「鬼剣舞」は岩手・北上市の伝統芸能!その由来の歴史や衣装とは?

鬼剣舞は岩手県北上市の伝統芸能として、1000年以上も前から続いており、その美しいお面や衣装と勇壮な踊りが人気で、地元はもとより県外や海外でも公演が行われています。今回は、鬼剣舞の由来や歴史と共に、お面や衣装、そして踊りやイベントなどの情報について紹介します。

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目次

  1. 1「鬼剣舞」とは
  2. 2「鬼剣舞」の歴史・由来
  3. 3「鬼剣舞」の特徴
  4. 4「鬼剣舞」が観られるイベント
  5. 5定期的に「鬼剣舞」が観られるスポット
  6. 6岩手旅行で買いたい「鬼剣舞」のお土産
  7. 7伝統芸能「鬼剣舞」を観に行こう!

「鬼剣舞」とは

鬼剣舞

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鬼剣舞は、岩手県北上市周辺では、地域に根付いた歴史ある伝統芸能で、そのお面や衣装の美しさ、そして勇壮な踊りはショー的要素もあり、様々なイベントや居酒屋などでも行われ、お土産用のグッズにもなっています。

今回は、この北上市や水沢などに根付いている伝統芸能の鬼剣舞について、歴史や由来、特徴や、観ることができるイベントや、日常的に見ることができるスポット情報などを解説し、更に、旅の思い出作りにおすすめのお土産についても紹介します。

岩手県北上市に伝わる伝統芸能

鬼剣舞は、岩手県北上市周辺に伝わる歴史ある伝統芸能で、地元では剣舞を「けんべぇ」と言う事もあります。そして、地元に根付いた伝統芸能として、地域ではもちろんですが、県外や、海外の公演ショーにも出演することがあるほど、国内外で人気の伝統芸能になっています。

また、その演目の中には、水沢で行われていた三島踊りもあり、これは神楽の中にあったものを剣舞化したものと言われており、明治に入ってからの神仏分離の動きの中で禁止され以後中止されていた貴重なおどりです。

夏祭りや運動会でも演じられる

岩手県北上市周辺に伝わる歴史ある伝統芸能の鬼剣舞は、北上のみちのく芸能まつりをはじめ、この地方で行われる夏祭りなどで盛んに披露されるほか、小学校や中学校の運動会のアトラクションやショーとして演じられることもあり、地元に根付いた伝統芸能と言えます。

「鬼剣舞」の歴史・由来

鬼剣舞

出典: https://www.flickr.com/photos/146134374@N05/48015783837/sizes/l/

鬼剣舞の起源は、歴史を追っていくと西暦700年頃に、修験者が念仏を唱えながら踊ったのが始まりであるとか、西暦800年頃に羽黒山で行われた念仏踊りが伝わったものとか言われており、北上地方や水沢に伝わった時期は不明ですが、康平時代(1058年~65年)に、将兵の出陣や凱旋の際に踊ったのが広く伝わったとされています。

始まりの説は2つ

鬼剣舞の始まりについては諸説ありますが、現在は、2つの説が唱えられています。1つ目は、大宝年間(701年~704年)に州験の祖であった役の行者・小角が念仏を唱えながら踊ったのが始まりという説。

そして2つ目は、大同年間(806年~810年)に羽黒山の法印善行院が大日如来の化身から悪魔退散・衆生済度の念仏踊りとして伝えられたという説ですが、いずれにせよ、歴史ある伝統芸能であることに違いはありません。

広く伝わったのは康平時代

鬼剣舞が、北上市周辺に伝わった時期は不明ですが、康平時代(1058年~65年)に安部頼時の子であった黒沢尻五郎正任がこの踊りを好み、将兵の出陣や凱旋の際に躍らせたことが、その後広く伝わったと言われています。

明治後期以降に「鬼剣舞」と呼ばれる

鬼剣舞が、正式に鬼剣舞と呼ばれるようになったのは、明治後期の1897年(明治30年)頃と言われています。そして、この鬼剣舞の伝承については、様々な系統がある中で、国の重要無形民俗文化財に指定されている岩崎鬼剣舞が元祖であるとされています。

