北海道三大秘湖「東雲湖」はナキウサギの棲む秘境!原生林の大自然も!

北海道の三大秘湖といわれる「東雲湖」は、然別湖の東側にある周囲1kmの小さな湖ですが、日本の秘境100選にも選ばれているナキウサギが棲む秘境です。その「東雲湖」に棲むナキウサギや「東雲湖」の見どころ、行き方についてまとめました。

北海道三大秘湖「東雲湖」はナキウサギの棲む秘境!原生林の大自然も!のイメージ

目次

  1. 1北海道三大秘湖「東雲湖」とは
  2. 2北海道「東雲湖」はナキウサギの生息地
  3. 3北海道「東雲湖」の見どころ
  4. 4北海道「東雲湖」の行き方
  5. 5北海道「東雲湖」の詳細情報
  6. 6北海道「東雲湖」で大自然の秘境を体験しよう!

北海道三大秘湖「東雲湖」とは

東雲湖(しののめこ)は、北海道三大秘湖の一つで、北海道上士幌町にあり、別名東小沼とも呼ばれています。大雪山国立公園内の然別湖の0.7km東の場所に位置しており、周囲0.8kmほどの小さな湖です。徒歩でしか行くことが出来ない原生林の奥にあり、太古からの姿を残す荘厳な雰囲気を醸し出す秘境です。


「東雲湖」は珍しい動物がいることでも有名で、他にも大自然を感じられる原生林や紅葉、トレッキングなども楽しむことが出来ます。またすぐそばにある然別湖では釣りを楽しむことも出来、釣り人も多くいます。行き方は徒歩のみとなっていますが、北海道の三大秘湖「東雲湖」を見るために、多くの人が訪れます。

日本の秘境100選の1つ

北海道の「東雲湖」は、1989年にJTBが雑誌「旅」の創刊750号目を記念して開いたシンポジウムで選ばれた、ある日本の秘境100選にも選ばれており、支笏湖近くのオコタンペ湖、阿寒湖摩周のオンネトーと並んで、【北海道の三大秘湖】といわれています。

同じく日本の秘境100選にも選ばれた「然別湖」がすぐそばにあり、「東雲湖」に向かう途中の湖畔では釣りを楽しんだり、「東雲湖」周辺ではトレッキングを楽しむことが出来ます。「東雲湖」のトレッキングのコースについては後ほどご紹介します。

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北海道「東雲湖」はナキウサギの生息地

北海道の「東雲湖」には、ナキウサギ生息していることでも有名です。ナキウサギは、日本では北海道だけに生息しており、その北海道の中でも限られたエリアにしか生息していないので、その姿を見ることはかなり貴重なのです。

ナキウサギとは?

「ナキウサギ」とは、耳が丸くて短く体長も良く見るウサギよりもずっと小さい15~18cm程度で、片手に乗るくらいのサイズのウサギで、「キィキィ」と高い声で鳴くのが特徴のウサギです。尻尾もとても短くて小さく、5mmくらいなので、尻尾がないようにも見えます。

一見するとネズミに似ていますがウサギの仲間で、ウサギの特徴と同じく、上の前歯が2重になっています。また、移動するときもネズミのような動きではなく、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら移動します。歯や動きの特徴から、ネズミではなくウサギの仲間だと分かったのです。

道内でも限られたエリアのみに生息

「ナキウサギ」はアジアと北アメリカにもいますが、日本で生息しているのは北海道だけです。日本で生息している「エゾナキウサギ」は、1万年以上前の氷河期に、陸続きだったシベリヤから北海道に渡ってきたと考えられています。

氷河期が終わって海面が上昇したため、戻れなくなった「エゾナキウサギ」は北海道の山岳地帯で生き残りました。そのため、「エゾナキウサギ」が生息しているのは北海道のごく一部で、大雪山系、日高山脈、夕張山脈、北見山地などの標高1500m~1900mの冷涼で乾燥した地域です。

「生きた化石」と呼ばれる貴重な動物

「ナキウサギ」は、250万年前の氷河期に誕生した哺乳類で、同じ時期にはマンモスが生息していました。マンモスは絶滅しましたが、「ナキウサギ」は世界中の山地に今も氷河時代と同じ姿で生息しているので、【生きた化石】とも呼ばれています。

ご当地キャラ「キュンちゃん」のモデル

北海道観光PRキャラクターの「キュンちゃん」は、エゾシカのかぶりものをしたエゾナキウサギというご当地キャラです。名前の由来は、見るもの触れるものの気持ちを「キュン」と感動させることで、北海道の魅力を伝える役割を担っています。

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北海道「東雲湖」の見どころ

北海道の「東雲湖」の見どころは、ナキウサギの生息地ということだけではありません。続いては、北海道の「東雲湖」の見どころである「大自然を感じる原生林」、「高山植物の宝庫」、「紅葉の絶景」の3つについてご紹介していきます。

「東雲湖」は北海道にあるので、冬の時期になると雪と大自然のコントラストを楽しむことも出来ます。夏の時期には見られない美しい景色がそこには広がっています。夏になると植物が生い茂り、珍しい植物も見ることが出来るかも知れません。

