世界遺産!三菱重工「長崎造船所史料館 旧木型場」の展示を見学しよう!

世界遺産に登録されている。三菱重工「長崎造船所史料館 旧木型場」では日本の近代化と共に歩んできた歴史を感じることができます。長崎造船所の見学方法は完全予約制ですので、本記事を事前に読んでからツアーに臨まれることをおすすめします。それでは解説していきます!

世界遺産!三菱重工「長崎造船所史料館 旧木型場」の展示を見学しよう!のイメージ

目次

  1. 1「長崎造船所史料館 旧木型場」とは
  2. 2「長崎造船所史料館 旧木型場」の魅力とは?
  3. 3「長崎造船所史料館 旧木型場」を見学するには?
  4. 4「長崎造船所史料館 旧木型場」の詳細情報
  5. 5長崎県にある世界遺産の工場を見学しよう!

「長崎造船所史料館 旧木型場」とは

「長崎造船所史料館 旧木型場」三菱重工業発祥の地です。長崎県長崎市飽の浦町に位置し、もともとはエンジンなど船の部品を作る鋳物(いもの)用の木型を作る工場として建設されました。

長崎県にある世界遺産!

「長崎造船所史料館 旧木型場」は日本の近代化に著しく貢献をしたとのことで、グラバー園や軍艦島などと共に、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成として世界遺産に登録されています。

「長崎造船所史料館 旧木型場」の魅力とは?

世界遺産にも登録されている「長崎造船所史料館 旧木型場」はどのようなところに魅力があるのでしょうか。その歴史や展示物について解説していきます。

「長崎造船所史料館 旧木型場」の歴史

三菱重工業「長崎造船所 旧木型場」1898年(明治31年)に創建された工場で、約84年もの間その地で稼働していましたが、1982年(昭和57年)に新たな木型場が完成したため1985年(昭和60年)に資料館として新たな歴史を歩みだしました。

浦本工場内の企業博物館

「三菱重工業長崎造船所 旧木型場」は世界遺産に登録された今も三菱重工業の管理下にあり、浦本工場内の企業博物館として運営されています。館内には三菱社の技術に関するものもあるため、自由に撮影できないエリアもあります。

資料館として公開されている赤レンガの造りの旧木型場長崎の造船所に現存する建物の中でも最古のものであり、原爆の爆風にも耐えた歴史的にもかなり貴重な建物です。

敷地内には今でも現役で使われてれている日本初電動式のジャイアント・カンチレバークレーンがあります。高さは62mあり、マンションならば20階建ての高さに相当します。そんなものが120年も前に建てられたのですから、三菱グループの技術力がいかに凄いかを感じさせられます。

三菱重工業発祥の地

「三菱重工業長崎造船所 旧木型場」は今でも日本の技術力を支える三菱重工業発祥の地でもあります。三菱の創業者でもある岩崎彌太郎が明治政府より工部省長崎造船局を借り受け、この地で造船事業を本格的に開始しました。

1934年(昭和9年)には船舶以外に重機、飛行機、鉄道車両へと事業を拡大て「三菱重工業株式会社」へと社名を変えましたが、第二次大戦後の1950年(昭和25年)に財閥解体を目的としたGHQの動きにより3社に分割されます。

しかし、1964年(昭和39年)には再合併して「新生三菱重工業株式会社」が誕生しました。「三菱重工業長崎造船所 旧木型場」は日本の近代化の歴史とは切っても切り離せない道を歩んできたのです。

展示コーナーは?

