岩手「石割桜」は圧巻の一本桜!例年の開花時期や見頃は?アクセスも!

岩手県盛岡市にある樹齢360年という古い歴史を持つ一本桜、「石割桜」。なんと岩を割って生えているというのだから驚きです。今回は岩手県の名物桜とも言える石割桜の見頃や開花時期、アクセスや駐車場情報などを詳しくご紹介するのでぜひ最後まで見てください!

岩手「石割桜」は圧巻の一本桜!例年の開花時期や見頃は?アクセスも!のイメージ

目次

  1. 1岩手の圧巻の一本桜!石割桜とは
  2. 2石割桜の見どころは?
  3. 3石割桜の歴史を解説!
  4. 4石割桜の詳細情報とアクセス情報
  5. 5岩手でお花見は石割桜を見に行こう!

岩手の圧巻の一本桜!石割桜とは

今回ご紹介する石割桜とは岩手県盛岡市にある樹齢360年を超える長い歴史を生き抜いてきた一本桜でエドヒガンザクラという品種の桜です。その名の通り岩を割って生えていることから「石割桜」という名前がつけられました。岩を割って生えてくるなんて、自然の力強さを感じますね。

この珍しい桜を一目見ようと桜の開花時期や見頃には毎年たくさんの人が訪れるほど岩手の人気スポットです。そんな石割桜の開花時期や見頃情報、歴史などをご紹介するのでぜひ次のお花見の参考にしてみてください!

岩手県の盛岡地方裁判所前にある一本桜

この珍しいといわれている一本桜、石割桜は実は盛岡駅から徒歩20分ほどの場所にある盛岡地方裁判所前に位置しています。こんなにきれいな一本桜が勤務地内にあるなんて、こちらの裁判所勤務の方が羨ましくなってしまいますね。出退勤時についつい見とれてしまいそうです!

もちろん裁判所職員の方だけでなく、一般の方でも歩道からの鑑賞が可能。開花や見頃の時期は観光客はもちろんですが、通勤中などふとした瞬間にも見ることができる場所にあるため、地元の方からも人気がありとても大切にされています

1923年に国の第1号天然記念物に指定

長い歴史を持ち、独特に花を咲かせる姿が大変珍しいこの石割桜。1923年には国の天然記念物に指定され、まさに国の宝と言える日本が誇る一本桜の名所です。樹齢も大変長く歴史を持つこの桜は古くから多くの人々に親しまれてきました。

 

また明治初期ごろまでは現在とは違う「桜雲石」と言う名で呼ばれていたり、その他石割桜についての面白い伝承があったりと本当に魅力が尽きることのないこの桜現在でも地元民をはじめ多くの観光客からも親しまれています

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石割桜の見どころは?

岩を割って生える珍しい一本桜である石割桜。その生命力あふれる姿には心打たれるものがあります。開花や見頃の時期はもちろんのこと、開花時以外や冬に雪が積もる様子なんかも幻想的で絵になり、とても魅力的なんです!ここからはその石割桜の見どころを順を追ってたっぷりとご紹介します。

花崗岩を割って咲く生命力あふれる姿

岩を割って開花する一本桜だなんて、自然のたくましさには本当に驚かされますよね。ものすごい生命力を感じ、見るだけでなんだかパワーをもらえるような気持ちになります。特に桜の見頃の時期にはこの姿を一目見たいと大勢の方が集まるのも納得です。写真で見ても幹の太さや大きさが伝わってきますが、実際に見るとその大きさは圧巻です。

花崗岩は周囲21mの巨大岩

そんな生命力にあふれた石割桜ですが、この桜が生えている花崗岩がとても巨大なことで有名なんです。どのくらい大きいのかというと、周囲の長さがなんと21m。実際に見て見なければどのくらいの大きさなのかなかなか想像しにくいですが、21mというとプールの長さとあまり変わらないくらいですよね。

石割桜の見頃の時期行く際はつい花に目を奪われがちですが、桜の木だけではなくこの巨大な珍しい花崗岩にも注目してみてください!