「鬼剣舞」の特徴

鬼剣舞

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鬼剣舞は、正式には「念仏剣舞」の一つと言われていますが、その威嚇するような鬼の面(仏の化身)を付けて勇壮に踊るというものです。そして、この鬼剣舞には、面や衣装・道具、お囃子・構成、演目に特徴があります。

この北上や水沢に伝わる歴史ある伝統芸能は、その特徴にショー的要素があることから、様々なイベントや居酒屋などで演じられるようになっています。

特徴①面

鬼剣舞では、1人が白面、ほかの7人は青・赤・黒の面をそれぞれ付けますが、この4色は四季や方位を表すとともに悪魔を降伏させ人々を救う「仏さま(明王)」を表すと言われています。そして、「鬼」ではなく、実際には「仏」ですので、この面には鬼の角がありません。

特徴②衣装・道具

鬼剣舞の踊り手の衣装は、毛ざいをかぶり鬼面を付け、そして、身ごろに胸当と赤たすきをかけます。また、腕には鎖かたびらに手甲を付け、袴を履き、後ろの輿には大口を付け、その上に脱垂(ぬぎだれ)と太刀を付けます。

そして、足には脚絆を巻き、白足袋に草鞋を履きます。この衣装や道具の美しさや華やかさが人気の秘密の一つで、イベントショーや居酒屋で演じられる一因となっています。

特徴③お囃子・構成

鬼剣舞のお囃子・構成は、太鼓1人、手平鉦(てびらかね)1人、笛2~4人で構成されますが、踊り手は8人となっており、これにカッカタ(道化面)、晴衣の少年(または少女)の胴取りが付属するのが一般的です。

特徴④演目

鬼剣舞の演目は踊り組によって若干異なりますが、一般的には、一番庭、一番庭の狂い、二番庭、三番庭、三番庭の狂い、刀剣舞、刀剣舞の狂い、一人加護、二人加護、三人加護、八人加護、狐剣舞、ムギリ、宙返り、カニムクリ、膳舞、カッカタ、胴取り、梯子踊り、三島踊り(水沢から移入)、以上となっています。

「鬼剣舞」が観られるイベント

鬼剣舞

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鬼剣舞を見ることができるイベントとしては、北上展勝地さくらまつり、夏油温泉かがり火公演や、北上みちのく芸能まつりなどがありますが、他に、この伝統芸能は県外や海外のイベントショーに出演することが数多くあります。

イベント①北上展勝地さくらまつり

鬼剣舞を見ることができるイベントとして最初に紹介するのは「北上展勝地さくらまつり」です。このイベントは、例年桜の開花に合わせて4月中旬から5月上旬にかけて行われ、その期間中、特定の11日間で1日に3回、伝統芸能である鬼剣舞を演じます。

鬼剣舞を演じる場所は、展勝地入り江前ステージで、違った踊り組が演じますので、日によって違った衣装や雰囲気を感じることができると、このショーに合わせて何度も観に来る方もいるようです。

北上展勝地さくらまつりの詳細

鬼剣舞を見ることができる「北上展勝地さくらまつり」は、開催期間中(4月中旬~5月初旬)、日本全国から訪れる大勢の観光客で賑わい、北上川上空を鮮やかな鯉のぼりが泳いだり、遊覧船が運航されたりするほか、満開の桜並木を観光馬車を走らせ、夜には桜並木がライトアップされます。

開催地 岩手県北上市立公園景勝地
アクセス 北上駅よりバスあり
東北道北上ICあるいは江釣子ICより車利用
開催期間 例年4月中旬~5月上旬
イベント 観光馬車 10:00~16:00(大人500円、小学生300円)
観光遊覧船 9:00~17:00(大人1,300円、小学生500円)
北上川渡し舟 9:00~16:30(大人400円、小学生300円)
夜桜ライトアップ 18:00~21:00
その他イベント 北上・みちのく芸能まつり
黒沢尻歌舞伎 おいらん桜絵巻
夜桜鬼剣舞公演
民俗芸能舞公演(鬼剣舞公演)
鬼剣舞群舞
北上川に鯉のぼりを泳がせる
北上景勝地さくらまつり市内飲食クーポン
公式HP http://sakura.kitakami-kanko.jp/index.html

