「山寺芭蕉記念館」で松尾芭蕉の作品に触れよう!駐車場や料金は?
山形県にある山寺芭蕉記念館は松尾芭蕉にまつわる資料や作品を見ることができ、松尾芭蕉の世界を楽しむことができます。山寺芭蕉記念館からは山形の名所と言える山寺を望み、絶景を見ることもできます。抹茶を飲める茶屋やお得チケットなどについて詳しくご紹介します。
目次
松尾芭蕉を知るなら「山寺芭蕉記念館」へ!
松尾芭蕉は日本を代表する有名な江戸時代の俳人です。教科書にも登場するほどの俳句が残されているので、松尾芭蕉という名前や、奥の細道という紀行文に触れたことのある人も多いのではないでしょうか。
山寺芭蕉記念館には松尾芭蕉にゆかりのある資料などが展示されている記念館で、あまり俳句に興味を持たなかった人も、山寺芭蕉記念館へ訪れると美しい句に感動するそうです。
山寺を一望できる場所に立地しているので、風情ある自然を楽しみながら静かに過ごすことができる大人な記念館です。
松尾芭蕉の作品が多数展示
松尾芭蕉を代表する作品の奥の細道という旅行記の資料の他、松尾芭蕉を分かりやすく解説する映画の上映などで、松尾芭蕉について深く知ることのできる場所になっています。
喫茶で抹茶をいただくことができるなど、風情ある場所で一息つくこともできます。心を落ち着かせて過ごしたい時におすすめなスポットと言えます。
「山寺芭蕉記念館」の見どころ
ここからは山寺芭蕉記念館の見どころをさらに深掘りしていきます。江戸時代から現代に至るまで多くの人々を魅了する松尾芭蕉の魅力にもご注目です。
見どころ①常設展示
松尾芭蕉という人物は三重県で出生し、18歳ころから俳人の北村季吟の教えを得ながら俳句の勉強をしていました。30歳ころには江戸へ行き、多くの俳人と交流しながら俳句の才能を磨いていったと言われています。
その後、諸国を巡りながら俳句を詠みましたが、中でも弟子の河合曾良と旅した「奥の細道」は松尾芭蕉を代表するような作品が多く生まれました。また、この旅で松尾芭蕉を支えるような多くの弟子に出会えた旅にもなったそうです。
山寺芭蕉記念館へ。常設展は懐紙など芭蕉筆のものも結構あった。企画展の「妖怪展」では歌川国芳の絵などが展示。菱田春草の「狐の嫁入り」が特に気に入る。高山良策の絵まであった。 pic.twitter.com/zFIRAAoT3b
— mtachio (@mtachio1978) August 19, 2019
山寺芭蕉記念館には多くの旅をしてきた松尾芭蕉にまつわる展示品が常に常設されています。松尾芭蕉が書いた手紙や門人の描いた絵に芭蕉の俳句を添えた合作、奥の細道の直筆草稿の一部など、どれも貴重なものと言える収蔵品を見ることができます。
松尾芭蕉の弟子の生涯なども知ることができる展示品もあるので、松尾芭蕉が後世に遺したものの偉大さなどを感じられる空間となっています。
映画を鑑賞する事も可能
山寺芭蕉記念館では松尾芭蕉が旅した軌跡や何を目指していたかなど松尾芭蕉を詳しく解説する映画が上映されています。繰り返し上映されており、別途料金はかからず入館すれば誰でも何回でも鑑賞可能です。
見どころ②企画展示
山寺芭蕉記念館で行われる企画展とは、その時期限定のテーマに沿った資料が展示されます。現在開催されている企画展は「山寺と紅花 Ⅵ-最上川舟運と酒田湊からの海運-」という展示で、山形に大きな富をもたらした紅花交易にまつわる舟運や大阪・京都などの寄港地についての文化遺産を展示しています。
山寺芭蕉記念館 企画展
— なべちゃん (@watanaction_) July 27, 2019
「妖怪展」
今朝の朝刊で見つけて早速行ってきました。河鍋暁斎、月岡芳年の絵もありました。 暑い日に涼んでこれましたよ🐧#Bura_Bi_Now pic.twitter.com/0imVBBPGnQ
山形県にまつわる歴史や、文化遺産となっている貴重なものが展示されるので、常設展示だけではなく、企画展にもご注目です。
毎年夏になると親子で涼んでもらおうと妖怪をテーマにした展示物が催されます。松尾芭蕉だけではなく葛飾北斎、与謝蕪村など妖怪を通して文学に触れることのできるため、親子で楽しめる企画展となっています。
見どころ③みはらし台からの眺望