赤レンガ造りの館内は13コーナーに分かれ、「三菱重工業長崎造船所 旧木型場」(以下、旧木型場)の前身である長崎鎔鉄所建設に着手したときから約40年前までの技術の進歩を示す写真や品々など、約900点余りの歴史的資料を展示しています。

それでは旧木型場の展示コーナーにはどのような物が展示されているのかを具体的に分けて解説していきます。

長崎造船所 旧木型場展示コーナー①岩崎家コーナー

岩崎家コーナーは2010年に新設されたコーナーで約40点の展示物が展示されています。岩崎家コーナーでは初代岩崎彌太郎から4代目までの歴史に関わる展示物を見学することができます。

岩崎彌太郎は日本を担う大財閥の社長で大富豪のイメージがありますが、その家柄は土佐藩菓子の中でもっとも身分の低い地下浪人(ぢげろうにん)でした。土佐藩は上士(じょうし)と下士(かし)の身分制度が非常に厳しく、上士が通る時には下士は例え雨の中でも土下座をして上士が通り過ぎるのを待たなければいけない程でした。

岩崎彌太郎の成り上がりの半世はNHK大河ドラマの「龍馬伝」の中で描かれています。岩崎彌太郎は坂本龍馬と幼馴染だったのですね。この岩崎家コーナーは長崎歴史文化博物館の龍馬伝館の閉館に伴い旧木型場へ移されています。

長崎造船所 旧木型場展示コーナー②戦艦武蔵コーナー

戦艦「武蔵」は戦艦好きなら誰もが知っている歴史的にも有名な戦艦です。武蔵はあの映画などにもよく登場する「大和」型の戦艦大日本帝国海軍が建造した最後の戦艦です。

戦艦武蔵コーナーでは武蔵の建造中に使われた道具や手書きのガンチャートを見学することができます。歴史的にも非常に重要で普段はなかなか見られない貴重な展示品を見学できます。

長崎造船所 旧木型場展示コーナー③会社生活コーナー

旧木型場の会社生活コーナーでは長崎造船所を支えた工員たちの工場での就業規則や表彰記章などを見学することができます。造船所に勤めた工員の視点で旧木型場の歴史の変遷を知ることができます。

長崎造船所 旧木型場展示コーナー④発電プラントコーナー

発電プラントコーナーでは乗用車用液圧式タイヤ加硫機の初号機を見学することができます。タイヤ加硫機とはゴム系の材料を加工するための機械です。造船だけでなく自動車業界にも先駆してきた旧木型場の歴史を見学することができます。

そのほかの展示物は?

「長崎造船所史料館 旧木型場」の4つの展示コーナーについて説明してきましたが、それ以外にも是非見ていただきたい展示物がまだまだあります。三菱社が戦争時に開発した兵器技術革新の上で尊い犠牲を生んだ歴史を物語る展示物です。

長崎造船所 旧木型場展示物①九一式航空魚雷カットモデル

九一式航空魚雷第二次世界大戦時に艦船の攻撃に使用された魚雷です。直径約450㎜の魚雷は水中をおよそ77.8㎞/hで進み、2,000~1,500m先の艦船を攻撃することができました。九一式航空魚雷カットモデルはエンジンとスクリュー部分が見えるよにカットされている実寸大の模型です。

長崎造船所 旧木型場展示物②スペイン向けタービンローター破片

スペイン向けタービンローター破片はもともとスペインへの大型タービンの輸出の初号機として輸出されるはずでした。ところが過速実験に耐えられず重さ50tのタービンは回転数3,540rpmで破裂、飛散し多数の死者を出したという悲しい歴史があります。

このタービンローター破片は今日私たちが恩恵を受けている技術が、犠牲者たちの上に成り立っていることを戒める展示物でもあるのです。

長崎造船所 旧木型場展示物③白鷹丸の主機

白鷹丸の主機日本発の国産陸用蒸気タービンです。蒸気タービンとは蒸気のエネルギーをタービンである羽根車を利用して回転運動へと変える機械で、今日の工場ではいたるところに使われている技術です。

白鷹丸の主機は1908年(明治41年)にイギリスのパーソンス社との技術提携によって作成されました。出力が約500kwあり、長崎造船所の中央発電所用として約110年間にわたり使用されました。

移り変わる港の風景を見よう!

