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北海道でもし熊に遭遇したら?被害を避ける対策や出没する場所を解説! | 旅行・お出かけの情報メディア
















北海道でもし熊に遭遇したら?被害を避ける対策や出没する場所を解説!

北海道は自然豊かな場所ですが、熊が多く出没する地域としても有名です。一体どんな種類の熊がいるのか、北海道のどの地域に出没するのか、熊に遭遇したときの対策法など、熊に出会ってしまっても被害を出さない方法を詳しくご紹介します。

北海道でもし熊に遭遇したら?被害を避ける対策や出没する場所を解説!のイメージ

目次

  1. 1北海道は熊の生息地
  2. 2北海道に生息する熊情報
  3. 3北海道観光で熊に遭遇しないためには?
  4. 4熊に遭遇してしまった時は?
  5. 5熊に関するエピソード
  6. 6北海道の登山観光には熊対策を万全にしておこう!
    1. 目次
  1. 北海道は熊の生息地
    1. 熊に遭遇する可能性がある
  2. 北海道に生息する熊情報
    1. 情報①熊の種類は?
      1. エゾヒグマ
      2. 日本では北海道にのみ生息
      3. メスは150kg前後
      4. オスは400kg前後
    2. 情報②北海道に生息する熊の数は?
      1. 知床には500頭程度
      2. 熊は警戒心が強い
    3. 情報⓷出没する時間帯は?
      1. 時期によって襲い方が違う
    4. 情報④力が強い
      1. 特に引っ張る力が強い
    5. 北海道の熊の餌は?
      1. 木の実や木の芽
      2. 野生動物の死骸
      3. 基本人間は食べない
      4. 食べ物への執着がすごい!
      5. 餌をあげてはいけない
    6. 熊の出没は登山地帯だけでは無い!
  3. 北海道観光で熊に遭遇しないためには?
    1. 対策①ラジオを鳴らす
      1. 熊よけの鈴も効果的
      2. 音を出し存在を知らせる
    2. 対策②小熊には近づかない!
    3. 対策③死んだふりはダメ!
    4. 対策④鉈などの武器を携帯
    5. 対策⑤あたりに注意
      1. 常に警戒心は忘れない
  4. 熊に遭遇してしまった時は?
    1. してはいけないこと①大声を出す
      1. 刺激しないようにしよう!
    2. してはいけないこと②走って逃げる
      1. 熊の速度は時速40~50km
    3. してはいけないこと⓷視線をしっかり合わせる
      1. 熊のストレスになることは避けよう!
    4. するべきこと①ゆっくり距離を採る
      1. 動けないときは身を守る
      2. 両手で首を守ろう!
      3. うずくまっておなかを守ろう
      4. ひっくり返されても同じ姿勢を繰り返そう!
    5. するべきこと②熊撃退スプレーも効果的
      1. ただし最終手段にすべき
      2. 銃を使うのは案外危険
  5. 熊に関するエピソード
    1. 三毛別羆事件
      1. 北海道で起こった事件
      2. 日本史上最悪の熊の獣害
      3. 数度にわたり熊が民家を襲った事件
      4. 10名もの死傷者が出た
      5. 事件を起こした熊は冬眠に失敗した?
    2. 十和利山熊襲撃事件
      1. 秋田県で起こった事件
      2. 7名の死傷者が出た
      3. 熊が複数存在
    3. 人への働きかけが大切!
    4. ルールをきちんと守ろう!
  6. 北海道の登山観光には熊対策を万全にしておこう!
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北海道は熊の生息地

北海道と言えば、大自然を楽しむことのできる人気の旅行先ですよね。しかし、大自然を楽しむというのは、時に大きな危険と隣り合わせになっていることを忘れてはいけません。

特に、北海道は熊の生息地としても非常に有名な地域です。この記事では、北海道で熊に遭遇する可能性がどれくらいあるのか、北海道に生息する熊の種類や生態、遭遇しやすい時間帯、実際に熊に遭遇してしまったときの対処法などについてご紹介します。

