米沢市「上杉雪灯篭まつり」で幻想的な世界を味わう!駐車場や混雑情報も!

雪深い米沢の冬のまつりといえば、300基の雪灯篭や雪ぼんぼり、キャンドルが奏でる幻想的な上杉雪灯篭まつりが思い浮かびます。その幻想さは非現実の世界へと訪れる人々の心を奪い導きます。今回は上杉雪灯篭まつりの見所、また混雑状況、駐車場情報などをお伝えしていきます。

米沢市「上杉雪灯篭まつり」で幻想的な世界を味わう!駐車場や混雑情報も!のイメージ

目次

  1. 1「上杉雪灯篭まつり」とは
  2. 2「上杉雪灯篭まつり」の見所
  3. 3「上杉雪灯篭まつり」の場所・日程
  4. 4「上杉雪灯篭まつり」の屋台・混雑情報
  5. 5「上杉雪灯篭まつり」のアクセス・駐車場情報
  6. 6「上杉雪灯篭まつり」の幻想的な世界に浸ろう

「上杉雪灯篭まつり」とは

冬になると雪深い白銀の世界が広がる米沢市、その米沢市を代表する冬の祭りといえば、「上杉雪灯篭まつり」。米沢の雪で作られた雪灯籠の中にキャンドルを置いて灯す、心が和む幻想的な世界が広がっていきます。

では、「上杉雪灯篭まつり」の見所、その混雑状況や開催場所、駐車場情報、屋台などはどのようになっているのでしょうか。ご案内していきます。

毎年2月に米沢市で開催するお祭り

毎年2月の第2土曜と日曜日に行われる「上杉雪灯篭まつり」。その準備は金曜日の夜から始まり米沢市民の週末を彩ります。

松が岬公園一帯を主会場に、2日間にわたって行われる「上杉雪灯篭まつり」は、約300基の雪灯篭、可愛らしい雪ぼんぼり、戦没者の鎮魂のための塔。

そして、たくさんのキャンドルで展開されるキャンドルゾ-ン、地元の食材が味わえるテント村物産展と屋台、そして、にぎやかなイベントステージと盛りだくさんの催し物があり、毎年多くの観光客で賑わっています。

ところで、この雪灯篭の作り方ですが、コンパネで長方形を作り、その中に一人が入って外から投げ入れられた雪を踏み固めていき、固まったところでコンパネを外して長方形の塔が出来上がります。その後2日間放置して凍らせた後、灯篭の形に整形していきます。

この作業は3,4人でやる必要があり、学校や職場などの仲間たちと作るようになります。米沢市民であれば誰しもが作った経験があるようで、地域おこしの意味合いもあって良い取り組みですね。

また、雪ぼんぼりも米沢市民総出で作っていくものなので、地元の人々の故郷愛と結束を固めるうえでも素晴らしい取り組みになっています。

「上杉雪灯篭まつり」の歴史

「上杉雪灯篭まつり」の歴史は、昭和52年2月の「月見の会」の席上で太平洋戦争における戦没者の鎮魂の意味で考案されました。

米沢市の造り酒屋東光の当主故小嶋弥左衛門氏が、新潟県十日町市の雪祭りや横手のかまくら祭りの視察談を語ったところ、米沢のこの地にも雪の美、雪の風情を楽しむ催しものはないかといった話題が出て、「雪の中にローソクを灯したらどうなるだろう」ということが切っ掛けでした。

雪の壁に穴を掘ってローソクを立て、部屋を暗くして灯りを灯したところ、白銀の中にオレンジ色の光がゆらめく幻想の空間が出現、それをヒントに雪灯籠と雪ぼんぼりが誕生しました。

