会津若松「御薬園」は美しい四季の絶景が彩る日本庭園!抹茶が絶品!

「御薬園、松平氏庭園」は福島県会津若松市にあります。歴代会津藩主松平氏に愛された庭園で名前の通り薬草が育てられています。四季折々に美しく、抹茶も頂けます。紅葉の時期は絶景となり、ライトアップも行われます。御薬園の駐車場情報、施設案内などをご紹介します。

会津若松「御薬園」は美しい四季の絶景が彩る日本庭園!抹茶が絶品!のイメージ

目次

  1. 1会津若松「御薬園」とは
  2. 2会津若松「御薬園」の特徴
  3. 3会津若松「御薬園」の見どころ
  4. 4会津若松「御薬園」周辺の観光スポット5選
  5. 5会津若松「御薬園」の詳細情報
  6. 6会津若松「御薬園」で四季折々の絶景を楽しもう!

会津若松「御薬園」とは

御薬園(おやくえん)」は、福島県会津若松市にある、日本庭園です。会津松平氏庭園として昭和7年(1932年)、江戸時代の代表的な大名型山水庭園として、国の名勝に指定されました歴代の会津藩主松平氏に愛されてきた美しい庭園です。

御薬園の名前の由来は、会津藩二代藩主保科正経が貧しい農民を、流行した疫病から助けるために薬草栽培を始め、三代藩主主松平正容が朝鮮人参を試植えし、人々に栽培を奨励したことから御薬園と呼ばれるようになりました。

鶴ヶ城の東、徒歩15分の場所にある庭園

会津若松「御薬園」は、会津若松城通称鶴ヶ城の東、歩いて約5分の場所にある日本庭園です。お抹茶を頂ける茶室があり、時間を忘れてゆったりと過ごせる美しい庭があります。歴代松平氏に愛された庭園は、四季折々に美しく特に秋の紅葉は絶景です。

紅葉の時期の期間限定でライトアップが行われ、闇の中に浮かぶ幻想的な庭園を見学することも出来ます

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会津若松「御薬園」の特徴

会津若松「御薬園」は、室町時代に蘆名盛久が霊泉が湧きだした土地に別荘を建てた事が始まりとされています。その後、会津藩主が領民の健康を願い、薬草を植えたことから御薬園の名前で呼ばれるようになりました。現在でも多くの薬草や薬樹が栽培されています。

特徴①国指定名勝に指定の大名型山水庭園

「御薬園」の特徴は「国指定名勝に指定の大名型山水庭園」です。現在の庭園は、元禄9年(1696年)松平正容が大改造を施し、本格的な大名型山水庭園としたものです。御薬園の敷地面積は約1.7haです。中央に心字の池、池の中央に亀島と楽寿亭があります。

池の周りには大小の石が配置され、女滝、男滝が心地よい音を立てて池に流れ込みます。たくさんのスギ、マツなどの大木が植えられ、低木を間に配置、回遊園路が設けら、東側の背炙山(せぶりやま)連山を背景に利用した、借景池泉回遊式庭園と呼ばれる庭園です。

特徴②庭園内にある薬草園が名前の由来

「御薬園」の始まりは、会津藩二代藩主正経は貧しい農民を疫病から救う事を目的に園内で薬草栽培を試みました。三代正容の時代からから次第に薬草が整備され、朝鮮人参を試植しこれを広く民間に奨励し、御薬園とよばれるようになりました。

その後、会津藩では藩の指導で朝鮮人参を広く作るようになりました。御薬園では、朝鮮人参を中心に、会津に自生する薬草、薬木を栽培、薬効の研究、薬草の偽物鑑定、毒草の研究、植物の薬効研究に取り組み、藩の薬事試験所のような役割を果たしました。

特徴③約400種にも及ぶ薬草、薬木が植栽

「御薬園」では会津特産の薬用人参を始め、約400種にも及ぶ薬草、薬木が植栽されています。春は消炎・浄血・鎮痛の薬効があるとされ花も美しいボタン、夏は蓮根が食用にもなるハスやオレンジ色の花が利尿・経通に効果があるというノウゼンカズラが咲きます。