旧木型場の展示物には創建当初から移り変わる港の風景を映した写真も展示されています。製鉄所やドックの姿、日本最初の戦場カメラマンである上野彦馬が撮影した4枚つづりの大パノラマ写真も必見です。

進水斧や進水記念品も見られる

進水斧や進水記念品の展示物も見ものです。進水斧はあの戦艦武蔵の綱切断に使われたものもあります。記念品には船と富士山や長崎市内の観光地を組み合わせたデザインの絵葉書や文鎮などが用いられました。

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「長崎造船所史料館 旧木型場」を見学するには?

「長崎造船所史料館 旧木型場」は日本の歴史と共に発展してきた工場であることが分かりましたね。それでは「長崎造船所史料館 旧木型場」を見学するためにはどのようにしたらよいのかをご説明いたします。

見学には予約が必要!

「長崎造船所史料館 旧木型場」を見学するには事前に申し込みをする必要があります。飛び込みで見学することはできません。なお、当日の予約でも可能です。

参加はツアーのみ?

「長崎造船所史料館 旧木型場」を見学するにはツアーに申し込む形になります。電話で申し込みの後、JR長崎駅から指定の時間に出ているシャトルバスに乗ります。施設内見学時間は50分で施設維持管理費として800円をバスに乗るときに払います。

シャトルバスに乗っていこう!

旧木型場ツアーに向かうためのシャトルバスはJR長崎駅前から出ています。出発時刻は8:40、9:30、10:20、13:15、14:05、14:55の全6便となっています。ツアー見学時間は移動を含めて約90分程です。

ジャイアント・カンチレバークレーンを間近に見られる

旧木型場ツアーのシャトルバスからは世界遺産登録構成の一部となっているジャイアント・カンチレバークレーンを間近に見ることができます。ジャイアント・カンチレバークレーンは一般公開していませんので、見られるのはこのシャトルバスからと軍艦島ツアーで行く船の上が絶好のチャンスとなります。

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「長崎造船所史料館 旧木型場」の詳細情報

旧木型場の見学ツアー参加方法について説明しました。最後にもう一度アクセスの詳細について説明します。駐車場の情報や参加費などについてまとめました。

アクセス詳細は?

「長崎造船所史料館 旧木型場」へのアクセスについて今一度説明します。なお、見学できるのは完全予約制のツアーのみとなりますのでご注意ください。

駐車場情報は?

「長崎造船所史料館 旧木型場」には駐車場がありません。したがって見学するためには事前に電話にてツアー予約をし、JR長崎駅からのシャトルバスに乗る必要があります。

見学料金は?

旧木型場の見学料金は施設維持費管理料として大人(高校生以上)800円、小・中学生400円、未就学は児無料となっています。見学料はシャトルバスに乗る際に払います。移動費、ガイド付きの見学費を兼ねていますので、お得な料金ではないかと思います。

見学できる時間帯は?

旧木型場を見学できる時間帯はシャトルバスの時間と連動しています。最初の第1便が8:40発で最終は6便の14:55となります。最終時間帯は結構早めの時間になりますので、時間を確認したうえでツアー申込の予定を立てましょう。

「長崎造船所史料館 旧木型場」の基本情報

名称 長崎造船所史料館 旧木型場
住所 長崎県長崎市飽の浦町1-1
TEL 095-828-4134
アクセス JR長崎駅からシャトルバスにて約15分
駐車場 無 (車の場合はJR長崎駅付近のコインパーキングを利用)
開館時間 9:00~16:30 
※シャトルバス出発時刻 
 8:40、9:30、10:20、13:15、14:05、14:55
休館日 毎月第2土曜日
料金 大人(高校生以上)800円 小・中学生400円 未就学児 無料
公式HP https://www.mhi.com/jp/expertise/museum/nagasaki

長崎県にある世界遺産の工場を見学しよう!

いかがでしたでしょうか。「長崎造船所史料館 旧木型場」は戦艦好きや造船好きの方はもちろん明治~昭和期の歴史に興味ある方にも是非訪れて欲しいスポットです。グラバー園や軍艦島などの世界遺産群と共に見学するのも見ごたえがありあます。長崎にお越しの際は是非、世界遺産の工場である「長崎造船所史料館 旧木型場」の見学をおすすめします!

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