熊に遭遇する可能性がある

北海道は、実は熊に遭遇する可能性がとても高い地域でもあります。特に知床などの寒い地域や、登山旅行などで熊に遭遇している人の報告が多く上がっています。

中には大きな被害を伴うようなこともあるので、熊が出没する可能性のある地域に向かう際には、事前にしっかり対策を行うよう、心がけましょう。

北海道に生息する熊情報

そもそも、北海道にはどんな種類の熊が生息しているのでしょうか。出没する熊の種類や情報を正しく知っておくだけで、万が一遭遇したときにも正しい対処ができるようになります。

どんな種類の熊が出てくるのか、どれくらいの数が生息しているのか、よく出没する時間帯はいつなのか、観光地に出没する可能性もあるのか、登山観光の時に注意するべきことなど、詳しく見ていきましょう。

情報①熊の種類は?

まず、北海道に出没する熊はどんな種類のものが、どれくらいの数いるのでしょうか。中でも今回は特に代表的な北海道の熊の種類についてご紹介します。

エゾヒグマ

北海道に生息する熊の種類として、最も有名かつ数が多いのが「エゾヒグマ」です。ヒグマの一種なのですが、そもそもヒグマは非常に凶暴性が高く、特に一度でも人間を襲って捕食した経験があるヒグマは好んで人間を襲う傾向があるので、本当に注意が必要な熊です。

また、日本に生息している陸上生物の中では、北海道のエゾヒグマが最大の大きさを誇っているとされています。それなりの数が生息しているので、まずは遭遇しないよう、くれぐれも注意する必要があります。

日本では北海道にのみ生息

ちなみに、北海道に限らず東北地方などにも熊は生息していますが、このエゾヒグマという種類の熊は北海道にしか生息していません。基本的には森林や原野に分布していますが、たまに人間の生息エリアに姿を表すこともあるそうです。

メスは150kg前後

エゾヒグマは、オスとメスで大きく体の大きさが違います。メスの場合、大体体長が1.6〜1.8m程度で、150〜160kg程度の体重をしています。

これまでに観測されたことのある最大のメスは、体長186cmで体重160kgと、オスに比べてかなり小柄な印象を持ちます。

オスは400kg前後

対して、オスのエゾヒグマは体長が1.9〜2.3m程度、体重は120〜250kg程度となります。とはいえ、オスの熊は個体によって体格差が非常に大きく、中には400kg前後になる個体も多く存在しています。

これまで観測された中で最大のオスになると、体長は243m、体重が520kgと、相対することすら恐ろしくなるような個体も生息しているそうです。

情報②北海道に生息する熊の数は?

そんな北海道の熊ですが、実際にはどれくらいの数の熊が北海道に生息しているのでしょうか。遭遇する可能性がどれくらいあるのか、ということも含め、見てみることにしましょう。

知床には500頭程度

北海道の中でも、特にエゾヒグマの目撃情報が多い知床地方には、大体500頭ほどの熊が生息していると言われています。

知床自体、そんなに広い地域でもありませんし、森林や原野など熊が好んで生息するエリアに行けば、決して遭遇する可能性は低いわけではないということが、おわかりいただけると思います。

熊は警戒心が強い

ただ、全体的な傾向として熊はとても警戒心の強い生き物です。特に野生の熊は、動物園で飼われている熊とは比較にならないくらいの警戒心を持っているので、きちんと正しい対策をしておけば、そうそう遭遇することはありません。

北海道で熊に遭遇しないよう、あらかじめきちんと準備をしてから、熊の生息エリアに向かうことが大切、というわけです。

情報⓷出没する時間帯は?

