀杏城といわれるほどの立派なイチョウの木を間近で見ることができるようになっています。

第1弾の特別公開が開始されたのは、2019年10月5日で、原則工事の行われていない日曜、祝日の朝9:00〜17:00で、料金は大人500円、子供200円(小中学生)となっています。チケットは城彩苑熊本城ミュージアムわくわく座か二の丸広場料金所でお買い求めいただけます。

観光情報②第2弾の特別公開

熊本城第2弾の特別公開は、当初2020年4月29日を予定していましたが、6月1日に始まりました。始めは熊本県民限定だったのですが、現在はどなたでも観覧可能になっています。第1弾と違い、空中回路と題して地上約6mの高さから天守閣や重要文化財櫓などを含めた熊本城を眺めることができます。

第1弾と違い、平日・土曜も観光することが可能で、日曜・祝日は今までの第1弾のルートも見学することができます。見学料は大人500円、子供(小中学生)200円で、整理券が配布されての時間制です。購入場所は特別公開南口券売所か城彩苑の熊本城ミュージアムわくわく座、二の丸広場料金所です。

観光情報③天守閣の内部公開も予定!

2020年9月14日に天守閣内部が報道陣向けに公開されました。外装工事を終え、内装工事もほぼ完了しつつある天守閣では17日より内部の展示物設置へと進んでいくようです。2021年春には、現在内装工事が進んでいる小天守と同時に一般公開される予定です。

観光情報④復興見学ルート

日々復興が進められる熊本城では、現在しか見ることのできない建設途中の熊本城を観光することができます。たくさんの人々に復興の歩みを知ってほしいと熊本城の復興見学ルートも設置されました。全24ヶ所のうち12ヶ所ではQRコードを読み込むと動画付きで説明してくれます。

観光情報⑤二の丸広場

熊本県民の憩いの場としても馴染み深い熊本城二の丸広場は、以前は多くの観光客とゆったりと過ごす熊本県民で溢れていました。しかし、今は再建される熊本城と、熊本の復興を願ってくれるたくさんの人達が訪れる場所となっています。

観光情報⑥加藤神社

たくさんの人達が観光やお参りで訪れる加藤神社では、結婚式も行われるほどの由緒正しき神社です。その名の通り加藤清正公を建築と土木の神として祀った神社で、1周間を通してたくさんの人達がお参りに訪れます。

ここからも被災した熊本城の現在の復興の様子が見学できますので、おすすめの観光スポットでもあります。車でもいけますが、基本神社に厄払いや七五三などに訪れた人優先の駐車場ですので気をつけましょう。

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「熊本城」のアクセス&駐車場情報

熊本城は熊本の街の真ん中にあるのでアクセスしやすく、訪れやすい場所となっています。バスや市電でのアクセスも可能です。では、国宝級の熊本城へのアクセスと駐車場についてみていきましょう。

アクセス情報

熊本桜町ターミナル(旧交通センター)からしろめぐりんという観光バスで熊本城二の丸広場まで10分で行くことができます。JRでお越しの際は、熊本駅からしろめぐりんで30分です。桜町ターミナルから歩いていくことも可能で、徒歩約15分で城彩苑(熊本城の下)に到着します。

駐車場は?

熊本城周辺で普通車が駐車することのできる駐車場は二の丸広場駐車場210台・二輪車10台、三の丸第1駐車場123台三の丸第2駐車場231台桜の馬場観光交流施設駐車場58台・二輪車54台の全部で4ヶ所になります。

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「熊本城」の基本情報

【名称】 熊本城
【住所】 〒860-0002 熊本県熊本市中央区本丸1−1
【アクセス】 ①桜町ターミナルからしろめぐりん(バス)で約10分
②JR熊本駅からしろめぐりんで約30分
③桜町ターミナルから徒歩約15分
【電話番号】 096-352-5900
【URL】 公式サイト
【営業時間】 9:00〜17:00
【駐車場】 あり(有料)

「熊本城」に行って復興を後押ししよう!

今回は2016年に熊本地震で被災した国宝級のお城で、日本三大名城の1つでもある熊本城の魅力をご紹介していきました。熊本城の特徴的な石垣は別名武者返し、そして熊本城は大きな銀杏の木が特徴となり別名銀杏城とも呼ばれるほど、別名がたくさんあるお城でした。

現在は熊本地震で被災した場所も少しずつ復興を遂げ、国宝級の美しさを取り戻しつつあります。熊本の観光スポットとしては外せない、熊本城、別名銀杏城、そして熊本城の特徴ともいわれるスポット石垣、別名武者返しをぜひ見学して熊本の復興を願いに行きましょう。

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この記事のライター
野口絵理奈
ライティング力を上げるべく日々頑張っております。 よろしくお願いいたします。

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