百名山「朝日岳」の登山ガイド!プラン毎のルートや山小屋情報を解説!

朝日岳は、山形と新潟の県境にある山です。別名「朝日連峰」とも呼ばれていて、山形の隠れた名峰として多くの登山家に愛されています。初心者から熟練者まで満足できる複数の登山ルートがあり、日帰りでも登山できて紅葉の時期が人気の朝日岳の魅力をお伝えします。

百名山「朝日岳」の登山ガイド!プラン毎のルートや山小屋情報を解説!のイメージ

目次

  1. 1朝日岳とは
  2. 2朝日岳の登山ルート
  3. 3朝日岳の山小屋情報
  4. 4朝日岳の詳細情報
  5. 5朝日岳に大自然の絶景を見に登山に行こう!

朝日岳とは

山形県と新潟県の県境に位置する朝日岳を知っていますか?別名「朝日連峰」とも呼ばれ、多くの登山家が好んで登山に挑んでいる、山形を代表する名峰の一つです。

登山シーズンになると多くの登山客が訪れ、登山を楽しんでいる様子がSNSなどにも多く掲載されていますが、どうして朝日岳はこんなにも愛されているのでしょうか。朝日岳の魅力や登山ルート、登山中に利用することのできる山小屋情報などをご紹介します。

山形県と新潟県のにまたがる朝日連峰の最高峰!

朝日岳

朝日岳は、山形県と新潟県をちょうどまたがるようにしてそびえ立っている山です。主峰である大朝日岳が山形県に属しているため、一般的には山形県の山であるとされていますが、その他にも北東には小朝日岳、北西には西朝日岳があります。

日本百名山のひとつ

日本百名山

なお、朝日岳は日本百名山の一つにも数えられている名峰です。日本百名山と言えば、あの富士山や筑波山、槍ヶ岳など有名な日本全国の山が名を連ねるもので、その中でも朝日岳は山形の名峰として愛されています。

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朝日岳の登山ルート

登山ルート

朝日岳には、3つの登山ルートが存在します。初心者向けのものから熟練者向けのもの、日帰りで往復できるものもあれば、山小屋を利用して宿泊できるルートもありますので、是非スケジュールや体力、経験値などと合わせて登山ルートを選んでみてください。

距離が短く難所が少ない古寺鉱泉ルート

まずは「古寺鉱泉ルート」です。古寺鉱泉登山口から登って、大朝日岳の山頂を目指すルートで、迷うような場所がほとんどなく、登山道が整備されているのが特徴となっています。露草などで服がズタズタになるような心配もないので、比較的安心して景色を楽しみながら登山ができます。

日帰りで楽しめる初心者向きプラン

こちらのルートは、基本的に初心者向けのルートとして人気となっています。水場も多く、危険な場所が少なく、最短の時間で山頂まで登ることができます。地元の小学生でも日帰りで往復できることを考えても、その難易度はおわかりいただけるはずです。

迷うような箇所もほとんどないので、まだ登山を始めたばかりの方、体力に自信がないという方などは、こちらのルートを利用するのがおすすめです。初心者向けのコースとは言え、紅葉の季節になれば美しい紅葉を見ることができるのも、このルートの良いところです。

長距離で見どころ満載の朝日鉱泉ルート

朝日鉱泉ルート

次に「朝日鉱泉ルート」です。こちらは、登山基地である「朝日鉱泉ナチュラリストの家」から出発して大朝日岳を目指すルートとなっています。距離は約18.5km、時間も半日以上かかりますが、この山の魅力を存分に味わおうと思うなら、是非挑戦してもらいたいルートでもあります。

約13時間の登山で健脚者向きプラン

「朝日鉱泉ルート」は、基本的に日帰りでの登山ルートとなりますが、往復で約13時間もかかるため、体力に自信がない方は途中にある「大朝日小屋」という山小屋で一泊するように変更しても問題ありません。