樹齢360年の威厳ある一本桜

もともと樹齢が長い品種として知られているエドヒガンザクラ。その中にはなんと樹齢1000年を超えるものもあります。もちろんこちらの石割桜も日本で有数の樹齢の長いエドヒガンザクラの名所としてとても有名

その樹齢はなんと360年を超えると言われています。今から360年前というと日本は江戸時代初期。このように歴史の重みを感じることができるのも石割桜の魅力です。

根回り4.3m、高さ10mのエドヒガンザクラ

写真からも伝わるどっしりとした太い幹。先ほど巨大な花崗岩をご紹介しましたが、大きいのは岩だけではありません。この大きい岩から生えた桜ももちろん、巨大です。なんと根周りは4.3m、高さが10mもあるというのだから驚き。ここまで迫力のある桜を目にする機会はそうそうありません。実際に見に行ったらしっかりと目に焼き付けてから帰りましょう。

巨大岩と桜の珍しいコラボ!

ここまで桜と岩をそれぞれ紹介してきましたが、やはり石割桜といえば巨大な一本桜と岩の奇跡のコラボレーションが最大の魅力です。このふたつは一緒にあるからこそより価値があるものになっており、桜の見頃の時期にはその美しさがさらに際立ちます。

石割桜を見に行ったら、桜と岩のコンビネーションを楽しんでください。一本桜と巨大な花崗岩とのバランスを見てインスタ映え写真を撮ったりと、ここでしかできないことを堪能してみましょう!それにしても岩の間から桜に木が生えているなんて、何度考えても不思議ですよね。

見どころ④ライトアップされた夜桜

裁判所内にあるということもあり、夜間に気軽に敷地内に入ることができるというわけではないので開花の時期でも石割桜自体を派手にライトアップするということはありません。しかし夜には街灯が点くので歩道から光に照らされた一本桜を楽しむことができます

闇夜に白く浮かび上がる花が幻想的で、思わず圧倒されるので感動すること間違いなしです。昼とは全く違う雰囲気を味わえるので、ぜひ昼と夜両方見ていただきたいです

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石割桜の歴史を解説!

樹齢360年にもなる石割桜。私たちが知らない時代の流れや歴史を幾度も見てきたことでしょう。その長い歴史の中では、なんと焼失の危機にさらされたこともありました。また石割桜にはその名に由来する思わずクスリと笑ってしまうような面白いエピソードも残っています。ここからはそんな石割桜の歴史についてご紹介します。

昔は盛岡藩の分家にあたる北監物の庭園

石割桜があるこの地は、現在では裁判所になっていますが、江戸時代の寛永の時期には盛岡藩の重臣といわれていた北家の庭園でした。この屋敷内の巨石が落雷を受け、その割れ目に偶然エドヒガンザクラの種が入り込んだことがきっかけでできたという石割桜に関する面白い逸話も残っています。歴史好きの方は特に興味が湧くのではないでしょうか。

明治初期には桜雲石と呼ばれていた

長い歴史を持つ石割桜ですが、明治時代ごろまでは桜雲石 ( おううんいし ) と呼ばれ主に地元の方々に親しまれていました。そして今では有名な石割桜が全国的に知れ渡ったのは明治9年。明治天皇が盛岡に立ち寄られたのがきっかけであったと言われています。石割桜という名が全国的に定着したのは昭和時代からです。

1932年に火災に合い一部が焼失

長い歴史を持つ石割桜には存続の危機もありました。実は1932年にこの石割桜がある盛岡地方裁判所が火災に見舞われ、その際石割桜も一部が焼けてしまうということが起こりました。しかし焼けたのがなぜ一部だけで済んだかというと、これには感動的なエピソードが。

当時こちらの庭師をされていた藤村治太郎という方が、自身が身につけていたはんてんを水で濡らし、桜を守ったそうです。しかも濡れた岩で足を滑らせ怪我を負いながらも、必死に桜が燃えるのを防いだというのだから、この石割桜に対する深い愛情が感じられます。

全焼をのがれ翌年には再び開花!

庭師の藤村治太郎の必死の頑張りが無事実り、なんとか全焼を免れることができた石割桜。その結果幸いにも翌春には再び美しい花を開花させました。こうして現在でも美しい石割桜の様子を見ることができるのは庭師の彼が怪我をしてまでも必死に桜を守り抜いたおかげですね。

2000年には老樹の本格的な治療を受ける


歴史的にも価値があり国の自慢でもあるこの老樹を少しでも長生きさせようと、2000年から本格的な治療を受けている石割桜。栄養のある肥料を与えたり、周りに生えている木を切って桜の木に直接日光が当たりやすいようにしたりと、さまざまな細かい手入れが行われています。

現在でも元気にそびえ立つ迫力満点の石割桜が見られるのは、こうしたたくさんの人々の協力、努力があってこそなんですね。

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石割桜の詳細情報とアクセス情報

ここまで石割桜のさまざまな魅力をお伝えしてきました。石割桜を見に一度は行ってみたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここからは石割桜の見頃や開花時期、駐車場情報などの詳細やアクセス情報をご紹介します!

