神秘的!石山緑地は札幌の大自然とアートの融合!まるで古代にタイムスリップ?

石山緑地は、建材に最適とされた札幌軟石の産出地で、その札幌軟石の巨大な石切り場跡を公園へと再生させました。石山緑地は展望テラスやテニスコート等が設けられた「北ブロック」と、岩肌が露出した特異な景観を持つ「南ブロック」からなり、大自然とアートを融合した場所です。

神秘的!石山緑地は札幌の大自然とアートの融合!まるで古代にタイムスリップ?のイメージ

目次

  1. 1札幌の石山緑地とは
  2. 2【札幌】石山緑地のアクセス
  3. 3【札幌】石山緑地の歴史
  4. 4【札幌】石山緑地の見どころ
  5. 5【札幌】石山緑地のキャンドルナイト
  6. 6札幌石山緑地で自然とアートを楽しもう

札幌の石山緑地とは

札幌市南区石山は、かつて建材に最適とされた札幌軟石の産出地。その札幌軟石の巨大な石切り場跡を公園へと再生させた。石山緑地は支笏湖に向かう国道453号沿いに位置し、展望テラスやテニスコートなどが設けられた「北ブロック」と、岩肌が露出した特異な景観を持つ「南ブロック」からなります。

大自然とアートの融合した芸術公園

南ブロックには、石のみで造られたコロシアムをイメージさせる「ネガティブマウンド」や「午後の丘」など、北海道在住の彫刻家集団「サンク」によるユニークなアート空間が広がっている。「ふるさと文化百選」にも選出されている芸術性の高い施設になっています。

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【札幌】石山緑地のアクセス

石山緑地へのアクセスは公共交通機関を使っていくこともできますが圧倒的に車が便利です。札幌市中心部からは40~50分くらいで到着します。

公共交通機関を利用する場合

公共交通機関でアクセスする場合は地下鉄南北線「真駒内駅」から中央バス「真101系統」空沼線、もしくは「真102系統」滝野線に乗車、「石山東3丁目」で下車、そこから徒歩4~5分となっています。真駒内駅から「石山東3丁目」バス停までは10~15分くらいです。

電車・バスでのアクセスは札幌駅からだと少し時間がかかってしまいますまた、駅からバス停までの時間も少しあるので、いろいろ回りながら石山緑地へ行きたい方がいいと思います。

車を利用する場合

札幌駅から石山緑地へのアクセスはとてもいいです。距離にして約12.5km。おおよそ30分強かかります。車で行く場合は国道230号線、通称「石山通」を南へ向かいます。ガソリンスタンド「モダ石油」やパチンコ屋「プレイランドハッピー」が見えてきたら、その交差点を左折し国道453号線を進んで下さい。

そのまましばらく支笏湖方面へ進むと石山緑地に到着です。直前に案内板がありますので、見落とさない様に注意して下さい。

無料駐車場は3ヶ所

無料駐車場が3ヶ所あり、それぞれ、20台,18台,8台と駐車することが可能です。また、利用時間は7:00~21:00となり夜間は閉鎖しますのでご注意ください。11月下旬~4月中旬までの期間も駐車場が閉鎖されますので、この期間にお越しになられる場合はお近くのコインパーキングにお停め下さい。
 

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【札幌】石山緑地の歴史

ここでは石山緑地の歴史をご紹介いたします。もともとは公園にするような場所ではなかったのですがアート作品を多く使いきれいな公園に仕上がっています。

札幌軟石の石切り場だった

この石山緑地はもともと札幌軟石の石切り場であり、その札幌軟石の巨大な石切り場跡を公園へと再生させました。札幌軟石は、4万年前支笏火山の大規模な噴火による火砕流が札幌周辺で冷えて固まった岩石(溶結凝灰岩)です。加工しやすく、耐火・防火性に富んだことから、明治初期より札幌をはじめ北海道内の建造物に多く用いられ、個性的な景観も形づくった。

札幌軟石とは

古い石蔵がカフェなどに再利用され、採石場跡は公園や緑地として市民に親しまれているのみならず、軟石は現在も市内南区で採掘され、近年は建物の仕上げ材としても人気がある。また、軟石の雑貨が商品化されるなど、札幌軟石の文化は今も脈々と受け継がれている。

札幌軟石の建物①旧石山郵便局

石山地区のシンボルとして今も活躍する札幌軟石の建物として、旧石山郵便局があります。札幌軟石と呼ばれる石材は、積雪寒冷地に適した建築素材として多くの建物に使われ、札幌の発展に大きな役割を果たしました。

地元軟石造りのこの建物はかつての郵便局であり、集会所の役割も担っていました。移築改修によって内部は一新していますが、正面入口の大きなアーチや正面上部の軒の半円アーチに当時の面影が残されています。

郵便局の役割を終え「ぽすとかん」と名称を変えた現在も、まちづくり活動の場として活躍しており、旧石切山駅とともに、石山地区の歴史を物語るシンボル的な建物として親しまれています。

