5色に変化する秘境湖「オンネトー」の魅力とは?紅葉や冬の絶景を紹介!

五色沼と呼ばれる「オンネトー」は、天候や季節などの条件により色を変える神秘的な湖です。紅葉が見頃を迎える頃や湖面が氷結する冬には、違った景色が見られます。一帯を見渡せる展望デッキもあります。さまざまな季節に五色沼「オンネトー」を訪れてみましょう。

5色に変化する秘境湖「オンネトー」の魅力とは?紅葉や冬の絶景を紹介!のイメージ

目次

  1. 1オンネトー湖とは
  2. 2オンネトー湖の魅力
  3. 3オンネトー湖の楽しみ方
  4. 4オンネトー湖周辺のおすすめ立ち寄りスポット
  5. 5オンネトー湖の詳細情報
  6. 6神秘的なオンネトー湖で絶景を楽しもう

オンネトー湖とは

「オンネトー」とは、北海道足寄郡足寄町にある湖です。オンネトーの誕生は約2万年前にさかのぼり、その頃に始まった雌阿寒岳の火山活動により川が堰き止められてできた沼です。「オンネトー」とは、アイヌ語で「老いた沼」という意味があります。

オンネトー湖の水面は、季節や天気、見る角度によって色が変化します。オンネトーが色を変化させるのは、近くにある錦沼というとても小さな沼が影響していると考えられています。オンネトーの自然と季節よってさまざまな色に変化する湖を楽しみに、多くの人が訪れる場所です。

北海道足寄郡足寄町にある神秘の湖

オンネトー湖がある北海道足寄郡足寄町は、北海道の東側にあり、有名な洞爺湖温泉からは車で約20分のところにあります。時にはエメラルドグリーン、コバルトブルーなどさまざまな色に変化するオンネトーは、奇跡の秘境湖です。

秋の紅葉シーズンは、紅葉の名所としてたくさんの人が訪れます。オンネトーで紅葉が見頃を迎える頃には、色づいた木々とオンネトーのブルーの湖面が合わさり、素晴らしい景色が見られます。冬に氷結する湖面もまるでアートのようです。

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オンネトー湖の魅力

オンネトーの最大の魅力は、さまざまに変化する水面の色です。コバルトブルーやエメラルドグリーン、時には紫にもなる五色沼とも呼ばれる湖です。風のない日には周囲の景色が水面に映り、絶景が見られます。

湖を見る場所によっても色が違って見えるので、同じ日でもいろいろな色の水面を楽しめます。散策を楽しみながら、次々と違う色を見せるオンネトーを楽しみましょう。

北海道三大秘湖の一つ

北海道内には、50を超える数の湖があるといわれています。その中でも千歳市にある「オコタンペ湖」、上士幌町の「東雲湖」、そして足寄町のオンネトーの3つの湖が「北海道三大秘湖」と呼ばれます。

千歳市のオコタンペ湖も、天気や季節によって色が変化する神秘的な湖です。東雲湖は自然に囲まれ、現在徒歩でしか行く方法がない秘境にある湖です。

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季節や時間によって色が変化する

五色沼と呼ばれるオンネトーは、季節や時間で色を変化させます。同じ日でも、見る場所によって違う色になったりととても不思議な湖です。光の加減などにとても左右されるので、何度訪れても同じ色の湖に出会うことはないでしょう。


オンネトーの色の変化は季節や時間、または風向きなどにも影響されるので、特に見頃の時期などはありません。春なら春、冬には冬の素晴らしい景色が広がります。紅葉が見頃になると、湖面に木々が映ることで赤や黄色も混ざります。

別名は「五色沼」

オンネトーの最大の魅力は、季節や天候などによってさまざまな青や緑に変化することです。時には紫に見えることも。風向きや見る角度など細かな条件によって色が違って見えるため、オンネトーは「五色沼」と呼ばれます。

色が変化する理由は?

オンネトーの近くに「錦沼」という小さな沼があります。錦沼は鉄分の堆積地で、鉄分が酸化した赤茶色のような色をしています。オンネトーに流れ込んだ錦沼の水の影響によって、オンネトーの湖の色が変化するのではないかと言われています。

鉄分を含む錦沼の水が酸化して白い化合物となりオンネトーの湖底に蓄積し、その物質に太陽光が反射することでさまざまな色に変化すると考えられています。五色沼のオンネトーに影響する錦沼にも、ぜひ足を運んでみましょう。

魚が生息していない

オンネトーの湖底からは、酸性の温泉や天然ガスが沸いているため、酸性が強く魚が生きていくことができず、魚類は生息していません。オンネトーには魚はいませんが、エゾサンショウウオとザリガニが確認されています。

風がない日は周りの景色が湖面に

風がなく湖面に波が立たない日には、オンネトーの湖面に周りの木々や山が反射し、シンメトリックな絶景が楽しめます。山や木の緑、空と白い雲が鏡のように湖面に映る様子は、息を飲むほどの美しさです。特に紅葉が見頃を迎える頃には、湖面に紅葉の燃えるような赤や黄色が映り絶景です。

