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鹿児島で西郷隆盛銅像を拝もう!幕末の歴史や上野にもある理由は? | 旅行・お出かけの情報メディア
















鹿児島で西郷隆盛銅像を拝もう!幕末の歴史や上野にもある理由は?

西郷隆盛銅像は上野公園が有名ですが、西郷隆盛の出身地鹿児島にもあり、重要観光スポットです。西南戦争で西郷隆盛の率いた薩摩軍が最後に立てこもった、城山を背にした向きで建っています。西郷隆盛が生きた幕末の歴史や、西郷隆盛銅像が上野にある理由などもご紹介します。

鹿児島で西郷隆盛銅像を拝もう!幕末の歴史や上野にもある理由は?のイメージ

目次

  1. 1西郷隆盛銅像とは
  2. 2西郷隆盛の歴史!どんな人物?
  3. 3西郷隆盛銅像の設置場所は?
  4. 4西郷隆盛銅像の特徴
  5. 5西郷公園の西郷隆盛銅像の特徴
  6. 6上野の西郷隆盛銅像の特徴
  7. 7西郷隆盛銅像を拝もう!
    1. 目次
  1. 西郷隆盛銅像とは
    1. 幕末の偉人西郷隆盛を讃える銅像
  2. 西郷隆盛の歴史!どんな人物?
    1. 明治新政府を築き上げた維新最大の功労者
    2. 突然職を辞めて鹿児島に帰郷
    3. 西南戦争で新政府軍と戦う
    4. 城山の地で自刃
  3. 西郷隆盛銅像の設置場所は?
    1. 鹿児島市立美術館
      1. アクセスの詳細
      2. 駐車場は?
    2. 西郷公園
      1. アクセスの詳細
      2. 駐車場は?
    3. 上野公園
      1. アクセスの詳細
      2. 駐車場は?
  4. 西郷隆盛銅像の特徴
    1. 没後50年祭記念として昭和12年に完成
    2. わが国初の陸軍大将の制服姿
    3. 向きは城山を背景に仁王立ち
  5. 西郷公園の西郷隆盛銅像の特徴
    1. 昭和63年8月に建立
    2. 実在の人物像としては日本最大
    3. 公園内には資料・軍服などが展示
  6. 上野の西郷隆盛銅像の特徴
    1. 愛犬「ツン」を連れてうさぎ狩りに出かける姿をモチーフに
    2. 江戸城無血開城を讃え明治31年に完成
    3. 皇居外苑に設置される予定だった
    4. 大将姿の騎馬像を製作する計画もあった
    5. 周辺には博物館や動物園・美術館など様々な観光スポットが
  7. 西郷隆盛銅像を拝もう!
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西郷隆盛銅像とは

西郷隆盛は、日本人なら誰でも知っている、幕末から明治維新にかけての歴史に名を遺す重要な人物です。西郷隆盛の風貌と言われたら、上野にある銅像を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?実は日本全国に西郷隆盛の銅像はたくさん存在しているのです。

幕末の偉人西郷隆盛を讃える銅像

なんとなく見ている銅像ですが、気を付けてみると町のあちこちに建っています。銅像の歴史は古く、現存している世界最古の銅像は4000年以上のエジプトの王様の像です。日本では飛鳥時代から金属性の像があり、東大寺の大仏も銅製です。

日本で最初の人物をかたどった銅像は、1880年に兼六園に建てられた日本武尊の像で、西南戦争で戦死した郷土の人たちの慰霊として建てられました。その後多くの銅像が建てられましたが、第二次世界大戦の際に金属類回収令により徴収されてしまいました。

西郷隆盛の銅像は、幕末の偉人西郷隆盛の偉業をを讃え、後世に伝えるために造られました。金属類回収令から免れ、現在も堂々とした姿で日本全国に建っていて、観光スポットになっています。

「鹿児島城(鶴丸城)」は薩摩藩の拠点だった名城!御楼門が復元?

西郷隆盛の歴史!どんな人物?