山寺芭蕉記念館裏にはみはらし台があり、絶景を見ることができるため立ち寄ることがおすすめです。山寺(宝珠山立石寺)という断崖絶壁の山の上にあるお寺で千年以上前に創建された由緒あるお寺なんですが、山寺芭蕉記念館のみはらし台から一望することができます。
松尾芭蕉の「閑さや岩にしみ入る蝉の声」という有名な俳句がありますが、この句を詠んだ場所がこの山寺であり、松尾芭蕉とゆかりのあるお寺です。他の展望台と比べても特に山寺芭蕉記念館からの眺めが一番良いと言われているので、山寺を囲む山々の自然と一緒に絶景をお楽しみください。
「山寺芭蕉記念館」のイベントや楽しみ方
山寺芭蕉記念館では展示を見るだけではなく、イベントも開催されます。茶室で一服するお抹茶についてもこちらで紹介します。
イベント①俳句大会
山寺芭蕉記念館では、英語俳句大会が行われます。日本人から外国人まで応募が可能で、投句料金も無料なため、幅広い人が気軽に作品を応募できます。手紙やハガキでの郵送の他、メールでの応募も可能なので遠くに住む人でも、国外からも応募できるイベントです。
今の山形市、山寺〜✋
— 山形市観光協会 (@yamagata_990) December 5, 2019
芭蕉記念館より。 pic.twitter.com/priObFk1Qb
一般部門、高校生部門、中学生部門とあるので、家族で上位を狙うのも楽しいイベントではないでしょうか。審査員は国際日本文化研究会長や詩人、翻訳家の大学講師などの方たちで、1次審査・2次審査と慎重に審査されます。入賞した作品は山寺芭蕉記念館のホームページにて掲載されるそうです。
イベント②ライブイベント
山寺芭蕉記念館、ショートカットカルテットで本番♫
— 久良木夏海 (@kuraki_natsumi) June 30, 2018
バックでは山寺の大自然の中仙山線が走り、素敵な演奏空間でした。畳でクラシックって良いですよね。
今年のアフィニスTシャツ紅花色でかわいい😊 pic.twitter.com/Wg5vJD3cHR
山寺芭蕉記念館にある茶室を会場にしてイベントが行われる時もあります。フルートなどの楽器を使ったコンサートや、音霊と融合した音を奏でるサウンドなど、風情ある山寺芭蕉記念館に似合うイベントが開催されます。
風情ある自然と一緒に音楽の芸術を感じることで一層濃い芸術を堪能することができます。山寺のライトアップに合わせて夜の時間に開催されるイベントもあるので、料金なども合わせてイベント情報を確認しましょう。
茶室でお抹茶を楽しむ事も可能!
山寺の近くにある芭蕉記念館に行ってきました。とても落ち着いたところで山寺も見渡すことができます。茶室もあってお抹茶をいただきました🎵
— にゃんちゃん (@nyanchan44) November 3, 2018
そして板蕎麦です🎵とても美味しかったです😌💓 pic.twitter.com/wqDp9ZSTnW
山寺芭蕉記念館の茶房「芭蕉堂」ではお抹茶をいただくことができます。展示室には入らず、お抹茶のみの利用もできます。料金はお菓子付きで500円です。
展示室の観覧券とセット券も販売されており、お抹茶と入館料で770円となっています。展示コーナーとお抹茶を楽しむ時はセットでの利用がお得です。4月~11月の期間限定で、時間は10:30~15:30となっています。休席日は不定休となっているので、お問合せしてからの利用がおすすめです。
「山寺芭蕉記念館」の料金&詳細情報
ここからは山寺芭蕉記念館の気になる入館料金やアクセス方法、駐車場情報などをご紹介します。お得なチケット情報もあるので、観光の参考にご覧ください。
山寺芭蕉記念館の詳細情報
名称 | 山寺芭蕉記念館 |
住所 | 山形県山形市山寺字南院4223 |
アクセス | 山寺駅から徒歩で8分 |
料金 | 大人:400円 高校生以下無料 文化の日は無料 |
営業時間 | 9:00~16:30 |
休館日 | 年末年始 不定休(要問合せ) |
駐車場 | 有り |
公式ホームページ | http://yamadera-basho.jp/ |
バリアフリーで安心の館内
山寺芭蕉記念館はバリアフリー設備が充実しているので、幅広い人が快適に松尾芭蕉の文学を楽しんでもらえるようになっています。設備内容は、身障者用駐車スペース・車椅子用トイレ・スロープが完備されています。
山寺ミュージアムめぐり共通チケットがおすすめ!