森林浴が楽しめる場所、絶景を楽しめるポイント、きれいな花が咲き誇るエリアなど、様々な朝日岳の顔を見ながら登山が楽しめるのが、このルートの醍醐味となっています。

宿泊がおすすめの日暮沢ルート

日暮沢ルート

最後に「日暮沢ルート」です。こちらは日帰りではなく、途中にある山小屋を利用して一泊二日で大朝日岳を目指すというルートで、このルートも上級者向けのものとなっています。距離も20km以上となり、小朝日岳、大朝日岳、竜門山をぐるっと回って下山する長距離コースです。

朝日岳を満喫できる1泊2日の宿泊プラン

このルートは、最も朝日岳を満喫することのできるルートと言っても過言ではありません。大朝日岳だけでなく、周辺の他の山もルートの中に組み込まれていますので、見所も満載です。宿泊は、ルート上にある大朝日小屋を想定していますので、寝具や食事の準備を忘れないようにしてください。

なお、大朝日小屋は収容人数が約100名となりますが、夏から秋にかけてはとても混み合いますので、譲り合いの心を持って利用することを心がけましょう。

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朝日岳の山小屋情報

朝日岳には、登山家たちのために提供されている山小屋がいくつか存在します。朝日岳は基本的に日帰り登山に挑戦する方が多いのですが、急な天気の変化やアクシデントで下山できない、ということになった場合には、こういった山小屋を利用することができます。

こうした山小屋は、いずれも登山家たちのために常に管理人の方がきれいに整備してくれているものです。マナーを守って、きれいに利用することを心がけましょう。

朝日連峰では一部を除き幕営禁止

ちなみに、朝日連峰では一部のエリアを除き、基本的には幕営が禁止されています。これは登山者たちの安全を確保するために設定されたルールですので、自分の勝手な判断でルールを破るようなことはやめましょう。宿泊の際には、用意された山小屋を利用するようにしてください。

テント場は大鳥小屋にしかない

そんな朝日連峰の中でも、唯一テントを設営することができるのが大朝日岳の北西にある「大鳥小屋」という山小屋の周辺にあるテント場です。この他のエリアではテントを張ることはできませんので、うっかり間違えて…というようなことのないようにしてください。

ハイシーズンは混雑必至!

なお、朝日岳登山のハイシーズンである夏から秋にかけての時期は、どうしても山小屋自体が混むことになります。大きな山小屋では収容人数も多いですが、それでもハイシーズン期は混み合いがちになりますので、譲り合いながら利用するように工夫してみてください。

山小屋①大朝日岳小屋

まず、最も有名なのが「大朝日岳小屋」です。大朝日岳の山頂から、北側に15分程度下りた場所にあります。収容人数は100名とかなり多いのですが、寝具も食事の提供などもありません。

こちらの山小屋を利用する際には、そうした宿泊に必要なものは全て事前に準備しておきましょう。なお、通年利用が可能で、利用料(協力金)は1,500円となります。

山小屋②鳥原小屋

次に、鳥原山の山頂近くにあるのが「鳥原小屋」という山小屋です。夏場になると管理人さんが常駐するようになりますが、こちらの山小屋も大朝日岳小屋同様、寝具や食事の提供などはありません。

鳥原小屋の収容人数は25名と少し少なめで、協力金は1,500円となります。水場やトイレは近くにありますので、そちらを利用するようにしてください。

山小屋③竜門山避難小屋

竜門山の山頂から以東岳側に30分ほど下っていくと、「竜門山避難小屋」という山小屋があります。こちらは収容人数が約50名程度で、通年利用が可能となっています。特に利用者の多い夏場になると、水も小屋内に引かれ、管理人の手で掃除も行われますので、人気の山小屋となっています。