札幌軟石の建物②札幌市資料館

札幌市資料館は、大正15年(1926)に札幌控訴院として建てられた建物です。札幌軟石を使った建物としては全国的にも貴重なものであり、平成30年(2018)3月には札幌市有形文化財に指定されました。

昭和48年(1973)11月3日、裁判所の移転に伴い札幌市資料館として開館しました。開館当初は、札幌オリンピック関係の資料や札幌にゆかりのある文学関係の資料を展示していましたが、館内で歴史展示室および郷土史相談、市史編さんなどを行ってきた文化資料室が移転したことから、平成18年、控訴院時代の法廷を復元した「刑事法廷展示室」を設置しました。

さらに平成27年には、「まちの歴史展示室」と札幌国際芸術祭に関する「SIAFラウンジ」、「SIAFプロジェクトルーム」を設置しました。そのほか、「おおば比呂司記念室」や貸室として「ミニギャラリー」、「研修室」があります。

採掘跡地を公園化

昭和52年に採掘を止めた石切り場跡地は、治安上・環境上地域の大きな問題になっていた。札幌市は地域の強い要望を受けて、国から土地を取得し公園化に着手した。計画地に残る切羽跡は見る者を驚かせる特異な景観で、市はこれを活かした芸術的な公園にしたいと考えた。

その折に、イサム・ノグチに触発された道内在住の5人の彫刻家が、公共事業への参画を申し入れ、公園全体の設計に関わることになった。こうして行政と芸術家集団(CINQ-サンク-と称する)との共働が始まった。5人の芸術家がひとつになって制作に向かうことは大変珍しいが、彼らはその難しい共働に取り組んだ。

行政とCINQの間にたって、芸術家のアイディアや政策を公園事業に取り込むために私達ランドスケープアーキテクトが加わった。これが第3の共働である。建設の現場では通常と異なる難しい工事に対して、設計チームと施工チームの密接な共働が行われた。

芸術家集団「CINQ(サンク)」

道内の彫刻家である國松明日香、永野光一、丸山隆、松隈康夫、山谷圭司の5人からなる造形集団。CINQメンバーの多くが教育者であり、彼らのお弟子さん達が大勢サポートしてくれた。彼らは現在若手彫刻家として活躍しているように、先生と学生達の公園づくりへの共働は、素晴らしい教育の場だった。

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【札幌】石山緑地の見どころ

石山緑地は北ブロックと南ブロックの2つに分かれています。北ブロックはテニスコートや遊具があり、南ブロックは札幌軟石の産出地として使われていた巨大な石切り場跡を再生したアートの広場です。5人の造形集団「CINQ(サンク)」が手掛けた芸術作品に、思わず固唾をのむことでしょう。

自然と触れ合いたい場合は「北ブロック」へ、アートと触れ合いたい場合は「南ブロック」へ行かれることをおススメします。

北ブロックは自然がいっぱい

北ブロックは自然豊かなブロックです。遊具、テニスコート、展望テラスなどが備え付けられた公園があります。石切り場と対照的に、青々とした緑が優しさを湛えています。

見どころ①展望テラス

残雪の残る山々を一望できる素敵なテラスです。藤野・定山渓方面や硬石山、藻岩山を一望でき、とても景観がいいです。

見どころ②テニスコート

石山緑地のテニスコートは硬式テニスのコートで2面あります。時期によって使用できない期間がありますので、確認するようにしてください。2面ありますので、是非大人数でテニスをお楽しみください。

利用期間 4月28日(土)~11月30日(金)
使用料 1時間 640円
利用時間 4月28日~4月30日 午前7:00~午後6:00
5月1日~8月10日  午前7:00~午後7:00
8月11日~9月10日 午前7:00~午後6:00
9月11日~10月15日 午前7:00~午後5:00
10月16日~11月30日 午前7:00~午後4:00

見どころ③遊具

北ブロックの遊具はコンビネーション遊具や砂場が置かれています。そんなに大きくないところではありますが遊ぶ分には十分に子供達は楽しめると思います。

見どころ④モニュメント

休養広場には石を使ったモニュメントも置かれています。石を使っているのでとても趣のあるモニュメントになっています。

南ブロックはアートな空間

南ブロックは北ブロックと違い、「アート」をテーマにした空間になっています。緑地と言うと自然林だったり、原っぱが多いですが、この南ブロックに行くと、緑地のイメージを覆されます。

見どころ①水の広場&スパイラルスプリング

石山緑地を南ブロックから北ブロックに入ってくるとまず目に入るのがスパイラルスピリングと呼ばれる水と石の遊び場です。石で積み上げられた塔から水が落ちそれがスパイラルスプリングへと流れ込んでいきます。

札幌は夏が短いため外のプールは少なく、その代り公園に水遊び出来る場所が数多くあり、石山緑地もその1つとなっています。石と金属で作られている「てつなぎ石」はベンチにもなっています。石と金属を組み合わせた椅子も置かれています。

見どころ②沈黙の森&赤い空の箱

さらに進むと、風化し軟らかな曲線となった白い岩肌、そこに植えられた芝生と木々の緑、そしてその中心に2方向に傾きを持った真っ赤なジャングルジム『赤い空の箱』が置かれた空間に。鮮烈な赤のジャングルジムに昇ると、手掘りや機械で削られた岩肌を間近に見ることができ、眼下には採石で栄えた石山の街並みが広がります。

