2019年10月26日公開
2020年03月25日更新
樹齢900年の巨大樹「森の神様」とは!美瑛の神秘的なパワースポット!
美しい景色が広がる美瑛町でパワースポットとしても有名な巨大樹「森の神様」。「森の神様」とは一体何なのか?その正体や名前の由来、パワースポットとしての情報まで詳しくご紹介していきます。美瑛の大自然の中で今も生き続ける巨大樹「森の神様」に会いに行ってみませんか?

美瑛の「森の神様」とは
森の神様
— Tamotsu Matsui@写真の人 (@tmatsui5) May 23, 2016
東川町と美瑛町の境界付近。
大雪の山並みの麓の森の中に佇む大木。
樹齢900年のカツラの木は圧巻の見応えです(^^)
北海道上川郡美瑛町 pic.twitter.com/L8XHtmSbnQ
アイヌ語で「カムイミンタラ=神々の遊ぶ庭」と呼ばれる大雪山国立公園十勝岳連峰の裾野、美瑛町にある「森の神様」とは一体何なのでしょうか?町面積の70%以上が森林を占める美瑛町に生きる「森の神様」の正体にせまります。
樹齢900年の巨大樹
「森の神様」の正体は推定樹齢900年のカツラの木です。樹高は31m・幹周りは11m以上にもなる巨大樹です。十勝岳連峰の火山活動の影響によって形成された美瑛の地に初めて人が足を踏み入れたのは1858年のことと言われています。
その後土地の開拓が始まったのが1894年(明治27年)のことです。美瑛にある「森の神様」は人間よりもはるか昔から美瑛を見守り続けているのです。

美瑛にある「森の神様」の魅力
「森の神様」に会うために美瑛を訪れる人も少なくありません。人を引きつけてやまない「森の神様」の魅力をご紹介していきましょう。
森の神様は御神木
「森の神様」は人々にとって御神木としての存在でもあります。御神木とは、神道における神籬(ひもろぎ:神社や神棚以外の場所で祭祀を行う際に神様をお迎えする依り代になるもの)となる木や森のことを指し、今も昔も人々の心を支え、守り続けています。
神の宿り木
「スマホによくある反射だろ」と一刀両断されたけど
— 筋肉質なおかめインコ (@ABCZ_lovers) September 27, 2019
森の神様のオーブだと、信じて生きる#森の神様 #美瑛 pic.twitter.com/T8TsStYmfD
樹木は自然の中に命を持って生きるものです。根っこを切られてしまえば樹木も命が尽きてしまいます。自然という人間が勝つことのできない過酷な環境の中で命を繋ぎ生き続ける「森の神様」に、人々は畏怖と畏敬の念を込めていつしか神様が宿っていると考えるようになりました。
900年の存在感
森の神様
— 巨木巡り (@ihYoFIx874B4uID) September 21, 2019
□北海道美瑛町
□幹周11.5m
青い池で有名な美瑛町には、北海道で最も太い巨樹がある。湿潤な環境のためか、厚い苔をまとっている。名前の割には車ですぐ近くまで行くことができ、周囲の環境もよく整備されている。カツラの巨木が周りに何本もあるが、やはり神様の前では見劣りしてしまう。 pic.twitter.com/H33Hmtb882
調査によると「森の神様」の推定樹齢は900年とされています。900年もの間「森の神様」も全身無事であったわけではありません。現在はもともとの幹の部分はすでに失われ、地上2~3mほどの位置から育った3本の主木と蘖(ひこばえ:樹木の切り株や根本から生えてくる新たな芽のこと)によって形を成している状態です。
そんな状態でも「森の神様」は900年以上もの間、生き続けています。周囲にたくさんの木々が立ち並ぶ美瑛の森の中でもその存在感は圧倒的です。巨大樹である「森の神様」の大きさはもちろん、目には見えない「なにか」があるのだと思わざるを得ません。
名前の由来
美瑛の森の中にあったカツラの巨大樹に「森の神様」という名前を付けたのは、地元の小学生だそうです。一見して分かる巨大樹の大きさ、辺りに漂う神秘的な雰囲気を感じれば、「森の神様」という名前の由来をすぐに理解することができるでしょう。
10年前の発見
カツラの巨大樹に名前が付けられたのはおよそ10年前、1998年のこと。ボランティアの森林整備事業に参加した小学生たちによって付けられたそうです。
