北海道神宮例祭は札幌の伝統祭り!神輿渡御や多くの屋台で賑やかに!日程は?
毎年6月に札幌で開催される北海道神宮例祭。「札幌まつり」の愛称で広く親しまれ、100年以上続く歴史あるお祭りです。神輿渡御や奉納行事では昔の時代タイムスリップしたかのような気分になりますよ。今回はそんな北海道神宮例祭の日程や神輿ルート、催し物や出店など、詳しく紹介します。

目次
札幌の祭り「北海道神宮例祭」とは
北海道神宮祭の開催日は毎年6月15日と決まっています。ただし現在は行事の増加に伴い、宵宮祭、例祭、神輿渡御と3日間の日程で開催されています。ハイライトは最終日に行われる「神輿渡御」。御神輿や山車が1日をかけて札幌の街中を練り歩き、沿道は多くの観光客で賑わいます。
札幌まつりとも呼ばれる歴史ある祭り
札幌まつりと呼ばれるのは、かつて北海道神宮が札幌神社と呼ばれていたことにも由来します。北海道神宮祭は1870年(明治3年)から6月15日に行うことが正式決定されています。
当初は様々なトラブルから7月に開催になるようなこともありましたが、1874年(明治7年)より現在の日程で開催されるようになりました。そしてこれまで100年以上の歴史を重ね、札幌を代表するお祭りとなっています。

北海道神宮例祭のアクセス
この期間は北海道神宮、中島公園周辺、札幌中心部は大変混雑するので、可能な限り公共交通機関を利用して移動することをおすすめします。
北海道神宮へのアクセス
北海道神宮へは地下鉄やバスでアクセスできます。市内と遠方から、それぞれのアクセス方法を見ていきましょう。
市内と遠方から公共機関の利用
市内からアクセスする場合は札幌市地下鉄鵜東西線・円山公園駅下車、徒歩15分。または、JRバス神宮前停留所下車(西14・西15)、徒歩1分。遠方から行く場合はJR札幌駅で地下鉄南北線・さっぽろ駅から大通駅で下車。地下鉄東西線に乗り換え、円山公園駅下車、徒歩15分。
駐車場は完備!
北海道神宮の駐車場は期間中も利用可能ですが駐車可能台数が少なく、周辺もかなり混雑します。どうしても車で行きたい場合は円山公園第一駐車場・第二駐車場が近隣の公共駐車場となります。それぞれ276台と683台の駐車台数となっています。
【札幌】北海道神宮の基本情報
1869年に創建された北海道の総鎮守。約18万平方mの境内地は桜の名所として有名で、毎年初詣をはじめ、多くの参拝客が訪れています。また、商売繁盛、金運、恋愛運、縁結びなどのパワースポットとしても知られています。
多くの観光客はメインストリートに面した第二鳥居から表参道を通り、本殿を訪れます。しかし、旅行で地下鉄を使ってアクセスするなら、円山公園口鳥居駅からのアクセスがおすすめ。参道には桜の他、杉・檜などの針葉樹が生える明治の森が隣接しており、野生動物を目にする機会が多いのもポイントです。
名称 | 北海道神宮 |
住所 | 〒064-8505 北海道札幌市中央区宮ヶ丘474 |
アクセス | 地下鉄東西線円山公園駅から徒歩で15分 |
公式HP | http://www.hokkaidojingu.or.jp/ |
中島公園へのアクセス
地下鉄の駅から直結しているので、アクセスはとても簡単です。新千歳空港からは直行バスも出ていて、周辺にはホテルもあるので観光の拠点にもできますね。
公共交通機関は地下鉄かバス
電車でアクセスするには、札幌市営地下鉄中島公園駅1・3番出口、もしくは札幌市営地下鉄幌平橋駅1番出口から歩いてすぐです。バスの場合は市営バス・環状バス「中島公園前」「中島公園入口」「幌平橋駅前」で降ります。
専用の駐車場はない
中島公園には専用の駐車場はありません。公共交通機関、もしくはお近くの有料駐車場を利用します。
【札幌】中島公園の基本情報
中島公園は札幌市中央区すすきのの近くにある総合公園。日本都市公園100選と日本の歴史公園100にも選ばれ、緑ゆたかな公園として地元の人にも人気の公園です。春は桜、冬は紅葉の名所としても有名。広大な敷地内には鴨々川、菖蒲池、日本庭園、コンサートホール、天文台、人形劇場などがあります。中島公園のすぐ近くにはテイクアウト専門のサンドイッチ屋さんやカフェがあります。 景色を楽しみながら、ゆっくりとした時間を過ごすのもいいですね。
名称 | 中島公園 |
住所 | 〒064-0931 札幌区中島公園1 |
アクセス | 札幌市営地下鉄中島公園駅1・3番出口すぐ |
料金 | 無料 |
公式HP | https://www.sapporo-park.or.jp/nakajima/ |

