「男鹿真山伝承館」でなまはげの歴史と伝説を学ぶ!料金やアクセスは?

秋田県男鹿半島のなまはげは、大晦日の行事として有名です。男鹿半島真山地区にある男鹿真山伝承館では、なまはげの歴史や伝説などを学んだり体験したりすることができます。そんな男鹿真山伝承館の料金やアクセスや可能な体験などについて解説します。

「男鹿真山伝承館」でなまはげの歴史と伝説を学ぶ!料金やアクセスは?のイメージ

目次

  1. 1秋田の男鹿真山伝承館とは
  2. 2男鹿真山伝承館の魅力とは?
  3. 3男鹿真山伝承館となまはげ館
  4. 4男鹿真山伝承館の施設詳細情報
  5. 5秋田でなまはげの歴史と伝説を学ぼう!

秋田の男鹿真山伝承館とは

秋田県の男鹿半島の有名な行事になまはげがあります。男鹿半島の真山地区にある「男鹿真山伝承館」では、なまはげについての歴史や伝説を学んだり、実際に体験したりすることができます。ここではそんな「男鹿真山伝承館」について説明します。

男鹿真山伝承館は、通常期の「なまはげ館」との共通料金が一般でも800円とそれほど高くなく、なまはげを直に体験できる施設です。羽立駅から乗り合いタクシーがあり、15分程とアクセスも悪くありませんので、ぜひ見学しましょう。

なまはげはユネスコ無形文化遺産

秋田県男鹿半島のなまはげは、2018年にユネスコの世界無形文化遺産に指定されました。これは、「来訪神:仮面・仮装の神々」として、能登の「アマメハギ」などと一緒に登録されたものです。

なまはげとは、鬼のようにも見えるお面(本来は来訪神)と蓑などで作った衣装をつけて家々を訪問し、厄払いなどをする行事のことで、元々は小正月の行事でしたが、現在では大晦日に行われるようになっています。

男鹿真山伝承館の魅力とは?

男鹿真山伝承館では、なまはげの行事や溺死などを理解するための体験コーナーなどがあり、なまはげの歴史や伝説などに対する知識を体験を通して深めることが出来ます。ここでは、そんな男鹿真山伝承館の様々な魅力について説明します。

料金は一般でも800円と高くはないので、男鹿真山伝承館でなまはげを体験したりして、なまはげの歴史や伝説などについての知識を深め、有意義な時間を過ごしましょう。

男鹿真山伝承館の歴史

男鹿真山伝承館は、江戸時代後期の農家の建築を受け継いだ、明治40年建築の茅葺き屋根の農家を移築して利用されています。開館したのは1995年で、開館以来、男鹿真山地区のなまはげ行事を広く知ってもらうため、なまはげの体験を主に、活動をしています。

男鹿真山伝承館の隣には、なまはげ館もあって、こちらは1999年に開館して以来、市内それぞれの地区のなまはげの衣装やお面などの展示や映像でのなまはげの紹介を行っており、2か所の共通入場券もあります。

男鹿真山伝承館は男鹿地方の曲家

男鹿真山伝承館の建物は、真山地区の伝統的な農家の建物で、建築は明治40年ですが、江戸時代後期の建築をそのまま受け継いで建てられた曲家です。男鹿真山伝承館が作られたときに現在の場所に移築されました。

男鹿真山伝承館は外から見ても、中に入ってもまるで時間が江戸時代に戻ったかのような、あるいはそこだけ江戸時代の時間が流れているかのような不思議な空間になっています。

なまはげの由来

なまはげの由来には、いくつかの説があるのですが、もっともよく言われているのが、昔、冬場に囲炉裏にあたっていてできた「ナモミ」と言われる低温やけどの跡を剥ぐという意味の「ナモミ剥ぎ」から「なまはげ」になったという説です。

「ナモミ」が出来るということは、囲炉裏にあたっている時間が長かったからできたということと考えられて、「ナモミ」を剥ぐという言葉に「怠け者を戒める」ひいては「福をもたらす」という意味を込めたと考えられています。

なまはげが行われるのは大晦日の晩!

