桜の名所百選「北上展勝地」のさくらまつりへ!その絶景や見頃の時期は?

桜の名所百選に選ばれた「北上展勝地」のさくらまつりについて紹介します。北上展勝地には150種、1万本以上の桜が植えられています。北上展勝地絶景や見頃の時期について解説し、おすすめの周辺スポットを紹介します。北上展勝地の桜の見頃に注目です。

桜の名所百選「北上展勝地」のさくらまつりへ!その絶景や見頃の時期は?のイメージ

目次

  1. 1「北上展勝地」の桜とは
  2. 2「北上展勝地」の歴史
  3. 3さくらまつり詳細情報
  4. 4「北上展勝地」は桜だけではない!
  5. 5北上展勝地の詳細情報
  6. 6北上展勝地でゆったりお花見を楽しもう!

「北上展勝地」の桜とは

日本には様々な桜の名所があります。その中で岩手県北上市にある「北上展勝地」が桜の名所百選に選ばれています。美しい桜並木を見に、毎年多くの人が集まっており賑わいを見せています。岩手県にある北上展勝地のさくらまつりについて紹介します。

桜の名所百選にも選ばれた

桜の名所百選は1990年に公益財団法人「日本さくらの会」の創立25周年記念として選定されました。各都道府県から最低1ヶ所を選ぶなど、いくつかの選定基準に基づいて日本の美しい桜のスポットが紹介されています。

東北地方では、岩手県の北上市立公園展勝地以外に、青森県弘前市の「弘前公園」、秋田県仙北市の「桧木内川堤・角館武家屋敷」などが選ばれています。これらの3つを合わせて「みちのく三大桜名所」と呼ばれているのです。

「北上展勝地」の歴史

東北を代表する桜名所の北上展勝地はどういった歴史を持つのでしょうか?美しい桜は多くの人々の支えによって、毎年美しい花を咲かせます。北上展勝地の歴史と合わせて、桜の情報を確認しましょう。

「北上展勝地」名前の由来

北上展勝地の「展勝地」というのは、1920年に当時の黒沢尻町長である沢藤幸治が関係しています。彼が設立した「和賀展勝会」は桜の植栽事業を行っており、1931年に展勝地が開園することになります。展勝地の由来は沢藤幸治の親友である風見章が名付け親となっています。

風見章は事業団体を「展勝会」と名付け、陣ヶ丘からの長めが美しかったことから、「展望のきいた名勝・景勝」と意味で「北上展勝地」と命名したのです。北上川の洪水被害などにも負けず、90年以上の歴史を持つスポットとなっています。

150種類もの桜

北上展勝地の見どころは、150種類以上の桜が見れるところです。日本の桜の原種は9種類で、変種を合わせると100種類程度になるそうです。さらに世界中の桜の種類を合わせると600種類もあるのだとか。そのうちの150種類以上を北上展勝地で楽しむことができます。

その数は1万本とも言われる!

日本を代表するソメイヨシノやシダレザクラ、ヤエザクラ、カンザクラなど、色々な桜を北上展勝地で確認できますが、植えられている本数は1万本以上になります。一つの桜をじっくりと眺めるのも素敵ですし、桜並木を家族で散歩するのも良いでしょう。

河畔にある北上展勝地

北上展勝地は岩手県北上市にある都市公園です。北上川の湖畔に位置しており、小さな船に乗りながら桜を川から眺めるということもできます。春の温かい風を感じながら、満開の桜を見るのがおすすめです。

東北有数の桜の名所

東北は弘前公園前や桧木内川堤・角館武家屋敷など、桜の名所が多い地域です。高松公園や千秋公園、真人公園など、桜の季節はどこも人だかりができています。その中でも東北を代表する桜の名所の一つが北上展勝地といえるでしょう。

みちのく三大桜名所でもある

さきほどの「弘前公園」、「桧木内川堤・角館武家屋敷」、そして「北上展勝地」を合わせて「みちのく三大桜名所」と呼びます。東北で桜を見るならこの3ヶ所がおすすめといえるでしょう。弘前公園ではお城と桜のマッチを楽しめます。

また、桧木内川堤・角館武家屋敷は第125代天皇のご誕生を記念して植樹されたソメイヨシノや、武家屋敷通りにあるシダレザクラが特徴です。日本の風情を感じさせる3ヶ所は桜好きなら、一度は見ておきたいスポットとなっています。

2kmにわたる桜のトンネル

北上展勝地は展勝地公園内の293万平方メートルの敷地と、2kmにわたる桜のトンネルが見どころとなっています。さくらが開花して見頃のシーズンになると、長い桜のトンネルが楽しめます。

桜のシーズンは?

