山形「白川ダム」には幻想的な水没林!湖岸公園や撮影ポイントを解説!

白川ダムは山形県の飯豊町にある高さ66mのダムで、このダムによって形成された白川湖には、晩春の1か月ほどの間、突如「水没林」が現れます。また、白川ダムは紅葉の名所でもあり、釣り人にも人気。今回は水没林の撮影ポイントやキャンプ情報、紅葉の見頃などをご紹介します。

山形「白川ダム」には幻想的な水没林!湖岸公園や撮影ポイントを解説!のイメージ

目次

  1. 1山形の「白川ダム」とは
  2. 2「白川ダム」の幻想的な水没林
  3. 3「白川ダム」で水没林の撮影ポイント
  4. 4「白川ダム」の楽しみ方
  5. 5「白川ダム」のダムカードやアクセス
  6. 6「白川ダム」の水没林を見に行こう!

山形の「白川ダム」とは

白川ダム

「白川ダム」は、山形県西置賜(にしおきたま)郡 飯豊(いいで)町にあるダムで、このダムによって形成された「白川湖」には、幻想的な「水没林」が現れることで知られています。また、一年を通じて、周辺地域でさまざまななイベントが実施されるため、毎年、35万人ほどの観光客が訪れる山形屈指の人気観光スポットになっています。

白川ダムと白川湖周辺は、水没林とともに紅葉の名所としても有名で、水没林の撮影ポイントである「湖岸公園」には多くのカメラマンが集まります。また、春から秋の観光シーズンには、キャンプや釣り、カヌーを楽しむ人たちも訪れます。そして近年では、「ダムカード」のコレクターにも人気の観光スポットとなっています。

治水や利水・水力発電を目的とするダム

白川ダムは、周辺地域への利水や治水、水力発電を目的とする「特定多目的ダム」で、1968(昭和43)年に着手、13年後の1981(昭和56)年に完成し、運用が開始されました。白川ダムは、岩石や土砂を積み上げて建設された「ロックフィルダム」という型式で、高さは約66mです。

ダムによって形成された白川湖が人気

白川ダム周辺には、ダムによって形成された人造湖の「白川湖」があり、毎年、4月中旬から5月中旬までの約1カ月間、「水没林」という珍しい光景を目にすることができます。また、10月上旬から11月の上旬までは、県内外から紅葉を楽しむ大勢の観光客が訪れます。

また、ダムを訪れた記念として配付される「ダムカード」のコレクターにも人気の観光スポットでもあります。

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「白川ダム」の幻想的な水没林

それでは、山形県西置賜郡飯豊町にある白川ダムの「水没林」についてご紹介します。水没林は、約1か月の間しか見ることのできない幻想的な光景で、紅葉とともに、この周辺のシンボルとなっています。

水没林とは

「水没林」とは、田植えシーズンに向けて雪解け水を白川ダム湖に貯水しておく間のみ、楽しむことができる幻想的な風景です。

水没林の見頃

4月中旬から、白川湖は雪解け水で満水になります。そのため、岸辺のシロヤナギの根元が湖水に沈み、新緑の鮮やかな緑が湖面に映りこみます

そしてこの時期、朝もやが発生することが多く、誰でも絵葉書のような美しくも幻想的な写真を撮影することができます。5月中旬には放水が始まるため、水没林は見られなくなります。もちろん、水没林が見られる時期は年によって若干変わりますので、現地の状況は【0238-87-0523(飯豊町役場・商工観光課)】までお問い合わせください。

水没林の季節は、ちょうどゴールデンウィークの時期と重なるため、遠方からの旅行にもおすすめです。

「白川ダム」で水没林の撮影ポイント

撮影イメージ

わずか1か月間しか撮影のチャンスがない水没林、絶好の撮影ポイントで芸術的な写真を撮影してみたいですよね。つぎは、この水没林の撮影ポイントをご紹介します。もちろん、大勢のカメラマンが集まりますので、早めに出かけベストな撮影ポイントを確保しましょう。

ポイント①白川ダム湖岸公園内

まずひとつめの撮影ポイントは、「白川ダム湖岸公園」です。公園内や駐車場からさまざまなアングルの写真が撮影できます。

近くには、日帰り利用可能な「白川温泉」があり、中学生以上の大人400円、子ども150円で、単純冷鉱泉の天然温泉が楽しめます。

ポイント②白川ダム湖畔オートキャンプ場側の道路

そしてふたつめの撮影ポイントは、白川ダム湖岸公園に隣接する「白川ダム湖畔オートキャンプ場」側(がわ)の道路(県道沿い)です。ここは、周辺より少し高くなっているため、白川ダム湖をやや上から見下ろせる、絶好の撮影スポットです。

