九重連山「三俣山」の登山情報まとめ!お鉢巡りのルートや紅葉の絶景とは?
九重連山・三俣山の登山情報をご紹介します。三俣山は、大分県竹田市と九重町の境に位置する山で標高1745mです。4つの峰から構成され様々な展望を楽しめると九州でも人気の登山コース。大鍋、小鍋と言われる2つの火口跡のお鉢巡りはお薦めです。ぜひ参考にしてみて下さい。
絶景が広がる「三俣山」
”MIMATA”
— ???/????????? (@NeO_Landscape) April 23, 2019
三俣山(大分県)
九重山系・標高1,745 m#PENTAX #photography #写真好きな人と繋がりたい #カメラ好きな人と繋がりたい#過去pic #夏 #登山 pic.twitter.com/kAjYv6fohm
三俣山は”みまたやま”と読み、九州の屋根とも呼ばれている九重連山という火山群の北に位置する標高1,745mの山です。三俣山は1年を通して登山を楽しむことが出来、四季折々の絶景で登山客を魅了しています。三俣山の春は、春を告げるうぐいすが鳴き周辺にはマンサクやアズマイチゲなど春の花が咲きます。
夏の始め6月にはミヤマキリシマのシーズンとなり、三俣山の斜面はピンク色の絨毯に。そして10月には三股山が1年の中で最も賑わう紅葉シーズンを迎えます。冬には当たり一面銀世界となり、神秘的な光景が広がります。「何度登っても飽きない」と言われる三俣山に、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
大分県にある四峰から成る山
大分県竹田市と九重町の境に位置する三保山は、どの方向から見ても三峰に見える事が名前の由来だそうです。しかし、実際には三俣山は西峰、本峰、北峰、南峰の四峰から構成されています。中には、本峰と南峰の間にⅣ峰を加え五峰と認識している登山者もいるそうです。
「三岐山」とも表記される
【BREAKTIME】
— 大分県民検定 (@vkewW0Xk0oNZiYj) November 18, 2019
『大分百景』020-a
「三俣山(みまたやま) / 硫黄山(いおうざん) / 星生山(ほっしょうざん)」
▼「三俣山(みまたやま)」(1744.8m)
※三つの頂きからなる山容は、九重町のシンボル。別名「三岐山(みつまたやま)」 pic.twitter.com/sPWZY37dbn
三俣山は、三股山(みつまたやま)とも呼ばれたり表記されている事もあります。やはりどこから見ても峰が3つに見えることが由来されています。
ラムサール条約に指定「坊ガツル」
九重連山 坊がつる。左は三俣山、右は平治岳。 #登山 #くじゅう #本日も晴天なり pic.twitter.com/8Sq5bH2GYc
— らじ (@radius_optimus) August 3, 2019
坊ガツルは、九重連山に囲まれた標高約1,200mに広がる盆地・湿原地帯です。阿蘇くじゅう国立公園に含まれ、2005年11月8日にラムサール条約に登録されています。ちなみにラムサール条約とは、1971年2月2日に制定された湿地の保存を目的とした国際条約です。
6月のミヤマキリシマは必見
ミヤマキリシマ(深山霧島)は、ツツジの一種で九州地方の高山に自生していて国の天然記念物にも指定されています。三俣山が属する九重連山以外にも、霧島山・えびの高原、阿蘇山、雲仙岳などでもミヤマキリシマを見る事が可能です。ミヤマキリシマの開花時期は、5月下旬頃から6月中旬です。
6月の三俣山には、ミヤマキリシマを堪能しようと多くの登山客が訪れています。山の斜面にピンク色に広がる美しいミヤマキリシマは、登山の疲れも一気に吹き飛ばしてしまうほどの絶景だとか。ぜひ一度は、三俣山から見るミヤマキリシマを見てみて下さい。
10月中旬には紅葉が絶景!
