「霧島アートの森」で芸術鑑賞!野外作品や併設カフェの食事情報も解説!

霧島アートの森は個性的な作品が野外に展示されている近代アート美術館です。屋外作品は散策を楽しみながら自由に撮影が出来ます。併設のカフェでは美味しい食事も楽しめます。芸術に親しめる、霧島アートの森のアクセス情報や入園料金、作品の魅力などをご紹介します。

「霧島アートの森」で芸術鑑賞!野外作品や併設カフェの食事情報も解説!のイメージ

目次

  1. 1「霧島アートの森」とは
  2. 2「霧島アートの森」の野外作品
  3. 3「霧島アートの森」の屋内作品
  4. 4「霧島アートの森」の食事
  5. 5「霧島アートの森」の詳細情報
  6. 6「霧島アートの森」で芸術鑑賞を楽しもう!

「霧島アートの森」とは

霧島アートの森(きりしまアートのもり)は、広大な敷地内にある広場や森の中に自然と調和した、芸術性の高い彫刻作品が展示されている美術館です。鹿児島の芸術交流拠点として、平成12年(2000年)に開園しました。

日本や海外で活動しているアーティストたちが、実際にこの場所を訪れ、自然や歴史、文化などの特徴からイメージを得て制作したオリジナル作品を屋外美術館として展示しています。屋外展示作品は写真撮影が自由に出来ます。

鹿児島県姶良郡の東野岳中腹にある野外美術館

霧島アートの森は、鹿児島県湧水町霧島山系の栗野岳麓にあります。標高約700メートルの高原にあり、自然とアートの調和を表現した野外美術館です。美術館の敷地は、自然の地形や林を生かして整備されていて、オープンエアーの中に23点の作品が展示されています。

霧島アートの森は、霧島の豊かな自然の中を散策を楽しみながら、優れた芸術作品を鑑賞し、自由に写真撮影を楽しみながら自然に触れ親み、感性を高めることも出来る野外美術館です。

野外には個性的な23作品が展示!

霧島アートの森は、野外展示と屋内展示があります。野外展示は、個性的な作品23点が広場や森の中に点在しています。実際にアーティストたちが作品を設置する場所を見学し、イメージを作り上げて制作しました。野外アートならではのユニークな作品が並びます。

屋外展示は写真撮影や作品に触れることも出来ます。室内展示は常設展示と年に二回行われる企画展示があります。ゲートの役割を果たしているアートホールには、現代アートの面白味を味わえる様々な作品がテーマごとに展示してあります。カフェとショップもあります。

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「霧島アートの森」の野外作品

霧島アートの森は、高原にある野外美術館です。自然と調和した23点の近代アート作品を散策を楽しみながら見学することが出来ます。屋外の作品は、訪れた日の天気、時間、季節などによって見え方感じ方が変わり、大変ユニークな展示となっています。撮影も出来ます。

野外作品は写真撮影可能

霧島アートの森の野外展示作品は、自由に写真撮影が出来ます。23点の個性的な作品を撮影して回るのも楽しみの一つです。作品には触れることも出来ます。素材の違いを肌触りで感じ、アーティストが表現している作品の持つ意味をもっと深く感じることも出来ます。

霧島アートの森の屋外作品は個性的な現代アートです。有名なアーティストの作品もあり、オープンエアーの中、散策を楽しみながら見学できる魅力的な屋外美術館です。無料の園内ツアーもあり、見ごたえたっぷりです。代表的な作品5つをご紹介します。

野外作品①シャングリラの華

霧島アートの森野外作品「シャングリラの華」です。この作品は霧島アートの森入り口にあり、大変目を引きます。大きさは370×840×650cmとかなり大きな花のアートです。日本を代表する現代アート作家草間彌生(くさまやよい)さんの作品です。

生命・魂・希望がテーマで、桃源郷に咲く花を表しています。空想の花と子供のような無邪気な心を感じ取れる自由な作品です。草間さんは幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされ、それを絵にし始め作品を制作するようになりました。

