北海道を車で一周の旅へ!おすすめコースや費用/期間/距離を解説!

「いつかは車で北海道を一周してみたい!」旅行好きなら一度は思い描く夢です。そんな夢を実現するために、レンタカーで北海道一周6日間の旅行コースをまとめました。費用や走行距離・見どころなど合わせてご紹介しますので、北海道一周旅行の夢を叶えてみませんか?

北海道を車で一周の旅へ!おすすめコースや費用/期間/距離を解説!のイメージ

目次

  1. 1北海道を車で一周したい!
  2. 2北海道を車で一周するために知りたいこと
  3. 3北海道を車で一周6日間コース【前半編】
  4. 4北海道を車で一周6日間コース【後半編】
  5. 5北海道を車で一周する際の注意点
  6. 6北海道を車で一周して最高の思い出に!

北海道を車で一周したい!

天まで続く道

せっかく北海道を旅行するなら、車でぐるっと北海道を一周してみませんか?北海道の面積は83,450k㎡、日本国土全体のおよそ22%に相当します。そんな広い北海道を満喫するには時間や計画の自由度が高い車での一周旅行がおすすめです。

北海道はレンタカーサービスも充実しており、マイカーがなくても北海道一周旅行を気軽に楽しむことができます。北海道を車で一周してみると、どんな光景が待っているのでしょうか?車だからこそ味わえる特徴をご紹介していきます。

大自然を満喫しながら車で旅行

花畑と青空

車で北海道一周旅行をする時の最大のメリットは、大自然を満喫しながら自由に旅行ができることです。体験もグルメも車中泊も、何日でも自分のペースで楽しむことができます。

美しい山々や麓に広がる湖、雄大な海に浮かぶ島々、遠くまで続く広大な畑など、北海道だからこそ見られる大自然の風景。北海道を車で走ると、ドライブ中にもその風景を満喫することができます。また、公共交通機関ではアクセスしにくい場所も、車なら行きやすいというメリットもあります。

野生動物との出会いも

北海道には豊かな自然環境があり、そこには人間だけでなく多くの野生動物も暮らしています。そのため、北海道の道路を走っているとシカやキツネ、時には熊や馬などの野生動物に出会うこともあります。走行中の安全確保とは別に、野生動物との出会いも北海道ならではの貴重な体験です。

また、北海道ならではといえば「動物注意」の道路標識の多さです。北海道以外ではなかなか見ることができないイラストの標識もありますので、ドライブ中にチェックしながら旅行してみるのもおすすめです。

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北海道を車で一周するために知りたいこと

荷物が詰まったスーツケース

「北海道を車で一周するには何日予定すればいい?」「何から準備すればいいのか分からない!」という人もいるでしょう。ここからは、レンタカーを借りて北海道一周旅行する時の旅行計画の立て方、必要な費用などを詳しくご紹介していきます。

北海道一周には何日間必要?

「北海道一周」というと海沿いを一筆書きのように巡るコースを思い浮かべる人がほとんどでしょう。しかし、何日かかるのか想像しづらいですよね。ひたすら北海道の海沿いを走るルートの場合、その距離は約2,500~3,000kmにも及びます。1日で走れる距離を約400kmとしても、一周するには6~8日必要です。

今回は、初めての人でもチャレンジしやすいよう6日間で北海道を一周する旅行コースをご紹介します。一部内陸を通りますが移動距離は約2,000km。北海道旅行でおさえておきたいスポットを盛り込みつつ、観光もドライブも楽しめる北海道一周旅行計画になっています。可能であれば予備日を何日か設けられると最高です。

1日に車で走れる距離

夕陽に照らされる車

JAFでは1日の走行距離の限度を「高速道路なら500km、一般道なら250km程度」としています。北海道の道路は走りやすく、札幌周辺以外では渋滞することが少ないため、観光しながら1日に移動できる距離の限度は約400km程度と言えるでしょう。

