出羽三山のパワスポ「湯殿山神社」へ!ご利益&御朱印や参拝方法は?

「語るなかれ、聞くなかれ」と言い伝えられる山形県の最強パワースポット・湯殿山神社。出羽三山の中でも別格のパワーを持つとされる湯殿山神社とは、一体どのような神社なのでしょうか?神秘のヴェールに包まれた湯殿山神社の、参拝方法やご利益などの特徴をご紹介していきます。

出羽三山のパワスポ「湯殿山神社」へ!ご利益&御朱印や参拝方法は?のイメージ

目次

  1. 1「湯殿山神社」とは
  2. 2「湯殿山神社」の特徴と参拝方法
  3. 3「湯殿山神社」の見どころ
  4. 4「湯殿山神社」の御朱印とご利益
  5. 5「湯殿山神社」の詳細情報
  6. 6「湯殿山神社」で神秘のパワーを感じよう!

「湯殿山神社」とは

はるか昔から「語るなかれ、聞くなかれ」として神秘のヴェールに包まれてきた山形県・湯殿山神社。湯殿山神社とは、いったいどんな神社なのでしょうか?まずは湯殿山神社の概要からお伝えしていきます。

出羽三山のひとつ湯殿山にある神社

湯殿山本宮の大鳥居

湯殿山神社は、山形県鶴岡市と西川町にまたがる湯殿山の中腹に鎮座する神社です。湯殿山は、羽黒山・月山と合わせて出羽三山(でわさんざん)として知られ、はるか昔から山岳信仰の対象として崇められてきました。今もなお、多くの修験者や参拝者たちが出羽三山を訪れています。

出羽三山と言えば「羽黒山・月山・湯殿山」の三山を表しますが、かつては湯殿山ではなく、葉山もしくは薬師岳が三山として考えられていたそうです。湯殿山は「出羽三山総奥院」としてまた別格の存在であったとか。湯殿山の持つパワーがいかに強いのかを思い知らされます。

山形で人気のパワースポット

湯殿山神社はパワースポットとしても非常に人気があります。近年のパワースポットブームも相まって、山形県内のみならず日本各地から多くの人たちが湯殿山神社を訪れています。山そのものが神とされる湯殿山は、自然のエネルギーに満ち溢れ、強いパワー・ご利益が授かれると言われています。

パワースポットとして湯殿山神社を訪れる場合にも、参拝の作法は守るように心がけましょう。作法を守って参拝することは、敬い感謝する気持ちを表すのと同じです。そのような気持ちを持って訪れれば、おのずと良いパワー・ご利益を授けて頂けることでしょう。

パワースポットは、人によって合わないこともあります。湯殿山神社がパワースポットとして名高い場所であっても、時や状況が満ちていなければ、訪れることによって気分が悪くなることもあるでしょう。そのような時は無理に参拝せず、離れることが大切です。パワースポットを訪れることだけにこだわらず、体と心で感じてみてください。

「湯殿山神社」の特徴と参拝方法

ここからは、湯殿山神社の特徴と参拝方法をお伝えしていきます。「語るなかれ、聞くなかれ」とされている湯殿山神社ですが、一部の情報は公表されています。その情報をまとめてご紹介しましょう。

①本殿・社殿がないことで有名

湯殿山神社には拝殿や本殿がありません。多くの神社仏閣には拝殿や本殿が造られ、訪れる人々はどこで参拝すれば良いのか迷うことはほとんどないでしょう。しかし湯殿山神社では山自体が神であり、神の領域では人工物は許されないという古来からの考えによって、本殿や社殿を設けていません。

はるか昔宗教という概念がなかった頃から、人々は自然に畏怖と畏敬の気持ちを込めて祈りを捧げてきました。とりわけ山は「母なる山」とも言われるように、すべてのいのちの源であり、人々にとって関わりの深いものでした。拝殿や本殿を持たない湯殿山神社の姿は、古来よりの神への信仰の姿であるとも考えられます。

②御神体は温泉が湧き出る巨岩

「語るなかれ、聞くなかれ」とされる湯殿山の御神体ですが、そのお姿は温泉が湧き出る巨岩であると言われています。御神体である巨岩からこんこんと温泉が湧き出す様は、まるでいのちが生み出されるかのように非常に神秘的で神々しいものとされています。