草間さんの作品には水玉模様のパターンが良く登場します。霧島アートの森のシャングリラの華も特徴的なカラフルな水玉模様で覆われています。

野外作品②時の巣

霧島アートの森野外作品「時の巣」は、森林ゾーンの手前にあります。鳥の巣をイメージした作品で、ぽっかり空いた大きな穴の中に、作者の意図が隠れているかのようです。生命の誕生と死が自然の中で繰り返されている事を表現しています。

鹿児島出水市出身の近代アート彫刻家、通畠義信(とりばたよしのぶ)さんの作品です。通畠さんは鉄素材の作品が多く、霧島アートの森の時の巣も鉄製です。

野外作品➂あなたこそアート

霧島アートの森野外作品「あなたこそアート」は、野外広場に展示されています。絵の額縁がいくつか並び、額縁に映し出されるもの全てが絵になりアートとなります。霧島の風景、自分自身、思わず写真撮影をしたくなる遊び心たっぷりの作品です。

韓国を代表する近代アーティスト、チェ・ジョンファさんの作品です。チェ・ジョンファさんは、ゴミや日常にありふれたものを素材として、色々な色彩、大胆な発想で作品を作り出すアーティストです。表現する場をより強くイメージした作品が特徴です。

野外作品④男と女

霧島アートの森野外作品「男と女」は、野外広場の中央にある801×394×380cmの大きさの巨大な作品です。作家はアメリカのジョナサン・ボロフスキーで、巨大で神秘的、シンプルでポップ、自然素材を利用した作品が特徴です。男と女はスティール製です。

この作品は、男女が交差して見え隠れするシルエットになっていて、優しさや力強さ、自由を表現しています。太陽の光や向き、雲の流れが作品のシルエットに映し出され、刻々と表情を変えていく作品です。シンプルなだけに感じるものも人それぞれ。興味深い作品です。

野外作品⑤サン・ルーツ

霧島アートの森野外作品「サン・ルーツ」は、野外広場の端、創造の森のそばにあります。チュニジア出身でイギリスで活動を続ける近代アーティスト、フィリップ・キングさんの作品です。芝生が覆う小さな丘の上に赤と黄色のアイアンが鮮やかに映ります。

霧島山は日本神話でニニギノミコトがアマテラスオオミカミの命で天から降臨した土地と言われています。この神話からイメージを得て、地上に降り立つ太陽と大地と人が一体になることを表現した、スケールの大きな作品です。

「霧島アートの森」の屋内作品

霧島アートの森の屋内展示も見どころの一つです。残念ながら屋内では写真撮影は出来ませんが、素晴らしい作品を目に焼き付けましょう。大きな展示スペースの中央空間にデッキが設けられていて、空間が単純にならないように設計されています。

2階の廊下から、1階にある作品をいろいろな角度から見ることができます。天井を走る空調のダクトが透明で、ダクト自体が作品のようになっています。この建物は建築家の早川邦彦氏の設計で、チューブ状の美術館建物自体がアートとして存在しています。

展示作品は時期により変わる

霧島アートの森の屋内美術館展示は時期により展示作品が変わります訪れるたびに違った作品に出合うことが出来、楽しみが増えます。屋内展示の代表的な作品5つをご紹介します。

美術館に併設しているカフェは天井が高く、日が燦燦と降り注ぐ気持ちの良い空間です。作品見学の合間に食事をしたり、ちょっと一息つくのにおすすめです。

屋内作品①赤い靴

霧島アートの森の屋内展示の代表作はアートホールにある「赤い靴」です。255×430×173cmの巨大なハイヒールは無機質なアートホールに強烈な存在感で見る人を圧倒します。草間彌生さんの作品で、女性の自立の象徴であるハイヒールがモチーフです。

ハイヒールは、草間さんにとって重要なモチーフとなっていて、1983年のアクリル画に初めて登場しました。有名な南瓜、帽子につづく大作で、世界の近代アート作品の代表作となっています。