現在、なまはげは、大晦日の晩に行われています。江戸時代には、太陰暦の小正月に行われていたのですが、明治時代になって、太陽暦の小正月に行われるようになり、さらに太平洋戦争の後で、現在のように太陽暦の大晦日に行われるようになりました。

大晦日の晩に2匹のなまはげがそれぞれの家を訪れ、怠け者などを探して暴れ、その家の主人がなまはげに謝ってお酒を振舞って機嫌を直して帰ってもらうというのが、現在のなまはげの大まかな内容です。

なまはげは国の重要無形民俗文化財

秋田県男鹿半島の「なまはげ」は、1978年に国の重要無形文化財に指定されています。男鹿のなまはげにはここ独特のしきたりなどがあり、独自の雰囲気をかもしだしていることから、現在では秋田の行事と言えばなまはげというほど有名になりました。

古い伝統としきたり

秋田県男鹿半島の「なまはげ」には、何時から行われているのか、正確には分からないほどの長い歴史があります。その中で長い時間かかって作られてきた伝統やしきたりがあり、現在に至るまで受け継がれています。

しかし、時代の変化とともに、大晦日の過ごし方も変化してきており、担い手がいなくなってしまったなどの理由から、真山地区のある男鹿市の中でも残念ながら、なまはげ行事の途絶えてしまったところも半数近くあります。

なまはげは二匹一組

なまはげは、通常、赤面と青面の2匹で構成されます。この2匹は、赤面がジジナマハゲ、青面がババナマハゲと呼ばれていて、2匹一組となって、包丁などを持って集落の家々を回り、怠け者を諫めます。

秋田県の男鹿真山伝承館では、迫力のあるこのなまはげの行事を間近に体験することが出来ます。

主導権はその家の主人

なまはげ行事の主導権は、その家の主にあります。訪れた「なまはげ」を、正装で出迎え、家人の不心得を詫び、お酒でもてなして機嫌を直してもらうのですが、正装で出迎えるあたりに、「なまはげ」に対する敬意が見受けられます。

また、なまはげが家に上がる前に「先立ち」と呼ばれる先導者が、その家の主人に、なまはげを家に入れても良いかどうか確かめて、許可を得て初めてなまはげが訪問先の家に入ることができます。

動作にも昔からのしきたりが!

真山のなまはげには、動作にも決まりがあります。「家に上がってすぐ7回四股を踏む」などで、他にも主人の進めるお膳の前に座る前に四股を5回踏む、立ち上がった後で四股を3回踏む、といった真山地区独特のしきたりがあります。

これらのしきたりは、その家の人々の幸福を祈って行われるもので、四股を踏むことによって悪いことを追い払い、幸福を招き入れるという意味があります。男鹿真山伝承館では、これらのしきたりも体験することが出来ます。

男鹿真山のナマハゲ独自のしきたり?

前述した、家に上がってすぐと、お膳に座る前、帰り際に四股をそれぞれ7回、5回、3回踏むというのは、男鹿市真山地区独特のしきたりです。この四股を踏むという行為と四股の数には、その家に幸福が訪れるようにとの願いが込められています。

なまはげが話す言葉は?

なまはげの話す言葉は、地区によって多少異なるのですが、「泣く子はいねが」「悪い子はいねが」「怠け者はいないか」が主になります。これらの言葉は、元々、「なまはげ」が怠け者を諫めるための行事であることから来ていると考えられています。

出ていくときは

なまはげが訪れた家を去る前には、豊作祈願を行い、さらには「来年もまた来るぞ」と言い残して、3回四股を踏んでから去ります。この動作には、豊作と、その家の幸福を祈願する意味が込められています。

なまはげが現れる理由

なまはげの行事がいつごろから行われるようになったのかは定かではありませんが、込められている意味として、豊作祈願や訪れた家の幸福を祈る意味があると考えられています。怠け者を諫めて改心させることによって、豊作や幸福が訪れるようにするというものです。

豊作を祈って?

男鹿市真山地区のなまはげでは、訪れた家の主人との問答の後で、なまはげが立ち去る前に、翌年の作物の豊作を祈ることから、なまはげの行事には、翌年の作物の豊作を祈る意味合いがあるものと考えられています。

子供達が幸福になれるように!