他に理由はない、小学生がただ心に感じたまま付けた「森の神様」という名前がこれ以上ないほどピッタリだったのでそのまま名前が付けられました。こうして美瑛の森にあるカツラの巨大樹は「森の神様」として広く親しまれるようになったのです。
巨大樹の正体
「森の神様」の正体であるカツラの木は、万葉集や古事記にもその名前が登場するほど古くから日本にある木です。葉は小さなハートのような形をし、秋になり葉がしおれ始めるとキャラメルのような、綿あめのような甘く少し香ばしい香りがするのが特徴です。
カツラの木の名前の由来とも言われる「香出(カヅ)る」という言葉も、ここからきています。新緑の頃にもほのかに香りを感じることができますが、秋の香りの強さはそこにカツラの木があるのが分かるほどと言われています。
カツラの森
「森の神様」はまるでカツラの森のようとも言われています。主幹の一部を失いながらも高く幹を伸ばし、葉を広げる姿を下から見上げるとカツラの森の中にいるような感覚になります。もともとカツラの木は日が当たる場所を好む陽樹ですが、湿気が多く肥沃な地に自生することが多く、美瑛はカツラが自生するのに最適な環境であったと考えられます。
十勝岳連峰の噴火活動により形成された川や谷・流れ込んだ泥流や火山灰が作り出した栄養豊富な美瑛の土地に根を張ったカツラの木は、900年以上の時を越え、巨大樹「森の神様」となりました。十勝岳連峰の噴火活動が及んだ美瑛の地でなければ、「森の神様」はいなかったかもしれません。これもまた自然の力が生み出した神秘と言えるでしょう。
森の神様は「森の巨人100選」
森の巨人たち百選とは、林野庁が次世代への財産として残すべき「国民の森林」を選び、保護活動を進める事業の一環として、日本全国の国有林の中から直径1m以上の樹木や地域のシンボルになっている樹木を候補として、なかから百本を選定したものだ。 pic.twitter.com/ed0oWvDgkN
— 藤田桂輔 (@KeisukeFujitajp) October 26, 2013
「森の神様」は2000年に林野庁が選定した「森の巨人たち100選」に選ばれています。「森の巨人たち100選」に選定された巨樹・巨木たちは、次世代に残していくべき財産として保護活動が行われています。2000年の選定以降、自然災害などで倒伏し現在はすでにないものもあります。
近年北海道でも大規模な自然災害による被害が発生しています。温暖化により今後ますます自然災害が懸念される現在、「森の神様」が生き続けられることを願わずにはいられません。

「森の神様」はパワースポット
神様が遊ぶ庭にある神の宿り木「森の神様」はパワースポットとしても有名です。「森の神様」を訪れる殆どの人たちは、多かれ少なかれそのパワーを感じています。パワースポットとしての「森の神様」のパワーを詳しくご紹介していきます。
パワー①ヒグマなど野生動物の生息地
7月20日北海道美瑛町の天人峡手前に有る桂の巨樹「森の神様」🌳。 道路から数百メートルの自然の森の中に有り、桂の周辺は綺麗に整備されていて見やすかったです😊。 ただヒグマ🐻が出ないかと・・・ビビりながらの撮影でした📸😰。 pic.twitter.com/w5zj9wS4e5
— 旅好きなライダーおじさん (@nakekenken) July 29, 2017
「森の神様」がある美瑛の森にはヒグマなどの野生動物が生息しています。林道こそ整備されているものの、そこは人間が生活する場所ではありません。野生の動植物や昆虫などが生息するいわば「野生動植物のテリトリー」と言えるでしょう。
大地や木・水・動物などあらゆる自然のものと共に生きているからこそ「森の神様」にはパワーが宿っていると考えられます。「森の神様」を訪れる際、人間は「訪問者」であることを忘れず自然を故意に傷つけることのないよう十分に注意しましょう。万が一熊と遭遇した場合はこちらの対処法をチェックしてください。
パワー②負のエネルギーを吸い取ってくれる
「森の神様」を訪れると、自然の偉大さを感じるとともに負のエネルギーを吸い取ってくれるように感じると言われています。日々様々なストレスにさらされている現代人は、負のエネルギーを溜め込みやすい状況にあります。しかしながら、それが当たり前の状況になってしまっていて自分では気が付かないことも多いのです。