走りやすい道路とはいえ何日も走れば疲れも出ます。決して無理はせず、交代できる人がいれば運転を変わりながら旅行することをおすすめします。

北海道一周におすすめのシーズン

車での北海道一周旅行におすすめのシーズンは5月~10月です。車で一周旅行しやすい期間は短いですが、北海道は季節によって様々な表情を見せてくれます。9月頃からは一気に肌寒くなりますので、防寒対策も忘れないようにしましょう。特に車中泊の計画がある人は要注意です。

冬も車で旅行できないわけではありませんが、おすすめしません。日照時間が短く、レンタカーで旅先の慣れない道であること、アイスバーンや吹雪など運転するだけでも相当な注意が必要です。冬の北海道は美しくもあり、厳しくもあります。身の安全を第一に、冬の北海道旅行は公共交通機関の利用をおすすめします。

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北海道一周に必要な費用

豚の貯金箱

北海道一周旅行を何日にするかの計画が立ったら、次は必要な費用を見ていきましょう。旅行を計画する上で費用もまた重要な項目の1つです。食事や車中泊など希望する内容によって費用は大幅に変わってきますので、旅行計画を具体化させる基準として参考にしてください。

①レンタカー代

レンタカーは車種やシーズンによって費用が異なります。ハイシーズン6日間のレンタカーの通常料金相場は、軽自動車やコンパクトカーの場合約4~5万円です。何日レンタルするのか、プランや予約特典などによって費用がかなりお得になることもあるので事前に確認しておくと良いでしょう。

費用節約のためには軽自動車やコンパクトカーがおすすめですが、北海道一周は長距離運転となるため何日も運転していると疲れが溜まりやすくなります。余裕があれば排気量が1,500cc以上クラスのレンタカーを借りたほうが運転は楽になるのでおすすめです。

その他にも、レンタカー車種を選ぶ時のポイントとして同行者の人数(チャイルドシートの有無)や車中泊の予定、荷物の量(お土産などで増える荷物量も想定)などがあります。最後まで楽しく北海道一周が楽しめるような車種選びを心がけましょう。

新千歳空港周辺にはおよそ30店舗ものレンタカーショップがあります。新千歳空港からレンタカーを借りる場合、空港にレンタカーカウンターを設けている会社・空港から店舗まで送迎を行っている会社など様々です。こちらもレンタカーを予約する際に確認しておきましょう。

②ガソリン代

北海道を車で一周するとなるとガソリン代の費用もそれなりにかかります。2019年11月時点での北海道のガソリン価格の平均は145.2円でした。一周2,000kmを20km/L燃費で走る想定で計算すると、ガソリン代は14,500円となりました。ハイブリッド車やエコカーなどを選べばガソリン代を多少抑えることが可能です。

③食事代

食事代は選び方によって料金差が大きいため、予算費用の計画が難しいものの1つです。「せっかく北海道一周旅行するのだから地元の美味しいものを食べたい!」「食事は手軽にコンビニなどで済ませて、その分いろいろ観光したい!」など、食事の希望は人によって様々です。

北海道には安くて美味しい、いわゆるB級グルメもたくさんあります。仮に朝はコンビニなどで500円・昼はご当地B級グルメ1,000円・夜はちょっと贅沢なご当地グルメ3,000円とすると、1日あたり4,500円・6日間で27,000円となります。カフェやスイーツ代も合わせて30,000円というのが1つの費用基準になるでしょう。

④宿泊費

宿泊費もまた選び方によって費用は千差万別です。車中泊をすれば銭湯代程度で済みますし、高級旅館に泊まれば1泊2万円以上かかることもあります。車中泊は費用を節約できる良い方法ではありますが、何日も続くと疲れてしまうことも。北海道一周旅行をする際には体の疲労度や気温・気候との兼ね合いを見ながら車中泊をするようにしましょう。

