八戸「根城」は日本100名城に選ばれた国の史跡!その歴史や観光情報!
城と言えば瓦屋根のイメージだが、根城の屋根は茅葺き屋根!室町時代の城を体験できる根城は名城100選に選ばれ、歴史マニアにはたまらない。博物館では根城の深い歴史を学べる。近所の市場や、八戸3軒目のスタバとして2019年にできたスタバの様子も合わせて紹介する。

八戸にある「根城」とは?
陸奥・根城(ねじょう)は、青森県八戸市根城にある、戦国時代より前の城が体感できる、貴重な場所だ。かたちは連郭式平山城。南朝方の根本となる城という願いもあって「根城」と名付けたとされる。歴史マニアにはたまらない観光名所だ。
日本100名城に選ばれた史跡
根城(青森県八戸市)。根城南部氏の拠点。かなり広いのと、結構整備されてます。 pic.twitter.com/BExVHx2cT7
— 森田季節@スライム倒して300年11巻出ます、コミカライズ2冊も (@moritakisetsu) May 22, 2019
日本100名城とは、財団法人日本城郭協会が、全国各地の名城探訪の手がかりとして、2006年に定めた日本の名城100選のこと。100の名城は、観光地としての知名度、文化財や歴史上の重要性、復元の正確性などをもとに、選定されたという。
そして根城は、この日本100名城に選ばれている観光スポットだ。昔の建物がきちんと復元された史跡公園になっており、八戸観光には、必須とも言える。
根城の最初の築城は南北朝時代。建武元年(1334年)に南部師行(なんぶもろゆき)により築城され、寛永4年(1627年)に領地替えにより使われなくなるまでの約300年間、八戸地方の中心だった。
根城跡は、昭和16年に国史跡に指定された。その後、昭和53年から約11年間掛けて、発掘調査及び整備事業が進められた。
歴史ある武家屋敷を復元
#根城
— 山田智也(ヤマー) (@tomoya_hosinchu) July 25, 2019
八戸城
連郭式
平山城
築 南部師行 1334 建武元年
1592 天正20年 秀吉の命令で破城
廃 1627 寛永4年
八戸氏22代 直秀 遠野城に移封
主殿、上・中馬屋、工房、鍛冶工房、板倉、納屋
国史跡
1 主殿
2 奥御殿 奥は納屋
3 鍛治工房内部 pic.twitter.com/okp3j9qVFh
現在、根城跡は復元された中世の城・根城として有料公開されている。主殿と呼ばれる当主が儀式を執り行った建物を中心に、工房(こうぼう)・板蔵(いたくら)・納屋(なや)・馬屋(うまや)などの建物が復原されている。
南北朝時代の武士の館跡を復元した、非常に貴重な施設だ。内部に入れば、儀式の様子や、いろいろな道具類などを見ることができる。
八戸「根城」の特徴と魅力
うちの家族は城や歴史にあまり興味を示しませんが、日本100名城は別です。
— 泉田 助太郎 (@izuizumida) November 17, 2018
子どもたちは城というより、スタンプ集めが楽しいようです(^^;)
てことで、根城。中世城郭がどんなものなのか、すごく分かり易い✴#日本100名城 #根城 #八戸市 pic.twitter.com/PQfDct9RC0
城というと戦国時代の瓦屋根のイメージがあるが、八戸「根城」は茅葺きで、歴史を感じさせる。名城100選に選ばれただけあって、様々な取り組みがなされている。
5つの館がある平山城
今更ながら最近発見したんだけど、八戸根城の沢里館がスゴい!
— 上総 (@san46nan12) October 25, 2018
周りが宅地化してるのに曲輪内には観音堂と集会所があるだけで切岸と空堀もちゃんと残ってる! pic.twitter.com/AAydfFsZ7r
根城は、本丸・中館・東善寺・岡前舘・沢里館の5つの館(曲輪)がある、連郭式の平山城となっている。うち本丸のみが有料だ。
100名城スタンプの押印可能
昨日の弘前城から100名城スタンプラリー始めたんですが、八戸にも100名城あるのか…
— 佐井 為次@ninja250SE (@sai_tametsugi) April 29, 2018
ということで根城きました pic.twitter.com/WI5is12c2C
2007年6月から、100名城のスタンプラリーが開始された。もちろん、根城もその一つ。すべてのスタンプが揃った暁には、日本城郭協会事務局宛にスタンプ帳を送ると、「祝登城完了!」の印と登録順位を記入し、返送してくれる。また、『城郭ニュース』および日本城郭協会事務局のホームページに登城者の名前が発表される。
【日本100名城スタンプラリー開始】
— 沼津市役所 (@Numazu_city_PR) April 6, 2018
本日4月6日は “しろの日”です。
本日から『続日本100名城』に選定されている沼津の興国寺城跡を初め、全国のお城でスタンプラリーが始まりました!