秋には根を乾燥させて煎じて飲むと痰きりになるというツリガネニンジン、風に美しく揺れながら菊のような可憐な花をつけるシュウメイギクなどが咲きます。御薬園では他にも様々な薬草が植えられていて、季節ごとに楽しむ事が出来ます。秋の紅葉も絶景です。

特徴④御薬園「紅葉のつどい」

「御薬園」は四季折々に美しく、時間を忘れて楽しめる日本庭園です。特に秋の紅葉は絶景となり、多くの来館者が訪れます。毎年文化の日11月3日には紅葉に染まった御薬園が、無料開放されます。樹木の剪定講習会、御薬園駐車場で地場産野菜販売があります。

御薬園のでは紅葉の時期にライトアップも行われます。幻想的な日本庭園が闇の中に浮かべ上がります。

期間限定でライトアップも。時間は?

「御薬園」では紅葉の時期に合わせ、期間限定で紅葉ライトアップが行われます。おだやかな光に映し出された幻想的で気品ある紅葉の日本庭園を観賞することが出来ます。ライトアップは11月上旬の1週間、時間は17:30から20:30(最終入園20:00)までです。

会津若松「御薬園」の見どころ

「御薬園」は会津藩主松平氏に愛されてきた庭園です。現在も多くの薬草や薬樹が栽培されています。四季折々に美しく特に秋の紅葉が絶景となる御薬園。紅葉の時期にはライトアップも行われます。お抹茶を頂き、時間を忘れて過ごせる御薬園の見どころをご紹介します。

見どころ①御茶屋御殿

「御薬園」の見どころ最初は「御茶屋御殿」です。御茶屋御殿は、約300年前の木造茅葺平屋建の数寄屋です。数寄屋とは、茶室を意味します。御薬園の御茶屋御殿は会津藩主松平氏の別邸として建てられました。当時は茶席・書院・御慰所として用いられました。

会津藩最後の藩主松平容保は鳥羽伏見の戦いの後、鶴ヶ城へは入らずに、ここで蟄居しました。戊辰戦争の際、西軍の傷病者治療所とされた為、戦火をまぬがれ庭も美しいまま残りました戊辰戦争の際についた刀傷が残っていて、戦闘の激しさを今に伝えています。

茶室で絶品のお抹茶を楽しむことも(有料)

「御薬園」の、御茶屋御殿は現在資料室、売店として使用されています。3月中旬から11月末まで抹茶が頂けます。歴代藩主松平氏にに愛された御薬園の景色を、抹茶を頂きながら、藩主たちと同じ目線で楽しむ事が出来ます

御薬園の抹茶が頂ける期間の営業時間は、9:00~16:00、抹茶料金600円(入園料別)です。御薬園の入園券とお抹茶のセット券もあり、大人800円、高校生750円、小中学生600円となっています。

見どころ②重陽閣

「御薬園」次の見どころ「重陽閣」です。重陽閣は松平容保の孫である秩父宮勢津子妃殿下ご一家が泊まられた新滝旅館を移築したものです。建物の名前は勢津子妃殿下の誕生日が9月9日「重陽の節句」別名「菊の節句」だったことから付けられました。

見どころ③楽寿亭

「御薬園」次の見どころは「楽寿亭」です。御茶屋御殿と同じ頃に建てられた木造茅葺平屋建の数寄屋です。心の字池に浮かぶ亀島にある質素な建物でです。御薬園楽寿亭は、主に藩主や重役たちの茶席に用いられましたが、たまに密談にも使われたと言われます。

外についている手すりに、戊辰戦争の際の刀傷が残されています。御薬園は西軍の保養所として利用されていたため、建物も庭も戦火をまぬがれ美しいまま残る事が出来ました。紅葉の時期のライトアップでは、池に浮かぶ幻想的な楽寿亭を見ることが出来ます。

