二本松の菊人形祭りは日本最大級!その歴史は?駐車場や混雑情報も!
「二本松の菊人形」は、福島県で紅葉が見頃を迎える秋に行われる伝統的なお祭りです。色とりどりの菊を身に纏った100体以上の人形は迫力満点。この記事では「二本松の菊人形」について、おすすめのポイントや催し物などさまざまな情報をお届けします。
目次
「二本松の菊人形」とは
「二本松の菊人形」は、毎年秋に福島県の二本松市で行われるイベントで、2020年の開催で66回目となる歴史ある催しです。日本は秋に全国各地で菊に関するお祭りやイベントが行われますが、福島県の「二本松の菊人形」はその中でも非常に大きな規模を誇ります。
この記事では歴史ある「二本松の菊人形」について、展示内容や開催日程・観覧料金・各種イベントやシャトルバス、駐車場の混雑具合などさまざまな関連情報を取り上げます。また、二本松の菊人形の中にはタッキーそっくりの菊人形もあるという話題についても紹介します。
日本最大級の菊の祭典
二本松菊人形 pic.twitter.com/mHFOAqpxlx
— 松本大 わたあめ工場❓アニマル王子❓ (@79792323ddaaii) November 10, 2018
日本全国で菊に関するイベントが開かれる中、福島県の二本松の菊人形は最大級のイベントとしてその名を知られています。生きた菊の花を身にまとった人形の姿は見るものを圧倒するビジュアルで、菊の花好き以外の人々からも人気を得ているのが最大級のイベントである理由の1つです。
しかし一方で菊の生花を大量に使って人形を制作する技術は並大抵のものではないため、二本松市では菊人形の技術をもった後継者の育成にも力を入れているようです。菊人形に関するイベントは決して多くないため、二本松の菊人形は私たちが守り抜いていかなければいけない伝統文化です。
幅広い年代が楽しめるイベント
菊の生花を身にまとった菊人形は、菊好きの人々だけでなく芸術好きからも評価が高い伝統文化ですが、一方で大人にしか人気がないイベントと思えるかもしれません。しかし、実は二本松の菊人形は子供たちを含め幅広い年代が楽しめるイベントなのです。ぜひ子連れの方々もこの記事を読んでみてください。
「二本松の菊人形」の歴史
二本松の菊人形では毎年秋に100体以上も制作された菊人形がイベントを彩り、多くの人々の目を引きます。展示されている菊の花はなんと3万株と、日本国内でも最大規模の菊の展示イベントです。それでは、まず二本松の菊人形の歴史について紹介します。
昭和初期から菊人形が街に飾られる
福島県で秋に開催される「二本松の菊人形」の歴史は、日本で行われる菊人形のイベントの中でも古いものです。その歴史は江戸時代までさかのぼりますが、当時の二本松には今以上に菊の愛好家が多くいたと言います。
そして江戸時代から脈々と受け継がれてきた菊の文化は、昭和初期になって菊人形という文化にたどり着くことになりました。このころから菊人形が二本松の町に飾られるようになり、今に続く長い間町民にとっての娯楽として広く愛されてきました。
昭和30年から「菊の祭典」として開催
やっとバイト終わった〜(o´Д`)=з
— 凪 (@Ai07_ktkt_20) October 10, 2018
電車🚃待っているナゥです!
二本松菊の祭典、今日からです✿♬゚+.