日本城郭協会発行の公式ガイドブックに付いてくるスタンプ帳でスタンプを集めると、認定証ももらえるそうですよ! pic.twitter.com/g3RpcxA4dj
スタンプ帳は、日本城郭協会公認の公式ガイドブック「日本100名城公式ガイドブック」「日本100名城に行こう」に付いているので、事前に購入しておこう。ちなみに、根城は女城主・清心尼がいたことでも有名だ。
公園化された「史跡 根城の広場」
ポケ活中にて史跡根城の広場のこの感じが良かったので思わずパシャリ📸 pic.twitter.com/kktNlWOZdX
— kai5292002@TL40×4.5 (@Pokemonkaichan) November 10, 2019
史跡の主要部分は、平成6年10月に「史跡 根城の広場」として公園化されている。本丸跡には、発掘調査の成果をもとに、安土桃山時代の根城の様子が、復原整備されている。
ボランティアの史跡ガイドが史跡の案内をしてくれているので、興味のある方は頼んでみると、より理解が深まるだろう(案内は無料・所要時間約1時間)。なお、この広場にカフェがあるとの情報はない。
春には美しいしだれ桜も
根城城跡のしだれ桜綺麗だ…。車走ってる最中に撮ったからぶれてるけど。 pic.twitter.com/KRIscSzeen
— だるめん@御手杵の!KEI☆SOU☆ (@drimndi) April 24, 2016
公園内には155本もの「しだれ桜」が見事に咲いている。根城のしだれ桜は、根城南部家・初代実長が創建した、日蓮宗総本山である身延山久遠寺から分けてもらい植樹された。
八戸「根城」の見どころ
八戸・根城は、広い敷地内に建物や遺構が点在し、それを見て回るスタイルだ。中に入れる建物も、外から跡を見て想いを馳せるものもあり、知っておけば見どころがたくさんある城だ。事前に歴史の勉強をして、しっかり味わおう。
①本丸主殿
ではいよいよ根城主殿へ。 pic.twitter.com/I1Syggr8Qa
— ウモ【埋もれた古城】 (@umoretakojo) May 1, 2015
本丸中央に復元された、木造の大きな本丸主殿。近世で言ういわゆる本丸御殿だが、こじんまりとしていて、根城のそれは構造も複雑ではない。殿様が来客と会ったり、さまざまな儀式をとり行うために使われていた。ないぶは黄色のライトで雰囲気たっぷり。ちなみに土足禁止だ。
②主殿の広間
No.5 Ne-jo #castle Hall in Main Residence 根城 主殿・広間 pic.twitter.com/jpUCeG3Wjm #hachinohe
— 200 castles in Japan (@100_castle) September 20, 2018
#japan
主殿の中を歩いているとアクセスできる、儀式などを行う主殿の広場。そこでは年男(としおとこ)任命の儀式の様子を展示している。
年男に任命される男が、重臣の並ぶ中 当主 南部政栄から茶を頂くシーンで、ここでいう年男は12の倍数の年齢になった男子のことではなく、江戸時代までは家中の重要行事(正月等)の一切を取り仕切る儀式等に通じた役割を任命された人のこと。
③工房
11月3、4日に東北の100名城を訪れました。二つ目は青森県八戸氏の根城。鎌倉時代にさかのぼる要塞で、南北朝時代に南部氏が城として修復しました。中世の城が復元されているのは珍しく、主殿のほか工房や鍛冶場、馬屋の様子から、当時の武士の暮らしを垣間みることができます。 pic.twitter.com/oACZPy7sF2
— 飛田カオル (@tobita_kaoru) November 6, 2017
主殿の外からアクセスするのが、竪穴式の「工房」跡。竪穴式はその名の通り、地面は深く1mほど掘穴を掘って、その上に屋根等を付けているため、中に入ると一段低い。窓の外はすぐ地面だ。東北地方や北海道などの城・館跡でよく見られる様式だそう。
鍛冶工房内部にはフイゴや炉があり、焼けた土や鉄片などが出土したことから、鍛冶工房と推定したそうだ。武器や鎧などの製作・修理を行っていた状況を展示している。
④中馬屋
根城(青森県) 本丸 中馬屋 来客用の馬小屋。 https://t.co/2OsSR6KHwQ pic.twitter.com/Mfx3MazdUO
— 日本の城写真集 (@castle_jpn) March 18, 2018
こちらも主殿の外からのアクセスだ。「中馬屋」には来賓の馬をつないでいたそう。風で飛ばされないよう屋根上に石が置いてある。当時の馬は、小さく、体格が良いものでも体高1.3 mほどのものだった。四頭の馬の模型が飾ってある。
根城周辺の観光スポット
八戸・根城は、外を歩く作りになっており、散策の後はほっと一息つけるカフェに入りたくなる。観光スポット根城近くの、博物館、市場、そしてカフェの一つとして、2019年にできたスタバを紹介しよう。
①八戸市博物館
日本100名城、青森県の根城に潜入。隣接する博物館にて先月からはじまった御朱印ならぬ御城印をゲット。八戸藩主の鎧や、今月限定展示の鞘の美しい刀なども見れました⚔️#根城 #八戸 #南部 pic.twitter.com/yDguhnP4v6