屋内作品②絶滅に向かった種族

霧島アートの森の屋内展示「絶滅に向かった種族」は、オノ・ヨーコさんの作品です。彼女は元ビートルズのジョン・レノンさんの妻で、1960年代から人の創造を引き出し、人々の参加をもってそれを作品とする、概念的な要素の強い作品を制作しています。

「絶滅に向かった種族」は、静かな中に環境破壊や戦乱への警鐘を表現していて、人類愛の大切さを訴えたインパクトのある作品です

屋内作品➂ゆらよん変異形態

霧島アートの森の屋内展示「ゆらよん変異形態」は、見学者が作品のそれぞれのパーツを移動させたりして、作品に触れ、新しい作品を楽しみながら創造するというアート作品です。「ゆらよん」とは、作家がつけた名前で、変異する不思議な生命体の事です。

日本の近代アーティスト山口 明子さんの作品で、布、アクリル、綿などのさまざまな素材を使って制作されています。見て触れて創造して楽しめる新しいアート作品です。

屋内作品④ノック、ノック、ノック

霧島アートの森の屋内展示「ノック、ノック、ノック」は、ガラスのブロック、ネオンといった無機質な素材でで狭い部屋を作っています。部屋の内部はネオン管で淡水色に光り、部屋の壁には、シェイクスピア「マクベス」からの言葉が刻まれています。

ガラス、空間、光の色から、各々の素材が持つ特徴や場に与える影響などを表現しています。屋外アートも手掛ける、スペイン出身のジャウメ・プレンサさんの作品です。

屋内作品⑤フィジカル・パイ

霧島アートの森の屋内展示「フィジカル・パイ」は、体育の運動マットをパイに見立て、ボーリング球や砲丸投げの球をつなぎ、遊び道具のように見えますが、見方を変えると凶器にもなるという、教育現場の危うさを表現している作品です。

近代アーティスト村上隆さんの作品で、明るく楽しそうな作品の裏に、痛烈な皮肉や批評がこめられているのが特徴です。

「霧島アートの森」の食事

霧島アートの森には、食事が出来るカフェがあります。ゆっくり時間をかけて野外展示や室内美術館をまわり、併設のカフェで食事やスイーツなどを食べながら休憩することが出来ます。カフェにはお土産などを扱うショップもあり、楽しいひと時を過ごすことが出来ます。

「CAFE&SHOPアートの森」が併設

霧島アートの森のカフェは「CAFE&SHOPアートの森」です。開放感のある明るいカフェでは、ドリンクやケーキセットのほか、ランチタイムには食事も出来ます。カレーやパスタなどがメニューに並んでいます。

カフェとオリジナルグッズを販売するショップ

「CAFE&SHOPアートの森」では、カフェと一緒にオリジナルグッズなどを販売するショップもあります。隣にあるミニライブラリーは料金無料で利用できます。お弁当の持ち込みも出来ます。

カフェのコーヒーは「レインフォレスト認証ブレンド」という名前で、森林を守るための同盟であるニューヨークの「レインフォレストアライアンス(熱帯雨林同盟)」で認証された農園で、厳格な生産基準を守って生産されたコーヒーで、美味しいと評判です。

店内は開放的なガラス張りの窓!

霧島アートの森のカフェは、天井が高く、大きなガラス張りの窓からさんさんと太陽が降り注ぎ、開放感があります窓の外には霧島の大自然が広がり、気持ちよく食事や休憩が出来ます。カフェの食器や内装も個性的です。

野外作品を見ながらお茶や食事ができる

霧島アートの森のカフェの、大きな窓からは野外作品を眺めることが出来ます。食事やドリンクを楽しみながら、野外展示鑑賞も出来ます。外にはテラスもあり、綺麗な空気も一緒に楽しむことが出来ます。広々とした景色を眺めて気分もリフレッシュ出来ます。

ポップで可愛い草間彌生グッズもあり

霧島アートの森のカフェ&ショップでは、展覧会図録の他に、美術館所蔵作品作家のオリジナルグッズを販売しています。草間彌生さんのオリジナルグッズは評判で、ポストカードや赤い靴モチーフのキーホルダーなど、女性を中心にお土産に人気です。

「霧島アートの森」の詳細情報

霧島アートの森は、個性的な作品が野外展示されている美術館で、外では自由に撮影も出来ます。散策に疲れたら併設のカフェでお食事やドリンクも楽しむことが出来ます。霧島アートの森のアクセス方法や料金などの詳細情報をご紹介します。

館内にはミニライブラリーも!