宿泊先にこだわらなければ、民宿やビジネスホテルの利用がおすすめです。素泊まりなら平均5,000円で宿泊できますし、何より手足を伸ばして休むことで運転による疲れを癒やすことができます。また、車中泊・ビジネスホテル・旅館などを組み合わせてメリハリを付けるのも楽しみがあります。

⑤観光代

観光代は、主に施設への入場料や遊覧船・ロープウェイなどの交通費、お土産代などが含まれます。観光代も訪れる場所や施設よって異なります。ドライブの途中レンタカーを停めて景観を見るだけなら無料ですし、遊覧船などに乗ればその分費用がかかります。空港にクーポンブックなどが置いてあることもあるので活用すると良いでしょう。

北海道一周で行きたい場所をピックアップし、大体どれくらいの費用がかかるのか概算を出しておけば、よほどのことがない限り予算を大幅にオーバーすることはないでしょう。次の記事では北海道の車中泊におすすめの道の駅や車中泊の注意点を詳しくご紹介しています。車中泊を検討する時の参考にしてください。

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北海道を車で一周6日間コース【前半編】

ここからはいよいよ北海道をレンタカーで一周するコースをご紹介していきます。コースの日にち別におすすめの見所情報もありますので、北海道一周旅行計画の参考にしてください。

1日目:新千歳空港→函館

新千歳空港でレンタカーを借りたら北海道一周旅行の始まりです。新千歳空港を始点に、北海道の沿岸を右回りに巡っていきます。1日目は新千歳空港から函館を目指すコースです。

新千歳空港から西には透明度の高い「支笏湖ブルー」で有名な支笏湖もあります。海沿いではなく内陸の支笏湖に寄って、そのまま内浦湾に抜けるコースもおすすめです。

見所①登別温泉

「登別温泉」は日本でも屈指の温泉地で、豊富な湯量と「一泊すれば何日分もの価値がある」とも言われる多様な泉質が特徴です。登別温泉を代表する観光スポット「地獄谷」には遊歩道が整備されていて、一周10~15分ほどで巡ることができます。蒸気や温泉が噴き出す様は、まさに大地の力強い鼓動そのものです。

名称 登別温泉
住所 〒059-0551 北海道登別市登別温泉町
URL 公式サイト

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見所②大沼国定公園

静岡「三保の松原」・大分「耶馬溪」とともに新日本三景に選ばれている「大沼」は、景勝地として人気です。大沼・小沼・蓴菜(じゅんさい)沼・北海道駒ヶ岳を含め、大沼がある一帯は国定公園に指定されています。湖に浮かぶ島々には橋がかけられ、四季折々の景観美を楽しむことができます。

名称 大沼国定公園
住所 〒041-1354 北海道亀田郡七飯町字大沼町1023-1
URL 公式サイト

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見所③函館の夜景

「函館の夜景」もまた日本三大夜景(他は神戸市摩耶山・長崎市稲佐山)の1つとして有名です。2011年にミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに掲載されたことで一層人気が高まり、国内外問わず多くの観光客が函館山を訪れています。

最近では函館山から見える夜景を「表夜景」、函館山側を見る夜景を「裏夜景」とも呼び、様々な視点からの夜景が楽しまれています。

名称 函館山ロープウェイ
住所 〒040-0054 北海道函館市元町19-7
URL 公式サイト

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食べておきたいご当地グルメ

北海道一周1日目のコースで食べておきたいご当地グルメは「函館チャウダー」です。お寿司や海鮮丼など新鮮な魚介類ももちろん美味しいですが、新たな函館ご当地グルメとして人気を集めているのが「函館チャウダー」です。

函館産の昆布で出汁をとり、食材もできるかぎり道南産にこだわったチャウダーは、早くから西洋文化を取り入れてきた函館ならではのグルメとも言えます。海の幸の旨味がぎゅっと詰まった函館チャウダーは、函館市内の6店舗のお店で提供しています。

移動距離

北海道一周1日目の移動距離は約278km、移動だけの所要時間の目安は約5時間30分です。これは一般道のみを通るルートの所要時間で、道央自動車道を利用した場合の所要時間は約4時間となります。