太平洋戦争で命を落とした米沢の若者たち、最期の瞬間まで遠く故郷を思いその命を散らしたことでしょう。その心の悲しみを思うと、なんだかやるせない気持ちになります。

「上杉雪灯篭まつり」の鎮魂が、その戦争という過ちで犠牲になった戦没者たちに届くことを祈って止みません。

3つのコンセプト

「上杉雪灯篭まつり」では、開催にあたって3つのコンセプトを掲げています。①平和:誰しもが願って止まないテ-マ。米沢を始め、戦争のない現代が続くようにと掲げたコンセプト。

②市民参加:まつりの企画、見所、場所など、当日のイベントの企画まで市民の手で作り上げていくことにより、故郷愛を強くしていくコンセプト。

③おもてなし:日本人のすばらしい性質です。おもてなしの心で観光客を迎い入れ、地域の発展や活性化に貢献するというコンセプトになっています。

この雪灯篭・雪ぼんぼりに込められた思いと3つのコンセプト、米沢市民の平和への願いと地元愛が感じられる、そんな祭りになっている気がします。

「上杉雪灯篭まつり」の見所

https://www.photo-ac.com/

ここからは「上杉雪灯篭まつり」のさらに深部「上杉雪灯篭まつり」の見所を紹介していきます。

見所①雪灯篭・雪ぼんぼり

「上杉雪灯篭まつり」の見所その①雪灯篭・雪ぼんぼり。この2つは「上杉雪灯篭まつり」のメインの見所ですね。この2つが「上杉雪灯篭まつり」のテーマといっても良いでしょう。

白銀の世界に雪灯篭・雪ぼんぼりのオレンジ色の暖かい炎が灯り、「上杉雪灯篭まつり」を表す幻想的な世界が展開されていきます。

雪灯篭・雪ぼんぼりの製作は、地元米沢市民が「上杉雪灯篭まつり」が開催される何日も前から作りだしていて、祭りを見に来る人々をもてなしているその気持ちが、このオレンジ色の暖かい炎に表れているようですね。

見所②鎮魂の塔

「上杉雪灯篭まつり」の見所②鎮魂の塔、遠く太平洋戦争でその命を散らした戦没者たちの悲しみの魂を鎮めるため、そして、この「上杉雪灯篭まつり」を始めることになった切っ掛けでもある、鎮魂の祈りをテ-マにした鎮魂の塔になっています。

無念にも故郷米沢に帰ってくることなく散っていた命、その魂を鎮めるために、毎年多くの人々が、その塔に祈りを捧げています。

見所③キャンドルゾーン

「上杉雪灯篭まつり」の見所③キャンドルゾーン。白銀の世界にオレンジ色のキャンドルが灯る。なんだか心が落ち着く瞬間です。

そのキャンドルゾ-ンには、カップルを始め訪れる多くの観光客が癒され、その暖かなキャンドルの炎で心と絆を温めています。

見所④ステージイベント

「上杉雪灯篭まつり」見所④ステージイベント。ここ米沢市上杉は、かの有名な武将上杉謙信が統治していた領域です。

戦国時代でも屈指の戦上手とされ、その神懸った戦績から後世、軍神や「越後の虎」、「越後の龍」などと呼ばれ、また内乱続きであった越後国を統一し、戦や政だけではなく、産業を振興して国を繁栄させたという武将上杉謙信。

その才能豊かな上杉謙信の舞台をステ-ジ上で役者が演じるイベントは毎年恒例となっています。

「上杉雪灯篭まつり」の場所・日程

さあ、ここからは「上杉雪灯篭まつり」が開催される場所や日程を順を追ってお伝えしていきます。

開催場所

「上杉雪灯篭まつり」の開催場所は、米沢市内の上杉神社境内・伝国の杜・松が岬公園一帯、おまつり広場・その他、米沢市内を広範囲にわたって開催場所として使っています。そこにキャンドルゾ-ン、屋台など各種の場所が用意されています。