山小屋④朝日鉱泉ナチュラリストの家

朝日鉱泉ルートの出発地点となるのが「朝日鉱泉ナチュラリストの家」という山小屋です。こちらの山小屋は、避難小屋というより朝日岳の登山基地として利用されているので、トイレや水場だけでなく、お風呂なども完備されています。タオルや浴衣もレンタルがありますし、日帰り入浴も可能です。

利用料は1泊2食付きで8,000円、素泊まりで4,500円となりますが、食事付きの場合は打ち立てお蕎麦がいただけるので、是非食事も楽しんでいってください。

山小屋⑤古寺鉱泉 朝陽館

最後に、古寺鉱泉ルートの入り口、古寺鉱泉登山口付近にある民宿「古寺鉱泉 朝陽館」です。こちらの民宿は、朝日岳登山が目的の方はもちろん、温泉好きの方達の間でも秘湯として密かに愛好されている宿泊施設となっています。

収容人数は約30名で、駐車場も完備されています。1泊2食付きで8,000円、素泊まりでは4,000円の利用料金となりますので、古寺鉱泉ルートに挑戦される方は是非利用してみてください。

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朝日岳の詳細情報

ここまで、朝日岳の魅力をたっぷりお伝えしてきました。朝日岳に興味を持って、朝日岳登山に挑戦してみたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方のために、朝日岳の詳細な情報についてこちらではお伝えします。

おすすめの登山時期は?

朝日岳では、特に登山制限が行われている時期はありませんが、特に6月中旬から10月中旬にかけてが、登山適期として知られています。気候もよく、景色も良いシーズンですので、多くの登山客が朝日岳に挑戦しています。

初夏や紅葉シーズンが人気

登山適期と言われる6月中旬〜10月中旬の中でも、特に人気が高いのが初夏の時期、そして紅葉シーズンです。特に、朝日連峰の紅葉シーズンは山全体が紅葉で赤や黄色に彩られ、それだけでも見る価値のある景色となります。

なお、朝日岳は豪雪地帯に分類されますので、7月初旬までは残雪対策の準備をしてから登山することをおすすめします。また、山形には他にも紅葉の名所がたくさんありますので、合わせてこちらもチェックしてみてください。

山の天気が変わりやすいので注意

朝日岳は標高1,871mもある山なので、天気が変わりやすいという特徴もあります。朝日岳に限らず登山をする際には、天気の変化に対応できるような準備をしておくことが重要となります。登山前にどれだけ天気がよかったとしても、油断しないことが重要です。

なお、どれだけ準備していても、急な天気の変化で下山が困難になった場合は、迷わず付近の山小屋に避難することも検討してください。

登山用の服や靴、雨具の用意も!

朝日岳への登山に挑戦する際には、初心者向けのルートを行く場合でも登山用の服装を心がけるようにしてください。また、どのルートを選んでも基本的には長時間の登山となりますので、どれだけ天気が良くても最低限雨具の用意は怠らない注意が必要となります。

また、天気とともに気温の変化も激しい時期であれば、場合によっては着替えや重ね着の用意もしておくようにしましょう。

朝日岳の基本情報

【名称】 朝日岳(朝日連峰)
【住所】 山形県西村山郡朝日町大字立木
【参考サイト】 http://yamagatayama.com/?p=63
【お問い合わせ先】 0237-67-2111
【アクセス】 JR左沢駅より車で90分

朝日岳に大自然の絶景を見に登山に行こう!

朝日岳は、開発の手が入っていないため山本来の姿を残した、登山家たちにとってとても魅力的な山岳の一つです。基本的には自らの足で登っていかなければならないからこそ、山頂から見える絶景はより一層心を打たれるものがあります。

特に紅葉の時期になると、日帰りでも登山に向かう人たちが多くなる人気のシーズンなので、興味を持ったのであれば、是非朝日岳登山に挑戦してみてください。

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この記事のライター
ゆきえ
三児の子育てをしながら兼業ライターをやっています♪ 趣味は旅行で、独身時代は海外もちょこちょこ行っていましたが、...

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