【スポット名】 白川ダム湖畔オートキャンプ場
【住所】 山形県西置賜郡飯豊町大字 数馬218-1
※ 白川ダム湖岸公園が隣接
【電話番号】 0238-77-2124(白川荘)
【営業期間】 5月上旬~10月下旬
【営業時間】 【日帰り】9:00~16:00
【宿泊】13:00~翌11:00
【交通アクセス】 手の子駅から車で30分
【関連サイト】 http://snow-man.net/stay.html#stay_5

おすすめの撮影時間帯・天気

夜明けイメージ

水没林のベストな撮影時間帯は好みにもよりますが、夜明けから早朝だと考えるカメラマンが多いようです。そして、朝もやが出ていて無風状態がベスト。鏡面のような幻想的な湖が撮影できます。もちろん、白川ダム湖に青空が写り込む様子も素敵です。

できたらスマートフォンではなく、シャッタースピードが調整できる一眼レフカメラがおすすめ。また、白川ダム湖岸公園は、星空の撮影ポイントでもあります。

「白川ダム」の楽しみ方

白川ダムと白川ダム湖岸公園付近の見どころは、4月から5月の水没林だけではありません。毎年4月上旬にはオオヤマザクラが咲き誇り、5月初旬には「全国白川ダム湖畔マラソン大会」が開催され1,000人から2,000人の市民ランナーが参加します。

また、7月下旬には「真夏の雪の祭典」とよばれる「SNOWえっぐフェスティバル」、そしてその夜には「花火大会」が開かれます。10月下旬頃の紅葉や冬期の白川湖の結氷も、白川ダムの「季節の風物詩」として、大勢の観光客をよんでいます。

さらに、釣りやカヌー、キャンプ、星空撮影、サイクリングを楽しむ人々も訪れ、飯豊連峰を望む白川ダムは、毎年およそ35万人もの観光客がくる山形屈指の観光地となっています。

楽しみ方①白川ダム湖岸公園

白川ダムを観光する場合、多くの観光客は、カーナビの目的地を「白川ダム湖岸公園」にあわせます。この公園の隣には、白川ダム湖畔オートキャンプ場、白川温泉、そして、カヌー、カヤック、SUP(スタンドアップパドルボート)をアレンジしてくれる「いいでカヌークラブ」が集まっています。

また、白川ダム湖岸公園から13kmほど車を走らせれば、国道113号沿いの「道の駅 いいで」に到着。ここには、郷土料理を楽しめるフードコートや土産物店があります。とくにラフランスとサクランボミックスソフトクリームが人気。

キャンプなどアウトドアを満喫

前項では、白川ダム湖岸公園に隣接する「白川ダム湖畔オートキャンプ場」を、水没林の絶好の撮影スポットとして紹介しましたが、ここは宿泊と日帰り、どちらも楽しめるオートキャンプ場です。

近くには、木工クラフトや陶芸などが体験できる施設や、釣り堀、観光ワラビ園、パークゴルフ場もあります。紅葉や星空の名所でもあり、ぜひ家族で宿泊し楽しみたい大自然のなかのキャンプ場です。

夏には「真夏の雪の祭典・SNOWえっぐフェスティバル」で賑わう

SNOWえっぐフェスティバル」は、毎年7月の最終土曜日に白川ダム湖岸公園で開催されるイベントで、コンセプトは「真夏に雪で遊びましょ」。日本有数の豪雪地帯である山形県の豊飯町では、冬に降る雪を保存し、真夏に雪上すもう大会や宝探しに使って楽しみます。

イベントの名前は、保存中の雪の形が「東京ドーム(ビッグエッグ)」に似ていることに由来します。雪まつりの後19:30からは花火大会が開催され、山形県内外から多くの観光客が訪れます。参加費は無料(一部有料イベントあり)。

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楽しみ方②水没林でカヌー体験

水没林のシーズンにぜひ体験したいのが、「カヌー」。小学生以上なら誰でも参加できます。カヌーは、子供用1人乗り、大人用1人乗り、2人乗り、カナディアンカヌーの4種類。

参加者は、米沢駅でピックアップしてもらうか、直接、白川ダム湖岸公園の集合場所に行くかのいずれかになります。体験の予約締め切りは、希望日の3日前の16時59分まで

カヌーの後は、米沢牛と地元の新鮮な野菜を使ったバーベキューや、源流の森の散策をします。参加料金は7,000円程度。

【スポット名】 いいでカヌークラブ
【住所】 山形県西置賜郡飯豊町数馬218-1 (白川荘内)集合場所
【電話番号】 0238-77-2124/09051839506
【公式サイト】 https://reserva.be/hsv/about