イベント②夏油温泉かがり火公演

鬼剣舞を見ることができるイベントとして2番目に紹介するのは「夏油温泉かがり火公演」です。これは、例年7月と8月の土曜日にショーが行われ、かがり火を焚いたその幻想的な灯りの中で行われる伝統芸能・鬼剣舞の勇壮で華麗な踊りを見ていると、1,000年の昔にタイムトリップしたかのようです。

夏油温泉かがり火公演の詳細

「夏油温泉かがり火公演」で演じられる鬼剣舞は、7月と8月の毎週土曜日に夏油温泉園地で行われますが、雨天時は、温泉旅館内で開催されます。特徴は、漆黒の夜に浮かび上がるかがり火の中でショーが行われることです。

そして、かがり火に浮かぶ鬼剣舞は、いっそう激しく荘厳さを増し、他では見ることのできないことから、このかがり火公演ツアーを観るための日帰りツアーもあります。

開催地 岩手県北上市夏油温泉園地
アクセス 北上駅より車で60分
送迎あり(宿泊者のみ・要予約)
開催期間 7月、8月の毎週土曜日
料金 無料
公式HP https://00m.in/33VPE

イベント③北上みちのく芸能まつり

鬼剣舞を見ることができるイベントとして最後に紹介するのは「北上みちのく芸能まつり」です。例年8月上旬に3日間開催され、この鬼剣舞をはじめ、鹿踊、神楽など、市内外の歴史的な伝統ある民俗芸能の100余りの団体が集まり、様々な芸能ショーが披露されます。

また、北上みちのく芸能まつりの初日には、市民パレードなどのイベントやショーがあり、3日目の最終日には約370年にわたって続けられている厳粛な雰囲気の「トロッコ流し(灯ろう流し)」と、華やかな気分にさせる花火大会が行われます。

北上みちのく芸能まつりの詳細

北上みちのく芸能まつりは、8月上旬の3日間開催されますが、初日は、夕方から和太鼓公演、市民パレード、少年鬼剣舞(一番庭・刀剣舞の狂い)が演じられ、2日目は、朝から各地でイベントが開催され、夕方には、みこしパレード、そして、夜にかけて神楽、鬼剣舞、鹿踊などの公演が行われます。

そして、最終日となる3日目には、神楽などの芸能公演が行われた後、夜、トロッコ流しと花火の夕べが開催され、3日間にわたる北上みちのく芸能まつりは幕を閉じます。

開催地 岩手県北上市お祭り会場(市内各所)
アクセス 北上駅下車
東北道北上江釣子ICより車で約5分
開催期間 8月上旬の3日間
料金 無料(さくらホールでの鬼剣舞公演は当日1,500円:3日目午後開催)
公式HP https://geinoumatsuri.com/

定期的に「鬼剣舞」が観られるスポット

鬼剣舞

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歴史ある鬼剣舞は、年に何度か行われるショーやイベントなどの他に、鬼の館や、郷土芸能居酒屋など定期的に観ることができるスポットがあります。そして、年に何度か行われるショーやイベントを見逃したとしても、こちらのスポットを利用すれば鬼剣舞を楽しむことができます。

スポット①鬼の館

北上市立「鬼の館」は、「鬼」に関する様々なことがらを集め、調べ、そして、学び合う場として開設された「鬼」をテーマにした博物館で、鬼剣舞発祥の岩崎地内や水沢など昔から日本各地に伝わる伝説や絵巻、お面や衣装などの鬼に関連する資料を収集し展示しています。

そして、闇の世界に生きてきた鬼の存在を多面的に浮かび上がらせながら、鬼とは何かを改めて問いかけています。そして、この鬼の館では、屋外ステージにおいて歴史のある鬼剣舞を中心に、民俗芸能の定期公演を開催しています。

他に、事前予約をすることで、鬼剣舞や河童のお面作りを体験することができますので、大人も子供も楽しめるスポットであると言えます。
 

鬼の館の基本情報

所在地 岩手県北上市和賀町岩崎16-131
アクセス 北上駅よりバスで約25分
北上駅より車で約20分
東北道北上江釣子ICより車で約15分
営業時間 9:00~17:00
(12月~3月の月曜日、年末年始休館)
料金 一般500円、高校生240円、小中学生170円
公式HP https://00m.in/WbwlI