せっかく桜を見るなら開花してから見頃になった時期がおすすめです。近年は異常気象も関係してか、桜の開花が予測しにくくなっています。東北地方は春の訪れが遅いため、通常の開花の見頃とは時期が異なります。

開花時期は?

東北地方の例年の開花時期は4月中旬頃と考えられています。また、桜の種類によっては5月上旬頃になります。特に「カスミザクラ」は他の桜と比べると開花時期が遅いため、5月上旬が見頃といえるでしょう。

もっとも見頃なのはいつ?

桜の代表である「ソメイヨシノ」を見たい場合、もっとも見頃といえるのは4月終わり頃になります。北上展勝地のさくらまつりに関する公式ブログやTwitterがあるので、そちらでその年の桜の開花や見頃をチェックするのがおすすめです。

見学に料金は必要?

北上展勝地のさくらは見学料金は不要です。ただし、車で行く場合は駐車協力金というものが必要です。これは展勝地の桜の保全や育成のために使われるお金となっています。一般車両は1台につき500円、大型バスは1台につき3,000円です。

さくらまつり詳細情報

北上展勝地では毎年「さくらまつり」が開催されます。約1ヶ月間の間に、展勝地の素敵な景色と桜が楽しめるイベントとなっているのです。自由に桜を楽しむのもいいですが、展勝地のさくらまつりが催すイベントも楽しみましょう。

北上展勝地さくらまつりの開催時期は?

北上展勝地さくらまつりは、4月中旬から5月上旬に開催されています。2019年の場合、4月15日から5月6日まで開催されました。基本的にこのスケジュールで北上展勝地さくらまつりは開催されるようです。

売店もある

さくらまつりというだけあって、売店や出店が用意されています。桜を見ながら歩いて、お腹が空いたら売店を利用すると良いでしょう。また、舟運時代の米蔵をイメージしたレストハウスも運営されており、岩手で取れる新鮮な野菜や山菜を使った料理を楽しめます。

開園・閉園時間?

北上展勝地さくらまつりの開園・閉園時間は24時間となっており、桜自体は時間を気にせずに見ることができます。ただし、売店などは9時から17時ぐらいが営業時間となっています。馬車や遊覧船を楽しみたい場合は、時間に余裕を持って利用しましょう。

樹齢90年を超える桜もある

様々な桜を見ることができる展勝地ですが、中には樹齢90年を超えるものもあります。展勝地に桜が植栽されてからずっと生きながらえているものといえるでしょう。歴史ある風景を見ながら、変わらない美しさを継承していく大切さを感じるかもしれません。

湖に映る桜を見てみよう!

展勝地の桜は、桜並木を楽しむだけでなく、湖に映るものを見たり、ライトアップされたものを見たりできます。小舟に乗りながら楽しむのもおすすめですし、屋台で軽食を食べながらのんびりと眺めるのも良いでしょう。

さくら夜祭りもある

さくらまつりは夜祭も開催されており、毎日18時から21時にかけてライトアップが行われています。ちなみに、さくらまつり期間の前後でも桜が咲いていれば、夜のライトアップが行われるのです。夜の桜並木は展勝地の幻想的な雰囲気を生み出しています。

美しいライトアップを見に行こう!

夜のライトアップは桜並木と合わせて、先程の湖に映る桜にも反映されます。北上川の反対側からライトアップを見ると、湖に反射した桜を楽しめるのです。一度だけではなく、二度三度と訪れたくなるのが北上展勝地の素敵なところです。

鯉のぼりも見られる?

4月から5月というと、鯉のぼりのシーズンといえます。北上展勝地では4月15日から5月6日の間、北上川に鯉のぼりが飾られます。子供たちの健康と成長を願う鯉のぼりは、300匹となっており、日本の季節の祝い事の素晴らしさを体感できるのです。

北上川上空に飾られる

今では子供の数が減ったため、家庭で鯉のぼりを飾る家も減ってきています。地域のイベントでも鯉のぼりは手間を考えて出さないところも増えており、展勝地の300匹の鯉のぼりは珍しい景色となっているのです。

遊覧船に乗ってみよう!

