「秋田竿燈まつり」は黄金の稲穂が夏の夜空を彩る!見所や楽しみ方は?

秋田の夏の風物詩・秋田竿燈まつりは東北を代表するビックイベントです。県外から沢山の人たちが訪れ秋田の夏を盛り上げます。黄金の竿燈が差しあがる秋田竿燈まつりの見どころや、歴史・由来を紹介します。2020年の夏は秋田竿燈まつりを体験するのはいかがでしょうか?

「秋田竿燈まつり」は黄金の稲穂が夏の夜空を彩る!見所や楽しみ方は?のイメージ

目次

  1. 1秋田竿燈まつり
  2. 2秋田竿燈まつりの歴史と由来
  3. 3秋田竿燈まつりの竿灯とは?
  4. 4秋田竿燈まつりの見どころ
  5. 5秋田竿燈まつりの楽しみ方
  6. 6秋田竿燈まつりの詳細情報と周辺スポット
  7. 7秋田の夏の風物詩「秋田竿灯まつり」を見に行こう!

秋田竿燈まつり

秋田県には伝統的な「秋田竿燈まつり」という伝統的なお祭りがある事をご存知でしょうか?秋田竿燈まつりの歴史は古く、過去の文献から由来も分かっています。今では県外からも人が来て交通機関がパニックになるほどの大きなイベントになっています。この記事では秋田の伝統「秋田竿燈まつり」について紹介します。

秋田の夏を彩る一大イベント!

歴史がとても古い「秋田竿燈まつり」は今では秋田の夏を彩る一大イベントになっています。秋田竿燈まつりはお祭り全体で140万人以上の人が来場します。秋田の夏と言えば秋田竿燈まつりといっても過言ではありません。そんなビックイベントの秋田竿燈まつりは、どのような構成で行われているのでしょうか?

東北三大祭りの一つ

東北には三大祭りと呼ばれる、東北地方でも一際規模が大きく歴史が長いお祭りがあります。その中の2つは「青森のねぶた祭り」「仙台七夕まつり」で、最後の1つが「秋田竿燈まつり」です。東北地方はお祭りが盛んな地域なので、その中で最も大きい3つの祭りの1つに数えられている秋田竿燈まつりは、東北だけでなく日本を代表するお祭りとも言えます。

秋田竿燈まつりは昼竿灯と夜竿灯の2部制

秋田竿燈まつりは昼と夜の2部制で開催されます。正式には昼の部を昼竿燈、夜の部を夜竿燈と呼びます。夜の方が、昼に比べて活気があり豪華で、夜は秋田竿燈まつりの本番とされています。

秋田竿燈まつりの歴史と由来

秋田竿燈まつりは東北地方のお祭りの中でも歴史が古く伝統的なお祭りです。秋田竿燈まつりには、どれほど古い歴史があるのでしょうか?名前の由来や、これまでの秋田竿燈まつりの軌跡をまとめました。

七夕の願掛け「眠り流し」が起源

秋田竿燈まつりの歴史を調べてみると江戸時代中期(1751年~64年)に行われていた「眠り流し」が起源とされている事が分かりました。

真夏の病魔や邪気払いを目的!

「眠り流し」と呼ばれる行事の目的は真夏の病魔や邪気を払う事でした。病魔や睡魔は秋の収穫の際に労働の妨げとなるものなので、追い払う必要があると考えられていました。

最も古い文献は津村淙庵の紀行文「雪の降る道」

秋田竿燈まつりに関する文献で最も古く現在も残っているものは寛正元年の津村淙庵の紀行文「雪の降る道」となっています。この中を見るとすでに秋田県独自の行事として行われていた事や、秋田竿燈まつりの原型ともいえる姿が記されていました。

雪の降る道では「ねぶり流し」と記録

雪の降る道の中では秋田竿燈まつりの起源である「眠り流し」が「ねぶり流し」と記されています。その理由は、元々は「眠り流し」と呼ばれるものでしたが、秋田では「ねぶり流し」という訛った言葉で伝わったというものでした。

1931年から町内単位で参加する祭りになる

とても古い歴史や由来がある秋田竿燈まつりですが、現在の形になったのは1931年の事でした。昭和に入ると県外からも人が訪れる程に有名になり、秋田県の各町の代表者で話し合った結果、町内単位で参加する祭りになりました。

現在は38もの町内が参加!