2日目:函館→松前半島→小樽

北海道一周旅行2日目は函館から松前半島を巡り、ニセコパノラマラインを経由して函館を目指します。北海道最南端から望む本州や日本海、蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山などの素晴らしい景観が楽しめるコースです。なお、ニセコパノラマラインは冬期一部通行止めとなりますのでご注意ください。

見所①白神岬展望広場

松前半島の南端にある「白神岬展望広場」は北海道最南端、白神岬にあります。白神岬から本州の竜飛岬までの距離は19.2km、天気が良ければ津軽海峡越しに本州を望むことができます。白神岬展望広場にはトイレと東屋しかなく、うっかりしていると通り過ぎてしまうこともあるので注意しましょう。

また、白神岬は日本で見られるおよそ500種類の野鳥のうち300種類を見ることができる「渡り鳥の聖域」として、鳥愛好家の間では有名なスポットです。運が良ければ春にはシベリアへ、秋には本州に渡る野鳥の群れを見ることができます。

名称 白神岬展望台
住所 〒049-1524 北海道松前郡松前町字白神
URL 北海道開発局

見所②神仙沼

北海道の一大観光リゾート地として有名なニセコ連峰の間にある「神仙沼」。名前の由来は、あまりの景観の美しさに「皆が神、仙人が住みたまう場所」と表したこと、とされています。点在する池塘や沼周囲に生える植物や木々、水面に映る景色などすべてが訪れる人達の目を楽しませてくれます。

ニセコパノラマラインからはレストハウスを目印に向かいます。神仙沼まで木道の遊歩道が整備されていて、往復30~40分で観光することができます。神仙沼と初夏の可憐な高山植物、秋の黄金色に輝く草紅葉は何日でもそこにいたくなるほどの美しさです。

名称 神仙沼
住所 〒048-2201 北海道岩内郡共和町前田
URL 共和町公式サイト

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見所③小樽運河の夜景

小樽の象徴とも言える「小樽運河」。ガス灯の灯りが水面に煌めき、温かなオレンジ色が倉庫街や一帯を包み込む小樽運河の夜景はぜひ見ておきたい風景です。小樽運河を歩いて近くから見るのも良し、ちょっと離れて小樽天狗山の高台から見るのもおすすめです。小樽天狗山から見える夜景は「北海道三大夜景」にも選定されています。

名称 小樽運河
住所 〒047-0007 北海道小樽市港町5
URL 公式サイト

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食べておきたいご当地グルメ

北海道一周2日目におすすめのご当地グルメは「ニセコ山麓パーラー」のサンドイッチです。具材からパン、ソースまですべて自家製で作られるサンドイッチはこの上なく美味しいと評判です。おすすめは「山麓風クロックムッシュ」と「エゾ鹿バーガー」。テイクアウト可能なので、大自然に囲まれながらコーヒーと絶品サンドイッチを楽しむこともできます。

名称 ニセコ山麓パーラー
住所 〒048-1521 北海道虻田郡ニセコ町字東山19−19
URL 食べログ

移動距離

北海道一周2日目の移動距離は約400km、移動のみの所要時間の目安は約7時間30分です。今回ご紹介するコースの中でも移動距離が長く、ニセコパノラマラインの峠道の運転には細心の注意が必要となることから、早めに函館を出発することをおすすめします。函館朝市観光の計画があれば早起きも必要でしょう。

3日目:小樽→稚内

北海道一周3日目は小樽から先、北海道の日本海側の絶景を楽しみながらドライブできる通称オロロンラインを通って稚内を目指します。海に浮かぶ島々、人工物で遮られることのない自然の景観は最高のドライブコースです。

見所①国稀酒造

「国稀(くにまれ)酒造」は増毛町にある日本最北端の酒蔵で、特に辛口の日本酒に定評があります。酒蔵では20種類近いお酒の試飲ができる他、ここでしか購入できないお酒も置いてあります。歴史ある木造建物や酒蔵見学などができ、ドライバーやお酒を飲まない人でも楽しめるスポットです。

