「津軽びいどろ」は青森の美しい伝統工芸品!お土産品や手作り体験など!

津軽びいどろは青森の伝統硝子工芸です。鮮やかな硝子の色合いが人気で、お土産におすすめです。作品製作体験が出来る工房もあります。スタバとのコラボで、素敵なタンブラーも発売されました。津軽びいどろの歴史やお土産におすすめの水盤や箸置き、花瓶などをご紹介します。

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目次

  1. 1「津軽びいどろ」とは
  2. 2「津軽びいどろ」の歴史
  3. 3「津軽びいどろ」の特徴
  4. 4お土産におすすめ!人気の「津軽びいどろ」
  5. 5「津軽びいどろ」を体験しよう!
  6. 6青森旅行のお土産に「津軽びいどろ」を

「津軽びいどろ」とは

「津軽びいどろ」をご存じでしょうか?津軽びいどろは東北青森の歴史的伝統硝子工芸品です。日本の四季、青森の四季の彩を硝子に託し、職人さんたちが一つ一つ手作りしています。こだわりから出来上がる硝子の品々は、無限の表情を作り出しています。

真っ赤に溶けた1500度の灼熱世界から「津軽びいどろ」は生まれます。職人さんたちの巧みな技でハンドメイドでしか出来ない美しくやわらかなフォルムとなって仕上がっていきます。青森の四季、日本の四季が硝子の中に表現されている、それが「津軽びいどろ」です。

津軽地方の伝統工芸品

津軽びいどろは、東北青森、津軽地方の歴史的伝統硝子工芸品です。津軽びいどろの津軽地方は、弘前市、五所川原市、青森市周辺の、青森県西部をの地域的な呼び名です。冬の雪が多いことで知られていて、特に山間部の積雪が多くなっています。

津軽地方の歴史的伝統工芸には、津軽びいどろの他に、津軽塗、津軽焼、こぎん刺し、津軽凧、津軽打ち刃物、金魚ねぶたなど、素晴らしいものがたくさんあります。津軽びいどろはそのひとつ。津軽びいどろは青森を代表する歴史的伝統工芸品です。

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「津軽びいどろ」の歴史

日本全国、海外からも注文が後を絶たない津軽びいどろ。魅力的な色合いで大変な人気です。津軽びいどろの歴史は、津軽びいどろはある硝子職人さんのちょっとしたアイディアから生まれました。北洋硝子は当時漁業用の浮き球を作る硝子会社でした。

歴史ある津軽びいどろのですが、最近はスタバとのコラボでご当地商品も製作しています。スタバでは日本各地で、その土地でしか購入できないスタバオリジナルの工芸品を企画販売しています。スタバ津軽びいどろもその一つです。

はじまりは漁業用の浮球

浮き球

津軽びいどろの北洋硝子は、もともと漁業用の浮き球を作る会社でした。浮き球は中が空洞の球状の硝子玉で、漁網を海上に浮かせる目的や目印として使われていました。プラスチック製の浮き球に移行するまで、明治、大正時代のニシン漁などに盛んに使われていました。

当時は他にも浮き球を製作する会社がありましたが、北洋硝子の浮き球は丈夫で品質が良く、国内トップの生産高となりました。

北洋硝子の浮き球には「北」の文字が刻まれていて、海外に流れついた浮き球の品質が良いことが評判となります。「北」の文字を逆さまから見てダブルFと呼ばれていたそうです。

1977年「津軽びいどろ」誕生

職人さんたちは、当時無色透明の硝子を吹いていました。ある時、ひとりの職人さんがふと思いつき青森の七里長浜の砂をガラスの原料に入れて浮き球を吹いてみたところ、なんとも言えない深みのある緑色に変化したのだそうです

当時はガラス製品から樹脂製品へと移っていく時期。廃業する工房もたくさんあった中、北洋硝子は色づくりに本格的に取り組み、浮き球製造で培った「宙吹き」という技術を使い、青森の自然を感じさせる津軽びいどろが誕生しました。津軽びいどろの歴史の始まりです。

