「青の洞門」は小説のモデルになった耶馬渓の名所!ネモフィラの絶景も!

大分県耶馬渓にある「青の洞門」は小説のモデルにもなった有名なスポットです。江戸時代に30年もかけてノミと木槌だけで手堀りで造られた隧道は歴史ある名所で、紅葉などの自然美も楽しむことができます。青の洞門の観光ポイントや駐車場などのアクセス情報をご紹介しましょう。

「青の洞門」は小説のモデルになった耶馬渓の名所!ネモフィラの絶景も!のイメージ

目次

  1. 1大分・耶馬渓の名所「青の洞門」
  2. 2「青の洞門」ってどんな場所?
  3. 3「青の洞門」で必見の観光ポイント!
  4. 4「青の洞門」周辺のサイクリング情報
  5. 5「青の洞門」へのアクセスや駐車場情報
  6. 6耶馬渓の名所「青の洞門」を訪れてみよう!

大分・耶馬渓の名所「青の洞門」

青の洞門」は大分県耶馬渓の名所として有名な隧道で見どころ満載の観光スポットです。江戸時代に禅海和尚らによってノミと木槌だけで手掘りされた青の洞門は古い歴史があり四季折々の自然美も楽しむことができます。青の洞門の見どころなどについてご案内しましょう。

小説のモデルになった観光スポット!

青の洞門は小説のモデルになった観光スポットとして有名です。菊池寛の「恩讐の彼方に」という短編小説は青の洞門の発掘エピソードをモチーフにして書かれています。この小説では禅海和尚が「了海」という名前に変えられていたり、敵討ちのエピソードが創作されています。

この小説を読むと青の洞門が掘られたときの苦労が伝わってきます。この小説は1時間くらいで読み終えることができる短編小説なので青の洞門を訪れる前に是非小説を読んでみてください。こちらの小説は青空文庫でも公開されていて、アプリを利用すると無料で読むこともできます。

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「青の洞門」ってどんな場所?

青の洞門はどのようなスポットなのでしょうか?青の洞門についてご紹介しましょう。耶馬溪を訪れる際には是非足を運んでいただきたいおすすめの観光スポットです。

耶馬渓の一角にある隧道

青の洞門は耶馬渓の一角にある隧道で、全長約342メートル、トンネル部分は約144メートルの長さがあります。競秀峰の麓にあり、近くには山国川が流れています。

大分県の史跡に指定される

青の洞門は江戸時代に手掘りで作られた隧道で、歴史的な価値が高いことから大分県の史跡に指定されています。自然豊かな場所にあるので、耶馬日田英彦山国定公園に含まれているスポットです。

菊池寛の小説『恩讐の彼方に』のモデルに!

青の洞門は菊池寛の小説『恩讐の彼方に』のモデルになったことでも知られています。青の洞門を訪れる前に是非小説『恩讐の彼方に』を一読してみましょう。

手掘りの発掘エピソードの歴史

青の洞門は江戸時代に禅海和尚らによってノミと木槌だけで手掘りで作られたという歴史ある隧道です。かつてこの場所は鎖だけで断崖絶壁を越えなければならないという難所であり、多くのケガ人や死者が出ていました。

禅海和尚は当時諸国めぐりをしていて、こちらを訪れた際に多くの死者がでていたことに心を痛めました。そこで隧道を作って安全に通れる道を作ろうと思い立ちます。当時は掘削機はありませんでしたので、木槌とノミだけで隧道づくりに励みました。30年後の1750年に隧道が完成し、1763年に青の洞門が開通しました。

禅海和尚という人物について

禅海和尚は江戸時代中期の曹洞宗の僧で、仏道修行のために諸国めぐりをしていました。菊池寛の小説『恩讐の彼方に』の主人公「了海」のモデルとなったことでも知られていて、耶馬溪の青の洞門を30年かけて開削したことで有名な僧です。

名称に由来がある

青の洞門という名称はこの周辺の地名が青地区ということに由来しています。青の洞門が開通した当初、この周辺の地名から「樋田の刳抜」と呼ばれている頃もありました。

江戸時代末期から大正時代には「樋田のトンネル」「青の洞門」と呼ばれていました。大正時代の国語の教科書で「青の洞門」と掲載されたことから青の洞門と一般的に呼ばれるようになりました。

紅葉やネモフィラが有名!