見どころ①大自然を感じる原生林

三大秘湖「東雲湖」への行き方は徒歩しかないため、交通機関の設備がなく「東雲湖」の周りには大自然を感じる原生林があります。「東雲湖」付近の原生林では、頭上から聞こえる鳥の声や、耳を澄ますと聞こえる波の音を聞きながら、澄んだ空気を肌で感じることが出来ます。

釣りも楽しめる「然別湖」から、三大秘湖の一つ「東雲湖」へ向かう途中には原生林が生い茂り、時期によっては紅葉を楽しみながらトレッキングできるのも「東雲湖」の見どころです。

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見どころ②高山植物の宝庫

「東雲湖」の見どころの2つめは、季節を通じてさまざまな高山植物を見ることが出来ることです。夏はハクサンシャクナゲやゴゼンタチバナ、ツバメオモト、マイヅルソウ、ギンリョウソウ、ミヤマハンショウヅルなどを見ることが出来、冬には歩くスキーやスノーシューで散策するのも人気です。

また、然別湖周辺の風穴地帯と「東雲湖」は、「日本の貴重なコケの森」に認定されており、高山植物だけでなく、貴重なコケを見ることも出来ます。美しく紅葉したミズゴケなども見ることが出来ます。

見どころ③秋は紅葉の絶景も

「東雲湖」の見どころの3つ目は、秋になると見られる紅葉です。10月が見頃になっており、行き方が徒歩のみのため手付かずの大自然と美しい紅葉の景色は、絶景です。静かで開放的な空間を独り占めできる感覚を味わうことが出来るかも知れません。

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北海道「東雲湖」の行き方

続いては、北海道の「東雲湖」への行き方についてご紹介します。とても幻想的な雰囲気を味わえる「東雲湖」ですが、行き方は徒歩のみで車でさっと行って帰ってこれる場所ではありませんが、秘境と呼ばれるその光景を見ることが出来るので、多くの人が訪れており、釣りやトレッキングコースとしても人気です。

車ではアクセスできない

「東雲湖」への行き方は、車で行くことは出来ません。以前は然別湖を1周する遊覧船があり、「東雲湖」へ徒歩数十分で行くことが出来ましたが、多くの観光客が来るようになり、ナキウサギにストレスを与えてしまうことが問題となり、遊覧船が寄航しなくなったため、交通手段がなくなり徒歩でしかいけなくなりました。

然別湖の登山口から徒歩でアクセス

「東雲湖」への行き方は、「然別湖」の湖畔にある白雲山登山口から入山し、湖沿いの平坦な道を進んでいきます。30分ほど歩くと、船着場のあとが見えてくるので、船着場からは然別湖の湖畔を離れて山の中へ入ります。この付近では釣り人もおり、釣りを楽しんでいます。

しばらく行くと、ナキウサギの生息する岩場に出ます。ここでナキウサギを見ることが出来るかも知れません。この岩場を過ぎたところに「東雲湖」があります。片道で約1時間半、往復で3時間ほどかかります。

東雲湖のトレッキングツアーもおすすめ

「東雲湖」では、トレッキングツアーも行っており、トドマツやダケカンバの森、ガンコウラン、コケモモ、アカエゾマツなどが育つ高山の雰囲気漂うガレ場、風穴や緑美しい苔…など、「東雲湖」の大自然を肌で感じながら歩くことが出来ます。

「東雲湖」のトレッキングコースは、歩行距離が往復で約7.6km、往復時間約5時間となっており、6月上旬から10月下旬まで、料金は大人8,000円、小学生6,000円となっております。ガイドさんの説明を聞きながら「東雲湖」を回りたい場合にはおすすめです。

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北海道「東雲湖」の詳細情報

最後に、「東雲湖」の詳細情報についてご紹介します。三大秘湖「東雲湖」に行く際は、熊よけの鈴や飲料は忘れずに、トレッキングなどの服装は登山の装備で行くと良いです。急な雨に備えてレインウエアもあるといいかもしれません。

また、釣りが出来る「然別湖」で釣りを楽しむ場合は許可が必要になるので、事前に確認して準備してください。「東雲湖」のトレッキングコースを回りたい場合はも事前に予約が必要となりますので、確認してください。

東雲湖の基本情報

【住所】 北海道河東郡上士幌町字上音更
【TEL】 0156-69-8181
【アクセス】 然別湖畔から徒歩片道約1時間30分

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北海道「東雲湖」で大自然の秘境を体験しよう!

いかがでしたでしょうか。北海道の「東雲湖」では、生きた化石と呼ばれる「ナキウサギ」に出会えたり、大自然を感じる原生林や紅葉の絶景を見ることが出来ます。近くでは釣りが出来る場所もあり、日々の疲れを吹き飛ばせるような絶景を見ることが出来るかもしれません。ぜひ1度行ってみてはいかがですか?

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この記事のライター
宮城加七子
初心者です。分からないことばかりですが、宜しくお願いいたします。

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