身を清めた参拝者は御神体に直に触れることが許されており、足裏から手から、全身で御神体からお力を授かります。日本には多くの神仏がおわしますが、御神体というのはなかなかお目にかかれるものではありません。ましてや御神体に直に手を触れることができるというのも、現代では非常に貴重なことです。

③冬の時期は参拝できない

湯殿山神社がある山形県鶴岡市は豪雪地帯であり、冬には湯殿山神社まで至る道路が積雪のために閉鎖されます。そのため湯殿山神社は冬の間参拝することができません。参拝ができるのは5月上旬~11月上旬頃までの約半年。毎年6月1日に開山祭・11月1日に閉山祭が執り行われます。

湯殿山神社の参拝方法

湯殿山神社を参拝するには、定められた参拝方法を守らなければなりません。湯殿山神社に足を踏み入れたときから、そこは神の領域。神様への畏怖と畏敬の念を忘れることなく訪れるようにしましょう。特に御神体へ参拝する際には、案内役の方の説明や注意をよく聞きしっかり守ってください。

参拝前にお祓いを受ける

湯殿山神社を参拝する際には、最初にお祓いを受けて身体を清めなければ参拝は叶いません。俗世界で生きていると、内面的にも外面的にも様々な穢れ(けがれ)がつくものです。神聖なる神様にお会いするためには、まずその穢れを祓う必要があります。お寺や神社にお参りする際に、手水で手口を清めるのと考え方は同じです。

湯殿山神社では、祓い場でお祓いを受けた後ご祈祷を受け、さらに形代(かたしろ・依り代の一種)を用いてすべての穢れを祓います。こうしたお祓いを経て初めて、御神体がおわす本宮内に入る準備ができます。お祓い料は500円です。

参拝は土足厳禁

湯殿山神社を参拝するための作法2つ目は、土足厳禁です。先にお伝えした穢れを祓うという意味合いもありますが、御神体が鎮座する神の領域においては、履物を履いていることのほうが不自然である、ということです。

裸足になって御神体まで歩む道、そして御神体そのものに触れる時。すべての時が大地からのエネルギーを受け取る瞬間となります。裸足で湯殿山神社を参拝することは、山の神と一体となれることとされ、はるか昔から尊ばれてきたそうです。

内部は写真撮影禁止

湯殿山神社を参拝するための作法はまだあります。それは写真撮影の禁止です(もちろん動画撮影も禁じられています)。興味本位や自己満足のためだけに写真や動画を撮影したい人もいるでしょう。しかしそれは神への冒涜であり、ひいては信仰している人たちまで冒涜することでもあります。

「パワースポットだから」「ご利益がありそうだから」「他の人に自慢したいから」など隠れて撮影しても、あとに残るのはご利益でもパワーでもなく後悔だけでしょう。湯殿山神社本宮内でのことは、「語るなかれ、聞くなかれ」。目に焼き付けて、全身で感じて、記憶に残すに留めておきましょう。

「語るなかれ」「聞くなかれ」の戒め

最後にお伝えするのは「語るなかれ」「聞くなかれ」の作法です。「語るなかれ、聞くなかれ」を現代語に訳すと「語ってはいけない。聞いてもいけない。誰かが話すのを聞いても話してはいけない。」という意味になります。「語るなかれ、聞くなかれ」のご由緒によって、湯殿山神社の全容は訪れた人しか知ることはできません。

語るなかれ、聞くなかれと戒められているにもかかわらず、残念ながら御神体のお姿が公開されているサイトなども散見されているそうです(発見次第削除依頼しているとのこと)。作法を守るのは、訪れる人の最低限のマナーです。古来より続いてきた、「語るなかれ、聞くなかれ」の約束を守り続けていきましょう。

「湯殿山神社」の見どころ

続いて湯殿山神社の見どころをお伝えしていきましょう。自然に囲まれた湯殿山神社には、パワースポットな見どころもたくさん。時間の許す限り、じっくり見ていってみてください。

見どころ①湯殿山

湯殿山神社の見どころ1つ目は、湯殿山です。山はもともと強いエネルギーを持つパワースポットとして知られていますが、湯殿山の持つパワーは別格と言われています。いのちを生み出す湯殿山の持つパワーは計り知れません。はるか昔から人々が湯殿山を崇拝してきたのは、その理由があったからこそでしょう。

体調に不安がない方は、ぜひレストハウスから湯殿山神社本宮までの間を歩いて移動されることをおすすめします。自然豊かな美しい景観に五感を研ぎ澄ましながら歩けば、湯殿山のパワーが伝わってくるのをひしひしと実感できることでしょう。