また、なまはげの行事を通して、「やってはいけないこと」を子供に教えるという意味合いもあると考えられており、子供たちに「やってはいけないこと」をやらないように教えて、幸福が訪れることを祈る意味もあると考えられています。

男鹿真山伝承館となまはげ館

なまはげ館は、男鹿真山伝承館の隣にあり、共通の入場券も販売されています。料金は男鹿真山伝承館となまはげ館共通の入場券で一般の大人が880円とそんなに高くなく、アクセスも悪くありませんので、ぜひ両方見学してなまはげを楽しみましょう。

なまはげ館とは?

なまはげ館は、男鹿真山伝承館の隣にあります。男鹿真山伝承館が、実際のなまはげ行事の体験ができるのに対して、こちらは、使用されるお面や男鹿の風土や歴史に関することなど、なまはげ行事に関する展示が主になります。

男鹿駅から乗り合いタクシーが出ているなど、アクセスは決して悪くはありませんので、男鹿真山伝承館を訪れるときには、ぜひ一緒に訪れて、なまはげ行事の世界に引き込まれる時間を過ごしましょう。

なまはげを詳しく知ることができる

なまはげ館では、なまはげに関する伝説や使用されているお面、男鹿の風土など、なまはげ行事に関することを詳しく知ることが出来ます。伝説など、なまはげ行事に関することを学んだあとで男鹿真山伝承館で体験すると、有意義な時間を過ごすことが出来ます。

なまはげ館には何がある?

なまはげ館は、男鹿真山伝承館と異なり、主になまはげに使われるお面などの展示が行われています。ここでは、なまはげ行事に関する伝説や歴史なども学ぶことが出来、男鹿真山伝承館で実際に体験する前になまはげ行事に関する知識を仕入れておくのがお勧めです。

なまはげ館①神秘のホール

このホールでは、男鹿半島の様々な風土について学ぶことが出来ます。ここでは、民具の展示などが行われており、なまはげ行事が生まれた男鹿の風土とはどのようなものなのかや、関係する伝説などが紹介されています。

なまはげ館②なまはげ伝承ホール

なまはげ伝承ホールでは、なまはげに関するしきたりなどを映像にまとめて上映しています。この映像では男鹿のなまはげ行事の地区によってことなる様々な形やしきたり、受け継がれていく精神などについてまとめられています。

なまはげ館③多種多様ななまはげ面

なまはげ館には、男鹿市の様々な地区で使用されているなまはげのお面が展示されているコーナーもあります。それぞれの地区で使用されているお面が異なるため、多種多様なお面が展示されており、その様子は見ごたえがあります。

なまはげ館④企画展示コーナー

なまはげ館の中には、似た習わしのある各地で行われている行事に関する展示など企画展のコーナーもあります。ここでは、写真や使用されるお面などの展示など様々な企画展が行われており、なまはげ行事をより深く理解するための時間を過ごすことが出来ます。

なまはげ館⑤なまはげ変身コーナー

なまはげ館の中には、なまはげのお面や衣装を着けてなまはげになりきることの出来るコーナーもあります。本物のなまはげになったような気分が味わえて記念撮影もできるので、ぜひチャレンジしてみましょう。

なまはげ館⑥石川千秋 ナマハゲ面づくりの実演

なまはげ館の中には、実際になまはげのお面を作っているところを見学できる実演コーナーもあります。実施は不定期なのですが、普段は決して見ることの出来ないお面づくりを見学できますので、ぜひ見学しましょう。なお、お面の注文や販売もしています(要相談)。

男鹿真山伝承館でなまはげの伝説を知る!

男鹿真山伝承館では、なまはげの風習について理解を深めてもらうため、なまはげについての学習講座を開いています。なまはげ館で展示を見学した後、男鹿真山伝承館で実際に体験し、この学習講座で理解を深めましょう。

なまはげ習俗学習講座で体験しよう!