北海道神宮例祭の日程と時間
北海道人愚例祭の日程は毎年曜日に関係なく、6月14~16日の日程で開催されています。2019年に開催された日程や時間について、詳しく見ていきましょう。
北海道神宮例祭の開催日程は?
2019年は次の日程で開催されました。土日に開催されたため、例年以上に多くの観光客が訪れました。
宵宮祭 | 6月14日(金)18:00~ |
例祭 | 6月15日(土)10:00~20:00頃 |
神輿渡御 | 6月16日(日)9:00~17:00頃 |
毎年曜日は関係なく固定
北海道神宮例祭は年度や曜日に関係なく、同じ日程で行われます。この時期、本州は梅雨の最中ですが北海道は気象現象としての梅雨はなく、平均気温や日照時間などから最も過ごしやすい時期のひとつです。北海道神宮例祭の初日と二日目は北海道神宮や中島公園で行われます。第一夜の宵宮祭が始まり、2日連続で北海道神宮の本殿の前の伝統的な踊りと音楽が演奏されます。北海道神宮や中島公園では3日間に渡り、多くの屋台が並び、射的、くじ引き等のゲームがあります。
神輿の時間は毎年異なる
北海道神宮例祭は16日に神輿や山車が札幌の街を練り歩きます。交通規制ルート変更の影響もあり、神輿の時間は異なるので、事前にチェックして行くことをおすすめします。
ルートが毎年変わるため
去年のルートと通過した時間帯を紹介します。2019年の神輿は北海道神宮第一鳥居を9:30に出発し、午前は北海道神宮第一鳥居から東方面に向かい、北海道神宮頓宮に11:20頃に到着。午後は札幌東武ホテル付近を12:50に出発し、17:00頃に北海道神宮に到着します。