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オンネトー湖の楽しみ方

オンネトーは、五色沼と呼ばれるさまざまな色の変化や、秋に見頃を迎える紅葉、冬には冬で楽しみ方がある湖です。展望デッキから望める絶景は、オンネトーのブルーの湖面に向こうに連なる山々が圧巻です。まるでアートのような風景が広がります。

湖畔の展望デッキは絶景ポイント

オンネトーの西側には展望デッキがあり、刻々と色を変化させるオンネトーの湖とともに、雄大な雌阿寒岳や阿寒富士が見渡せます。この展望デッキには、オンネトーの絶景を楽しむために多くの観光客が訪れます。

オンネトーの周辺の散策路は、子供を連れても歩きやすく整備がされているため、森林浴をしながらの散策にぴったりです。展望デッキの近くには無料で利用できる駐車スペースもあるので便利です。

秋は紅葉スポット

オンネトーは、秋には紅葉スポットとして有名です。オンネトー周辺の山々の木が赤や黄色に染まり、オンネトーの湖面に映る様は圧巻です。秋晴れの日には澄んだ空の色も加わります。風がなく波が立たない日に、湖面に鏡のように映る紅葉も見事です。

紅葉の見頃の時期

オンネトー周辺の紅葉は、例年9月下旬頃から色づき始め、10月上旬に見頃を迎えます。一年に一度の短い期間に見られる紅葉と、オンネトーの神秘的で真っ青な水面のコントラストを楽しむことができます。

紅葉の見頃には、ブルーやグリーンの湖面が色づいた木々の赤や黄色やオレンジにも染まります。紅葉の季節に行く場合には、ぜひ見頃の時期に訪れてみてください。

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冬は幻想的な景色が楽しめる

冬になると、オンネトーの湖面は凍ります。毎年11月下旬から氷結が始まり、大自然のアートが楽しめます。波がある状態で凍ったとき、波がなかったときなど、凍るときの条件によりさまざまな景色が見られます。オンネトーへの道が通行止めになる前の12月上旬頃が見頃です。

気泡がとじこめられたり、波がないときには平らな氷ができ、空や雲が映り込みます。うねる波のように白いラインができるのは「龍神」と呼ばれ、代表的なものです。エメラルドグリーンの湖面に白いラインが美しく映えます。

道路の通行止めに注意

オンネトーへ続く道路は、毎年12月上旬にゲートが閉じられて車両通行止めになります。再び通れるようになるのは翌年の4月中旬です。およそ1kmほど手前から通行止めになりますが、しっかりとスノーシューなどを履いて準備をすれば、オンネトーまで歩くこともできます。

散策やトレッキングを楽しむ

オンネトーの周囲には、整備された散策路があります。湖畔を一周でき、散策を楽しむことができます。この散策路はおよそ4kmあり、健康な大人の足でだいたい一時間くらいかかります。大自然を満喫しながらの散策やトレッキングでリフレッシュできます。

自然の中を歩くので、ジャケットを一枚多く持って行ったり、飲み物なども準備して行くことをおすすめします。森林の中は、町の中より冷えていることが多いので注意してください。

「オンネトー茶屋」は休業中

オンネトーの湖畔には、「オンネトー茶屋」というラーメンや蕎麦、定食などで食事ができるお店がありました。寒い時期にもあたたかい店内で休憩できる貴重なお店で、オンネトーを訪れる人たちに人気でしたが、残念ながら現在は閉店しています。

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オンネトー湖周辺のおすすめ立ち寄りスポット

オンネトーの周辺には、オンネトーが湖面の色を変化させることに影響していると言われる「錦沼」や、オンネトーの散策路を歩いて行ける「湯の滝」など、オンネトーから気軽に立ち寄れるスポットがあります。

また、北海道で有名な阿寒湖や阿寒湖温泉も近くにあるため、オンネトーや周辺を観光する際の拠点にも最適です。冬には冷えた体を温泉で温めながら、観光を楽しみましょう。

スポット①オンネトー湯の滝

「オンネトー湯の滝」は、オンネトー南側の散策路の湯の滝コースを進んだところにあります。ふたつの滝があり、天然記念物に指定されています。以前は滝上にある池が天然温泉として利用されたり露天風呂が作られましたが、現在は入浴禁止になっています。

散策路の湯の滝コースは、往復で約3km弱あります。幅の広い平坦な道が続くので、小さい子供も歩きやすい散策路です。道も整備されているので、迷う心配もありません。

オンネトー湯の滝の基本情報

名称 オンネトー湯の滝
所在地 北海道足寄郡足寄町 茂足寄国有林内
アクセス 札幌市内より車で3時間50分
阿寒湖温泉より車で30分
駐車場
参考サイト https://www.tabirai.net/sightseeing/column/0001797.aspx

スポット②錦沼

五色沼と呼ばれるオンネトーの色が変化することに影響を与えていると言われるのが「錦沼」です。この沼の水は、錆びた鉄のような赤茶色のとても特徴のある色をしています。オンネトーの色の変化は、錦沼の水が流れ込むことで沈殿したり浮遊する白い化合物に太陽光が反射するためと考えられています。

