逸話の残る神秘の名瀑!大分「沈堕の滝」の歴史や発電所跡とは?

沈堕の滝は、龍の伝説が残る神秘の名瀑とされています。今回の記事では、沈堕の滝の特徴やアクセス、駐車場情報などに付いても紹介します。発電所跡も見ごたえがありますし、展望スポットからきれいな写真も撮れるのでぜひチェックしてみてください。

逸話の残る神秘の名瀑!大分「沈堕の滝」の歴史や発電所跡とは?のイメージ

目次

  1. 1大分の「沈堕の滝」とは?
  2. 2「沈堕の滝」の概要を解説!
  3. 3「沈堕の滝」の伝説や逸話について
  4. 4「沈堕の滝」へのアクセス情報や駐車場
  5. 5雪舟も描いた名瀑「沈堕の滝」を見に行こう!

大分の「沈堕の滝」とは?

大分では温泉やグルメなどもおすすめですが、美しくて雄大な自然に触れるのもおすすめです。大分には沈堕の滝という名瀑が有り、毎年多くの人が訪れます。

今回の記事では豊後のナイアガラとも呼ばれる沈堕の滝の由来や伝説、展望スポットなどについて紹介するので、知らなかった人はぜひチェックしてみてください。

逸話や伝説の残る名瀑

大分の沈堕の滝は美しくて力強い滝を眺める事ができる名瀑であるだけでなく、さまざまな逸話や伝説の残る名瀑でもあります沈堕の滝の主や、瀬織津姫についての伝説については記事の後半で紹介しているので、チェックしてみて下さい。

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「沈堕の滝」の概要を解説!

それでは、早速沈堕の滝の概要を見ていきましょう。沈堕の滝の由来や発電所、展望スポットなどについて紹介します。雪舟に関連したお祭りについても紹介するので、順番に見ていきましょう。

「沈堕の滝」の由来は?

「沈堕の滝」とは変わった名前ですが、一体どういったことが由来となっているのでしょうか。正確に由来が記載されている箇所はありませんが、豊後国志に記載されている事が由来になっているかもしれません。

豊後国志によると、昔岡藩ではお白洲で刑罰を判断できなかった時、被告人を「沈堕落とし」としてこの滝に落としたそうで、これが由来となっているのかもしれません。

国の登録記念物!

様々な伝説を残す沈堕の滝は、国の登録記念物でもあります。登録記念物とは文部科学大臣によって登録されるもので、日本の文化財保護法に基づいて登録するものが決められます。

登録記念物に登録されたものはどれも国による保存、活用のために措置が必要とされたものだそうで、その価値が認められた証と言えるでしょう。

雄滝と雌滝がある

沈堕の滝は本流と支流から成っており、それらはそれぞれ雄滝、雌滝と呼ばれています。雄滝は幅100m、雌滝は高さ20mにもなり、雌滝と重なった景色は絶景です。普通の滝とは少し違う雰囲気で、思わず写真に収めたくなる風景となっています。

かつて雪舟も描いて有名に!

こちらの沈堕の滝は、水墨画で有名な雪舟が描いた地である事でも知られています。雪舟が描いた「鎮田瀑図」が沈堕の滝を描いたものだそうで、滝の近くには雪舟の水墨画が看板となって掲示されています。

現在でも豊富な水量と重なる様な姿で圧倒されるような沈堕の滝ですが、この滝に圧倒されていたのは当時の人も同じだったのでしょう。

雪舟まつりも行われる

水墨画の大家でもある雪舟が描いた事でも知られる沈堕の滝では、雪舟まつりも開催されている様です。

雪舟まつりとは、簡単に言うと沈堕の滝で行われる自然の恵みに感謝するお祭りだそうです。雄大な自然をはぐくむ自然に感謝し、半日かけて様々なイベントが開催されます。

どんなお祭り?

沈堕の滝で開催される雪舟まつりでは、津留盆舞踊や小倉木棒術といった郷土に根付いた芸能を始めとして、餅巻きやバザー、歌謡ショーなども開催される様です。また、祭りの由来となっている雪舟にちなみ、水墨画の展示なども行われています。

明治に建てられた沈堕発電所跡も見られる!

沈堕の滝では、明治時代に建てられたという沈堕発電所の跡地も見ることができます。沈堕発電所は別大電車や大分町への電力確保のために建設されたものですが、大正12年には下流に新たな発電所ができたので使われなくなったそうです。

石造りで少しオシャレな雰囲気も感じる沈堕発電所ですが、そのままの形でずっと残されているため少し廃墟の様な雰囲気も感じさせます。ちなみに、水路の跡は整備され、「沈堕の滝ふれあい公園」の遊歩道となっている様です。

近代化遺産?

沈堕の滝に残されている沈堕発電所跡は、近代化遺産となっています。近代化遺産とは幕末から第二次世界大戦の間に建設された物の中で、近代的な手法がとられ国の近代化に貢献したと認められたものが指定される様です。

沈堕発電所跡は別大電車や大分町への電力確保に一役買っていたことから、近代化遺産に認定されたのだと考えられます。

レトロな雰囲気が人気!