ミヤマキリシマの時期を終え夏が終わると、三俣山には赤、黄、茶と木々が色づき紅葉の季節が訪れます。三俣山は九州でも人気の紅葉スポットで、毎年多くの観光客や登山客が訪れることで有名です。
三俣山の紅葉でも特にお勧めのスポットが、大鍋壁面の紅葉だと言われています。秋に三俣山への登山を計画する際には、本峰から北峰、南峰のお鉢巡りと呼ばれるルートも案に加えてみてはいかがでしょうか?大鍋壁面の紅葉をたっぷりと味わう事が出来るでしょう。また、夕暮れ時の北峰の紅葉も必見です。
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冬の雪山登山も人気
三俣山の冬の雪山登山も人気です。特に霧粒が、木々に付着した出来上がった霧氷のトンネルは冬登山を制したものだけが見られる幻想的な光景です。
装備は万全な準備を!
悪天候の雪山は厳しいけどスリルがあってこれもまた楽しい。今日は雪の深い三俣山側から星生山山頂へ。もの凄い風。星生山からの久住山。 pic.twitter.com/zhpEc2jS
— yamakawa (@moultin) February 5, 2012
冬山登山は、白銀の世界が広がり夏山とは違った魅力があります。また、冬の空気は澄んでいるので、遠くの景色を眺める事も可能です。しかし、冬山登山は、雪で登山道が隠れてしまうこともあれば、悪天候にも注意が必要です。決して冬山を甘く考えてはいけません。
冬の時期三俣山登山を計画する際にも、同じことが言えます。服装、道具、食料など万全な準備を怠らないで下さい。登山初心者の方は、ガイド付きのツアーなどに参加する事もお薦めです。
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「三俣山」の登山の難易度
YAMAP国立・国定公園フォトコンテストセレクション
— YAMAP / ヤマップ (@yamap5586) June 9, 2020
title:三俣山とミヤマキリシマ
photo by:さっくん pic.twitter.com/SjlV33MIoy
九州でも人気の登山コースがある三俣山は、1年を通して多くの登山客で賑わっています。ここからは、三俣山登山の難易度をご紹介しておきましょう。
難易度は中級者以上向け
登山の計画を立てる際、自分の実力にあった山を選ぶことが大切だと言われています。それでは三俣山の難易度はどれぐらいなのでしょうか?
三俣山の難易度は中級者以上と言われています。本峰から北峰や北嶺から南峰に向かう道のりなどは、足場も悪く滑りやすい箇所も多いそうです。また、天候によっては噴煙などで視界が悪くなり、遭難することもあるそうです。
ただし、万全な準備をする事で、初心者でも本峰を目指すことも可能です。大曲登山ルートや長者原登山ルートなどから本峰を目指す場合は、比較的簡単でしかも登山客も多く、標識も多いので道に迷う事はないと言われています。
しかし、過去に一度も登山をしたことのない全くの初心者にはお薦めできません。無理はせず、まずは長者原登山口から坊がつるを目指すトレッキングを楽しんでみてはいかがでしょうか?親子でも楽しめるルートです。
初心者はガイド付きが安心
難易度が高いからと初心者の方が三俣山の登山を諦める必要はありません。三俣山には、ガイド付きのツアーも幾つかあるので、初心者の方にはそんなツアーなどに参加するのも良い方法でしょう。例えば、モンベル大分などでは、長者原ビジターセンターから本峰・南峰を目指す登山ツアーを定期的に開催しています。
過去にトレッキング・登山経験があり、中学生以上であれば誰でも参加可能です。参加料金は5,600円で、ガイド料や保険料が含まれています。
「三俣山」のお鉢巡りと代表的な登山コース
ここからは、三俣山の代表的な登山コースをご紹介していきましょう。三俣山には、幾つかの登山コースがあり、お鉢巡りは三俣山を代表する人気の登山コースの1つです。その他にも初心者から上級者まで楽しめるバラエティー豊かなコースがあり、登山客を飽きさせる事はありません。
三俣山の「お鉢巡り」とは
先日行ってきた九重の山々の一つ《 三俣山 》のお鉢巡り
— yukimurasaki (@yuki2232425) November 9, 2019
圧巻の紅葉に感動の嵐だった🍁
ここまでに素晴らしいとは!!