是非足を運んでみてくださいな✨ pic.twitter.com/pQNcW4FvEG
江戸時代から脈々と受け継がれてきた二本松の菊文化は、昭和初期になって現在の「菊人形」として文化が形成されました。そして昭和30年(1955年)には「二本松の菊人形」というお祭りごととして開催される運びとなり、60年以上も日本中の人々に親しまれてきました。
二本松の菊人形の祭典はピークだと1995年には期間中の来場者が45万人を超えるなど、全国規模の盛り上がりを見せるイベントにまで成長しました。来場者数は減りつつあるものの、未だに毎年20万人以上もの観光客が訪れる福島県随一の観光イベントとして知られています。
「二本松の菊人形」は年ごとにテーマがある
歴史を江戸時代までさかのぼり、昭和初期から菊人形として親しまれ、そして昭和30年に今も行われている「二本松の菊人形」として完成したことを紹介しました。しかし、「二本松の菊人形」は毎年同じような菊人形を展示しているわけではありません。
例年10月~11月にかけて行われる「二本松の菊人形」ですが、実はその年ごとにテーマが設定されています。毎年そのテーマに沿った菊人形が展示されるので、毎年訪れるたびに違った感動を味わうことができるのです。中にはタッキー&翼のタッキーそっくりの菊人形もあるのだそうです。
130体以上の菊人形が歴史をテーマに飾られる
先ほども紹介した通り、二本松の菊人形では毎年異なったテーマを設定し、それに沿った菊人形を展示しています。毎年設定される二本松の菊人形のテーマの多くは歴史に関する事柄で、人気の大河ドラマや歴史上の人物などをもとに設定されています。
見た目が華やかな菊人形を見ながら、歴史の世界を追体験できるコーナーもあり歴史好きにはたまらないイベントになっています。特に光源氏を題材にした菊人形は、タッキー&翼のタッキーに似ていると話題になったこともあります。
丁寧に華やかに飾られた菊人形は大きな見どころ
そういや二本松の菊人形展、今年は源氏物語がテーマだったんだけど、光源氏が思いっきりタッキー。タッキーがいっぱい😇 pic.twitter.com/w6wLGoXhNA
— NORI(❛ᴗ❛人)♡ (@n9k8) October 20, 2019
二本松の菊人形の見どころは、何といっても丁寧かつ華やかに彩られた菊人形です。菊人形に使われる菊は茎が柔らかく、曲げても折れにくい特性をもっていて「人形菊」と呼ばれたりもします。二本松では1年間を通して菊人形に使われる「人形菊」を丁寧に丁寧に育てます。
なぜかタッキー似の菊人形が多く話題に
二本松菊人形にタッキーが‼️ pic.twitter.com/RWPp1us0lw
— 杯-来人 (@hilite_bba) October 13, 2018
2019年の「第65回二本松の菊人形」は、例年に増してSNSで話題になりました。タッキー&翼のタッキーそっくりの菊人形が展示されたからです。2019年のテーマは「源氏物語」で、タッキーそっくりの菊人形は「光源氏」として展示されていました。
「二本松の菊人形」の見所!
ここまではタッキーそっくりの菊人形など、二本松の菊人形で使われる菊の特徴などを紹介してきましたが、ここからは二本松の菊人形の見所をさらに詳しく取り上げていきます。紅葉が見頃の季節にあえて菊を見に行くのもオツなものです。
なんと言っても100体を超える美しい菊人形!
「二本松の菊人形」の見所は、何といっても100体以上の菊人形です。1つ1つ丁寧に制作されたことが感じ取れる菊人形が、100体以上も展示されるのですからその迫力は圧巻。菊人形は人形に菊を飾り付けただけでなく、人形の骨格から時間をかけて作られる傑作です。
子供の菊人形から大人の菊人形まで、江戸時代から脈々と受け継がれてきた菊人形制作の技術。それらを余すことなく使用した菊人形たちは、さきほど紹介したタッキー&翼のタッキーだけでなく、さまざまな俳優や有名人に似せて作っているものもあります。
綾瀬はるかさんがモデルに!
二本松の菊人形
— あいらぶ (@DYEOGZWRGb27jtl) November 15, 2018
八重の桜の綾瀬はるかさん似ww pic.twitter.com/1RgqKFNHNM
タッキー同様に大きく話題になった菊人形の中に、綾瀬はるかそっくりのものがあります。これは福島県を舞台としたNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公を綾瀬はるかが演じたことが関係しているようです。歴史の舞台を再現したような背景やセットにも注目して見てみてください。
菊花品評大会
我が街
— kimiさん (@RUNACHANN) November 8, 2015
郡山は
三等賞を
頂いたようです💕
《 二本松菊人形展 》 pic.twitter.com/GAJKi58W7d
紅葉が見頃を迎える秋に1か月ほどの日程で開催される「二本松の菊人形」は、毎年テーマに応じたイベントも開催されています。毎年の人気イベントとなって盛り上がるのが「菊花品評大会」です。出品者たちは手塩に掛けた自慢の菊を持ち寄り、その美しさを競います。
「菊」と聞くと私たちはオーソドックスな手のひらサイズのものを思い浮かべると思いますが、菊といっても頭の大きさもあるような大菊や、1株1000輪の花を咲かせる千輪咲など種類はさまざま。なかなかお目にかかれないような菊もあるので、混雑していても見る価値アリです。
菊人形を楽しむスポットも!