見どころ④薬用植物標本園

「御薬園」次の見どころは「薬用植物標本園」です。昭和34年に御薬園北側の、会津藩時代の薬草栽培地跡を整地して、薬用植物園としました。現在は約400種類に及ぶ薬草・薬木が栽培されています。歴史もある薬草園で、東北では大変貴重です。

見どころ⑤心字の池

「御薬園」次の見どころは「心字の池」です。心字の池は御薬園の中央に位置する池で、心の字の形をしています。池の周りには大小の石が配置されています。動きの無い石の表情を和らげてくれるのが、池に注ぐ男滝と女滝です。

御薬園の心字の池へ、男滝は勇壮に水しぶきを上げながら流れ落ち、女滝はなだらかな石組をしなやかに滑り落ちてきます。男滝の先に水分石といわれる石が配置されていて、奔流をさらに引き立てています。紅葉時期のライトアップでは池が美しく映し出されます。

会津若松「御薬園」周辺の観光スポット5選

会津若松は会津藩松平氏の城下町でした。御薬園を始め、松平氏ゆかりの地がたくさんあります。戊辰戦争の際激戦地となった会津には、悲話も多く残されています。桜の時期の鶴ヶ城ライトアップも素敵です。御薬園と一緒に訪れたい観光スポットをご紹介します。

①茶室麟閣

「御薬園」と一緒に訪れたい観光スポット、最初は「茶室麟閣」です。豊臣秀吉の奥州仕置きにより、蒲生氏郷が会津を治めることになりました。氏郷は文化人で茶道に親しみ、千利休を師としていました。しかし千利休は秀吉の逆鱗に触れ自害させられてしまいます。

氏郷は千利休の息子少庵を会津にかくまい、茶道復興を秀吉に嘆願し、後にそれが認められ現在の茶道の元となっていきます。会津にいた少庵のために建てられた茶室が「茶室麟閣」です。現在は鶴ヶ城内に移築され、お抹茶が楽しめるようになっています。

住所 〒965-0873 福島県会津若松市追手町(鶴ヶ城公園内)1-1
公開時間 8:30~17:00 入場は16:30まで
料金 高校生以上210円
アクセス 会津若松駅からバスで10分
駐車場 有り 有料
公式サイト http://www.tsurugajo.com/rinkaku/index.htm

②会津町方伝承館

「御薬園」と一緒に訪れたい観光スポット、次は「会津町方伝承館」です。会津町方伝承館は、観光インフォメーションセンターの役割をしている施設です。観光パンフレット、会津伝統工芸品の販売、レンタサイクルの貸し出しなどがあります。御薬園から車で10分です。

住所 〒965-0042 福島県会津若松市大町2丁目8-8
営業時間 9:00~18:00
定休日 月曜日
アクセス 会津若松駅から徒歩で10分
駐車場 有り 3台
公式サイト http://www.tsurugajo.com/machikata.html

③松平家廟所

「御薬園」と一緒に訪れたい観光スポット、次は「松平家廟所」です。約15万hmという広大な面積に会津藩二代藩主から幕末の九代藩主容保までが眠る、松平氏の墓地です。昭和62年に国の史跡に指定されました。正式名称は「会津藩主松平家墓所」です。

三代目から九代藩主まで、全国でも珍しい神式でのお墓で、この墓所独特の構造となっています。新緑や紅葉の時期に、散策をしながらお墓参りに訪れる人も多いスポットとなっています。御薬園から車で5分、歩いて20分です。

住所 〒965-0813  福島県会津若松市東山町大字石山字院内
拝観時間 自由
アクセス 会津若松駅からバスで15分
駐車場 なし 近隣に有料駐車場あり
公式サイト http://www.tsurugajo.com/gobyou.html

④鶴ヶ城

「御薬園」と一緒に訪れたい観光スポット、次は「鶴ヶ城」です。鶴ヶ城は会津のシンボルです。難攻不落の城でしたが、戊辰戦争の際猛攻撃を受け、城は持ちこたえましたが敗戦し明け渡しとなりました。明治7年に取り壊しとなり、昭和40年に再建されました。