— ヨウ (@leoheart_224) August 13, 2019
実は史跡 根城は、この博物館の展示の一つだ。常設展示では、”よみがえる歴史・ひらけゆく未来”をメインテーマに、考古・歴史・民俗・無形資料の4つの展示室から構成され、各室ともテーマごとに八戸の歴史を体系的に紹介している。
そのほか、特別展、企画展、講演会、根城おもしろ講座など、工夫された展示を楽しめる。なお、この博物館内にも、カフェの情報は見つけることができなかった。
名称 | 八戸市博物館 |
住所 | 青森県八戸市大字根城字東構35-1 |
アクセス | ・バスで JR八戸駅から、谷戸前駅バス停より乗車、根城バス停下車徒歩一分。 ・車で 八戸自動車道・八戸I.C.より約10分 「フェリー埠頭方面」出口より突き当りを右折、馬場頭交差点を直進3分 一般駐車場 24台あり |
料金 | 個人 250円、高・大学生 150円、小学生 50円 八戸市内の小中学生は無料 特別展は別料金 根城との共通券あり 20人以上で団体割引あり |
公式HP | http://www.hachinohe.ed.jp/haku/index.html |
②地元民の台所八食センター
八戸でお土産と飲食なら、ここ八食センターだろう。人にとって何よりも大切な「食」を扱う、市場という立場。これからの使命を模索するために、広く地域を見据えて「動いて」いる。八食センターの動画を観ると、そのカッコよさにちょっとびっくりする。
駅から徒歩だと少し遠いので、新幹線八戸駅からでている100円バスで15分ほどで着くので、時間を調べて使うと良い。季節によっていろいろな魚もあるとのことだ。魚からお菓子からお酒から、青森のものが全てそろう。施設内で魚を焼くところもあるので、イートインで楽しむのもおすすめだ。
③ホッと一息!テラス席ありのスタバ
#八戸市 #スタバ #新店情報
— 八戸食べ歩き巡り (はちめぐ) (@8meg031) April 3, 2019
今日のカフェ巡り③
本日オープン!
スターバックスコーヒー 根城店
この時間に行ったら、満車状態になっていました。
気になる根城店限定のメニューはなかったです。
八戸で限定メニューを味わえるのは、城下と田向のみになります。 pic.twitter.com/goh0N7Za9d
2019年4月3日にオープンした八戸市内3店舗目のスターバックス(スタバ)。スタバはCMをせず、その場に合ったコンセプトで店作りを行う。八戸根城店のカフェとして、スタバが設計したのは、ドライブスルーがあり、駐車場が広く、テラスの付いたカフェ。とにかく広い大きいカフェだ。
根城から南へ歩いて少ししたところにあるこのスタバは、広々とした店内の席はもちろん、テラス席も、根城散策で一息つくカフェには最適だ。車で根城へ行き、ドライブ途中にドリンクやフードをオーダーしてピックアップし、そのままスルーして利用するのも良いだろう。
根城の施設詳細情報
しっかり見ると1時間以上は必要な根城。八戸市博物館と両方見学する場合は、時間に余裕をもって行った方が良い。周囲の観光スポットへのアクセスも含め、あらかじめ事前情報を仕入れておこう。
入館料は?
根城の広場は無料で散策可能。本丸は有料で、大人250円、高校生・大学生150円、小学生・中学生50円。博物館との共通券は、大人400円、高校生・大学生240円、小学生・中学生80円だ。
アクセスは?
根城へのアクセスは、バスの場合、東北新幹線のJR八戸駅から八戸市営バス・南部バスで約20分「根城」バス停下車。駐車場は、八戸市博物館の駐車場24台が利用できる。
根城の基本情報
名称 | 史跡 根城の広場 |
住所 | 青森県八戸市大字根城字根城47 |
アクセス | 博物館と同様で、 ・バスで JR八戸駅から、谷戸前駅バス停より乗車、根城バス停下車徒歩一分。 ・車で 八戸自動車道・八戸I.C.より約10分 「フェリー埠頭方面」出口より突き当りを右折、馬場頭交差点を直進3分 一般駐車場 24台あり |
料金 | 史跡は本丸のみ有料 一般250円、高・大学生150円、小・中学生50円 八戸市内の小中学生は無料 博物館/史跡の共通券あり 20名以上で団体料金有 |
公式HP | http://www.hachinohe.ed.jp/haku/hiroba.html |
備考 | 入場時間は午前9時-午後5時(入場は午後4時30分まで) また城も博物館も、休館日は月曜日 (第1月曜日は除く・祝日と重なった場合は翌日 年末年始(12/27~1/4)。 |
精巧に復元された史跡「根城」で歴史を感じよう!
日本にあるほとんどの城は戦国期に有名になったもので、根城はそれらより前に作られた中世期の城であり、名城100選に選ばれるだけの歴史をもつ城だ。
史跡内には当時を思わせる可愛いサイズの馬や、土塁や、空堀があり、歴史を知れば知るほど、タイムスリップ感を味わえるだろう。一点、近所にカフェなどは少ないようなので、あらかじめ調べておくことをおすすめする。
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