熊というのは、実は夜行性ということではなく、昼でも夜でも全く関係なく行動するという性質があります。特に、北海道の熊の目撃情報で多い時間帯は、早朝・夕暮れ・夜中です。

こうした時間に北海道の知床付近の森林や原野に行くようなことがあるのであれば、熊に対する備えを十分しておくことをおすすめします。

時期によって襲い方が違う

ちなみに、熊は出没時期によって襲い方の種類が異なるということを知っていますか?主に冬ごもりの末期である2月中旬以降から冬ごもりが明けた直後までと、それ以外の時期です。冬ごもり明けの時期は個体差があり、3月下旬から5月上旬までの幅があるので注意してください。

冬ごもり末期から冬ごもり明け直後は、熊自身に立ち上がるだけの体力がありません。そのため、這ったままの体勢で歯を使って、かじりつきやすい部分を攻撃してきます。それ以外の時期は、後ろ足で立ち上がって前足の爪を使って攻撃してきます。

情報④力が強い

北海道に生息しているエゾヒグマという種類は、日本に生息している陸上生物の中では最も体が大きな生物です。その体格に見合うように、非常に力が強いという特徴があります。その戦闘力は、トラやライオンにも匹敵すると言われていますので、くれぐれも出会わないよう注意が必要です。

特に引っ張る力が強い

熊は、特に引っ張る力が非常に強いです。長い爪を使って獲物をひっかけ、そのまま手元に引っ張り込んでしまうので、くれぐれも爪には十分注意してください。

北海道の熊の餌は?

北海道に生息しているエゾヒグマは、一体どんなものを餌としているのでしょうか。肉食なのか草食なのか、人間を襲って食べる可能性はあるのか、なども見ていきましょう。

木の実や木の芽

北海道の熊と言えば、なんとなく川で鮭を狩って食べるというイメージが強いと思いますが、実は熊が最も多く食べているのは木の実や木の芽です。年間を通して様々な種類があり、安定的に手に入れられる餌だということもあります。栄養価も高いので、好んで食べられているようです。

野生動物の死骸

また、熊は雑食なので、植物性の餌の他に動物性の餌も多く口にします。とは言え、生きている哺乳類や鳥類を獲物にすることはほとんどありません。どちらかというと、野生動物の死骸を好んで食べる傾向にあります。

基本人間は食べない

生きている哺乳類や鳥類を獲物にすることはほとんどないので、特に襲われる原因になることがなければ、基本的に人間を食べることはありません

とはいえ、相手の熊がかなりの飢餓状態にある、興奮状態にある、過去に人間の肉を食べたことがある、など特殊な状態にある熊であれば、人間を襲う可能性もゼロではありませんので、注意するに越したことはありません。

食べ物への執着がすごい!

ちなみに、熊は自分が一度獲物だと思ったものに対する執着がとても強いです。特に、一度熊の手に渡ってしまったものを取り返そうとするのは自殺行為なので、絶対にしないようにしてください。

餌をあげてはいけない

また、いくら熊と遭遇したからといって、不用意に餌をあげるような行為も絶対にやめてください。過去にも北海道で、何気なく野生の熊に餌付けをしたことによって、その熊が人間に対する警戒を解き、市街地にまで現れるようになった結果、銃殺されてしまったという事件があります。

餌をあげたほうは何気ない行動だったのかもしれませんが、それがその熊の生涯を大きく狂わせる原因にもなるのです。命を弄ぶような真似は、絶対にしないようにしましょう。

熊の出没は登山地帯だけでは無い!

なお、北海道で熊が出没するのは登山が行われるような山岳地帯のみ、と思われている人も多いですが、全くそんなことはありません。

例えば北海道でも餌を求めて道路を横断したり、場合によっては人が暮らしている地域に餌を求めてやってくることもあります。油断せず、ヒグマが生息していると言われる地域・時間帯に行く時には、熊に対する知識を身につけておくようにしましょう。

北海道観光で熊に遭遇しないためには?

これまでの情報で、北海道で熊に遭遇することがどれだけ危険なことなのかはわかってもらえたと思います。では、北海道観光で熊に遭遇する可能性を少しでも低くするには、どうすれば良いのでしょうか。

北海道で熊が生息していると言われている地域や時間帯を避けるというだけでなく、具体的に熊を近づけないようにするための対策というものがあります。自分だけでなく、熊の安全のためにも、正しい対策をとるように心がけましょう。

対策①ラジオを鳴らす

まず、北海道で熊がいると思われる地域に行く時には、ラジオを常に鳴らしておくようにしましょう。熊はとても臆病な性格で、しかも耳がとてもよいので、人間がいるという気配を察知したら、まずそちらには近寄りません。