現在の形になってからも長い歴史があり、年を重ねる穂とに秋田竿燈まつりは大規模になっていきました。現在では38もの町が参加するビックイベントに成長しています。秋田竿燈まつりの開催期間の人だかりは圧巻です。

1980年に国重要無形民俗文化財に指定

歴史的な価値がある秋田竿燈まつりは1980年に国重要無形民俗文化財に指定されました。国重要無形民俗文化財とは、人々が日常生活の中で生み出してきた歴史のある文化の中で、特に価値があると認められたものに与えれるものです。

秋田竿燈まつりの竿灯とは?

秋田竿燈まつりの歴史や由来をまとめてきました。歴者や由来を知るといかに伝統的で大切な行事であるかが分かります。秋田竿燈まつりの自体の由来に加えて、秋田竿燈まつりのメインと言える竿燈の由来も調査していきましょう。竿燈の種類や町紋とは?

稲穂に見立てた竿灯

秋田竿燈まつりの主役ともいえ竿燈は何を表しているのでしょうか?豪華絢爛な竿燈は、調べてみると稲穂に見立てている事が分かりました。

提灯は黄金色に実った稲穂を表現

秋田竿燈まつりで使われる竿燈は米俵の形の提灯が使われており、色は全てが黄金色です。色を統一しているのは黄金色に実った稲穂を表現する為です。黄金色にしているのは秋田竿燈まつりの由来が関係していました。

五穀豊穣を祈願

秋田竿燈まつりの由来は秋の収穫の成功、五穀豊穣を願う為のものでした。黄金色の竿燈を使う事で、収穫の大成功を表現しています。

竿燈は大若・中若・小若・幼若と4種類

秋田竿燈まつりで使われる竿燈には4つの種類があります。その4つとは大若・中若・小若・幼若で、大きさや重さが異なっています。特に大若の高さや重さは圧倒的です。

1番大きな大若は長さ12m重さ50キロで提灯46個!

大若は高さが12m、重さが50m、提灯の数が46個。中若は高さが9m、重さが30㎏、提灯の数が46個です。小若は高さが7m、重さが15㎏、提灯の数が24個。幼若は高さが5m、重さが5㎏、提灯の数が24個です。種類によって、特徴が大きく異なる事が分かります。

竿燈の提灯には町紋が描かれている

秋田竿燈まつりの竿燈の提灯には町紋が描かれています。46の提灯は段によって描かれるものが決まっており1段目の表には七夕で裏には町名、2段目から8段目には町紋が描かれ、9段目には町紋や町名が描かれています。

個性豊かな町紋を見るのも楽しい

輝く竿燈を見るのも楽しいですが、提灯に描かれてい町紋を見るのも祭りの楽しみです。個性豊かな町紋に加えて、秋田竿燈まつりを応援しているスポンサーのロゴマークなどもあります。

秋田竿燈まつりの見どころ

秋田竿燈まつりの歴史や由来、竿燈についてまとめてきました。ここからは秋田竿燈まつりの見どころについて紹介していきます。昼竿燈と夜竿燈の見どころの違いもお伝えします。

夜竿灯の見どころ

秋田竿燈まつりは夜竿燈と昼竿燈と呼ばれる2部構成で行われます。夜竿燈と昼竿燈には異なった見どころがあり、その為、秋田竿燈まつりは1日中楽しむ事ができます。まずは、秋田竿燈まつりの本番と言われている夜竿燈の見どころについて紹介します。

見どころ①約280本の竿燈と約10,000個の提灯

秋田竿燈まつりの夜竿燈では、全町内や団体が集まり、会場にいる大勢の人達の前で竿燈を上げます。その数は約280本で、提灯の数は約10000個にもなります。黄金色に輝く、これだけの数の竿燈が上がる光景は圧巻です。

見どころ②竿灯を持つ差し手の妙技

夜竿燈で上がる最も大きい竿燈は全長12mの大若です。その大きな竿燈を差し手と呼ばれる男性達が絶妙にコントロールして妙技を披露してくれます。秋田竿燈まつりが最高に盛り上がる瞬間で、祭りの醍醐味とされています。