山寺芭蕉記念館から徒歩1分のところに山寺後藤美術館があります。山寺後藤美術館では山形県出身の後藤季次郎氏が集めたヨーロッパ絵画やガラス工芸品、モダン彫刻や陶板画などが展示されています。
こちらの美術館も歴史が刻まれた貴重な展示がされているので、山寺芭蕉記念館と共に訪れることがおすすめです。
山形花笠まつり、日中の観光のご提案~。
— 山形市観光協会 (@yamagata_990) August 4, 2018
○山寺芭蕉記念館 企画展 今昔 妖怪絵巻https://t.co/r6DzajItpB pic.twitter.com/keeckwbgZy
山寺芭蕉記念館と山寺後藤美術館を回るなら「山寺ミュージアムめぐり共通チケット」の購入がおすすめです。別々に購入すると合計で大人1200円かかりますが、山寺ミュージアムめぐり共通チケットなら800円でどちらも見学することが可能です。
各館の受付にて販売しているので、ご利用の際は伝えて購入しましょう。山寺後藤美術館の営業時間、定休日は異なるので、各館を巡る際は事前に確認することがおすすめです。
名称 | 山寺後藤美術館 |
住所 | 山形市山寺2982-3 |
アクセス | JR仙山線山寺駅下車徒歩5分 |
営業時間 | 【5月1日~9月30日】 9:30~17:30(入館は17:00まで) 【10月1日~4月30日】 9:30~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜(祝日・休日と重なる時は開館、翌日休館) |
駐車場 | 有り |
公式ホームページ | http://www.yamadera-goto-museum.jp/ |
山寺芭蕉記念館までのアクセス
山寺芭蕉記念館にて「収蔵名品展‐書画の美、その歴史と変遷‐」が開催中。松尾芭蕉の関係資料、海北友松や与謝蕪村などの作品も展示。「山寺とライシャワー元駐日米国大使‐ライシャワー博士の円仁研究と山寺‐」も同時開催中。10月13日まで。 pic.twitter.com/Ermop6A4To
— ユネスコ創造都市やまがた (@FilmYamagata) September 7, 2015
山寺芭蕉記念館はJR山寺駅から徒歩で8分と、駅から近いので車の利用がなくても訪れることができます。JR山寺駅は山形駅から15~20分ほどの距離です。山形駅から出ているバスでも行くことが可能です。
バスで行く場合、山形駅前のバス停乗り場から「山寺(芭蕉記念館前)」行きに乗車し、「山寺芭蕉記念館前」で下車すると目の前で降りられるので快適です。所要時間は45分ほどになります。
車でお越しの場合には、山形自動車道の山形北インターチェンジで一般道に入り、20分ほどの距離です。冬は雪道になるため、道中の運転には注意して向かいましょう。
駐車場情報
山寺芭蕉記念館の駐車場は約40台収容できるスペースがあります。駐車場の利用は無料なので、時間を気にせずゆっくり山寺芭蕉記念館で松尾芭蕉の世界を満喫できます。身体障がい者等用の専用駐車場スペースは青のペイントで描かれているので、広いスペースが必要な人はご利用ください。
山形の観光名所「山寺芭蕉記念館」へ足を運ぼう!
山寺芭蕉記念館は松尾芭蕉や松尾芭蕉ゆかりの人物・作品を深く知ることのできる場所です。松尾芭蕉の展示品は各地でもありますが、山寺芭蕉記念館ほど濃厚な展示会はないとも言われています。
山寺芭蕉記念館に訪れてから松尾芭蕉のファンになる人もいるんだそうです。山形の名所と言える山寺の絶景ポイントでもあるので気軽に足を運び、絶景を楽しみながら歴史に思いを馳せる旅をしてみてはいかがでしょうか。