日程・イベントスケジュール

毎年2月の第2土曜と日曜日に行われる「上杉雪灯篭まつり」のイベントスケジュールを表にまとめてみました。参考にしてください。

日時 内容
2月7日(金)  
17:30~20:00 雪灯篭プレ点灯
2月8日(土)  
11:00~21:00 テント村物産展
11:00~17:00 ステ-ジイベント
12:00~20:00 手作りローソク体験コーナー
17:00~ 鎮魂祭
17:30~ 雪灯篭・雪ぼんぼり・キャンドルゾーン・ぼんぼりロ-ド点灯
2月9日(日)  
11:00~20:00 テント村物産展
11:00~17:00 ステ-ジイベント
12:00~20:00 手作りローソク体験コーナー
17:30~ 雪灯篭・雪ぼんぼり・キャンドルゾーン・ぼんぼりロ-ド点灯

「上杉雪灯篭まつり」の屋台・混雑情報

ここからは「上杉雪灯篭まつり」の屋台や混雑状況をお伝えしていきます。どんな屋台が出店されているのか、その混雑状況はどういった感じなのか見にいってみましょう。

テント村物産展に多くの名物料理

「上杉雪灯篭まつり」には見所場所がたくさんあります。その場所も広範囲にわたって展開されていますので、やはり見ていくうちにお腹が空いてきます。

「上杉雪灯篭まつり」には、地元米沢市の名物料理を出す屋台がテント村物産展に多く出店されています。どんな屋台があるのでしょうか。混雑する時間帯は何時頃なのでしょうか。さっそくご紹介していきます。

玉こんにゃく

先ずは、地元の名物玉こんにゃくの屋台です。極寒と言われている2月、雪深い「上杉雪灯篭まつり」の見所を見て回っていると身体が芯から冷えてしまいますね。そんな時は地元の名物料理、熱々の玉こんにゃくを食べてみるのはいかがでしょうか。

ランチの時間帯は混雑して長蛇の列ができると予測されますので、立ち寄りの時間を工夫したほうが良いかもしれません。

米沢牛

続いての屋台は米沢牛、米沢牛を使った名物料理の屋台が軒を連ねています。米沢に行ったら一度は味わってみたい米沢牛、その米沢牛の名物料理を出している屋台で頬をとろけさせてみませんか。

とろこべ汁

続いての屋台はとろこべ汁、こんにゃくや野菜を煮込んだ具沢山の名物料理。「上杉雪灯篭まつり」の各種コ-ナ-やゾ-ンを回って冷えた身体を、とろこべ汁の屋台に立ち寄って温めてみるのはいかがでしょうか。

米沢ラーメン

最後にご紹介するのは、鶏ガラと野菜の旨みがしっかり出ている透明感のある醤油スープに、その特徴である細ちぢれ麺がよく絡む米沢ラーメン。米沢に来たら一度は食べておいたほうが良いと言われている一品を出している屋台で米沢の味を味わってみませんか。

混雑状況は?

2日間にかけて行われる「上杉雪灯篭まつり」には、毎年20万人以上の観光客が訪れます。2日間にそれだけの人数が訪れると考えるとすごい混雑が予想されますが、実際のところの混雑状況はどうなのでしょうか。

実際「上杉雪灯篭まつり」の会場の場所は広範囲にわたっているのと、やはり寒いということもあり短時間で回っていく人々が多く、それほどの混雑はないようです。

ただ、お昼時や夕食時の屋台の周辺では混雑が予想されますので、食事をする場合はその時間帯を避けるか、どこか米沢市内のお店に移動したほうが良いかもしれません。

「上杉雪灯篭まつり」のアクセス・駐車場情報

さて、ここからは「上杉雪灯篭まつり」のアクセス・駐車場情報をご紹介していきましょう。訪れた際の参考にしてください。

アクセス

「上杉雪灯篭まつり」では、公共機関を使った方法と自家用車で行く方法がありますが、「上杉雪灯篭まつり」の会場は米沢市街の中心地全体にわたって開催されておりその会場近くには駐車場がないので、自家用車で行く場合は注意が必要です。