先ほど少し紹介しましたが、沈堕発電所跡は石造りになっており、少し古くなった姿がレトロで良い、と人気があります。発電所の跡はなかなか見れるものでは無いですし、雰囲気に惹かれて見学に行く人や、写真に収めようとする人も多い様です。

展望スポットで写真撮影を!

沈堕の滝を写真に収める時は、展望スポットまで足を運んでみましょう。沈堕の滝の展望スポットは「滝見台」という名前で、「ちんだの滝ふれあい公園」内にある遊歩道を数分ほど歩いたところにあります。

展望スポットからは雄大な沈堕の滝の全貌を写真に収めることができますし、滝の真正面、更に高い位置にあるのでパンフレットにある様なきれいな写真を撮る事が出来るでしょう。

発電所跡も展望スポットから眺める滝もどちらも見ごたえがあるので、ぜひ写真に収めてみて下さい。

「沈堕の滝」の伝説や逸話について

続いて、沈堕の滝に残る伝説や、逸話について紹介します。伝説と併せて心霊現象についても紹介するので、心霊現象に関して興味がある方もチェックしてみて下さい。

伝説①沈堕の滝の主

まず、沈堕の滝に伝わる「沈堕の滝の主」の伝説から紹介します。伝説によると昔子供に恵まれない神主が沈堕の滝の滝近くを通った際、子供たちにいじめられている蛇を助けたそうです。

その後、二人は可愛い女の子に恵まれ大きく成長したのですが、突然滝に帰らなければなくなってしまいます。しかし、その滝は既にほかの蛇に占領されており、大蛇となった娘は神主が持つ脇差を咥えて滝に潜っていきました。

すると、その後水の底から真っ赤な水が浮かび上がり、脇差を咥えた竜が頭を下げた後、水中に消えていったそうです。この龍となった娘は六月の大祓いの日に現れるとされており、大野川流域には川から竜が昇ってくるのを待っていた思い出を持つ方もいる様です。

伝説②瀬織津姫と「沈堕の滝」

瀬織津姫とは川の神様の名前で、浄化の神様でもある様です。川・そして浄化の神であることから、上記の伝説の娘は、実は瀬織津姫では無いか?といった伝説もある様です。

瀬織津姫についてはあまり記述が残っておらず、鎌倉時代には既にあまり語られなかったとも言われています。そんな瀬織津姫の伝説を残そうと、現在でも沈堕の滝の伝説として語り継がれているのかもしれません。

心霊スポットでもある?

日本全国に心霊スポットは多くありますが、こちらも心霊スポットとして知られている様です。ただ理由も無く心霊スポットとされているのではなく、心霊スポットとされるのにはそれなりの理由がある様です。

岡藩滝落しの刑場跡があるから?

沈堕の滝は昔、岡藩滝落しの刑場跡であったことから心霊スポットと呼ばれることが多い様です。崖の上から罪人を突き落として刑を行っていた様で、この事から心霊現象が起きるとされたのでしょう。

この場所で昔刑が行われていたと考えると、心霊現象が起きなくても恐ろしさを感じるスポットでもあります。

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移動する滝の謎

信じがたい話ですが、沈堕の滝は毎年少しずつ移動してたとされています。現在では重なる様に流れている沈堕の滝の雄滝と雌滝ですが、伝わっている話によると150年ほど前には、滝は今よりも240mほど下流にあったそうです。

これは、昔起こった阿蘇山の噴火が原因であると考えられています

この火山によって火砕流が一体を埋め尽くしたのですが、この地質が柔らかく、豊富な水流に耐えられなくなり少しずつ崩落を続けている様です。これにより、滝の位置も少しずつ上流へと変わっていきました。

「沈堕の滝」へのアクセス情報や駐車場

ここからは、沈堕の滝へ向かうためのアクセス情報や、駐車場情報などについて紹介します。沈堕の滝へお出かけの前に、ぜひアクセスなどをチェックしてみてください。

アクセス詳細は?

沈堕の滝へ向かうアクセスは、豊後清川駅から車で向かうのがおすすめです。車で10分程で到着するので、レンタカーやタクシーなどで向かうのも良いでしょう。自分で運転して向かう際は、事前にルートを確認しておく事をおすすめします。

駐車場はある?

沈堕の滝には駐車場もあるので、自家用車やレンタカーで向かった場合でも安心です。ただ、駐車場のスペースは数台ほどしか無い様なので、ハイシーズンなどですと駐車場を利用出来ない事もあるかもしれません。

トイレはある?

沈堕の滝の入り口には広場があるのですが、こちらにトイレがあるので安心して下さい。男女別となっているので、兼用トイレが苦手な人でも利用しやすくなっています。

「沈堕の滝」の基本情報

住所 沈堕の滝
アクセス 豊後清川駅から車で10分
駐車場 有り
URL 大分県観光情報公式サイト

雪舟も描いた名瀑「沈堕の滝」を見に行こう!

沈堕の滝は伝説も残る名瀑で、水墨画の大家である雪舟の目にも止まったほどの絶景を愉しめます。レトロな雰囲気の発電所跡もおすすめなので、大分に行った際は訪れてみてはいかがでしょうか。

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あまみや
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