名称 国稀酒造
住所 〒077-0204 北海道増毛郡増毛町稲葉町1−17
URL 公式サイト

見所②黄金岬

留萌市にある「黄金岬」は日本海に沈む美しい夕陽が見られるスポットで、その景色は日本の夕陽百選にも選ばれています。夕景のほかにも世界三大波濤(はとう・大波や高い波のこと)にも選定されていて、自然の浸食によって生み出された不思議な形の岩などを見ることができます。

黄金岬の名前は、その昔大量のニシンが夕日に照らされる姿が黄金色に輝いていたことに由来すると言われています。積丹半島にも「黄金岬」がありますが、岸壁の様子や景観がまた違いますので、スケジュールが許せば両方の黄金岬を見比べてみてください。

名称 黄金岬海浜公園
住所 〒077-0048 北海道留萌市大町2丁目
公式HP 留萌観光協会

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見所③ほろのべトナカイ観光牧場

幌延町にある「ほろのべトナカイ観光牧場」は、全国でも珍しいトナカイと触れ合える牧場です。立派な角や愛らしい表情を間近に見られ、餌やり体験もできます。5~6月にはトナカイの赤ちゃんが生まれ、初夏には希少なブルーポピーの花、冬にはトナカイのソリも楽しめます。大人も子供も楽しめるおすすめの観光スポットです。

名称 ほろのべトナカイ観光牧場
住所 〒098-3224 北海道天塩郡幌延町字北進398−1
URL 公式サイト

食べておきたいご当地グルメ

北海道一周3日目のコースで食べておきたいご当地グルメは、羽幌町の「甘エビ」です。羽幌町は甘エビの漁獲量が日本一の町で、6月の後半には「甘エビ祭り」が開催されています。また、羽幌町は天売(てうり)島で捕れる「ウニ」も絶品です。

ぜひ海鮮丼で豪快に、贅沢に、甘くて美味しい海の幸を堪能してください。どのお店も絶品ですが、特におすすめなのは漁港すぐにある「浜のかあちゃん食堂」です。ただし春~夏のみの営業、お昼過ぎには閉店となりますのでご注意ください。

名称 浜のかあちゃん食堂
住所 〒078-4120 北海道苫前郡羽幌町港町1丁目51
参考HP 食べログ

移動距離

北海道一周3日目の移動距離は約370km、移動のみの所要時間の目安は約7時間です。移動距離・時間ともに長めですが、オロロンラインから望む最高の景色が運転の疲れも癒やしてくれるでしょう。特に秀峰・利尻山(利尻富士)を見ながらのドライブは最高です。思わず長時間の運転とならないよう、適宜休憩を挟むよう心がけましょう。

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北海道を車で一周6日間コース【後半編】

ここからは車で北海道一周コースの後半戦です。後半は稚内から北海道の東側を周り、札幌を目指します。ここから先も、北海道は見所満載です。

4日目:稚内→網走

北海道一周旅行の後半初日、4日目は稚内から網走へ向かいます。天気が良ければ日本最北端の地「宗谷岬」からの日の出を眺めるのもおすすめです。

稚内から先は国道238号・通称オホーツクラインを通ってひたすら海沿いを走ります。このルートは車でなければなかなか通ることができないルートです。車での一周旅行の醍醐味を思う存分満喫してください。

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見所①クッチャロ湖

北海道を代表する渡り鳥の飛来地「クッチャロ湖」は稚内から約80km、浜頓別(はまとんべつ)町にあります。大小2つの湖がつながりひょうたんのような形をしているのが特徴です。標高が低く、満潮になると約3km離れたオホーツク海から海水が流れ込むことがあります。