西郷隆盛は、幕末の歴史に欠かせない偉人です。犬を連れた西郷隆盛銅像で有名で、上野の重要観光スポットです。歴史の授業でも登場しますが、出生地の鹿児島を始め、西郷隆盛ファンは多いと思います。西郷隆盛の歴史について、ちょっとおさらいしてみましょう。

明治新政府を築き上げた維新最大の功労者

西郷隆盛は1828年、現在の鹿児島県である薩摩藩の下級武士の家に生まれました。幼少の頃から文武に優れ、大久保利通は3歳下の幼馴染です。薩摩藩主が島津斉彬になった際、藩主の目に止まり要職に抜擢されますが、斉彬死後に藩主とよりが合わず流罪となります

その後大久保利通の後押しで復帰します。西郷は、禁門の変、薩長同盟の成立、王政復古、戊辰戦争などを主導し、大きく貢献しました。勝海舟らと降伏交渉に当たり、江戸無血開城へ導きました。

その後、一度薩摩へ帰郷しましたが、明治4年(1871年)に再び参議として新政府に戻ります。その後陸軍大将と近衛都督を兼務し、新政府内で大きな影響力を持つようになります。

突然職を辞めて鹿児島に帰郷

明治4年(1871年)から明治6年(1871年)まで、大久保利通、木戸孝允らの岩倉使節団が結成、政府の要職たちが外遊で留守になりました。留守中は大きな政治改革などは行わないと取り決めをしたにもかかわらず、留守政府は朝鮮開国を迫る遣韓使節案をすすめます。

西郷隆盛は自分が朝鮮に行く事を提案し、帰国した大久保らと対立してしまいます。結果、政府参議の半数と、軍人、官僚約600人が辞職する事態となった明治6年政変と呼ばれる事件に発展しました。西郷は、板垣退助らと鹿児島に戻り、私学校で教育に専念しました

西南戦争で新政府軍と戦う

私学校は士族が学んでいた学校です。明治政府が進めた徴兵令、廃刀令などで特権を奪われてしまった士族たちは憤慨し、神風連の乱、秋月の乱、萩の乱などが起こります。西郷隆盛の私学校も反政府色が強くなっていて、結果明治10年(1877年)西南戦争が勃発します。

西南戦争は日本最大で最後の内乱で、西郷隆盛が総大将だということに人々は驚きました。薩摩軍は一気に熊本城を責めますが、なかなか熊本城は落ちず、本州から攻め込んできた政府軍と、田原坂で16日に及ぶ歴史に残る大激戦を展開します。

城山の地で自刃

田原坂の戦いに敗れた薩摩軍は、鹿児島へ戻りました。兵はわずか700人となっていました。370人を連れ、西郷は岩崎谷の洞窟にこもります。政府軍総攻撃が始まった朝、西郷は幹部40人ほどを従え砲弾の降る中を堂々と山を駆け下りて行きました

砲弾が脇腹と股に当たった西郷は「もうここでよか」と告げ、幹部の介錯でこの世を去りました。51歳でした。追随していた幹部もすべて戦死し、7か月に及んだ西南戦争は終結しました。薩摩軍の戦死者は約5000人、政府軍の戦死者は7000人と言われています。

鹿児島の西郷隆盛銅像は、最後に薩摩軍が立てこもった城山を背にした向きで、何かに立ち向かうように仁王立ちで建っています。

西郷隆盛銅像の設置場所は?

幕末の日本に大きく貢献し、波乱万丈の人生を歩んだ西郷隆盛には地元鹿児島を始め、全国にファンが大勢います。西郷隆盛銅像は、有名な観光名所となっています。代表的な三つの西郷隆盛銅像について詳しくご紹介していきます。

鹿児島市立美術館

有名な西郷隆盛銅像の一つ目は、鹿児島市立美術館前にある西郷隆盛銅像です。西南の役で、西郷が率いた薩摩軍が最後に立てこもった「城山」に背中向きで建っています。西郷隆盛没後50年祭記念として、昭和12年(1937年)建てられました。

西郷隆盛銅像がある周辺は、鹿児島市立美術館や博物館、鹿児島近代文学館、鶴丸城跡などがあり鹿児島の重要観光スポットとなっています。

アクセスの詳細

鹿児島市立美術館前の西郷隆盛銅像へのアクセスは、市電「朝日通」停留所もしくは、バス「金生町」停留所で下車、徒歩約8分です。周遊バスでアクセスする場合は、カゴシマシティビュー「西郷銅像前」で下車すぐです。鹿児島駅から車で6分です。

駐車場は?