ラジオの音など、自然界にない音を常に鳴らしておくことで、熊が警戒してこちらに近づいてこなくなりますので、ラジオの電波が入るところにいるのであれば、常にラジオを鳴らすというのはとても有効な対策となります。

熊よけの鈴も効果的

例えばラジオの電波が届かないエリアに行くとか、ラジオを持っていないのであれば、熊よけの鈴も効果的です。鈴の音も基本的に自然界にはない音ですし、結構耳につく大きな音が鳴るので、熊の耳にも届きやすいです。

音を出し存在を知らせる

要は、こちらが積極的に音を出して、熊に自分の存在を知らせることが大切だということになりますね。ラジオや鈴の音以外でも、熊の気配をこちらが察知した場合は、大きな声を出したり、手を叩いたりするのも効果的です。

ただし、風があるときには向かい風の方向には音が届きづらくなるので、熊が近くにいそうな気配がしたら、向かい風の方向には進まないようにすることも大切です。

対策②小熊には近づかない!

もし小熊に遭遇するようなことがあったら、絶対に近づかないようにしてください。小熊がいるということは、その近くに必ず母熊がいます。普段は臆病な熊ですが、我が子を守るために人間に襲いかかってくるというのは珍しいことではありません。

余計な被害を出さないようにするためにも、小熊には絶対に近づかないようにする、というのを肝に銘じておいてください。

対策③死んだふりはダメ!

よく、熊に遭遇したときの対策として「死んだふりをするのが良い」と言われていますが、専門家の間でもこれは意見が二分しています。有効だという人もいれば、全く意味がないという人もいるのです。

効果が実証されていない以上、もしうまくいかなかったときに逃げることができなくなってしまうため、おすすめはできません。死んだふりはしないようにしてください。

対策④鉈などの武器を携帯

北海道で熊が出没すると言われている地帯に足を踏み入れるときには、鉈やナイフなどの武器を少なくとも一つは身につけておくようにしてください。万が一熊に襲われたとき、丸腰でいるよりも何か一つでも武器を持っているほうが、確実に心強いものです。

対策⑤あたりに注意

熊の出没エリアに足を踏み入れている自覚を持って、常にあたりに気を配るようにしてください。例えば物音がする、動物の死骸の臭いがする、などの気配から、熊がいるかもしれないという予測を立てることができます。

予測が立てられれば、実際に遭遇する前に相手の熊がこちらを回避してくれるような行動をとることができるようになりますよね。

常に警戒心は忘れない

常に警戒心を忘れず行動することで、熊と遭遇する可能性をぐっと低くすることができるのです。北海道で熊の出没エリアに向かう時には、出会ってしまったときの対策を怠らないようにしてください。

熊に遭遇してしまった時は?

もし、北海道観光中に熊に遭遇してしまったときにはどうすれば良いのでしょうか。しなければならないことももちろんありますが、それと同じように絶対にしてはいけないこと、という行為もあります。

何をしてはいけないのか、どう行動するべきかを知っておくことが、自分の身を守り被害を防ぐことにもつながりますので、きちんと知識を身につけておきましょう。

してはいけないこと①大声を出す

まず、絶対にしてはいけないことは「大声を出すこと」です。相手の熊から姿が見えていないときならまだしも、お互いに見えている状態で大声を出してしまうと、熊に余計なストレスを与えるだけの結果になってしまいます。

刺激しないようにしよう!