平成23年には幕末当時の赤瓦も復元され、堂々とした美しい姿が甦りました。天守閣内部は博物館となっていて、鶴ヶ城の歴史を学べます。最上階からの眺めは格別で、藩主気分を味わう事が出来ます。桜の名所でもあり、ライトアップも行われます。

住所 〒965-0873 福島県会津若松市追手町1-1
営業時間 8:30~17:00 入城時間は16:30まで
料金 大人:410円 高校生以上410円 子供:150円
アクセス 会津若松駅からバスで10分
駐車場 有り 有料
公式サイト http://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html

⑤会津武家屋敷

「御薬園」と一緒に訪れたい観光スポット、次は「会津武家屋敷」です。会津武家屋敷は、会津藩家老の屋敷を復元展示しているのを始め、旧中畑陣屋など、貴重な建物を見学することが出来ます。家老屋敷では人形や調度品が置かれ、当時の武士の生活を伺えます。

また、様々な体験コーナーや季節ごとのイベント、レストランやお土産処も充実していて、家族みんなで楽しめる歴史テーマパークとなっています。御薬園から徒歩15分です。

住所 〒965-0813 福島県会津若松市東山町大字石山字院内1
営業時間 【4~11月】 8:30~17:00
【12~3月】 9:00~16:30
料金 大人850円、中高生550円、小学生450円
アクセス 磐越自動車道会津若松ICより車で10分
駐車場 有り 無料
公式サイト http://bukeyashiki.com/

会津若松「御薬園」の詳細情報

「御薬園」は、会津藩松平氏の藩主たちに愛され、大切にされてきた施設です。藩の薬の開発研究所という特別な働きを果たしていました。幕末戊辰戦争の際にも運よく難を逃れることが出来、現在にその美しい姿を残す日本庭園です。御薬園の詳細情報をご紹介します。

アクセスは?

「御薬園」へのアクセスは、車を利用する場合は、会津若松ICから約18分です。バス利用の場合は、まちなか周遊バス「あかべえ」もしくはまちなか周遊バス「ハイカラさん」で「御薬園」下車(御薬園まで徒歩3分)です。御薬園は鶴ヶ城から徒歩15分です。

駐車場は?

「御薬園」の駐車場は、普通車が40台、大型車が4台駐車可能な駐車場があります。御薬園から鶴ヶ城までは歩いて15分です。

御薬園の基本情報

住所 〒965-0804 福島県会津若松市花春町8-1
電話番号  0242-27-2472
開館時間 8:30~17:00 入場締切16:30
料金 大人:320円、高校生:270円、中学生:160円、小学生:160円
アクセス 会津若松駅からバスで15分
駐車場 有り
公式サイト http://www.tsurugajo.com/oyakuen/index.htm

共通拝観券を購入すると特典も!

会津バスでは、会津観光に便利でお得な共通チケットを販売しています。「さざえ堂」「御薬園」「白虎隊記念館」に通常より200円お得に入場できる共通チケットがあります。予約も不要のチケットで会津若松駅前の案内所窓口にて即日購入ができます。

料金は、割引入場券のみで大人920円、小中学生460円、周遊バス乗車券付きは大人1500円、中学生1020円、小学生750円です。「鶴ヶ城天守閣」「会津武家屋敷」「會津宮泉酒造」の共通チケットもあり、両方購入するとプレゼントや割引など色々な特典があります。

会津若松「御薬園」で四季折々の絶景を楽しもう!

「御薬園、会津松平氏庭園」は、戊辰戦争の戦火をくぐり抜け、現在も美しい日本庭園として残る貴重な場所です。ゆっくりとお抹茶を頂き、水の音や鳥のさえずりを聞くと、時間が止まってしまったかのような感覚になるでしょう。

会津は四季折々に美しく、春の桜の時期には鶴ヶ城で、秋の紅葉には御薬園で幻想的なライトアップが行われます。極上の旅、会津へ出かけましょう。

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この記事のライター
ORANGE77
旅行大好きです。特に博物館や神社仏閣巡りが好きです。歴女というほどではありませんが、日本史、世界史にとても興味があ...

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