青の洞門では紅葉やネモフィラが有名で紅葉ネモフィラを目当てに訪れる方も多いです。秋の紅葉シーズンが最も多くの人が訪れる時期で、青の洞門では素晴らしい紅葉を見ることができます。

耶馬溪の紅葉は大分県を代表する紅葉の名所で、青の洞門の入り口にはイチョウ、モミジ、ブナ、ナナカマドなどの美しい紅葉を見渡すことができます。11月中旬が紅葉の見頃になっていますので、是非この時期に紅葉鑑賞に出掛けましょう!この時期になると混雑していますので、午前中の早めの時間に訪れるのがおすすめです。

青の洞門では春になると美しいネモフィラの花が咲き乱れます。地域の住民たちはこの一帯に「青の洞門」にちなんだ「青」をアピールするためのネモフィラを植えています。ネモフィラはきれいな水色の花が特徴的でネモフィラを見るために足を運ぶ方も多いです。

「青の洞門」で必見の観光ポイント!

青の洞門を訪れた際の見どころをご紹介しましょう。青の洞門で必見の観光ポイントをご案内しますので是非チェックしながら観光してみてください。

見所①禅海和尚らの手掘り跡

青の洞門の一番の見どころは何と言っても禅海和尚らの手掘り跡です。初期の洞門は禅海和尚らがノミと木槌だけで手掘りしたもので、ノミの跡がはっきりとわかります。当時は窓から明かりを取っていましたが、そこからは耶馬溪の美しい景色を眺めることができます。

禅海和尚らもこの窓から美しい耶馬溪の景色を眺めたことでしょう。青の洞門を訪れた際には是非禅海和尚らの手掘り跡をご覧ください。

見所②禅海和尚の隧道

現在の青の洞門は車が通れるようになっていますが、初期の禅海和尚の隧道は徒歩のみで通行することができます。

青の洞門は明治時代に改修され、初期の面影はあまり残されていませんが、初期の禅海和尚の隧道の一部は残されています。青の洞門の南側にある駐車場から旧洞門に入ることができるので是非足を運んでみて下さい。

見所③秋の紅葉

青の洞門は秋になると素晴らしい紅葉の風景を見ることができます。耶馬溪は大分県を代表する効用の名所で、秋になると多くの方が耶馬溪を訪れます。青の洞門周辺も秋になると美しい紅葉で彩られ、圧巻の風景を見渡すことができます。

11月中旬が紅葉の見頃の時期で、この時期になると道路や駐車場が混雑します。渋滞になったり混雑を避けたい場合には午前中の早めの時間に紅葉見物に出掛けることをおすすめします。

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見所④春の桜

青の洞門は耶馬溪の一角にあり、四季折々の風景を楽しむことができます。青の洞門の周辺は春になると美しいが咲き乱れ、淡いピンク色に彩られます。3月末から4月初旬頃が桜の見頃なのでこの時期にお花見に出掛けるのもおすすめです。

見所⑤ノミ跡

青の洞門には当時の隧道が残されていますが、そこには禅海和尚が心を込めて掘り進んだノミ跡が見られます。明かり取りとして使われていた窓にノミ跡が残っていますのでじっくりと見学してみましょう。槌とノミだけでこれだけの窓を掘ったのは本当に大変だったことが伝わってきます。

見所⑥競秀峰

競秀峰は本耶馬渓の代表的な名所で、約1キロメートルに渡り峰や岩が連なっています。岩柱、奇岩、絶壁が集まった競秀峰は青の洞門を訪れた際に合わせてじっくりとご覧下さい。

少し離れた場所から競秀峰を見学すると全体を見渡すことができます。対岸からは競秀峰の岩峰群をじっくりと見ることができるので是非対岸からの風景もお楽しみください。

見所⑦禅海堂

禅海堂は青の洞門から2.4キロメートル離れたところにありますので一緒に見学されるのがおすすめです。禅海和尚の墓所で、御堂には和尚が祀られています。禅海堂の堂内にはノミや槌が残されていますのでじっくりとご覧下さい。

見所⑧羅漢寺

羅漢寺は日本三大羅漢の1つで耶馬溪の古刹として有名な名所です。足利義満が帰依したことでも知られていて、足利義満によって建立された山門は現在も残されています。

羅漢寺の洞窟の中には3700体以上の石仏が設置されていて、「五百羅漢」は日本最古と言われています。釈迦三尊像と共に国の重要文化財にも指定されているので是非ご覧下さい。

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見所⑨ネモフィラ

4月中旬から5月上旬にかけて青の洞門沿いの田んぼには青いネモフィラが一面に咲き誇ります。ネモフィラを植えるプロジェクトは2012年に立ち上げられました。

ネモフィラはインシグニスブルーという品種を使っていて大きめの花が咲きます。秋の紅葉も素晴らしいですが、春のネモフィラも美しいので是非この時期に足を運んでみて下さい。

「青の洞門」周辺のサイクリング情報

青の洞門の周辺はサイクリングロードが整備されていて、多くの方がサイクリングを楽しまれています。サイクリングロードは「メイプル耶馬サイクリングロード」という名称です。メイプル耶馬サイクリングロードはどのようなサイクリングロードなのかご紹介しましょう。

サイクリングロードが整備されている

メイプル耶馬サイクリングロードはもともと鉄道が走っていた場所を整備して作られた道で、起伏が少ないので自転車で走りやすいと評判です。

日経新聞で「サイクリングロードランキング」という企画が過去にありましたが、そのランキングで1位に輝いたこともあるおすすめのサイクリングロードです。

レンタサイクルの種類は?