北海道神宮例祭の様子
北海道神宮例祭は神輿やパレードだけでなく、北海道神宮での奉納行事や出店など、見所がたくさんあります。そんな北海道神宮例祭の去年の様子と一緒に見ていきましょう。見逃しがないように、行きたい場所や時間を事前に確認しておきましょう。
神輿や山車が練り歩く!
祭りの参加者はお洒落な平安時代の衣装を着て、美しく飾った4台の神輿と8つのパレードが北海道神宮から出発します。パレードは山車と呼ばれる車のついた神輿がその中心。
円山にある北海道神宮を出発し、中心部を通る午後には大通りで神輿と山車のお披露目の時間が設けられ、たくさんの市民や観光客が集まります。パレードは午後5時頃に北海道神宮に戻ると、札幌祭りは閉幕します。
北海道神宮の楽しい行事は?
北海道神宮例祭の奉納行事は毎年、様々な演目が奉納されます。大きく5つの会場で開催され、さっぽろ祭りの奉納行事でなければ、見ることのできない演目も並んでいます。踊りなどの動きのあるもの、かっぽれやお囃子などの伝統芸能、雅楽や神樂などの神社ならではの催し、古武道など多岐にわたります。
日にちによって奉納行事は様々
「宵宮祭」北海道神宮の初日、1日目は北海道神宮で太鼓演奏、よさこいソーランや吟詠、浦安の舞など、様々な行事が行われます。
「例祭(奉納行事)」2日目は野点や古式大的式、能楽、雅楽、弓道など。他にも忍者ショーやコンサートも行われます。
「神輿渡御」3日目は祭りの最高潮とも言われ、神輿と長いパレードが札幌市内を練り歩きます。平日でもパレードを見るために大勢の人が集まり、とても賑やかです。
札幌の伝統芸能が行われる!
札幌まつり♪
— チェリオ (@Cheriopolarbear) June 15, 2019
猿回しのおサルさんが可愛かった❣️
明日のお神輿、お天気が心配だなぁ。。。晴れますように‼️ pic.twitter.com/wlRh0ItPV8
北海道神宮での奉納行事はさまざまなバラエティーに富んだ内容となっています。なかでも大道芸猿回しは毎年人気のあるパフォーマンス。動物園で見るお猿さんとは違うので、お子様も喜ぶこと間違いなしです。
北海道神宮にきました〜浦安の舞きれいでした! #sapporo #札幌 #hokkaido pic.twitter.com/JsRz0iG8
— はらぺっこ (@harapekorinrin) June 14, 2012
浦安の舞は神楽(巫女神楽)の一つです。祭祀舞の中でも代表的な歌舞で、「豊栄舞」と並んで全国の神社祭祀で奉納されています。
吟詠とは詩吟とも呼ばれ、漢詩や和歌を節をつけてうたうことです。日本人の心を歌う伝統芸道とも言われています。
雅楽は1200年以上の歴史を持つ、日本の古典音楽。中国大陸や朝鮮半島から伝えられた音楽や舞、そして平安時代に日本独自の様式に整えられた音楽などです。
中島公園では大迫力のパフォーマンスも!
巨大おけをバイクがグルグル 北海道の名物興行https://t.co/4pJXROiQXu
— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) August 18, 2019
直径9メートルの巨大な「木のおけ」の壁を、#オートバイ が走る #ワールドオートバイサーカス 。驚きの映像はリンク先で。北海道のお祭りの名物興行で、9月上旬に千歳市、9月下旬に栗山町で開催予定です。(丈)#バイクの日 pic.twitter.com/Fn7cx6Y0GX
札幌祭りでは中島公園に多くの出店が並び、ぜひ訪れてほしい場所の一つです。中でも人気なのは、ワールドオートバイサーカスのパフォーマンス。木製でできた直径9メートル、高さ5メートルの大きな樽の内側の垂直の壁をバイクが爆走しながらスタントを行うバイクのサーカスショー。北海道のお祭りを中心にパフォーマンスを行っています。
「#ワールドオートバイサーカス」#札幌まつり 期間中の #中島公園 に建つ見世物小屋の一つです。
— 青木哲也 / Tetsuya Aoki (@aokitetsuya) June 16, 2017
直径9メートルの樽の内側、ほぼ垂直の壁を男性がオートバイに乗って、ぐるぐると遠心力を利用しながら走ります。
観客のすぐ近くまでオートバイが来るのでなかなかの迫力です。 pic.twitter.com/Az6mqrMX5L
ショーが始まると360度囲まれた壁をぐるぐると周りはじめます。そして目隠しをして両手を離したり、横乗りをしたり。とにかく見ているだけでハラハラドキドキできる、とてもエキサイティングで誰もが楽しめるショーで大人気です。
2019年の神輿渡御と奉納行事
2019年の奉納行事は、ヨサコイ・ソーランやジャズコンサートなどもあり、誰にでも楽しめる内容となっています。神興渡御は御神輿や山車が一日をかけて、札幌の繁華街を練り歩くもの。4台の神輿・8台の山車が登場し、渡御に参加する人は1000人以上で圧巻です。渡御の間は交通規制も敷かれ、多くの人で賑わいます。