見どころ③ネガティブマウンド

その先に進むとまた場面が一転、石のみで造られた迷宮のような空間『ネガティブマウンド』が現われます。石切り場の跡と言うより、古代遺跡のような趣。その迫力に言葉を失います。奇抜な格好も似合うので、コスプレ―ヤーの撮影スポットとしても人気です。また、階段状になっており、野外での演劇やコンサートにも利用出来るようなコロシアム仕様となっています。

見どころ④午後の丘&芝生広場

更に奥に進むと現れるのが「午後の丘・芝生広場」というエリアがあります。加工された石が彫刻のように置かれています。切り取られた石山と石のオブジェがマッチしてここも写真を撮るのに良いスポットです。

ベンチや照明など公園全体がアートに

さらにこの公園では、ベンチ、照明、水のみ場から柵にいたるまで、作家たちによるデザインが施されていて、公園全体をアートスペースとしても堪能できる場所となっている。

春は桜の名所に

春の桜が見れるお花見の時期には人気スポットにります。桜の種類はソメイヨシノで5月上旬から5月中旬くらいが桜の見ごろになりそうです。オブジェも美しく、また春の時期には桜が咲き誇る石山緑地は魅力的な公園になっています。

北海道の桜は本州と比較して開花が遅いです。桜の見ごろは5月になりますので、ゴールデンウイークにあわせて北海道へ桜を見に行かれるのもいいともいます。

秋は紅葉が楽しめる

無機質な石山と自然のコントラストが楽しめるスポットです。アート作品や影と紅葉を絡めながら撮影すると、思わぬ芸術的な写真が撮れること間違いなし。

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【札幌】石山緑地のキャンドルナイト

石山緑地のネガティブマウンドでは、毎年8月の後半に「いしやまキャンドルナイト」というイベントが行われます。主催しているのは「いしやまキャンドルプロジェクト」です。

いしやまキャンドルナイトとは?

東日本大震災の復興支援を目的に、震災発生直後からオリジナルキャンドルを製作・販売し、その売り上げの全額を寄付する活動を続けているボランティア団体です。キャンドルナイトは2014年から毎年開催され、2017年は約3,000個のキャンドルの灯りがネガティブマウンドを照らしました!

夕方ころに灯された青白いキャンドルの灯りは、辺りが暗くなるにつれだんだんと温かみを帯びた暖色に変わっていきます。会場では楽器演奏やパフォーマンスなども行われ、皆思い思いにこの幻想的な空間を楽しんでいました。また石山地区の飲食店などによる軽食販売も行われていましたが、早い時間に行かないと売り切れること間違いなしです。

イベント①キャンドルナイト

いしやまキャンドルナイトとは、札幌市南区石山を拠点に活動している「いしやまキャンドルプロジェクト」が例年8月の最終土曜日に開催しているイベントです。このイベントには二つの大きな目的があります。

一つ目は石山地区や石山緑地公園などの地域の魅力を発信するため、二つ目は、東日本大震災の記憶を風化させないためです。イベント当日は石山緑地公園の象徴ともいえる「ネガティブマウンド(石の広場)」におよそ3,000個のキャンドルを灯します。

イベント②体験ブース

メイン会場となる「ネガティブマウンド(石の広場)」では、これまで同様キャンドルナイトを開催します。3,000個のキャンドルが演出する幻想的な雰囲気を味わっていただけます。それに加えて「スパイラルスプリング(水の広場)」を会場に「子ども達が遊べるスペース」を設けます。ここではLEDろうそくや札幌軟石を使った様々な楽しい体験を企画しています。

イベント③ライブ

17時からの「キャンドルナイト」では、キャンドル点灯の後、トンコリやギターのライブ演奏が行われ、キャンドルの光と音楽がつくりだす幻想的な雰囲気を楽しめそうです。この時間も飲食ブースを用意しているので、地元・石山の味もたっぷりお楽しみください!

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札幌石山緑地で自然とアートを楽しもう

札幌石山緑地は自然とアートが融合している場所です。テニスや遊具も楽しめ、また自然とアートに癒される。そんな芸術的な公園になっています。札幌駅からのアクセスもよく札幌石山緑地以外にも観光名所を見て回られたい方は公共交通機関で、まずは札幌石山緑地へ行きたい方は車でお越しになられることをおススメいたします。

時期によってアクセスのしやすさ、道路の込み具合などがあります。前もってアクセスを確認しておいてください。5月の桜の季節にお花見に行くのもよし、8月のキャンドルライトに行くのもよし。各要所の月で大きなイベントがある札幌石山緑地に是非お越しください。

石山緑地の基本情報

名称 札幌石山緑地
住所 北海道札幌市南区石山78
駐車場 20台,18台,8台 3ヶ所46台
駐車場利用時間 7:00~21:00(夜間 は閉鎖します。)
11月下旬より4月中旬まで閉鎖します。
電話 011-578-3361
HP http://www.mit-ueki.com/index.html

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