前述したように、男鹿真山伝承館では、なまはげの風習についての理解を深めるための「なまはげ習俗学習講座」が開かれています。季節によって、最初の開講時間は異なりますが、30分おきに開講していますので、ぜひ受講してなまはげについての理解を深めましょう。

男鹿真山伝承館の施設詳細情報

今まで述べてきたように、男鹿真山伝承館では、なまはげを体験することが出来るほか、なまはげについての詳細を学習することの出来る講座もあります。ここでは、そんな男鹿真山伝承館の施設情報について紹介します。

アクセス詳細は?

男鹿真山伝承館までのアクセスは、だと男鹿駅からナマハゲロードを通り約20分の道のりです。公共の交通機関だと、男鹿線羽立駅または男鹿駅からタクシーで約15分から20分です。1人から利用可能な定額制の乗り合いタクシー「なまはげシャトル」もあります。

駐車場は有料?

男鹿真山伝承館へ車でアクセスするときには、男鹿真山伝承館の駐車場に止めるのが便利です。料金は無料で、250台分の駐車スペースがあり、余程混雑しているときでない限り、駐車することができます。

開館時間は?

男鹿真山伝承館の開講時間は、通常期と冬季で異なります。通常期(4月から11月)は9時からが最初の開講時間で、最終の開講時間が16時からになります。冬季は9時半からが最初の開講時間で15時半からが最終の開講時間になります。

隣にある、なまはげ館は8時半から17時までですので、せっかくでしたら、なまはげ館の開館時間も考え合わせての訪問がお勧めです。

入館料金は?

入館料金は、男鹿真山伝承館、なまはげ館それぞれ単独の料金と、共通券の料金があります。共通券の料金は、それぞれの入館料を支払うよりかなりお得ですので、共通券を購入して、男鹿真山伝承館となまはげ館の両方を楽しむことをお勧めします。

真山伝承館入館料

男鹿真山伝承館の入館料金(受講料)は、個人だと、800円で、隣のなまはげ館との共通券の料金は864円です。せっかく男鹿真山伝承館に行くのでしたら、隣のなまはげ館との共通券を買って、なまはげ館の展示を見学した後で男鹿真山伝承館での体験を楽しみましょう。

なまはげ館との共通入館料

前述したように、男鹿真山伝承館と隣のなまはげ館との共通券が存在します。共通券は個人で864円とかなりお得ですし、せっかくですので、共通券を購入して、隣のなまはげ館の開館時間も考え合わせて両方を訪問し、なまはげ行事への理解を深めるのがお勧めです。

冬期入館料がある

男鹿真山伝承館となまはげ館の共通券には、冬季の料金が設定されています。この冬季料金は12月から翌年の3月まであてはめられており、個人の場合、通常期が864円なのに対して、冬季料金だと1100円になります。

「男鹿真山伝承館」基本情報

 

【名称】 男鹿真山伝承館
【住所】 秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢97
【アクセス】 秋田道昭和男鹿半島ICから40分 JR男鹿駅または羽立駅からタクシーで
15から20分
【料金】 個人 800円 なまはげ館との共通券880円 11月から翌年3月までは
共通券1100円
【公式HP】 https://www.namahage.co.jp/namahagekan/denshokan.php
【備考】 11月から翌年3月までは共通券の値段が異なるので注意 JR男鹿駅から
乗り合いタクシーあり
 
【名称】 なまはげ館
【住所】 秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢
【アクセス】 秋田道昭和男鹿半島ICから40分 JR男鹿駅または羽立駅から
タクシーで15から20分
【料金】 個人 500円 男鹿真山伝承館との共通券880円 11月から翌年3月
までは共通券1100円
【公式HP】 https://www.namahage.co.jp/namahagekan/denshokan.php
【備考】 11月から翌年3月までは共通券の値段が異なるので注意 JR男鹿駅から
乗り合いタクシーあり

秋田でなまはげの歴史と伝説を学ぼう!

秋田のなまはげ行事は、地域ごとに使用されるお面やしきたりが異なるなど、実に奥深いものです。男鹿真山伝承館と隣のなまはげ館で、秋田のなまはげ行事の奥深さを知って、なまはげ行事に関する理解を深めましょう。

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この記事のライター
丹羽 陽子
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