春と秋には数千羽のコハクチョウの群れ、冬には天然記念物のオジロワシの姿も見ることができます。クッチャロ湖は国内最北のラムサール条約指定地でもあります。

名称 クッチャロ湖
住所 〒098-5739 北海道枝幸郡浜頓別町クッチャロ湖畔

見所②北見神威岬

クッチャロ湖から20分ほど南下すると「北見神威岬」に到着です。北見神威岬は北オホーツク道立公園内にあり、北海道の背骨として知られる日高山脈の最北端の場所になります(最南端は襟裳岬)。積丹半島にある同じ名前の神威岬は「神」、こちらの神威岬は「神の鼻」を意味するそうです。

岬には灯台もあり、積丹ブルーに負けない青い海と自然に侵食された岸壁の美しい景観を楽しむことができます。また、冬には流氷の漂着も見ることができます。

名称 北見神威岬
住所 〒098-5816 北海道枝幸郡枝幸町目梨泊
参考HP じゃらん

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見所③ウスタイベ千畳岩

「ウスタイベ千畳岩」は、北見神威岬から来るまで15分ほどの場所にあります。ウスタイベ千畳岩も北オホーツク道立公園内に含まれていて、名前の通り海岸に広がる畳を敷き詰めたように見える安山岩(火成岩の一種)が見所です。7月には日本一の毛ガニの漁獲高を誇る枝幸町「枝幸カニ祭り」が開催されています。

名称 ウスタイベ千畳岩
住所 〒098-5814 北海道枝幸郡枝幸町岬町
参考HP じゃらん

食べておきたいご当地グルメ

北海道一周4日目にたべておきたいご当地グルメは興部町「おこっぺアイス」です。酪農が盛んな興部町の生乳を100%使用して作られるソフトクリームは、さっぱりとしつつも深い甘みとコクがあると幅広い世代から人気です。様々な味のバリエーションがあるカップアイスもありますが、興部町に来たなら絶対ソフトクリームがおすすめです。

名称 おこっぺアイス直売所
住所 〒098-1600 北海道紋別郡興部町字興部107−57
URL 公式サイト

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移動距離

北海道一周4日目、稚内から網走までの移動距離は約320km、移動のみの所要時間の目安は約5時間30分です。オロロンライン同様、オホーツクラインも比較的走りやすい道路ですのでスピードの出しすぎや長時間の運転にならないよう注意しましょう。

5日目:網走→帯広

北海道一周5日目は、網走を観光してから世界遺産知床、釧路を経由して帯広へ向かいます。北海道の海も山も両方楽しめるコースとなっています。

見所①博物館網走監獄

網走といえば思い浮かべる人も多い網走刑務所を実際に見ることができる場所が「博物館網走監獄」です。刑務所やそこで罪を償ってきた人達について学ぶ以外に、注目すべきはその建築物です。旧庁舎の上げ下げ窓や装飾、機能的で随所に工夫が施された見張り台と舎房などを実際に見ることができる貴重な場所です。

名称 博物館網走監獄(旧網走刑務所庁舎)
住所 〒099-2421 北海道網走市字呼人1
URL 公式サイト

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見所②知床五湖

「知床五湖」は斜里町にある知床国立公園内にあります。2005年に世界自然遺産に登録されたことで世界的にも一気に知名度が上がりました。周囲を覆う原生林、知床連山を映し出す知床五湖は思わずため息が出るほどの美しさです。

高架木道・地上遊歩道2つの巡り方があり、高架木道を利用すれば往復40分ほどで散策することができます。高架木道にある展望台から望む大パノラマは必見です。なお、知床五湖の散策路は冬期閉園(厳冬期の有料予約制のガイドツアーのみ)となりますのでご注意ください。

名称 知床五湖
住所 〒099-4356 北海道斜里郡斜里町大字遠音別村
URL 公式サイト

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見所③釧路市湿原展望台

釧路湿原は日本最大の湿原で、国の天然記念物にも指定されています。「釧路市湿原展望台」は、釧路湿原やそこに住む動植物について知ることができる場所で、トイレやレストランも併設されています。時間と体力があれば一周約2.5kmの探勝路を巡るのもおすすめです。