七里長浜の村おこしの役割も担う

青森の海岸のなかで、ひときわ美しい砂浜が七里(続約28km)も続く七里長浜。季節の花が近くの湿原や泥炭地に咲く自然に溢れた場所です。美しい七里長浜の砂を使った津軽びいどろは、七里長浜の工芸品として七里長浜の村おこしの役割も担ってきました

どこか懐かしさのある手作りならではの緑色は、津軽びいどろの始まり、歴史の色。その思いをこめて、「復刻津津軽長浜」のシリーズが販売されています。津軽びいどろは陶器や布製品などどんな素材とも相性がよく、しっくり生活に馴染む落ち着いた色合いが魅力です。

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「津軽びいどろ」の特徴

歴史ある津軽びいどろの特徴は、何といってもその色合いです。日本の四季それぞれの美しさを表現し、追及していく津軽びいどろ。色を組み合わせる事で、様々な表情を作り出し、毎日の生活に寄り添い、より豊かな時間が過ごせるように一つ一つ手作りされています。

スタバとのコラボ企画でご当地商品としてスタバ津軽びいどろが限定販売されています。スタバ津軽びいどろも、四季折々の彩を表現した美しい四種類のタンブラーです。

特徴①伝統の技法「宙吹き」

硝子製法

津軽びいどろは「宙吹き」という技法で作られています。吹きガラスは、熔解炉などで溶かされた硝子を、金属製の吹き竿と呼ばれる管の端にくるくる巻き取り、竿の反対側から息を吹き込んで形を作る製法の事をいいます。

古代ローマ時代からほとんど変わらない歴史ある製法です。吹きガラスには、作業台を使用して、中空で吹き上げてる「宙吹き」と、型に吹き込んで作る「型吹き」があります。津軽びいどろは「宙吹き」で作られています。水盤や箸置きなど人気の商品が数多くあります。

特徴②季節ごとにテーマがある

津軽びいどろは日本の美しい四季を表現している青森の歴史的伝統工芸品です。津軽びいどろは四季折々の季節感をイメージするために、様々な色を使い、テーマを追求しています。旬の食材を盛りつけたり、季節の花を飾るのに最適な津軽びいどろです。

津軽びいどろには水盤や箸置き、風鈴や花瓶などお土産に人気の商品が数多くあります。津軽びいどろはどれも美しい日本の四季が表現されています。

春の「津軽びいどろ」

津軽びいどろは日本の四季の美しさを表現している歴史ある硝子製品です。季節ごとのテーマに沿って、様々な製品シリーズが製作されています。新しいシリーズもどんどん追加されますので、楽しみです。津水盤や箸置き、風鈴や花瓶など人気の商品が数多くあります。

津軽びいどろの故郷青森の冬は長く厳しく、人々は春が来るのを待ち焦がれます。春が来た喜びを表すように、溢れんばかりに桜が咲き誇り、津軽の町や里を彩ります。弘前城のお堀には、はらはらと散った桜の花びらが一面に浮かび、一面桜色に変わります。

そんな光景を切り取って津軽びいどろ「桜流し」シリーズが作られました。淡いピンク色で、桜の花びらがサンドブラスト(表面に砂などを吹き付ける技法)で描かれています。春の食卓にぴったりですね

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夏の「津軽びいどろ」

津軽の夏は東北三大祭のひとつ、ねぶた祭りで盛り上がります。大きくカラフルな山車が街を練り歩き、町は色とりどりの色に染まります。8色の色ガラスを取り入れ、ねぶた祭りを表現している「津軽びいどろNEBUTA」はお土産などに人気のラインナップです。

津軽びいどろNEBYTAシリーズには、水盤や箸置き、風鈴や花瓶などお土産に人気の商品が数多くあります。彩り豊かなねぶた祭が表現されています。

秋の「津軽びいどろ」

短い夏が終わり、秋になると収穫の季節です。青森はりんごの名産地。美味しい青森りんごをモチーフにした「津軽自然色りんご」は、りんごの可愛らしさを表現したシリーズです。水盤や箸置き、花瓶やボウルなどセットで使えばテーブルが華やかになりそうです。