二本松の菊人形の会場で、ひときわ混雑するスポットがあります。それが自分が菊人形になれる顔はめスポット。パネルではなく、頭部のない菊人形が立っており、そこに自分の頭を乗せるという仕組み。混雑必至ではありますが一生の思い出づくりにおすすめです。
一方、二本松の菊人形の会場では菊人形づくりに実際に携わる職人たちの技術を目の当たりにできるスポットもあります。菊人形に使われるのは生花であるため、実は長い開催日程の間も職人たちによって100体以上の菊人形のメンテナンスが行われているのです。
同時に開催される「霞ヶ城紅葉まつり」
燃えるような霞ヶ城の紅葉と洗心亭。趣溢れる虚空蔵堂と十六羅漢像。素晴らしい秋を、ありがとう。
— sing (@singlikens) November 26, 2015
福島県二本松市・霞ヶ城公園、福島市・満願寺にて。おはようございます。よい一日を。 pic.twitter.com/5fvEBglzZs
毎年紅葉が見頃を迎える秋に開催され、開催日程の間はたいへん混雑する二本松の菊人形ですが、実は同じような日程で「霞ヶ城紅葉まつり」というイベントも同時に開催されているのです。11月から見頃の色鮮やかな紅葉が二本松の町をより一層華やかに盛り上げます。
「二本松の菊人形」と合わせて観光したいスポット
紅葉が見頃を迎える秋に開催される混雑必至の人気イベント「二本松の菊人形」について、開催日程や見どころについて紹介してきました。ここからは「二本松の菊人形」に訪れた際にセットで観光しておきたいおすすめスポットについて取り上げます。ぜひ参考にしてみてください。
①岳温泉
ここ♡#温泉 #岳温泉 #頑張れ福島 pic.twitter.com/RuiPvOEDzg
— うさぎ。 (@beaver_mie) February 29, 2020
毎年非常に混雑することで有名な「二本松の菊人形」ですが、イベントで疲れた体を癒したいならば二本松市内にある「岳温泉(だけおんせん)」がおすすめです。全国各地から温泉ファンも訪れる有名な温泉では、福島の雄大な自然を感じながらゆったりとくつろぐことができます。
岳温泉のおすすめ旅館&民宿特集はこちら!
②東北サファリパーク
こちらは福島の二本松にある
— おーチャン💙新潟 (@OH___CHIZU818) May 8, 2017
東北サファリパークのレッサーパンダ🐼
可愛かったー♡😍#SMAP#スマスマ#復興支援#復興に向けて手を繋ごう pic.twitter.com/CqP8YxliKy
子連れの家族におすすめな観光スポットが、二本松にある「東北サファリパーク」です。こちらでは園内を車やバスから野生のような動物たちの姿を眺めることができます。バスを使った園内散策以外にも、ペンギンやアザラシのような動物たちを間近で眺められるイベントも行われています。
東北サファリパークの特集はこちら!
③二本松市智恵子記念館
高村智恵子の生家。有名な造り酒屋の跡。すでに廃業した施設を二本松市が記念館にしたもの。奇跡的に青空復活。 pic.twitter.com/hjtL2xn6PT
— よもぎ (@yomogiharuno) November 2, 2014
芸術好きの方々におすすめしたい観光スポットが、高村光太郎の妻であり「智恵子抄」を発表した芸術家・智恵子の生家を施設化した「二本松市智恵子記念館」です。当時の雰囲気そのままの落ち着いた雰囲気のこちらの施設で、智恵子が描いた油絵などを410円で見放題することができます。
二本松市智恵子記念館の基本情報
住所 | 〒969-1404 二本松市油井字漆原町36 |
営業時間 | 午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで) |
休館日 | 水曜日(祝日の場合は翌日) 年末・年始(12月28日~1月3日) |
TEL | 0243-22-6151 |
入館料金 | 大人(高校生以上) 個人:410円 団体:360円 子供(小・中学生) 個人:210円 団体:150円 ※団体料金は20名以上の利用で該当します ※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳をお持ちの方は無料 |
公式HP | こちらをクリック |
「二本松の菊人形」の駐車場と混雑状況
いよいよ二本松菊人形開幕です。
— シナモン少年 (@RIARUSORA) October 10, 2014
すでに駐車場も埋まってきてます!