石割桜の詳細情報

せっかく行くなら岩手県まで行くなら石割桜が一番きれいな時期を見たいですよね。そのためには開花時期や見頃を事前に知っておくことはマスト。ここからは例年の開花時期や見頃などの情報を詳しくお伝えします!

石割桜の例年の開花時期

石割桜の例年の開花時期は4月中旬ごろ。東北地方と言うだけあって遅めの開花ですね。もちろん前後の気候や天気によっても左右されるので開花情報をこまめにチェックするのが確実です。この時期の盛では雨が降ることもしばしばあるので、天気予報の確認は必須です。

石割桜の例年の見頃

石割桜の例年の見頃は4月中旬~4月下旬ごろ。運が良ければゴールデンウィークまで桜が見れることもあるので、連休中であれば遠方からでも見に行くことができますね。4月前半は本州や南の地方の桜を楽しみ、4月の後半には石割桜の鑑賞を楽しむと言うのはいかがでしょうか。

石割桜へのアクセス

ここからは気になる石割桜へのアクセス方法をご紹介します。アクセス方法は徒歩やバスなど数パターンあるのでご自分にあったアクセス方法を選んで行っていただけると幸いです。また、普段は観光客用の駐車場は解放していませんが、桜の開花期間中のみ観光バス専用の臨時駐車場されます。その他周辺の駐車場状況なども詳しくご紹介していきます!

盛岡駅から徒歩約20分

石割桜へのアクセス方法一つ目は盛岡駅から徒歩です。盛岡駅南口から徒歩で20分ですが、基本的には大通りが多く複雑な道ではないので迷うことなく歩いていくことができるでしょう。

桜の見頃に時期であれば、気候的にもちょうど良いので散歩がてら歩いて行くのもおすすめです。またバスや車と違い、交通の混雑や駐車場状況を気にする必要がないのもメリットです。

バスは盛岡都心循環バス「でんでんむし」が便利

石割桜へのアクセス方法2つ目は盛岡都心循環バス「でんでんむし」です。盛岡駅前から乗車し、中央通一丁目バス停で降車、ここまでは5分と言う短い時間で行くことができます

バスを降りた後も徒歩1分ほどで石割桜がある場所まで行くことができるので時間がない方には時間短縮になりますし、あまり歩きたくないと言う方にもとてもおすすめのアクセス方法です。また運賃も100円と安いのもうれしいポイントですね。

開花期間中は臨時の駐車場あり

普段は観光客用の駐車場は解放されていませんが、桜の開花時期のみ観光バス専用の臨時駐車場が用意されています。バスツアーなどがあるので、気軽に行くことができます。また石割桜周辺や徒歩圏内に有料の民間駐車場がたくさんあるので、車で行くことも可能ですが、やはり見頃の時期には混雑が予想されるので注意が必要です。

石割桜の基本情報

所在地 岩手県盛岡市内丸9-1(盛岡地方裁判所敷地内)
電話番号 019-604-3305
営業時間 8:30~17:45
定休日 無休
最寄駅 JR盛岡駅
アクセス 【電車】JR盛岡駅から徒歩20分 JR盛岡駅から
「でんでんむし」約8分「中央通1丁目」
または「県庁・市役所前」下車徒歩約1分
【車】東北自動車道盛岡ICより盛岡方面へ約20分
駐車場
参考HP 盛岡市観光サイト

岩手でお花見は石割桜を見に行こう!

岩手県を代表する一本桜といっても過言ではない石割桜。毎年多くの観光客が訪れると言うのも納得です。比較的アクセスも良く、有料ですが周辺に駐車場がたくさんあるのもありがたいですね。

古い歴史を持つこの樹齢360年を超える大樹に桜が咲き誇る様子は思わず息を飲んでしまうほどの感動を与えてくれます。まさに一度は見てみたい光景、自然の奇跡とも言える石割桜。桜好きの方には絶対行って見ていただきたいおすすめスポットです。

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YURI

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