北海道神宮例祭の屋台&その他露店
北海道神宮例祭では北海道神宮と中島公園の2か所で出店が楽しめます。2019年の北海道神宮と中島公園の出店の営業時間は以下の通りです。
北海道神宮 | 6月14日・15日9:00~21:00 6月16日9:00~18:00頃 |
中島公園 | 6月14日・15日・16日10:00~22:00 (最終日は屋台により変更あり) |
たくさんの出店や屋台!
北海道神宮例祭では中島公園と北海道神宮で出店や屋台が多く登場します。特に飲食店の出店が多く、つぶやきワッフルが大人気。特に中島公園は例年約500店舗の出店が始まり、大規模な露店を楽しむことができます。他にもサーカスやお化け屋敷といった催しもあり、お祭りならではの雰囲気を味わうことができます。最終日は屋台によって時間が短くなるので注意です。
お化け屋敷や見世物小屋も!
中島公園の南側にある自由広場では、多数のお祭り小屋が出ています。特に人気なのはお化け屋敷、見世物小屋、オートバイサーカス。それら以外にもビックリハウスやマジックハウス、サッカーゲームやアーチェリーなどのスポーツ系もあります。
お化け屋敷は今時のリアリティーを追及したものは違い、昭和のレトロ感のあるお化け屋敷。入場料は大人600円と入りやすい価格設定です。見世物小屋は昔、珍品・奇獣・曲芸などの出し物を行う小屋と言われていました。どちらも普段なかなか味わえない楽しみを体験できるので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
中島公園の混み具合は?
中島公園の出店は10時~22時頃。平日の開催日でも多い時は約40万人の人が中島公園に訪れます。混雑を回避し、出店を楽しみたい方は営業時間開始の10時頃の時間帯からお昼前に行くといいですよ。
夕方になるにつれて混む
中島公園の出店は夕方に近づくにつれて混雑具合が増します。まともに歩くことができなくなり、人であふれかえる状況が毎年起こります。午前中は比較的空いていてゆっくり屋台を見ることができるので、混雑を避けたい方におすすめ。

北海道神宮例祭の歴史
北海道神宮例祭は100年以上の歴史があり、市民、道民にとってなくてはならないお祭り。観光客だけでなく、地元の方に根強く愛されているお祭りなのです。
北海道神宮は元々「札幌神社」
北海道神宮は北海道の開拓において、明治天皇かた北海道鎮護の神をお祀りするようお伝えされたことから、明治2年に祭祀された神社です。元々は札幌神社の名で別の場所に置かれていましたが、三方を山に囲まれ、一方が開ける丘となっている円山の土地に社殿を造営し、現在に至ります。
100年の歴史を持つ札幌の祭り!
1871(明治4)年に札幌神社と命名され、始まった北海道神宮は翌年から、6月15日に例祭をすることが決まり、今では毎年6月15日の北海道神宮例祭を含めて、14~16日の日程で札幌まつりが行われています。
学校や会社も休んで参拝!
北海道神宮祭が始まった当初は「この日は学校を休んで参拝するように」とのお触れが出されていました。これは札幌市民だけでなく、北海道に住むすべての人にむけたもの。
その名残で現在の札幌で北海道神宮祭の日は学校は午前中で授業を終了。また札幌の建設業界でもお祭りの日は一斉に休業する習わしが残っているそう。

札幌の初夏は北海道神宮例祭へ出かけよう!
紹介した北海道神宮例祭はいかがでしたか?北海道神宮例祭は出店だけでも楽しめますし、伝統的な奉納行事や神輿を楽しむこともできるので、子供から大人まで幅広い年齢が楽しめるお祭りです。この時期の北海道は梅雨もなく晴天が続き、食べ物も美味しい季節。出店でおいしい食べ物を頂き、神輿渡御の迫力をたっぷりと味わってみてはいかがでしょうか。
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