バスで行く

先ずは、公共機関のバスを使っていく方法です。最寄りの米沢駅より米沢市街循環バス(右回り)を使う方法と、米沢駅前発上杉神社前下車(片道210円)で行く方法の2通りあります。

シャトルバスで行く

「上杉雪灯篭まつり」には会場近くに駐車場がないので、送迎のためのシャトルバスが出ています。運行時間や料金などを表にまとめました。

運行時間 発着所 料金(片道)
10:30~21:30 米沢市役所-伝国の杜 中学生以上200円、小学生100円、幼児無料
  米沢駅-伝国の杜  
  道の駅米沢-伝国の杜  

車で行く

自家用車で行く場合は「米沢中央IC」または「米沢北IC」で降りて向かうことになります。ただ、会場近くには駐車場がありませんので、会場から距離のある駐車場を使う場合、シャトルバスを利用して向かうのが良いでしょう。

雪道の運転になりますので、「スタッドレスタイヤ」または「チェーン」の装備をお忘れなく、そして、くれぐれもスピ-ドの出し過ぎには注意しましょう。

駐車場情報

「上杉雪灯篭まつり」の会場近くには駐車場はありません。ですので、米沢市内の会場近くにある駐車場を利用しましょう。では、その詳細をお伝えしていきます。

無料駐車場の場所

「上杉雪灯篭まつり」の会場近くにある無料の駐車場は、米沢市役所と道の駅米沢にあります。そこから会場までは14:00から運行されているシャトルバスを使うと良いでしょう。

臨時駐車場の場所

山形銀行米沢駅前支店と米沢西支店、米沢信用金庫本店と西部支店、山形第一信用組合、米織会館が、「上杉雪灯篭まつり」の期間中臨時で駐車場として無料で貸出しているようですので、そちらを利用しても良いですね。

「上杉雪灯篭まつり」の基本情報

住所 山形県米沢市丸の内1-4-13
電話・ファックス TEL/0238-22-9607 FAX/0238-22-2042
アクセス ・米沢市街循環バス(右回り)
 JR米沢駅前発→上杉神社前下車 片道210円
・JR米沢駅・会場までタクシー
シャトルバス 【運行時間】
 2月8日(土)10:30~21:30
 2月9日(日)10:30~20:30
 ※おおむね20分間隔で運行
【発着所】
①米沢市役所-伝国の杜(会場)
②米沢駅-伝国の杜(会場)
③道の駅米沢-伝国の杜(会場)
 ※道の駅米沢は両日とも14:00~運行
【料金(片道)】 
 大人(中学生以上)200円 小学生100円 幼児無料
無料駐車場 ①米沢市役所
東北中央自動車道米沢中央ICから約10分
②道の駅米沢
東北中央自動車道米沢中央ICから約1分
(14:00~シャトルバス運行)
※上記①、②から会場までは有料シャトルバスを利用
公式サイト http://yukidourou.yonezawa-matsuri.jp/
備考 事務局/米沢観光コンベンション協会内(連絡先)

「上杉雪灯篭まつり」の幻想的な世界に浸ろう

雪国米沢、遠く戦国時代の武将上杉謙信が産業として発展させ繁栄させた米沢。そんな米沢の冬の名物として開催されている「上杉雪灯篭まつり」。故郷米沢を離れ戦争に向かい戦没した者達への鎮魂の意味合いで始めた「上杉雪灯篭まつり」は今年で37回目を迎えるそうです。

米沢市の「上杉雪灯篭まつり」、雪灯籠や雪ぼんぼりにろうそくの炎が照らす、その幻想的な非日常の空間は、忙しい現代、心を亡くしてしまったわたしたちの心の火を灯し癒してくれているような気もします。今年はぜひ「上杉雪灯篭まつり」へ行って、心に火を灯してきましょう。

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この記事のライター
田中さちこ
ようこそ(^^)/わたしが文字でつむいだトラベルームへ。 お読みいただいている方が、「わぁ、懐かしい~、また...

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