湖に映る桜を見るなら駐車場を気にしなくていい、観光遊覧船がおすすめといえます。北上川を運行する遊覧船があり、歩くのが苦手という人はこちらが良いでしょう。運行時間は9時から17時となっており、大人1,300円、小学生500円となっています。

展勝地では遊覧船だけでなく、北上川渡し船が用意されています。北上川駅に近い場所から展勝地を結ぶ渡し船になっているので、交通事情の影響を受けない移動方法です。運行時間は9時から16時30分、大人400円、小学生300円になります。

観光馬車もおすすめ

川を移動する手段だけでなく、道を移動するための手段も用意されています。北上展勝地には観光馬車があり、優雅でノスタルジックな観光を行えるのです。運行時間は10時から16時、料金は大人500円、小学生300円と手頃な価格になっています。

「北上展勝地」は桜だけではない!

桜を楽しめる北上展勝地ですが、それ以外の見どころも豊富です。実は桜だけでなくツツジや、地元の名物が楽しめるスポットとなっています。北上展勝地の桜以外のスポットに注目しましょう。

「北上展勝地」はツツジもおすすめ

1万本以上の桜が咲き誇る北上展勝地ですが、何とツツジは10万本以上植えられているのです。桜の季節が終わる頃になると、少しずつツツジの順番になり、桜とツヅジのコラボレーションが楽しめます。

10万本のツツジ

岩手県は室根山や徳仙丈山がツヅジの名所として有名です。自然豊かな山がきれいなツヅジで一色となりますが、北上展勝地でも10万本のツヅジが楽しめるので、大人から子供まで気軽に音尾ずれることができるでしょう。

続けてお花見を楽しめる!

このように北上展勝地では桜の季節が終わる頃になると、ツツジの季節がやってきます。桜とツツジの紅白の花を見ながらお花見を楽しむことができるでしょう。もし、桜を見に行く時期がズレてしまったとしても、ツヅジを展勝地で楽しめるわけです。

「北上展勝地」周辺施設もおすすめ

北上展勝地で桜やツツジを楽しんだら周辺施設に訪れましょう。歴史を感じられるスポットや記念館が豊富となっています。展勝地と合わせて楽しみたい周辺施設を解説します。

周辺施設①みちのく民俗村

東北地方の人々がどういった時代を歩んできたか、という歴史を学べるのが「みちのく民俗村」です。みちのく民俗村は、東北有数の屋外博物館となっています。歴史の教科書で見たことのある、竪穴式住居から武家屋敷などを見学できるのです。

みちのく民俗村は丘陵全体が歴史的建造物となっています。入村料は無料となっているので、歴史の勉強も兼ねて「旧南部・伊達領境塚」などを見学しましょう。今は見ることが出来なくなった、人々の住居を楽しめます。

周辺施設②利根山光人記念美術館

利根山光人は日本の美術家であり、メキシコを題材とした情熱的な作品を残したことで知られています。展勝地近くには「利根山光人記念美術館」があり、当時のアトリエが展示されています。日本とメキシコの文化の融合を肌で感じてみましょう。

周辺施設③北上市立博物館

北上展勝地を含めて県内の歴史を楽しみたいなら「北上市立博物館」を訪れましょう。国指定の重要文化財「青銅龍頭」や「青銅錫杖頭」が見どころです。北上川と当時の人々がどのように触れ合ってきたか、という歴史を学べる博物館となっています。

周辺施設④サトウハチロー記念館

サトウハチローは「ちいさい秋みつけた」や「リンゴの唄」の作詞者として知られています。彼の世界観を楽しめる施設が「サトウハチロー記念館」です。サトウハチローの生活や生き方を学べるのでおすすめでしょう。

サトウハチロー自身は東京出身で、記念館はもともと東京にありました。しかし、資料の保存や散逸防止のための、恒久的な倉庫が必要となりました。そこで、妻の出身地ということで北上市に移転されたそうです。

周辺施設⑤陣ヶ丘

展勝地のヤマザクラを楽しむなら「陣ヶ丘」がおすすめです。小高い丘となっており、北上川沿いの桜を見渡すことができるスポットになっています。ゆっくりとお花見をするのも良いでしょう。

周辺施設⑥北上夜曲碑

「北上夜曲碑」は昭和30年代に全国の歌声喫茶で歌われていた曲です。歴史ある曲の歌碑が接しされており、作詞・作曲者による直筆のものとなっています。さくらまつりのレストハウスでお腹を満たしたら、このあたりを散歩すると癒やされるでしょう。