鹿児島市立美術館前の西郷隆盛銅像へ車でアクセスする場合の駐車場は、美術館駐車場が美術館正面向かって右側の道路沿いにあります。乗用車7台分駐車可能です。近代文学館・メルヘン館・美術館共用駐車場がメルヘン館隣にあります。乗用車31台分駐車出来ます。

鹿児島市役所みなと大通り別館駐車場も利用可能です。どこも満車の場合は、黎明館駐車場にも駐車できます。各館の休館日、混雑状況により利用できない場合もあります。

所在地 鹿児島県鹿児島市城山町4-36
問い合わせ電話番号 099-298-5111(観光交流センター)
アクセス 市電「朝日通」、バス「金生町」下車、徒歩約8分
カゴシマシティビュー「西郷銅像前」下車すぐ
駐車場 鹿児島市立美術館駐車場利用
参考サイト https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10520/

西郷公園

次にご紹介する西郷隆盛銅像の場所は、西郷公園です。西郷公園は霧島市にあり、鹿児島空港から徒歩3分です。入場無料の公園で、大きな門や、庭園、噴水などがあります。広場の周囲に、西南戦争を描いた53枚の錦絵、明治維新に関する資料などが展示されています。

アクセスの詳細

西郷公園へのアクセスは、鹿児島空港から徒歩3分です。鹿児島空港から9:00~18:00までの無料送迎バスもあります。鹿児島市からは車で約30分です。

駐車場は?

西郷公園には無料の駐車場があります。公園の鹿児島空港とは反対側の、九州自動車道側に無料駐車場があるので、利用しましょう。

所在地 鹿児島県霧島市溝辺町麓856-1
電話番号 0995-55-1515
営業時間 8:30~17:30
定休日 なし
アクセス 鹿児島空港から徒歩3分
駐車場 あり
公式サイト http://saigoukouen.com/

上野公園

西郷隆盛銅像というと、誰もが真っ先にイメージするのが上野恩賜公園に建つ、薩摩犬の愛犬ツンを連れた西郷隆盛銅像ではないでしょうか。上野公園は桜の名所として有名で、見ごろになると大勢の花見客で賑わいます。周辺には動物園や美術館、博物館などもあります。

上野の西郷隆盛は、ちょっと斜め向きです。西郷さんは何処向きで建っているのかと話題になることもあります。南の太平洋向き、薩摩藩の方を向き建っているなど、諸説あります。遠くを向いている西郷さん。足元のツンも同じ方向を向き西郷さんに寄り添っています

アクセスの詳細

上野公園へのアクセスは、電車を利用する場合は、JR・東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅下車で徒2分です。都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」駅下車徒歩5分です。京成線「京成上野」駅下車徒歩1分です。車でアクセスする場合は、有料駐車場を利用します。

駐車場は?

上野公園に車でアクセスした場合は、上野恩賜公園第一駐車場を利用します。営業時間は 9:00〜21:30、入庫は 19:30までで、利用料金は1時間まで400円、以後30分毎に200円です。駐車可能台数は普通車100台です。

所在地 〒110-0007 台東区上野公園5-20
開園時間 5:00〜23:00
休園日 12月29日〜1月3日
アクセス JR・東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅下車で徒2分
駐車可能 あり 有料
参考サイト https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/park/kouenan
nai/park/ueno/index_top.html

西郷隆盛銅像の特徴

西郷隆盛銅像の特徴や歴史を見ていきましょう。鹿児島市立美術館前の西郷隆盛銅像は、西南戦争で西郷が率いた薩摩軍が最後に立てこもった城山を背にした向きで建っています。西郷隆盛銅像の全体の高さは8メートル、本体5.76m、土台1.21m、築山7.27mです。

西郷隆盛銅像がある周辺は、鹿児島市立美術館や博物館、鹿児島近代文学館、鶴丸城跡などがある鹿児島の重要観光スポットです。

没後50年祭記念として昭和12年に完成

この西郷隆盛銅像は、西郷隆盛没後50年祭記念として、昭和12年に完成しました。製作者は安藤照氏で、鹿児島市出身の彫刻家です。安藤氏は、渋谷の「忠犬ハチ公」の製作者でもあります。西郷隆盛は写真が嫌いだったと言われています。