名称 釧路市湿原展望台
住所 〒084-0922 北海道釧路市北斗6−11
URL 公式サイト

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食べておきたいご当地グルメ

北海道一周5日目に食べておきたいご当地グルメは斜里町ウトロにある「波飛沫(なみしぶき)」のラーメンです。北海道ミシュランガイドにも掲載された人気のお店です。豚骨ベースのスープにトロトロのチャーシュー、細めの麺がベストマッチで地元でも大人気です。

期間限定で半ライスならぬ「半イクラ丼」が提供されることもあり、海の幸と山の幸両方を一度に味わうことができます。

名称 Namishibuki 波飛沫
住所 〒099-4354 北海道斜里郡斜里町ウトロ西176−10
URL 公式サイト

移動距離

北海道一周5日目の移動距離は約380km、所要時間の目安は約7時間です。移動距離・時間共に長めではありますが、海や山、湖など至るところに美しい景観がありますので休憩をしながらドライブを楽しんでいきましょう。

6日目:帯広→札幌

北海道一周最終日はいよいよ帯広から北海道最大の都市札幌に向かいます。帯広から南下して襟裳岬に向かい、海沿いを北上して札幌に到着したら北海道一周旅行は完結です。

見所①襟裳岬

「襟裳(えりも)岬」は北海道の背骨、日高山脈の南端にあたります。有名な歌のタイトルにもなっていることから名前を知っている人も多いでしょう。襟裳岬の見所は、その地形にあります。日高山脈の標高が徐々に低くなって海の中に沈んでいる様は、日々目にしている風景1つ1つにもそうなる過程があったのだ、と思わせてくれる風景です。

岩礁の先にはさらに標高4,200mもの山が深い海底に沈んでいるそうです。襟裳岬は非常に風が強いことでも有名ですので(風速10m以上の風が吹く日が年間260日以上)、持ち物や服装には注意が必要です。

名称 襟裳岬
住所 〒058-0342 北海道幌泉郡えりも町えりも岬
URL 公式サイト

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見所②サッポロビール博物館

日本で唯一のビール博物館「サッポロビール博物館」が札幌にあります。トレードマークのワンスターでおなじみサッポロビール「黒ラベル」、そして北海道といえば「北海道Classic」ファンの人も多いでしょう。サッポロビールの歴史を知ることができる他、レンガ造りの素晴らしい建物にも注目です。

名称 サッポロビール博物館
住所 〒065-8633 北海道札幌市北7条東9丁目1−1
URL 公式サイト

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見所③白い恋人パーク

北海道を代表するお菓子、白い恋人のエンターテインメント施設「白い恋人パーク」では見るだけでなく様々な体験もできます。絵本の中にいるような建物やここでしか買えない・味わえないチョコレートスイーツ、子供が遊べる施設もあり、大人から子供まで胸躍る施設となっています。

名称 白い恋人パーク
住所 〒063-0052 北海道札幌市西区宮の沢2条2丁目11−3
URL 公式サイト

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食べておきたいご当地グルメ

北海道一周6日目、食べておきたいご当地グルメはむかわ町の「ししゃも」です。日本で流通しているししゃものうち、北海道産のししゃもは10%にも満たないそうです。むかわ町ではそんな貴重な北海道産ししゃもを味わうことができます。

ししゃも漁が解禁になる毎年10~11月にはさらに貴重な生ししゃもをお刺身やお寿司でも堪能できます。普段食べている焼いたししゃもからは想像できない繊細な旨味は、ご当地でなければ出会えない味です。

名称 カネダイ大野商店
住所 〒054-0042 北海道勇払郡むかわ町美幸2丁目42番地
URL 公式サイト

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移動距離

北海道一周旅行最終日、帯広から札幌までの移動距離は約350km、移動のみの所要時間の目安は約7時間です。襟裳岬に寄らず、内陸を通っていけば4時間ほどで札幌に到着します。ご自身の希望や体調に合わせて計画を変更するのもよいでしょう。