○十年ぶりの登山。誘ってくれた人に迷惑掛けずに、共に楽しめて良かった〜(◍˃̶ᗜ˂̶◍)ノ" pic.twitter.com/eVcw43dNKG
お鉢巡りとは、火口の周りをぐるっと一周することを言います。三俣山には、大鍋と小鍋という2つの火口がありお鉢巡りとして人気のルートとなっています。まず、本峰を目指し、その後北峰から南峰へと大鍋・小鍋を周回するコースです。アップダウンも激しく、危険な箇所も多いため上級者向けのコースです。
三俣山の日帰り登山コース
三俣山には、幾つかの登山ルートがありますが、ここでは日帰りで楽しめる3つのルートをご紹介します。ぜひ、参考にして下さい。
①大曲登山口コース
ミヤマキリシマもバッチリ満開でした〜ありがとう三俣山!
— 大村 雄太 / YAMAP (@ytonbass) June 5, 2020
平治岳はおそらく激混みなので、大曲登山口からの三俣をおすすめするよ!明日は晴れそうなので、明日がベストと思います!人の少ない朝駆けもグッドです! pic.twitter.com/8IrveUfk4f
まず1つ目のルートは、大曲登山口を利用するルートです。大曲登山口には、車が10台ほど駐められるスペースがあります。週末などには混み合い駐車スペースが無くなってしまうので、注意が必要です。
大曲登山ルートは、後で紹介する長者原登山ルートと合流します。諏蛾守越までの時間を短縮したい方にはお薦めのルートとなります。そして、西峰、本峰、北峰、Ⅳ峰を周回し大曲登山口まで戻り、所要時間は休憩を含めなければ約5時間15分ぐらいです。
②長者原登山口コース
2つ目にご紹介するルートは、長者原登山口です。長者原登山口は、長者原ビジターセンターがあり、375台収容可能な大きな駐車場もあるので便利です。また、ここから出発する登山客も多いため道案内も多く、初心者にはお薦めのルートです。
所要時間は、長者原登山口から西峰と本峰を目指すルートなら約5時間ほどです。6月のミヤマキリシマや紅葉を楽しむ登山なら、快適に三俣山登山を楽しむことが出来るでしょう。
③吉部登山口コース
くじゅう連山の三俣山
— 今川 たくろう* (@takutsumuri) May 6, 2020
冬の牧ノ戸峠付近から撮影したもの。大分・熊本に跨がる有名な観光地。阿蘇にも比較的近い。 pic.twitter.com/ihmyWDsBk6
最後にご紹介するルートは、吉部登山口です。吉部登山口は、九重連山の北部にある登山口で、100台駐車できる民間の有料駐車場があるので便利です。
吉部登山口を利用し三俣山を目指す場合は、まずキャンプ場を目指し、そこから諏蛾守越、西峰、本峰へのアクセスとなるでしょう。所要時間は、休憩を含まないで約7時間は掛かりそうです。何度も三俣山に登り、いつもと変わったルートを楽しみたい方にお薦めです。
九重連山の1泊2日登山コース
朝焼けの三俣山。 #登山 #九州 #くじゅう pic.twitter.com/myPYfvl3qJ
— らじ (@radius_optimus) August 3, 2019
三俣山は日帰りでも充分に楽しむことが出来ますが、時間に余裕がある方は1泊2日で九重連山を楽しむ登山コースもお薦めです。坊がつるではキャンプ場があるので、そちらで宿泊することが可能です。山々の上に広がる星空は圧巻です。
また、坊がつるの南西には法華院温泉山荘という宿泊施設があります。山小屋より設備が充実しており、しかもかけ流し温泉が楽しめるので登山の疲れを癒やすにはもってこいです。
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「三俣山」の基本情報まとめ
絶景が待つ「三俣山」登山に挑戦!
大分県の竹田市と九重町の境に位置する九重連山の1つ三俣山。春には彩りの花々、初夏にはミヤマキリシマ、秋には紅葉、そして冬には白銀の世界と四季折々の美しい景色を楽しませてくれます。また、大鍋・小鍋の2つの火口を巡るお鉢巡りは多くの登山客を魅了しています。
三俣山登山の難易度は中級以上で初心者向きではないと言われますが、ガイド付きの登山ツアーなどを利用すれば初心者でも登る事が出来るでしょう。難易度が高いからと諦めず、ぜひ、準備を万全にして挑戦してみてはいかがでしょうか?