明治天皇から写真を提出するように言われた時も、丁重にお断りしたそうです。現存する西郷隆盛の写真は残っていないとされています。良く見る西郷隆盛の肖像画は、西郷の弟と従兄弟の顔を合成して書いたものだそうです。

わが国初の陸軍大将の制服姿

西郷隆盛銅像を依頼された安藤照氏に与えられた条件は、「西郷隆盛に似ている事」でした。現存する写真がないため、安藤氏は完成まで8年の歳月を費やします。最終的に西郷隆盛銅像のモデルに選ばれたのは、山形県議であった石澤宏太郎氏でした。

西郷隆盛は日本で最初の陸軍大将になった人物です。安藤氏は石澤氏をアトリエに呼び、軍服姿の15枚の写真を撮り、その写真を元に西郷隆盛銅像の製作を開始し、陸軍軍服姿の西郷隆盛銅像が昭和12年に完成しました。

すでにこの時は亡くなっていた西郷の妻糸さんは、上野の銅像を見て、似ていないとつぶやき、生涯、上野西郷隆盛銅像を気に入らなかったそうです。この軍服姿の立派な西郷隆盛銅像を見ることが出来たなら、きっと満足したことでしょうと言われています。

向きは城山を背景に仁王立ち

鹿児島市立美術館前の西郷隆盛銅像は、城山を背にした向きで仁王立ちしています。城山は、西南戦争の際に西郷隆盛が率いた薩摩軍が最後に立てこもった場所です。まるで城山を守っているような向きで、敵ににらみを利かせているような堂々とした銅像です。

西郷公園の西郷隆盛銅像の特徴

鹿児島空港から徒歩3分の、霧島西郷公園にも大きな西郷隆盛銅像があります。正式名称は「現代を見つめる西郷隆盛像」といいます。西郷公園の西郷隆盛銅像は、高さ10.5メートル、重さ30トン、台座の高さ5メートルです。

西郷公園には、庭園や噴水がある石畳の広場の周囲に、西南戦争の錦絵やドラマで使われた軍服などが展示されている、霧島市にある観光スポットです。

昭和63年8月に建立

もともとこの西郷隆盛銅像は、京都霊山護国神社に建立する予定でした。1977年(昭和52年)の西郷没後100年事業として、関西在住鹿児島県出身者たちが、彫刻家・古賀忠雄氏に発注し1976年(昭和51年)に完成しましたが、発注者が亡くなってしまいます

西郷隆盛銅像は、富山県高岡市の倉庫に10年以上眠ったままでした。これを報道で知った地元溝辺町の人々が、製作者古賀氏の息子さんらと協力して、1988年(昭和63年)、銅像を移し西郷公園として周辺を整備しました。

実在の人物像としては日本最大

霧島西郷公園の西郷隆盛銅像は、実在の人物像としては日本最大と言われています。高さ10.5メートル、重さ30トン、台座の高さ5メートルです。迫力のある大きさです

公園内には資料・軍服などが展示

西郷公園周辺には、西郷隆盛銅像の他に、西南戦争を描いた53枚の錦絵や、明治維新関係資料、大河ドラマの撮影衣装、西郷隆盛エピソードなどが展示されています。西郷隆盛を支えた薩摩の秘剣「野太刀自顕流」の資料展示もあります。

野太刀自顕流は、薬丸自顕流とも呼ばれる歴史ある薩摩の剣法です。西郷隆盛は、子供の頃に右手の腱を切るケガをしてしまい、剣術を早くに諦め学問に集中したと言われています。西郷隆盛の周辺を固めた薩摩武士たちは、野太刀自顕流の使い手でした

野太刀自顕流は重くて長い野太刀を使い、一撃必殺、防御はありません。戦場で生きる剣法です。新選組近藤勇が、薩摩藩士にあったら逃げろと言って恐れていたそうです。西南戦争の際、田原坂の合戦では薩摩藩の斬り込み隊に政府軍が大変苦労したと言われています。

上野の西郷隆盛銅像の特徴

上野恩賜公園にある薩摩犬のツンを連れた西郷隆盛銅像は、西郷隆盛銅像の中で一番最初に建てられました。高村光雲の作です。1889年(明治22年)大日本帝国憲法発布での大赦で、西郷の「逆徒」の汚名が解かれたのをきっかけに建設計画が始まりました。