北海道を車で一周する際の注意点

北海道を楽しく安全に車で一周するには、それなりの注意が必要です。トラブルや事故の原因は、ちょっとの油断や気の緩みが原因であることが大半です。基本的なことではありますが、自分や同行者の安全を守るためにも心がけを忘れないようにしましょう。

注意①ガソリンは計画的に入れる

北海道の大自然の中では100km以上ガソリンスタンドがないエリアや、あっても夕方には閉店するガソリンスタンドも多くあります。北海道を一周するには何日も車を運転することになりますので、ガソリンの残量には常に注意を払っておきましょう。

ガス欠は季節によっては最悪命の危機に関わることもありますので、北海道一周旅行の際には「メモリの半分程度になったら給油」「ガソリンスタンドの場所と営業時間を事前確認」を心がけましょう。

注意②スピードを出し過ぎない

北海道は直線的な道路が多く、街中以外では渋滞することも少ないため比較的走りやすい道と言えるでしょう。北海道一周旅行の楽しさや雄大な自然の景色に心も踊り、スピードを出しすぎてしまうこともあるかもしれません。しかし、そこはぐっとこらえて安全運転を心がけてください。

特に北海道では人間や車ではなく、自然や野生動物が相手となる事故が起こる危険性も高いです。事故が起こっても救急車が到着するまで時間がかかる場所もあります。さらに、スピード違反の取締りも適宜行われていますので北海道一周旅行の際にはスピードの出しすぎに注意しましょう。

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注意③交代で運転して移動

車での北海道一周旅行は楽しい反面、何日も長時間の運転で知らぬ間に疲れが溜まることもあります。もし交代できる人がいれば、交代しながら移動するのが最良の方法です。1人旅の場合には、最低でも2時間毎には休憩が取れるよう計画的に移動しましょう。

スピードの出しすぎと同様に、疲れている時の運転は大変危険です。決して無理はせずに、場合によっては一周旅行の計画を変更するなどして自分の体を最優先に考えましょう。可能であれば日程計画を立てる際に何日か予備日を設けておくと安心です。

注意④車中泊はしっかり防寒対策

北海道で車中泊をするにはしっかりとした防寒対策が必要です。北海道では8月の下旬頃から気温が下がり始め、9月には一気に寒くなります。朝晩の気温差もあるため、車中泊をする際には北海道の気候気温に合わせた防寒対策を忘れないようにしましょう。

北海道での車中泊には防寒対策の他に、場所によってはヒグマ対策も必要です。また車中泊するスペースを利用するマナーも考慮しなければなりません。事前の情報収集もしっかりしつつ、自分の身の安全を第一に車中泊をするようにしましょう。

注意⑤計画をしっかり立てて移動する

車での北海道一周旅行を楽しい体験にするには、何よりも計画をしっかり立てておくことが重要です。今回ご紹介した見所スポット以外にも、北海道にはたくさんの素晴らしい場所があります。寄り道もまた旅の醍醐味ではありますが、慣れない土地では計画立てて行動するのが鉄則です。

計画が変更になったらその都度新たな計画に修正しながら旅行をしていくと、様々なアクシデントにも対応しやすくなります。

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北海道を車で一周して最高の思い出に!

山並みを見つめる人

初めての人にもおすすめな北海道一周6日間のコースをご紹介してきました。広い北海道には見所がたくさん。今回ご紹介した北海道一周コースを参考に、ぜひ自分好みに合わせてカスタマイズしてみてください。北海道一周は、きっといつまでも忘れることのできない最高の思い出になります。まずは、会社を何日休めるか考えることから始めてみませんか?

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この記事のライター
てんきんまる
転勤で日本各地を転々としながらも、その土地ならではの観光スポットや美味しいもの巡りを楽しんでいます。温泉と美味しい...

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