菊の華やかさに酔いしれて。 pic.twitter.com/safZ5N5zWw
10月~11月の日程で行われる二本松秋の風物詩・「二本松の菊人形」ですが、ここからは周辺の駐車場についての情報をお届けします。特に開催日程中は駐車場も混雑しやすく、混雑状況を把握しながらアクセスすることが求められます。駐車場について調べる際は参考にしてみてください。
無料の駐車場あり
霞ヶ城公園は、菊人形と桜の季節にはたくさんの観光客が訪れるので、今回の会場の第一駐車場の他にも、すぐ周辺に駐車スペースはたくさんありますよ。 pic.twitter.com/OmMWCcisEu
— そう (@sounya07) July 26, 2015
開催日程の間は非常に混雑が予想される福島の「二本松の菊人形」ですが、混雑のために車や大型バス用の無料駐車場が用意されています。一般の車両用の駐車場は500台、大型バス用の駐車場は50台ほど駐車できるキャパシティがあります。
無料の駐車場だけでもかなりの収容台数をカバーすることはできますが、混雑した場合は駐車できない可能性もあるので、アクセスする際は混雑した際に利用できる周辺駐車場も把握しておくようにしましょう。
混雑が予想される期間は?
二本松の菊人形について、アクセスする際に参考にしていただきたい混雑が予想される期間について取り上げます。無料の駐車場として提供されている霞ヶ城公園には、第1駐車場~第5駐車場まであります。混雑時期は二本松の菊人形の開催時期の休日や、イベント終了間際です。
バスに関する駐車情報ですが、小さなバスを含めた中型車は第1,4,5駐車場に駐車することもできます。大型駐車場には、中型バス~大型バスなど多くは観光用のバスが駐車しているので、誤って利用することがないようにしましょう。
①「二本松の提灯祭」の開催期間
「二本松の提灯祭」は、二本松の菊人形と同時期に行われる夜がメインのイベントです。大量の提灯が二本松の夜を彩ります。その歴史は古く、大正7年(1918年)から、10月の上旬に行われています。
②霞ヶ城公園の紅葉見頃時期
二本松の秋を色鮮やかに染める紅葉ですが、気になるのが紅葉の見頃です。一般的に二本松市の紅葉の見頃の時期は11月上旬と言われています。公式HPでも見頃について紹介されているので、二本松にアクセスする際は欠かさずチェックするようにしましょう。
「二本松菊人形祭り」の関連情報
続いて、「二本松の菊人形」についてアクセスや日程などの関連情報を詳細にご紹介します。秋に行われる二本松の菊人形に実際に観光に訪れる際のお役立ち情報についてはここにまとめていますので、チェックしてみてください。
例年の日程は?
紅葉が見頃を迎えた秋の風物詩・「二本松の菊人形」ですが例年10月の中旬から11月の中旬まで、1か月ほどの日程を組まれて行われるのが一般的です。開催時間は朝の9時から昼の16時までで、日程中はさまざまなイベントが行われます。
観覧料金は?
続いて、「二本松の菊人形」の観覧料金についてご紹介します。二本松の菊人形の観覧料金は大人700円で、中学生以下の料金は無料になります。また障碍手帳をもっている方は500円で利用可能です。団体で利用することで多少の割引があるようです。
アクセス詳細
「二本松の菊人形」へのアクセス詳細について取り上げます。電車でアクセスする場合はJR東北本線の二本松駅を目指してください。駅から会場へのアクセス時間は徒歩で20分ほどですが、アクセスする人々のためのシャトルバスも運行されています。車でアクセスする場合は、二本松ICから5分ほどです。
「二本松 菊人形」の基本情報
【開催場所】 | 福島県二本松市郭内3丁目 |
【営業時間】 | 9:00~16:00 |
【料金】 | 大人700円/中学生以下無料/障碍者500円 |
【お問い合わせ】 | 0243-55-5122 |
【アクセス】 | JR東北本線二本松駅から徒歩20分・シャトルバス有 |
【駐車場】 | 一般車両500台、大型バス50台 |
【公式HP】 | http://www.city.nihonmatsu.lg.jp/page/66kikuningyo.html |
二本松の秋の風物詩「二本松 菊人形」を見に行こう!
この記事では、福島県の二本松市の観光スポット「二本松の菊人形」について、その歴史やイベントについて紹介しました。昭和から60年以上も続く伝統的な二本松の菊人形は、地元の人々のみならず、全国各地から訪れる観光客からも愛されています。
東京都心からも3時間程度でアクセスできる位置にあり、家族で楽しめるイベントも目白押しのため、ぜひ秋の休日には二本松の菊人形に観光に行ってみてはいかがでしょうか?歴史ある福島の街並みと、紅葉が見頃を迎える時期にぴったりのイベントです。