見どころ②御神滝

湯殿山神社の見どころ2つ目は御神滝です。湯殿山神社御神体の背中側から鉄はしごで下りた場所に、滝壺があります。かつては不動尊として、現在は水の神・祓いの神である瀬織津姫(せおりつひめ)様が祀られた御滝神社となっているそうです。御滝神社の御神体は、赤褐色の岩肌を10mほどの落差で流れ落ちる滝そのものです。

水は梵字川を流れる雪解け水で非常に冷たく、真夏でも肌に突き刺すほどだとか。御沢橋から御神滝に至るまでの梵字川沿いには13の末社が祀られており、これらを巡りながら参拝することを「お沢駆け」というそうです。現代でも滝行が行われ、一般の人でも参加できる修行もあります。詳しくは公式HPを参照ください。

出羽三山神社公式HP http://www.dewasanzan.jp/publics/index/13/

見どころ③願い牛

願い牛

湯殿山神社の見どころ3つ目は「願い牛」です。湯殿山神社に願い牛が鎮座する理由は、湯殿山神社が丑年に開山されたことや、春になると湯殿山の雪解け模様が牛のように見えることに由来しています。丑年は湯殿山神社の御縁年とされ、より強大なご利益があるとも言われています。

願い牛は子宝安産病気平癒のご利益があるとされ、多くの人達が願い牛を撫でながら祈願されていきます。特に身体の悪い部分を撫でながら祈願すると、その部分が良くなるご利益があると言われています。

見どころ④本宮参道

湯殿山参道にある山姥像

湯殿山神社の見どころ4つ目は「本宮参道」です。出羽三山には百一末社と言って多数の御末社が点在しており、湯殿山神社の参道沿いにもいくつかの御末社があります。湯殿山レストハウスから本宮までは参拝用シャトルバスが運行していますが、歩いても向かうことができます。

道祖神である常世岐姫(とこよくなどひめ)神社や、縁結びや子宝の御利益があるとされる産霊(むすび)神社などそれぞれに御祭神が祀られていますので、体力や天候が許せば、ぜひどちらか片道でも歩いていかれることをおすすめします。

見どころ⑤紅葉

湯殿山神社の見どころ5つ目は「紅葉」です。湯殿山神社は山形県鶴岡市・朝日地域の中でも早くに紅葉が始まるスポットとして知られ、紅葉の時期には多くの参拝客・観光客で賑わいを見せます。湯殿山神社までの道のりでも美しく色づいた紅葉を楽しめますが、一番のおすすめは大鳥居から望む紅葉です。

湯殿山神社をぐるりと取り囲むようなパノラマの紅葉に、真っ赤な大鳥居、そして秋晴れの青空が揃った時の美しさはため息が出るほどです。標高1,100m付近にある湯殿山神社の紅葉の見頃は、例年9月下旬頃~10月上旬頃までとなっています。

「湯殿山神社」の御朱印とご利益

山形県の中でも強力なパワースポットとして知られる湯殿山神社ですが、どのようなご利益があるのでしょうか?御朱印お守り情報と合わせてお伝えしていきます。

見開きの御朱印がいただける

湯殿山神社では、仙人澤・玉姫稲荷神社・湯殿山神社本宮の3か所で御朱印をいただくことができます。その中でも、湯殿山神社本宮で頂ける御朱印は、見開きに押される貴重な御朱印です。ぜひ本宮まで足を運んで御朱印を授けていただくことをおすすめします。御朱印の初穂料は300円です。

出羽三山神社の御朱印帳もおすすめです。上品な藍色に出羽三山が並ぶ美しい御朱印帳は、羽黒山・月山・湯殿山の三山共通となっています。御朱印は参拝の証。強大なパワースポットである湯殿山神社の御朱印は、見返すたびにお力を授けてくれることでしょう。

湯殿山神社のご利益は?