青の洞門周辺でサイクリングを楽しみたい時にはレンタサイクルを利用しましょう。耶馬溪サイクリングターミナルでレンタルすることができますので耶馬溪を訪れた際には是非サイクリングにチャレンジしてみてください。

目的や用途に合わせて様々な自転車が揃っています。本格的なロードバイク、ママチャリ、クロスバイク、電動アシスト自転車など200台以上の自転車がありますのでお好みで選びましょう。子供用の自転車やチャイルドシーツ付きの自転車などもあります。

レンタサイクルの料金・利用時間は?

レンタサイクルの料金・利用時間についてご紹介しましょう。レンタサイクルは3時間で大人400円、フリータイムで500円、高校生以下のお子様は200円となっています。500円追加すると乗り捨ても可能で、青の洞門までレンタサイクルで行って乗り捨てすることもできます。

利用時間は10月から4月は8時30分から17時、5月から9月は8時30分から19時までとなっています。レンタサイクルの耶馬溪サイクリングターミナルは水曜日が定休日となっています。また12月から2月は火曜日と水曜日が定休日なのでご注意ください。

「青の洞門」へのアクセスや駐車場情報

「青の洞門」へのアクセス方法や駐車場の情報についてご紹介しましょう。青の洞門への公共の交通機関でのアクセス方法と車でのアクセス方法についてご案内します。車でアクセスされる場合には駐車場があるかも気になるところなので駐車場の情報もお調べしました。

アクセス方法は2つ!

青の洞門へのアクセス方法は2つあり、公共の交通機関を利用する場合と車の場合があります。それぞれのアクセス方法についてご紹介しましょう。

交通機関の場合

青の洞門に公共の交通機関でアクセスされる場合にはJR中津駅が起点になります。中津駅までのアクセス方法については特急ソニックを利用するのが便利です。小倉駅から中津駅までは約30分、博多駅から中津駅までは約60分、別府駅から中津駅までは約40分、大分駅から中津駅までは約45分でアクセスすることができます。

大分空港からは県北快適リムジンバス「ノースライナー」を利用し、所用時間は約90分で中津駅にアクセスできます。

中津駅から青の洞門までは大分交通バスを利用すると約30分でアクセスすることができます。中津駅南口から「柿坂行き」「守実温泉行き」「耶馬溪行き」「豊後森行き」のバスに乗車しましょう。

ただし、バスでアクセスする際にはバスの本数が少ないのでご注意ください。1日に1本から数本しかバスが出ておりませんので、事前にバスの時刻表をチェックしておきましょう。

車の場合

青の洞門へ車で行かれる際のアクセス方法をご紹介しましょう。福岡・山口県からアクセスされる場合には九州自動車道「北九州JCT」から東九州自動車道に入り、「上毛スマートIC」から約15分、または「中津IC」から約25分で青の洞門の最寄出口にアクセスすることができます。

熊本方面からアクセスされる場合には九州自動車道「日田IC」から国道212号線を経由し約50分で青の洞門にアクセスすることができます。

中津駅にはレンタカーショップもありますので、中津駅からレンタカーを利用してアクセスされるのもおすすめです。中津駅から青の洞門までは車で約20分でアクセスすることができます。

駐車場はある?

青の洞門に車でアクセスした場合に駐車場の有無が気になるところです。青の洞門には無料駐車場がありますので車でアクセスされら場合にはそちらの駐車場をご利用ください。青の洞門の南側に約80台駐車できる駐車場があります。

駐車場の近くには禅海和尚の像がありますので合わせて見学しましょう。また、駐車場周辺にはお食事処もありますので、青の洞門の見学が終わったら休憩されるのもおすすめです。

「青の洞門」の基本情報

施設名 青の洞門
住所 大分県中津市本耶馬渓町曽木・樋田
アクセス 中津ICから車で約20分
駐車場 有り(無料)
URL 中津耶馬溪観光協会

耶馬渓の名所「青の洞門」を訪れてみよう!

耶馬溪の名所「青の洞門」は見どころ満載の観光スポットです。30年という長い時間をかけて手堀りされた青の洞門はノミ跡を見ると当時の苦労が分かります。耶馬溪は四季折々の風景を楽しむことができるので是非青の洞門で美しい自然美もお楽しみください。

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この記事のライター
maki
スキューバダイビングのインストラクターであり、海外旅行好きの海好き女子です

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