霧島アートの森のカフェの隣に、ミニライブラリーがあります。誰でも自由に料金無料で書籍を見ることが可能です。ミニライブラリーでは、小さな展示会などが開かれることもあります

多目的ホールでは体験イベントを開催

霧島アートの森の多目的ホールでは、体験イベントが開催されています。料金200円で行われる「発見楽しみ工房」では、粘土細工やシルクスクリーンなどの工芸体験が行われます。2時間程度の時間で完成し、定員は20名で誰でも参加できます。

料金無料で行われる「探検スケッチ」も人気のプログラムです。9種類の「ぬりえシート」から描きたい絵を選んでぬりえをしたり、背景を描いたりして自分のオリジナルの絵を仕上げます。子供向けのプログラムですが、大人も参加出来ます。

開園時間と入園料金

霧島アートの森の開園時間は、9:00~17:00 、入園は 16:30まです。7月20日~8月31日の土・日・祝は閉演が19:00まで、入園 18:30までに時間延長となります。入園料金は、一般は320円、高・大学生は210円、小・中学生は150円、幼児は料金無料です。

公共機関でのアクセス方法

霧島アートの森への公共交通機関でのアクセス方法をご紹介します。鹿児島中央駅からのアクセスは、JR日豊本線+肥薩線(隼人駅乗り換え)、もしくは観光特急「はやとの風」にて「JR栗野駅」下車。粟野駅から湧水町営ふるさとバス利用で、アートの森停留所下車。

鹿児島溝辺空港からアクセスする場合は、空港リムジンバス「南国交通 大口・水俣行き」を利用「いきいきセンターくりの郷」で下車します。湧水町営ふるさとバス利用でアートの森停留所で下車します。タクシーで粟野駅からアクセスする場合は所要時間約20分です。

車でのアクセス方法

霧島アートの森へ車でアクセスする方法をご紹介します。九州自動車道「栗野IC」下車、霧島アートの森へ約20分で到着します。鹿児島北ICから栗野ICは約56km、所要時間約40分です。栗野ICから霧島アートの森までは約12kmで所要時間約20分です。

霧島アートの森は鹿児島県北部の湧水町・栗野岳中腹にあり、少しアクセスしづらい場所にあります。車でアクセスするのが一番おすすめです。

「霧島アートの森」の基本情報

住所 鹿児島県姶良郡湧水町木場6340番地220
電話番号 0995-74-5945
開園時間 9:00~17:00 (入園 16:30まで)
7/20~8/31の土・日・祝は19:00まで(入園 18:30まで)
休園日 毎週月曜日(休日の場合は翌日)
年末年始(12/29~1/2)
メンテナンス(2/15~22)
入園料金 一般320円
高・大学生210円
小・中学生150円
幼児料金無料
アクセス 九州自動車道「栗野IC」から車で20分
駐車場 あり 駐車場料金無料
公式サイト https://open-air-museum.org/

「霧島アートの森」で芸術鑑賞を楽しもう!

霧島アートの森は子供から大人まで楽しめる近代美術館です。屋外の作品は撮影も自由に出来ます。併設のカフェでは美味しい食事も楽しむことが出来ます。大人の入園料金320円で、一日中遊べてしまえる霧島アートの森へ芸術鑑賞に出かけましょう。

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この記事のライター
ORANGE77
旅行大好きです。特に博物館や神社仏閣巡りが好きです。歴女というほどではありませんが、日本史、世界史にとても興味があ...

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