津軽びいどろの可愛らしいりんごの形のオイルランプは、プレゼントなどに人気があります。秋の夜長にランプに火を灯し、ゆらゆら揺れる炎に癒されてください。バスルームや食卓などに置いて楽しめますね。お月見にも最適です。

冬の「津軽びいどろ」

秋が駆け足で去っていくと、津軽びいどろの故郷青森に、また長い冬がやってきます。雪と極寒の時期は厳しい季節ではありますが、晴れた日にふと見る雪景色の美しさは、そこで暮らす人々へのご褒美のように輝かしい光景です。

津軽びいどろ「復刻 八甲田 ザラメ雪」はガラスの溶かし加減で表面に凸凹をつけ、八甲田山のザラメ雪を表現しています。晴れた日、雪景色に光が反射する光景と冬の青い空の、絶妙なコントラストが美しいシリーズです

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お土産におすすめ!人気の「津軽びいどろ」

日本の四季をガラスで表現し続ける津軽びいどろ。お土産や自宅用に人気です。大きな花瓶や水盤から、手軽に購入出来る箸置きや花瓶、風鈴など。大きな水盤などもあります。自分のお気に入りの津軽びいどろを探してみてください。おすすめをご紹介します。

おすすめ①一輪挿し

津軽びいどろ、最初のおすすめは、一輪挿しです。手のひらサイズの「彩手毬」シリーズは、ガラスの厚みで光を中に閉じ込め、花瓶の中の水と光が美しいハーモニーを描きます。花や枝葉を一輪生けるだけで絵になる可愛らしい一輪挿しです。税込み2750円です。

おすすめ②風鈴

津軽びいどろ、二番目のおすすめは「風鈴」です。津軽びいどろ風鈴は、鈴虫の声と似ていると言われるガラスの音色。冷房のなかった頃の日本の夏に、目と音で涼しさを届けました。日本の風情と情緒を感じる風鈴はとても優しい音色です。税込み2200円です。

おすすめ③花瓶

津軽びいどろ、三番目のおすすめは「花瓶」です。水彩画のようならせん模様が美しい花瓶「花しずく」シリーズは「お花のブーケをそのまますっぽり生けられる」フォルムとサイズです。花瓶はプレゼントにもおすすめです。税込み3850円です。

おすすめ④箸置き

津軽びいどろ、次のおすすめは「箸置き」です。小さな箸置きの中に、津軽の四季がぎゅっと詰まっています。カラフルで可愛らしくて大変人気です。箸置きは柄や色合いも豊富に揃っていて、お土産に最適なサイズとお値段です。税込み770円からです。

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おすすめ⑤盃コレクション

津軽びいどろ、次のおすすめは「盃コレクション」です。日本の四季の彩を表現した盃コレクションは、形も色も豊富で見ているだけでも楽しいシリーズです。日本酒はもちろん、小皿として使用してもとてもおしゃれです。ホームパーティーなどで活躍しそうですね。

どの器もとても個性的で美しい盃コレクションは、光との相性もとても良いアイテムです。使っていないときは窓辺に飾って映り込む光を楽しんだり、部屋の中に差し込んだ光が思わぬ美しさを壁や床に映し出してくれたりします。

おすすめ⑥水盤

津軽びいどろ、次のおすすめは「水盤」です。色ガラスのどっしりとした水盤は置いておくだけで存在感があります。和室でも洋室でもしっくりとマッチする津軽びいどろの水盤は、職人技が生きたデザインで人気があります。贈り物にも素敵ですね。税込み6600円から。

おすすめ⑦スタバの「津軽びいどろ」

津軽びいどろ、最後のおすすめは「スタバ津軽びいどろ」です。スタバではご当地限定商品シリーズがあります。スタバ津軽びいどろの取扱店舗は青森ELM店、青森ラビナ店、青森中央店、弘前公園前店、青森西バイパス店、弘前さくら野店です。

春の「HIROSAKI」夏の「AOMORI」秋の「GOSHOGAWARA」冬の「TSUGARU」。青森の四季を表現した266mlの4種類のタンブラーが発売されていて、お値段は各税込み3080円です。青森でしか買うことが出来ないスタバ津軽びいどろはお土産におすすめです

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「津軽びいどろ」を体験しよう!