周辺施設⑦北上市いこいの森

歴史を学べる博物館も良いですが、実際に歩いて楽しむなら「北上市いこいの森」が人気のスポットです。探検や冒険ができるゾーンになっており、キャンプや木工体験を行えるようになっています。

周辺施設⑧珊瑚橋

「珊瑚橋」は北上川に架かる鉄橋です。かつては木製の橋として建設され、国見山の北尾根の珊瑚岳が由来と考えられています。1908年に木製で建設され、1933年に鉄橋となっても市民の大切なルートとして存在しています。

周辺施設⑨展勝地レストハウス

お腹が減ったら「展勝地レストハウス」に訪れましょう。東北や北上市に関係する果物や野菜、お持ちなどを楽しむことが出来ます。展勝地レストハウスでお土産を買って帰る人も多いでしょう。

展勝地では「展勝地もち」が名物となっており、毎朝つきたて餅が用意されています。さくらまつりはレストハウスを中心に、次の予定を立てると良いでしょう。

大型帆船「ひらた船」を見に行こう!

江戸時代の展勝地には、北上川最大の河港がありました。当時は多いときで舟が60以上もあったそうです。宮城県の石巻から黒沢尻まで下りは3日、上りは4日かかったという歴史も注目です。当時の舟を再現した大型帆船「ひらた舟」を見に行きましょう。

北上展勝地の詳細情報

北上展勝地のさくらまつりや、桜の見頃である開花時期を確認したら、実際に訪れてみましょう。北上展勝地へのアクセスの仕方や駐車場について紹介します。遊覧船や観光馬車もあるので、駐車場を利用しない場合はそちらもおすすめです。

アクセス詳細は?

北上展勝地は岩手県北上市にあります。東京駅から鉄道で行く場合は東北新幹線で約2時間30分で北上駅で下車しましょう。飛行機の場合は大阪の伊丹空港から、いわて花巻空港、そこからJR北上駅から路線バスで約50分です。

駐車場は有料?

JR北上駅から徒歩20分ほどで迎える展勝地ですが、車を利用する人も多いでしょう。車の場合は駐車場の利用が必要です。現在の駐車場は有料となっており、桜を保全・育成するための駐車場協力金という形になっています。

一般車両を駐車場に停める場合、一台につき500円となっています。駐車場の利用も展勝地の桜を守るためのお金になっているのがポイントです。駐車場を利用した場合は、しっかりと500円を支払っておきましょう。

混雑状況は?

駐車場やレストハウスの混雑状況は、さくらまつりの時期は混み合うようです。駐車場は510台が駐車可能となっていますが、開花が見頃の時期では満車になります。満車の場合は周辺駐車場と展勝地を結ぶシャトルバスが用意されています。

展勝地の駐車場を利用しない場合、市役所周辺のさくら野有料駐車場や西館駐車場が大型駐車場になっています。レストハウスと合わせて、桜が見頃な時期は余裕を持って行動しましょう。

お土産は展勝地もちがおすすめ!

展勝地のレストハウスで購入できるのが「展勝地もち」です。展勝地は北上市で栽培されている「ヒメノモチ」を使用しており、つきたての柔らかいお餅が人気となっています。さくらの開花時期はもちろんですが、お正月のお餅としてもおすすめです。

レストハウス内のお土産屋さんはもちろんですが、暖簾をかけた行商車が北上市内を毎日走っています。レストハウス内で購入する以外の方法として、行商車を探すのがおすすめです。

「北上展勝地」基本情報

【名称】 北上展勝地(さくらまつり)
【住所】 岩手県北上市立花
【アクセス】 JR北上駅から徒歩20分。
車は東北自動車道北上江釣子IC、または北上金ヶ崎ICから約15分
【料金】 無料(駐車場は1台につき500円)
【公式HP】 http://sakura.kitakami-kanko.jp/index.html
【備考】 さくらまつりの開催期間は4月中旬から5月上旬

北上展勝地でゆったりお花見を楽しもう!

岩手県の北上展勝地のさくらまつりについて紹介しました。開花時期に行われるさくらまつりは、多くの人達が1万本の桜を眺めに集まります。北上展勝地のレストハウスや周辺スポットとあわせて、ゆったりとお花見を楽しみましょう。

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この記事のライター
浅倉恭介
動物や料理、カメラやギターが好きです。カメラを持ち歩いて各地を旅行しています。コンビニの新商品を定期的にチェックし...

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