スポット②郷土芸能居酒屋 鬼剣舞北上店

郷土芸能居酒屋 鬼剣舞北上店」は、歴史ある郷土芸能である鬼剣舞をはじめ、民謡や三味線などの芸能ショーを楽しみながら、四季折々の旬の味や、北東北各地のB級グルメを味わうことができる居酒屋で、ランチタイムもあり、水沢店含めお昼から多くの客で賑わっています。

郷土芸能居酒屋 鬼剣舞北上店では、毎週末(金・土・日)に、鬼剣舞や、神楽などに加え、ベリーダンスなどのユニークなショーも実施しています。また、子供向けにキッズランチプレート半額のイベントを実施する日もありますので、子供連れでの利用をおすすめします。

郷土芸能居酒屋 鬼剣舞の基本情報

所在地 岩手県北上市鬼柳32地割44
営業時間 11:30~14:30
日~木:17:00~23:00(L.O.22:30)
金土祝前日:17:30~24:00(L.O.23:30)
定休日:なし
予算 ランチ:1,000~1,999円、ディナー:2,000~2,999円
駐車場 あり(500台)
公式HP http://onikenbai.shop-mj.info/

水沢店ではショーはなし

また、郷土芸能居酒屋 鬼剣舞には、他に水沢店も営業していますが、こちらでは、鬼剣舞などのショーは開催していませんので水沢店を利用する際には注意が必要です。なお、この居酒屋水沢店の営業時間は、日~木曜日が17:00~24:00、金・土・祝前日が17:30~24:30となっています。

岩手旅行で買いたい「鬼剣舞」のお土産

鬼剣舞

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歴史ある鬼剣舞は、北上市を中心にもっともポピュラーな郷土芸能として地元の方にはもちろん、県外や海外でも高い評価を受けています。そして、そんな人気のある鬼剣舞だけに、関連するお土産も充実しています。

そんな数あるお土産の中から、おすすめのお土産を3つ紹介しますので、北上や水沢で鬼剣舞ショーを楽しんだら、その思い出作りに、お土産も買って帰りましょう。

お土産①鬼剣舞こけし

おすすめのお土産として最初に紹介するのは「鬼剣舞こけし」です。このこけしは、鬼剣舞をユーモラスに表現した創作こけしで、お面と鮮やかな衣装をモチーフにして作られています。そしてこのこけしは、全日本こけしコンクールに入賞するなど様々な賞を受賞しており、今でも、ニューデザインのこけしが作り続けられています。

お土産②鬼剣舞ストラップ

おすすめのお土産として2番目に紹介するのは「鬼剣舞ストラップ」です。卵型や四角のデザインがあり、表面には鬼剣舞がデザインされ、裏面には「まめしぐね~(※元気でねの方言)」や「いいことありますように~♪」などのメッセージが彫られているものもあります。(岩淵工芸製 270円(税込))

お土産③鬼剣舞カスタネット

おすすめのお土産として2番目に紹介するのは「鬼剣舞カスタネット」です(岩淵工芸製 540円)。このカスタネットやキーホルダーは北上観光コンベンション協会主催のイベントで、鬼剣舞絵付け体験を実施していますので、お面や衣装など自分オリジナルのカスタネットを制作できます。

伝統芸能「鬼剣舞」を観に行こう!

鬼剣舞

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北上の伝統芸能である鬼剣舞は、お面や衣装の美しさと、勇壮な踊りが人気で、地元はもとより県外や海外でも公演しています。そして、そのお面や衣装を踊りと共に楽しむことができるイベントやスポット、そして居酒屋もあり、北上を訪れる観光客に人気があります。

そして、北上で鬼剣舞を観賞したら、岩手のお土産を探してみたり、岩手名物わんこそばでランチを楽しんだり、遠野で民話の観光スポットを巡ったりしてみることをおすすめします。

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この記事のライター
Yoshi
お仕着せの旅行ではなく、自分でプランを立てて歩き回るのが好きです。趣味は、温泉・ゴルフ・徘徊・お酒・料理・妄想・音...

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