上野恩賜公園は、周辺に美術館や博物館などの観光スポットがたくさんある、東京を代表する大きな公園です。

愛犬「ツン」を連れてうさぎ狩りに出かける姿をモチーフに

上野恩賜公園の西郷隆盛銅像は、薩摩犬のツンを連れて、兎狩りに出かける姿です。西郷隆盛は狩りを趣味にしていて、実戦の訓練も兼ねていたのではないかと言われています。犬もペットではなく、猟犬として飼い、多い時には5匹も飼っていたそうです。

西南戦争の際にも西郷隆盛は、3匹の犬を連れて出陣しました。犬たちは戦地で捕獲され神戸に運ばれました。着物姿に犬を連れて兎狩りへ出かける西郷の像を発案したのは、当時の陸軍大将で従弟の大山巌だったそうです。犬たちも大山巌が引き取ったと言われています。

江戸城無血開城を讃え明治31年に完成

慶応4年(1868年)新政府軍の参謀西郷隆盛と旧幕府陸軍総裁勝海舟が会談、徳川慶喜の水戸謹慎と江戸城無血開城を決定し、江戸総攻撃は回避されました。この後旧幕府軍の抗戦派は彰義隊を結成し、徳川家の菩提寺上野寛永寺に集結し上野戦争が勃発しました。

この戦いに西郷隆盛も参加していました。新政府軍の勝利で戦いは終わり、彰義隊はほぼ全滅します。上野公園の西郷隆盛銅像は、上野戦争で西郷隆盛が指揮を執った場所だとも言われています。西郷隆盛銅像は、江戸無血開城、上野戦争の功績を讃えて建てられました。

彰義隊は奮戦しましたが、1日で敗れてしまいました。上野戦争の死傷者は彰義隊が約200名、新政府軍も100名と言われています。賊軍と言われ、彰義隊は自分たちが信じて来た物のために戦いました。彰義隊の墓は、西郷隆盛銅像のすぐ後ろにあります。

皇居外苑に設置される予定だった

西郷隆盛銅像の設置場所はなかなか決まりませんでした。皇居外苑や周辺という案も出ましたが、同時期に制作された楠木正成像が皇居外に設置され、西郷像が皇居に置かれることに反対した人たちも多く、上野公園に決定しました。

大将姿の騎馬像を製作する計画もあった

西郷隆盛銅像を建てようとする運動は、1889年の大日本帝国憲法発布に伴う大赦によって、西郷隆盛が逆賊ではなくなったことをきっかけに、薩摩出身者が中心になり始まりました。銅像のデザインが新聞の懸賞広告として掲載されました。

デザインの条件は、銅像は馬に乗り高さは3~6メートル、容姿は厳か、陸軍大将の軍服を着用、東京の公園に設置とされていましたが、結局騎馬像は予算が足りず却下され、軍服も大反対があり、着物姿で犬を連れた姿が採用されたと言われます。

周辺には博物館や動物園・美術館など様々な観光スポットが

上野恩賜公園は、もともと江戸城の鬼門を守るために置かれた東叡山寛永寺の寺領でした。上野戦争で焼け野原となり、周辺を整備し病院を建てる計画がありましたが、オランダの軍医ボードワン博士が、この場所は公園にするべきだと進言し、上野公園が出来ました。

上野公園は宮内庁が管理していましたが、大正12年の関東大震災を機に、災害時に重要な避難場所であるとして、東京へ下賜されました。恩賜とは天皇から頂くという意味なので、上野恩賜公園と言います。

上野公園周辺には、2つの博物館、3つの美術館、神社仏閣、不忍池、遊園地、図書館などがあり、東京の代表的観光スポットとなっています。

西郷隆盛銅像を拝もう!

西郷隆盛は歴史に名を遺す偉人です。波乱万丈の人生を歩み、度量の大きな人間味溢れる人物でした。西郷隆盛ファンは全国に大勢います。周辺に観光スポットも点在する、鹿児島や上野公園の、堂々とした西郷さんの銅像に会いに行きましょう。

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ORANGE77

旅行大好きです。特に博物館や神社仏閣巡りが好きです。歴女というほどではありませんが、日本史、世界史にとても興味があ…

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