楽しみ方③ヘラブナ釣り

カヌー体験や水没林、星空の写真撮影、紅葉見物もいいですが、アクティブな方には、断然釣りがおすすめ。白川ダムでは「ヘラブナ釣り」が盛んです。

ヘラブナは、ゲンゴロウブナともよばれる淡水魚で、季節を問わず1年中釣りを楽しめるのが特徴。ヘラブナは昔から、釣り師の間で「釣りはフナ(マブナ)にはじまりフナ(ヘラブナ)に終わる」といわれるほど、身近に感じ愛されてきた魚です。

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楽しみ方④白川ダム記念館

「白川ダム記念館」は、白川ダムの建設時に取り壊した古民家を移築した施設で、白川ダムのパネルや昔のカンテラ、刀、草刈り機、農具など、白川地区に関する民俗資料を展示しています。5月から11月の平日しか入場できませんが、ダムに関する貴重な資料が保管、展示されています。

【スポット名】 白川ダム記念館
【住所】 山形県西置賜郡飯豊町大字数馬
【電話番号】 0238-72-2111
【営業時間】 9:00~16:00
【定休日】 毎週土曜,毎週日曜,12月-4月
【入場料】 無料
【交通アクセス】 ・東北自動車道福島飯坂ICから約1時間30分
・JR手ノ子駅から車で約20分
【駐車場】 あり(無料)

楽しみ方⑤全国白川ダム湖畔マラソン大会

毎年5月の第2日曜日の「全国白川ダム湖畔マラソン大会」は、晩春の風物詩「水没林」の見納めのシーズンに開催され、雪解け水がダムから放流されるダイナミックな光景にも出会えます。今年、2020年は38回目を迎えます。

参加者は2km、5km、10kmのコースから自由に選択できますので、マラソン初心者や子供、高齢者も安心。参加記念品やファミリーで参加の家族には記念撮影の特典もあります。

申し込みの締め切りは、例年4月初めです。興味のある方は、飯豊町町民総合センター「あ~す」内・全国白川ダム湖畔マラソン大会事務局(電話:0238-72-3111)までお問い合わせください。

「白川ダム」のダムカードやアクセス

水没林の撮影スポット、ヘラブナ釣りやカヌー体験の情報など、白川ダムの魅力をお伝えしてきましたが、近年増えてきたのがダム愛好者。ここ白川ダムでは、ダムカードを配付してくれます。

ちなみに「ダムカード」とは、ダム愛好家の要望に応じ、2007(平成19)年から、国土交通省と水資源機構が、全国のダムの近くで配付しているカードのことで、2019年現在、公式のダムカードだけでも600種類以上あります。

ダムカードの配布場所

白川ダムの「ダムカード」は、白川ダム管理支所(山形県西置賜郡飯豊町大字高峰字栗梨沢4215・電話:0238-75-2131)で配布してもらえます。ダムカードの配付時間は、土日祝を含む毎日(9:00~17:00)となります。

ダムカードは無料ですが、実際に現地に訪れない限り手に入りません。そして管理支所の営業は平日の日中のみの場合が多く、注意が必要です。

現在、白川ダムのダムカードは土日祝でも配付されますが、遠方から訪れる場合は、あらかじめ電話でお問い合わせください。

アクセス

車利用の場合は、国道113号を小国町方面へ、飯豊町手ノ子付近で県道に入り直進します。すると交差点付近に白川ダムの案内標識が見えます。白川ダム湖岸公園には、駐車場もあり、車のアクセスは良好。また、JRを利用の場合は、手ノ子駅よりタクシーで25分となります。

基本情報

【スポット名】 白川ダム
【住所】 山形県西置賜郡飯豊町大字数馬
【電話番号】 0238-87-0523(飯豊町役場・商工観光課)
【営業時間】 24時間開放
【交通アクセス】 JR手ノ子駅から車で25分
【関連サイト】 https://www.town.iide.yamagata.jp/

「白川ダム」の水没林を見に行こう!

今回は、水没林や紅葉の名所「白川ダム」についてご紹介しました。幻想的な水没林は1か月間しか見られない光景で、訪問前に撮影ポイントを押さえて出かけましょう。大勢のカメラマンが集まりますので、夜明け前に出かけ、絶好の撮影ポイントを確保してください。

釣りやマラソン、真夏の雪まつりなど楽しいイベントも数多く開催されます。ちなみに紅葉の見頃は、例年10月上旬から約1か月間。紅葉の情報は、飯豊町役場・商工観光課まで。

近年では、ダム愛好家がダムカードを求めて白川ダムに訪れることも多いそうです。ダムカードは、白川ダムの管理支所で受け取れますが、遠方からの場合は、お出かけ前に電話で確認されることをおすすめします。休みが取れれば、水没林と紅葉の名所、白川ダムへ!

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この記事のライター
MICHIKO
旅行すること、食べること、歌うことが大好きな浪花っ子。旅行やグルメのお役立ち情報を、楽しくわかりやすくお届けします。

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