震災を予言した?「御釜神社」の水が変色する不思議な神釜とは?
宮城県塩竈市にある「御釜神社」について紹介します。御釜神社は日本最初の製塩の地なのです。そんな御釜神社にまつわる不思議な予言をする水釜とはどういったものなのでしょうか?御釜神社の歴史や津波被害に合わなかったという解説します。
予言の水釜がある「御釜神社」
「御釜神社」
— 青葉龍汰 (@DateAdorer) January 12, 2018
塩竈の名前の由来とされる「釜」が祀られています。 pic.twitter.com/tD5GGHXfWO
宮城県塩竈市にある「御釜神社」について紹介します。鹽竈神社の末社であり、日本三奇の一つとされています。御釜神社にある四口の神釜には不思議な噂が存在しており、津波などの前触れを予言すると言われているのです。
そんな不思議な予言にまつわる御釜神社について確認しましょう。御釜神社の水釜や鹽竈神社との関係、津波などの予言に関する噂も要チェックです。御釜神社は御朱印も用意されているので合わせておすすめします。
塩竈市「鹽竈神社」の末社
宮城県の #志波彦神社・盬竈神社 では毎年7月4日から6日迄の三日間境外末社・御釜神社で「#藻塩焼神事」が斎行されます。この神事では、海藻を用いて濃度の高い塩水(鹹水)を作り、これを煮詰めて塩を作る一連の行程が儀礼として再現されます。 pic.twitter.com/2Z92vSyHod
— 神社検定 (@jinjakentei) July 4, 2019
御釜神社は塩竈市の「鹽竈神社(しおがまじんじゃ)」の末社です。神社本社とは別に、その神社の管理に属して境外にある小規模なものを意味しています。鹽竈神社の末社の中でも特別な位置づけにあるとされており、特殊神事「藻塩焼神事」が行われているのです。
鹽土翁神を祀る
御釜神社は「鹽土翁神(シオツチノオジ)」を祀る神社となっており、古事記や日本書紀などにもその名前が確認されています。潮流を司る神や航海の神と考えられており、鹽竈神社も鹽土翁神を祀っているのです。
関連記事 仙台の有名な訪れたい神社TOP15!御朱印やパワースポット巡りに!
関連記事 決定版!仙台の最強パワースポット15選!運気UPのご利益も徹底解説!
「御釜神社」の歴史や伝統祭事
御釜神社の歴史や伝統催事について確認しましょう。御釜神社はいつ頃から創建されていたのでしょうか?また、御釜神社と塩との関係にも注目することをおすすめします。鹽竈神社から500メートルほどの位置にある御釜神社の情報を解説します。
日本最初の製塩の地
御釜神社の境内周辺は日本最初の製塩の地と考えられています。はるか昔に「甫出の浜」と呼ばれる浜辺で、御祭神により製塩方法を伝えられたと考えられているのです。俳人である松尾芭蕉もこの地を訪れており、神釜を参拝しています。
塩竈の由来とも言われる
鹽竈神社の摂社「御釜神社」。「塩竈」の地名の由来とされる竈が境内に安置されています。タケミカヅチ・フツヌシが東北を平定した際に、両神を先導した塩土老翁神がこの地に留まって現地の人々に製塩を教えた、その竈だというのです。 pic.twitter.com/2y13ZAJHND
— 柏木ゆげひ (@kashiwagiyugehi) November 9, 2017
また、御釜神社は塩竈の由来にもなったと考えられています。塩竈は海水を煮て塩をつくる「竈(かまど)」のことです。製塩用のかまどを意味していた言葉が次第に地名となり、現在の塩竈市となったのだとか。
伝統祭事「藻塩焼神事」
御釜神社では伝統祭事「藻塩焼神事」が行われています。この祭事は例年7月4日から6日に渡って行われる、古代の製塩法を伝えるお祭りなのです。ホンダワラと言われる海藻を使って濃度の高い塩水を作り、煮詰めて塩を作るという昔の方法を再現します。
宮城の無形民俗文化財に指定
藻塩焼神事は古代の製塩法を再現するお祭りとして宮城県の無形民俗文化財に指定されています。祭事は7月4日に行われる「藻刈神事」に始まり、5日の「水替神事」、6日の「藻塩焼神事」に繋がっていきます。
藻塩焼神事は御釜神社の竈に鉄製の平釜を乗せて、実際に藻塩を製造します。作られた塩は7月10に行われる「鹽竈神社例祭」にも供えられるなど、非常に厳かな祭事と言えるでしょう。伝統的な製塩法を見ることができる貴重な祭事なので、御釜神社に訪れて鑑賞することをおすすめします。
「御釜神社」の変色する水釜や神話
御釜神社は日本三奇の一つと言われています。日本三奇は古来より奇跡として伝わる建造物のことであり、江戸時代の橘南谿という人物が記した書物で紹介されたことがきっかけです。御釜神社にまつわる奇妙な予言や出来事に注目しましょう。
日本三奇の一つ「四口の神釜」
『日本三奇』というのを初めて知りました。その1つ、御釜神社の四口の神釜。 pic.twitter.com/dQ8G1L70NR
— saeko (@okabook_saeko) October 8, 2015
日本三奇の一つとして、御釜神社は「四口の神釜」が記されています。御釜神社には神竈奉置という場所があり、その中には不思議な4つの釜が保管されています。社務所で100円を支払うことで中を見学することができます。
中は撮影禁止となっており、見た目はごくありふれた御釜が保管されているのだとか。御釜の中には少し濁った水が入っているそうですが、これが予言に関係する水釜だと言われています。水釜の中が透明な水になると、災害などの前触れだと噂されているのです。
かつては釜が7つあったと伝わる
水釜が作られたのは鎌倉時代や南北朝時代とされています。水釜の上には屋根がないのですが、ここの水釜は常に溢れることはないと噂されているのです。また、古い書物によると、昔は水釜が7つあったものの盗賊によって盗まれてしまったと記されているのだとか。
東日本大震災を予言!