この小さな沼がなければ、オンネトーは今とは違った湖だったかもしれません。オンネトーから錦沼までは車で数分の距離にあるので、ぜひ足を運んでみましょう。錦沼にも無料駐車場があります。

錦沼の基本情報

名称 錦沼
所在地 北海道足寄郡足寄町茂足寄
アクセス 札幌市内より車で3時間50分
阿寒湖温泉より車で30分
駐車場
参考サイト https://www.town.ashoro.hokkaido.jp/

スポット③野中温泉

オンネトーから車で5分ほどのところにある「野中温泉」は、湯量豊富な源泉掛け流しの温泉です。自然の中にたたずむ温泉で、愛犬と一緒に泊まれる客室もあります。オンネトー周辺の観光にぴったりの温泉施設です。

野中温泉の基本情報

名称 野中温泉
住所 北海道足寄郡足寄町茂足寄159
アクセス 札幌市内より車で3時間40分
駐車場
参考サイト http://www.minkoku.com/yado/top.php?yado_id=7

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スポット④阿寒湖

周囲30kmの「阿寒湖」は、北海道釧路市にある言わずと知れた観光スポットです。阿寒湖はマリモなどで有名で、冬になると湖面が凍結し、ワカサギ釣りやスノーモービルなどが楽しめます。遊覧船に乗って、マリモ展示観察センターなどを訪れることができます。

阿寒湖温泉の温泉街は、夜までお土産物店などが営業していてとても活気があります。アイヌのお土産もたくさん販売されています。

阿寒湖の基本情報

名称 阿寒湖
所在地 北海道釧路市
アクセス JR釧路駅より車で2時間
駐車場
公式HP https://ja.kushiro-lakeakan.com/

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オンネトー湖の詳細情報

オンネトーは阿寒摩周国立公園にある湖です。阿寒摩周国立公園には、北海道で有名な湖がほかにもあります。オンネトーの付近まで公共交通機関を利用して行くことはできませんが、北海道内の主要な場所から電車などを利用し、最寄りのバス停からタクシーが利用できます。

車の場合は、オンネトーの無料駐車場が利用できます。また、オンネトー西側の展望デッキの近くには複数ヶ所駐車できるスペースがあるので、単時間の駐車にとても便利です。

阿寒摩周国立公園の中にある

オンネトーは、阿寒摩周国立公園の中にあります。阿寒摩周国立公園には、ほかにも阿寒湖、屈斜路湖、摩周湖の3つのカルデラ湖があり、中でも阿寒湖は有名な観光スポットで阿寒湖温泉やアイヌ民族のコタン(集落)があり、国の天然記念物であるマリモなどでも有名です。

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オンネトー湖へのアクセス

オンネトーまでは、自家用車やレンタカー、電車とバスの公共交通機関を利用してのアクセス方法があります。車で行く場合には、オンネトー湖畔の駐車場が無料で利用できます。北海道内の主要な場所からオンネトーまでのアクセス方法の一例をご紹介します。

公共交通機関を利用する場合

オンネトーへ公共交通機関を利用して行く場合は、札幌市内や新千歳空港からは、JR特急スーパーおおぞらでJR釧路駅まで約4時間です。新千歳空港から電車に乗る場合は、千歳線でJR南千歳駅まで行き、乗り換えが必要です。

JR釧路駅からは阿寒バスの阿寒湖行で終点で下車します。所要時間は約2時間です。バス停からはタクシーを利用して20分でオンネトーに着きます。

車・レンタカーを利用する場合

自家用車やレンタカーがある場合は有料道路を経由して、札幌市内からは約4時間、新千歳空港からは約3時間20分です。オンネトーの駐車場は、展望デッキや湯の滝の真ん中あたりにあるので便利です。駐車場はいずれも無料です。

また、釧路空港からオンネトーまでは車で約1時間20分、釧路駅からは約1時間50分ほどです。オンネトーでは駐車場も無料で利用できるので、車があるのであれば、公共交通機関を利用するよりも便利に行くことができます。

駐車場情報

オンネトーの無料駐車場は、湖の南側にあります。散策路のコースが交わるところにあるので、どちらの方面へ行くにも便利に利用できます。展望デッキの付近には、駐車場ではありませんが車を停めることができるスペースが数ヶ所あります。

オンネトー湖の基本情報

名称 オンネトー湖
所在地 北海道足寄郡足寄町茂足寄
アクセス 札幌市内より車で3時間50分
阿寒湖温泉より車で30分
駐車場
参考サイト https://www.town.ashoro.hokkaido.jp/

神秘的なオンネトー湖で絶景を楽しもう

天候や時間、風など、さまざまな条件によって湖面の色を変える五色沼「オンネトー」。ブルーやグリーン、紫などに刻々と色を変化させるのが五色沼と言われる理由です。紅葉が見頃のシーズンや、オンネトーの湖面が凍る冬の情景はアートのようです。

オンネトー西側の展望デッキからの眺めも素晴らしく、何度訪れてもきっと違った色を見せてくれる五色沼「オンネトー」で、自然のすごさや不思議さを感じてみましょう。

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この記事のライター
はたやまむつみ
旅行先は都会の観光地よりもアウトドア派です。

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