見どころ③祭りを盛り上げる太鼓と笛のお囃子

差し手の妙技を盛り上げるのは太鼓と笛のお囃子です。お囃子に合わせて竿燈の妙技が繰り出され、演技と音のコラボレーションが、さらに会場を盛り上げます。

昼竿灯の見どころ

秋田竿燈まつりは夜竿燈がメインと言われていますが、昼竿燈には昼竿燈の魅力があり、夜竿燈とは違った楽しみ方ができます。夜竿燈は派手さが目立ちましたが、昼竿燈では細やかさが光ります。

見どころ①竿灯の華麗な技を競う妙技会

昼竿燈では参加する町内や団体が竿燈の技を競う妙技会が開催されます。夜竿燈では皆が協力しますが、昼竿燈ではライバルです。トーナメント方式で進行され、会場は学生の運動会の様な盛り上がりをみせます。

見どころ②個人戦と団体戦、お囃子の技も競う

昼竿燈では竿燈の技だけでなく個人戦と団体戦でお囃子の技も競われます。竿燈、お囃子共に真剣勝負で、そこには笑顔と涙のドラマがあります。昼竿燈は夜竿燈とは違った活気があり、昼竿燈の方が好きという方も少なくありません。

見どころ③手のひらや額、肩や腰などを使った名人芸

昼竿燈の妙技会に出場する各町内や団体は練習に練習を重ねています。大きな竿燈を手のひらや額、肩や腰など体の各部で見事にコントロールする名人芸を披露します。どこの場所で竿燈を支えても綺麗な姿勢と魅せ方が求められます。

秋田竿燈まつりに行かれる際には昼竿燈も是非体験してください。昼竿燈は「エリアなかいちにぎわい広場」で開催されています。

秋田竿燈まつりの楽しみ方

夏のビックイベント・秋田竿燈まつりは豪華絢爛な竿燈の他にも楽しみ方があります。秋田竿燈まつりの屋台やイベントを紹介します。

竿燈屋台村やご当地グルメフェスティバルを開催!

秋田竿燈まつりはグルメの種類も豊富で竿燈屋台村やご当地グルメフェスティバルも開催されています。お厚りでは「花より団子」という方も少なくなりありません。秋田竿燈まつりでは美味しいものがお腹いっぱい食べる事ができます。特におすすめのご当地グルメを紹介します。

おすすめご当地グルメ①横手焼きそば

屋台で買えるおすすめご当地グルメの1つめは「横手やきそば」です。横手やきそばは秋田のB級グルメ定番です。秋田竿燈まつりには多くの横手やきその屋台がありますが、その中でも「暖簾会」書かれたのぼりが付いた屋台がおすすめです。

おすすめご当地グルメ②稲庭うどん

おすすめ屋台グルメの2つめは「稲庭うどん」です。稲庭うどんは秋田県南部の名物で日本三大うどんの1つにも入っています。麺は平べったい形状をしており、太さはひやむぎよりも少し太いくらいです。暑い夏の夜には冷たい屋台の稲庭うどんがぴったりです。

おすすめご当地グルメ③秋田かやき

おすすめ屋台グルメの3つめは「秋田かやき」です。秋田かやきとは大きなホタテの貝殻を鍋にして出し汁と具を入れて煮込んだものです。味は勿論抜群ですが、見た目が斬新でインスタ映えする1品です。夏に汗をかきながら秋田かやきを冷たいビールで流し込むのが屋台の楽しみです。

おすすめご当地グルメ④ババヘラアイス

おすすめ屋台グルメの4つめは「ババヘラアイス」です。ババヘラアイスは秋田県で露天販売されている有名な氷菓で綺麗な花びらのバラの形をしたアイスです。片手で持てるので歩きながら食べるのによく、インスタ映えの1品です。

ふれあい竿燈や竿燈体験コーナーも!