硝子工房

日本の四季を表現している歴史ある津軽びいどろ。「びいどろ」の語源はポルトガル語でガラスを意味するvidroという言葉から来ています。美しく生活に欠かせない硝子製品ですが、自分でも製作体験が楽しめる工房があります。

体験①北洋硝子株式会社

北洋硝子では現在制作体験は行われていませんが、工場を見学することが出来ます。見学時間 は10:00〜16:00(12:00~13:00を除く)で、事前に予約が必要です。

北洋硝子株式会社の詳細

住所 青森県青森市富田4-29-13
営業時間 9:00~16:30
TEL 017-782-5183
定休日 ショップは不定休(冬期間は日曜が定休日です。)
入館料 無料
アクセス 東北自動車道I.C.より車で約15分
青森駅西口よりタクシーで約5分
市営バスご利用の場合 新田扇田バス停下車 徒歩約10分
駐車場 有り
公式サイト https://tsugaruvidro.jp/

体験②白神ガラス工房HOO

白神ガラス工房の体験メニューは5種類あります。「吹きガラス」は、溶けたガラスをパイプで巻き取り息を吹き込んで、作る本格的なコースです。グラス・一輪挿し・ボウルの3種類のから選べます。3800円(税別)でやや難しいコースです。

「とんぼ玉アクセサリー」はガラス棒を溶かし、ネックレス・根付・ピアスなどを作ることができます。1600円(税別)からで、作品により変わります。「ビーズアクセサリー」はガラスビーズを組み合わせてストラップなどを作ります。1400円(税別)から。

「フュージングアクセサリー」はガラスのパーツを組合せ電気炉で溶かし付けます。ペンダント・キーホルダー・ブローチ・箸置きから選びます。1600円(税別)。「ジェルキャンドル」はジェルとガラスを組み合わせてキャンドルを作ります。1500円(税別)です。

体験は事前予約が必要です。体験メニューは日によって変わることもあるので、事前に必ず確認しましょう。

白神ガラス工房HOOの詳細

住所 〒038-2327青森県西津軽郡深浦町舮作鍋石226-1
営業時間 午前9:00~午後6:00
午前9:00~午後5:00(11月~3月)
入館料 無料
定休日 11月は毎週火曜日定休、12~3月は冬期休業
4月~10月は無休
アクセス JR五能線 ウェスパ椿山駅下車、徒歩すぐ
駐車場 有り無料
公式サイト http://www.shirakami-glass.jp/

体験③ガラス工房 スターブリッジ

硝子製作体験次は「ガラス工房 スターブリッジ」です。体験メニューは、「トンボ玉」1800円(税別)20分、「宙吹きガラス」3000円(税別)30分、「サンドブラスト」3000円(税別)1時間、他にコップ制作、絵付け、アクセサリー作り などもあります。

体験メニューは事前予約が必要です。小学生でも自分の作品を作ることが出来ます。工房やギャラリーは自由に見学することが出来ます。自分へのお土産作りに挑戦してみましょう。

ガラス工房 スターブリッジの詳細

住所 〒031-0071 青森県八戸市沼館4-7-106
(Pia Do内)
営業時間 10:00-17:00
定休日 月曜日
入館料 無料
アクセス JR八戸線本八戸駅下車、バス・タクシーで約10分
駐車場 有り
公式サイト http://www.ishibasi.com/

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青森旅行のお土産に「津軽びいどろ」を

日本の四季を硝子に閉じ込め表現している津軽びいどろ。光とのコラボレーションが目を見張る美しさです。日本の生活にすんなり馴染む津軽びいどろの製品を青森のお土産に持ち帰りませんか。使うたびに愛着が増してくることでしょう

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この記事のライター
ORANGE77
旅行大好きです。特に博物館や神社仏閣巡りが好きです。歴女というほどではありませんが、日本史、世界史にとても興味があ...

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