塩竈神社を下ったところにある御釜神社。東日本大震災のとき、普段はオレンジ色の御釜の水が透明になったそうです。#神社 pic.twitter.com/6ixkQ8hOmu
— ぷるーと (@10pluto29) November 16, 2018
2011年3月11日に発生した東日本大震災ですが、御釜神社はそのことを予言していたと言われているのです。昔から水釜が透明になると何かが起きると言われており、江戸時代頃には変化があると必ずお殿様などに伝えられていたそうです。
東日本大震災を予言したと言われているのは、2011年3月11日の午前頃、御釜神社の水釜が透明に澄んでいたのだとか。その日に東日本大震災が起きたことを考えると、御釜神社の水釜は地震を予言していたのかもしれません。
御釜神社は津波の被害を受けず
御釜神社は津波を予言しただけでなく、実際に被害にも合っていないのです。東日本大震災後に行われた被災マップの中では、御釜神社の直前で津波が分けて広がっており、まるで神社を避けるように見えています。日本三奇と言われるだけあって、不思議な出来事が起きていたのです。
参拝には拝観料が必要
このように日本三奇と呼ばれる御釜神社では津波を予言したり、被害から無事だったという不思議なことが起きました。先程紹介したように、その水釜を見るためには拝観料が必要です。拝観料は100円となっており、神社の係の人が開けてくれると同時に説明も行ってくれるそうです。
境内の藤鞭社と牛石の神話
石牛藤鞭社
— リンク (@Link_dqx) November 25, 2017
塩釜神社の末社で、御釜神社の境内に鎮座
神様が海水を釜まで持ってくるときの牛を藤の鞭で叩いてたとされることから藤鞭、またその牛が石になったとされることから牛石の社名に
その石の牛さんは横の池に沈んでて、今日は水が澄んでて見えたんだけど写真では反射して見えぬ…
御朱印なし pic.twitter.com/PxNWqR8tNn
御釜神社の境内には藤鞭社と牛石に関する神話も残されています。神話によると和賀佐彦という神様が子供の姿になって、塩を乗せた牛を引いていたという話があるそうです。そのときの牛は牛石となって神社に祀られているのだとか。
しかし、その牛石は神社の境内にある池の中に沈んでいます。池は松島湾に繋がっている海水地であり、1年に1度、お水の入れ替えの儀式が行われるそうです。そのときに少しだけ牛石の姿を見れるそうで、手足の病や牛馬の病を治してくれるご利益があります。
「御釜神社」の御朱印やアクセス
御釜神社の詳細情報をまとめます。御釜神社は塩竈の由来になった場所と考えられており、日本三奇の一つに数えられるなど歴史的にも貴重な祭事が行われる場所です。また、御釜神社では御朱印も行われているので合わせてチェックしましょう。
御朱印は「鹽竈神社」で!
塩竈市 御釜神社ご朱印
— ご朱印どうでしょう (@sasashin2143) February 8, 2017
塩竈神社の境外末社で市街地にうまく溶けけんだ雰囲気の小さな神社。塩竈の地名の由来とされる竈が境内に安置され、中の水は決して絶えないと伝わる。司馬遼太郎の「街道をゆく」にも登場するとか。ご朱印は塩竈神社で頂いた。 pic.twitter.com/kbnkXyB4fk
鹽竈神社の末社なので、御朱印を貰う場合は鹽竈神社で頂くことになります。御釜神社の御朱印はあまり派手なものではなく、シンプルなデザインとなっています。いろいろと凝った御朱印が多い中では素朴なものといえるでしょう。
鹽竈神社の基本情報
【名称】 | 鹽竈神社 |
【住所】 | 宮城県塩竈市一森山1-1 |
【アクセス】 | 電車:JR仙石線「本塩釜駅」から徒歩15分 車:三陸自動車道「利府中IC」から10分 |
【公式サイト】 | http://www.shiogamajinja.jp/index.html |
【備考】 | 参拝者専用の無料駐車場が4箇所あり 全体で約300台ほど駐車可 |
御釜神社へのアクセス
御釜神社にアクセスする場合は電車と車のどちらかを選びましょう。電車の場合はJR仙石線「本塩釜駅」から徒歩約10分ほどでアクセスできます。また、車の場合は三陸自動車道「利府中IC」から10分ほどとなっています。
御釜神社にアクセスする場合は、鹽竈神社も訪ねて参拝しましょう。特に御朱印が欲しい人は鹽竈神社でもらう形となっており、距離的にもほとんど離れていません。御朱印帳も1,500円で販売されており、紫色の優しい色合いとなっています。
御釜神社の詳細情報
【名称】 | 御釜神社 |
【住所】 | 宮城県塩竈市本町6-1 |
【アクセス】 | 電車:JR仙石線「本塩釜駅」から徒歩10分 車:三陸自動車道「利府中IC」から10分 |
【公式サイト】 | こちら |
不思議なパワーのある「御釜神社」
御釜神社。藻塩を焚く釜が祀られてる神社です。 pic.twitter.com/GELl6DpB8O
— 咲良さくら👵志村~ありがとう (@sakurakaoru4346) August 15, 2013
宮城県塩竈市にある御釜神社について紹介しました。不思議な予言や津波の被害が無かったことは興味深いといえます。また、塩釜の由来になった場所であり、製塩発祥の地と考えられているのです。不思議なパワーのある御釜神社に参拝して、水釜や御朱印を堪能しましょう!