湯殿山神社には大山祇神(おおやまつみのかみ)・大己貴命(おおくにぬしのかみ)・少彦名命(すくなびこなのかみ)が祀られており、そのご利益は家内安全五穀豊穣子授け安産商売繁盛病気平癒など多岐に渡ります。

湯殿山神社の神はすべての人々を受け入れてくれます。日々生きていることに感謝し、神を敬い祈願すれば、おのずと神様はご利益を授けてくださることでしょう。

願い牛がデザインされたお守りも

並んだお守り

湯殿山神社ではお守りも授けていただくことができます。湯殿山神社のお守りは、本宮を参拝する際にいただけるお祓いのお守りの他、願い牛がデザインされたお守り御神体のおあか(湯の花)を封じたお守りなどもあります。お守りは身につけて神様の御神徳をいただくもの。ご自身で携帯しやすいお守りを選ばれると良いでしょう。

お守りをたくさん持つと神様同士が喧嘩して御神徳が弱くなる、という噂を耳にしたことがある方もいるでしょう。しかし神様は喧嘩などとは無縁の崇高な存在であり、たくさんお守りを持っていても大丈夫なのだとか。願い事が叶うまで、お守りからそっと見守っていてくださるのだそうです。

「湯殿山神社」の詳細情報

最後に湯殿山神社の詳細情報をまとめてお伝えします。アクセス情報など詳しくご紹介しますので、湯殿山神社を参拝される際の参考にしてください。

アクセスは?

湯殿山神社へのアクセス方法は、車またはバスでのアクセスとなります。自家用車でアクセスする場合は、湯殿山レストハウス(参籠所)にある駐車場まで車で行くことができます。アクセスルートは、山形自動車道「湯殿山IC」~国道112号線で約40分、または「月山IC」~国道112号線で約30分です。

湯殿山神社までは国道112号線から「湯殿山有料道路」を通りアクセスします。湯殿山有料道路も積雪のため、冬期は通行止めとなるのでご注意ください。料金は普通車(往復)400円です。

公共交通機関を利用してアクセスする場合は、「鶴岡観光しゃとるバス」が便利です。出羽三山が開山中の土日祝日限定(一部夏季期間も)で運行されるバスで、JR鶴岡駅~湯殿山千人沢まで約1時間40分で結びます。1日乗り放題で料金は大人3,000円。羽黒山や月山の道の駅などにもアクセスすることができます。

また、月山頂上から徒歩でアクセスする方法もあります。月山山頂から湯殿山神社までは約3時間。登山ルートは上級者向けですので、時間・体力・装備は万全の準備をしてのぞんでください。

湯殿山レストハウスから参拝バスも

湯殿山レストハウス(参籠所)駐車場から本宮までは、参拝専用シャトルバスが運行されています。距離は約1kmほどですがカーブも多い山道のため、体力に自信がない方はバスでアクセスされたほうが良いでしょう。徒歩でアクセスする場合は、参道沿いの御末社を参拝しながら行くのがおすすめ。料金は片道200円(往復300円)です。

駐車場は?

湯殿山神社の駐車場は、湯殿山有料道路の終点「湯殿山レストハウス(参籠所)」にあります。駐車場は無料で、150台分が停められます。湯殿山神社は、山形県の中でも非常に人気が高い観光スポット・パワースポットであるため、開山中の週末や紅葉の時期は多くの参拝者で混雑しています。

タイミングが悪いと駐車できない場合もありますので、早めに出かけるか、公共交通機関を利用してアクセスされることをおすすめします。

湯殿山神社の基本情報

名称 湯殿山神社
住所 山形県鶴岡市羽黒町手向手向7
電話番号 0235-54-6133
アクセス ○車でのアクセス
山形自動車道「湯殿山IC」より約40分
山形自動車道「月山IC」より約30分
○バスでのアクセス
JR鶴岡駅よりバスで約1時間25分
○月山山頂より徒歩でのアクセス
登山道約3時間(上級者コース)
駐車場 あり(無料・150台分)
受付時間 9:00~17:00(ゲート開場は8:30~16:00)
開山期間 4月下旬~11月上旬(積雪期は閉山)
公式HP http://www.dewasanzan.jp/

「湯殿山神社」で神秘のパワーを感じよう!

「聞くなかれ、語るなかれ」と言い伝えられる山形県のパワースポット・湯殿山神社についてご紹介してきました。かつては「西の伊勢参り・東の奥参り」と言って、西の伊勢神宮と東の出羽三山をお参りすることは、人生において重要な儀式とされていたそうです。

「湯殿山神社を訪れることで感じることは何か?」それを確かめに、ぜひ神秘のヴェールに包まれた山形県・湯殿山神社を訪れてみてください。

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この記事のライター
てんきんまる
転勤で日本各地を転々としながらも、その土地ならではの観光スポットや美味しいもの巡りを楽しんでいます。温泉と美味しい...

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