「森の神様」はただそこにいるだけです。「ただそこにいる」ということは見守り、全てを受け入れているということでもあります。慈悲を受けているような、赦されているような感覚。それは愛です。「森の神様」がありのままの自分を受け止めてくれることで、負のエネルギーが吸い取られていくのです。
パワー③樹木ヒーリング
美瑛町にある樹齢900年のカツラの木。 パワーがすごい。#北海道 #カメラ女子 #写真撮ってる人と繋がりたい #ファインダー越しの私の世界 #木 #tree https://t.co/ukr6Rdy8Al pic.twitter.com/ah6b1OYPqf
— Linolatte (@Mogumogu_poipoi) May 24, 2016
自然界のあらゆるエネルギーを吸収しながら生きている木は強いエネルギーを持ち、樹齢が長いほど持っているエネルギーは強いと言われています。樹木ヒーリングで樹齢900年を超える「森の神様」のエネルギーの強さを体感してみてください。
抱きしめてみる
樹木ヒーリングに決まった方法はありませんが、全身でエネルギーを感じたいならそっと抱きしめてみましょう。「森の神様」が持つエネルギーによって、心と体が少しずつ開放されていくのを実感できるはずです。
触れてみる
樹木ヒーリングが初めて・「森の神様」を抱きしめるのは畏れ多いと感じるなら、そっと触れてみましょう。触れる場所は自分が思う場所で構いません。少しの時間触れるだけでも、癒やされていくのを感じることができるでしょう。

森の神様へ行く方法
美瑛にある巨大樹「森の神様」を訪れるにはどのような方法があるのでしょうか?ここからは「森の神様」へのアクセス方法をご紹介していきます。
車がおすすめ
「森の神様」は近くに公共交通機関がない美瑛町の森深くにあるため、車で訪れるしか方法はありません。自然の木であるためいつでも訪れることは可能ですが、冬期間は林道を除雪していないのでほぼ見学不可能と考えたほうが良いでしょう。
アクセスの詳細
車でアクセスする場合、天人峡温泉を目指して向かいます。美瑛駅から道道213号線で天人峡温泉方面へ向かう途中、右手に松山林道入口の看板が見えます。そこを入っていくとカツラの巨大樹「森の神様」に会うことができます。美瑛駅からは約30km、所要時間30分ほどです。
道から400m
今日一番感動したのは森の神様と呼ばれる樹齢900年のカツラの木。今週の雨のおかげか葉っぱも苔も青々と輝いてました。
— あこ (@soymilkflake) June 29, 2018
旭川空港から忠別湖を通り30分ほど。ここもすぐ近くまで車でアクセスできた。
北海道のドライブ観光のしやすさよ! pic.twitter.com/MutIURvfZg
道道213号線沿いにある「森の巨人たち100選巨木森の神様入口」という木の看板から「森の神様」までは約400mです。松山林道に入って進むと車輌進入禁止場所にゲートが設置されていて、3台分ほどの駐車場があります。
小さな看板がある
ゲートから「森の神様」まではおよそ20m、「森の神様」の場所にも小さな看板が設置されていますので迷うことはないでしょう。看板には「林野庁の森の巨人たち100選、巨木森の神様」と書かれています。
「森の神様」基本情報
森の神様 @ 天人峡。 pic.twitter.com/IQlwQF5zxJ
— mu-sh09 (@mu_sh09) August 22, 2014
【名称】 | 森の神様 |
【住所】 | 〒071-1474 北海道上川郡美瑛町忠別 |
【アクセス】 | 美瑛駅から道道213号線で天人峡温泉方面へ約30km 松山林道入る 所要時間約30分 |
【駐車場】 | あり(無料・3台) |
【電話番号】 | 0166-61-0206(上川中部森林管理署) 0166-92-4378(美瑛町観光協会) |
【公式HP】 | https://www.biei-hokkaido.jp/ja/ |
【備考】 | 冬期間は林道の除雪なし |
森の神様からパワーをもらおう!
美瑛町の奥深くに900年の時を越えひっそりと生き続ける巨大樹「森の神様」。その偉大なる生命エネルギーで、パワースポットとしても人気である理由が分かりましたね。美瑛の「森の神様」からパワーをもらって、心も体も癒やされに行きましょう。
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