秋田竿燈まつりでは、夜竿燈の演技が終わった後に竿燈を実際に触れる「ふれあい竿燈」が行われます。この時間が大人気で、大勢の人が押し寄せます。差し手の人達や、お囃子の演奏者に声をかけると太鼓を叩かせてもらったり、竿燈を実際に持つ事ができます。一緒に写真を撮る事もできるので、記念に是非参加する事をおすすめします。

秋田竿燈まつりの詳細情報と周辺スポット

秋田竿燈のおすすめ屋台グルメを紹介してきました。最後に秋田竿燈まつりの詳細情報や周辺スポットをお伝えします。

詳細情報

秋田竿燈まつり開催日程、時間、観覧席などの詳細情報をお伝えします。秋田竿燈まつりに参加する時には是非参考にしてください。

秋田竿灯まつりの開催日程

まずは秋田竿燈まつりの開催日程ですが、実は開催日程は他の祭りと違い変動はなく固定されています。毎年8月3日~6日の4日間開催されています。

秋田竿燈まつりの開催場所と時間

秋田竿燈まつりの開催場所と時間をお伝えします。開催場所は夜竿燈と昼竿燈で場所が異なります。夜竿燈の場所は竿燈大通りで、昼竿燈の場所はエリアなかいちにぎわい広場となっています。昼竿燈の時間は8月4日・5日は9:00~15:40で6日は9:20~15:00です。夜竿燈の時間は全日18:50~終了までです。

8月6日だけは竿燈パレードが行われますが、時間は18:40~19:05です。場所と時間を間違えて楽しめなかったという事が無いようにしましょう。

秋田竿燈まつりの観覧席

場所と時間の次は観覧席についてです。秋田竿燈まつりでは有料観覧席が発売されます。観覧席の予約受付が開始されるのは団体予約の場合は4月10日からで、個人予約の場合は5月7日からでした。これは2019年の情報なので、2020年の観覧席予約の開始は公式サイトからチェックしてください。

観覧席の料金は場所によって異なります。観覧席S:3000円、観覧席A:2500円、観覧席B:2100円となっています。観覧席は人気があるので、観覧席の予約が解禁したら早めに動く事をおすすめします。観覧席の予約は電話・FAX・ネットでする事ができます。

まつり期間は市内も交通機関も混雑必至!

秋田竿燈まつりは膨大な数の人がくるので、当時の交通機関は混雑必至です。交通規制があるので車で来る事はおすすめできません。公共交通機関を利用しても混雑は避けられないので、少しでも交通機関混雑の緩和をする為に、電車でいく場合は帰りのチケットも先に購入したり、交通機関で使える電子マネーを用意しておく事ができます。

交通機関の問題が増えているので、公共交通機関や駐車場を利用する時にはマナーを守る様に運営サイドから注意されています。

おすすめの周辺スポット

秋田竿燈まつりの開催場所や時間、交通機関の混雑情報をお伝えしました。最後に秋田竿燈まつりに行った際に、是非寄って欲しいおすすめの周辺スポットを紹介します。

秋田市民俗芸能伝承館

秋田竿燈まつりの会場の近くには秋田市民俗芸能伝承館があります。ここでは秋田竿燈まつりに、ついて深く知る事ができます。竿燈を間近で見る事ができるので子供でも楽しめます。

秋田竿燈まつりの情報や展示を見学できる

秋田市民俗芸能伝承館では、秋田竿燈まつりの歴史や由来を展示物から知る事ができます。映像で秋田の伝統芸能を紹介しているコーナーや竿燈の実技を体験できるコーナーもあります。

竿燈の実演も!

4月から10月の土曜日・日曜日・祝日の13時30分~14時10分の時間帯に行くと竿燈の実演を見る事ができます。祭りだと落ち着いて見れないという方は、ここで竿燈の妙技をじっくり鑑賞する事もできます。

【住所】 秋田県秋田市大町1‐3‐30
【営業時間】 9:30~16:30
12月30日~1月3日は休業
【料金】 大人:100円
【交通アクセス】 秋田新幹線秋田駅より徒歩15分
【公式HP】 https://www.city.akita.lg.jp/
kanko/kanrenshisetsu/1003644/index.html

秋田の夏の風物詩「秋田竿灯まつり」を見に行こう!

秋田県の夏最大のイベント・秋田竿燈まつりについて紹介してきました。秋田竿燈まつりは豪華な竿燈を始め屋台グルメやイベントなど楽しみどころが満載です。是非1度秋田の夏の風物詩・秋田竿燈まつりを体験してください。

秋田竿灯まつりの基本情報

【開催場所】 竿燈大通り
【開催日】 8月3日~8月6日
【交通アクセス】 JR秋田駅から徒歩15分
【駐車場】 あり
【公式HP】 http://www.kantou.gr.jp/index.htm

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この記事のライター
かかし
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