大声を出す行為以外でも、例えば威嚇行為など相手を刺激して過度なストレスを与えるような行動は控えてください。過度なストレスは、熊に予想外の行動を取らせ、結果として大きな被害につながります。

こちらの被害を最小限にとどめるためにも、まずは落ち着いて、相手を刺激しないように静かに行動しましょう。

してはいけないこと②走って逃げる

熊に遭遇した人がよく取りがちな行動として、「走って逃げる」というものもあります。確かに、突然熊に出会ってしまった驚きから、すぐにでもその場を離れたいという思いはわかりますが、これは絶対によくありません。

熊に限らず、動物というのは本能的に逃げるものを追いたくなるという性質を持っています。背中を見せて走ってしまうと、ただ相手の熊を追いかけさせるだけで、こちらの体力を消耗するだけの結果に終わってしまいます。

熊の速度は時速40~50km

そもそも、熊は走ったときの速度が時速40〜50km程度あると言われています。普通に車道を走っている車くらいの速度が出る、ということです。

そんな速さで追ってこられたら、まず人間の足では逃げ切ることはできません。なので、走って逃げる、という行為は絶対に止めるようにしましょう。

してはいけないこと⓷視線をしっかり合わせる

熊に出会ったら、視線をしっかり合わせることは避けてください。何かと視線を合わせ続けるというのは、それだけでかなりのストレスを与えることになります。人間相手であっても、長時間じっと視線を合わされるのは大きなストレスになりますよね。熊も同様です。

熊がこちらに気付いていないときであれば、見逃さないよう注視しておく必要がありますが、そうでないのであれば、居場所は見失わない程度に、少し視線を外すことが大切です。

熊のストレスになることは避けよう!

熊と遭遇してしまったら、とにかく相手を刺激したり、ストレスを与えるような行動は徹底的に避けてください。急に動く、大きな音を出す、視線をじっと合わせるなど、人間が熊にされて怖いと思うことは、熊も同様に強いストレスを感じています。

そんな緊張状態が続けば、それを打破するために熊が予期しない行動に移ることがあります。特に、こちらが熊に害を与える存在であると認められてしまえば、高い確率で被害を被ることになってしまいます。ストレスを感じさせる行動は絶対に避けてください。

するべきこと①ゆっくり距離を採る

まず、北海道観光中に熊に出会ってしまったら、ゆっくり後退りながら距離をとるようにしましょう。決して走ってはいけません。背中を見せて逃げてしまうと、熊の場所がわからなくなるばかりか、本能的に追わせてしまい、被害が大きくなる可能性があります。

動けないときは身を守る

足を怪我してしまった、腰が抜けてしまって動けない、というような場合は、できる限り身を守るような行動を心がけることが大切です。動けないからといって、何もせずにぼーっとしていては余計に被害を拡大させてしまいかねません。

動けなかったとしても、最低限、自分の身を守る術はありますので、落ち着いて行動するようにしましょう。

両手で首を守ろう!

まず、両手を使って首を守る体勢を取ってください。首の後ろで両手を組んだまま、肘を前に突き出すようにすると、腕の骨で首の動脈をしっかりと守る姿勢になることができます。

首の動脈は、人間の体の中でも特に太い血管となっているので、ここをまずはしっかりと守るよう、気をつけてください。

うずくまっておなかを守ろう

首が守れたら、そのまま体を丸めてうずくまり、腹部を守るようにしてください。先ほどの首の動脈と同様、お腹には人間が生きていくために必要な内臓がほとんど詰まっています。

この内臓をできる限り傷つけられないよう、お腹を守る体勢を取り続ける、ということを忘れないようにしてください。

ひっくり返されても同じ姿勢を繰り返そう!

身を守る体勢が取れたら、あとは攻撃が止むまでひたすら耐えて、動かないようにしてください。たとえひっくり返されたとしても、また同じ体勢に自ら戻って、身を守り続けることが大切です。

また、攻撃が収まったからといってその場に留まるのではなく、安全な場所まで十分警戒しつつ、移動するようにしましょう。

するべきこと②熊撃退スプレーも効果的

もしものときには、熊の撃退スプレーもかなり効果的です。熊撃退スプレーとはヒグマ用に作られた催涙スプレーの一種で、主に唐辛子から抽出した成分を使って作られています。

目や皮膚に噴射されると激痛で目が開けていられないほどになり、しかも皮膚にも浸透していくので、焼けるような痛みで動けなくなってしまうそうです。長時間効果が続くということもありますので、取り扱いには十分注意が必要です。

ただし最終手段にすべき

これだけ効果の高い熊撃退スプレーですが、むやみやたらと使用しようとするのは避けるのが無難です。スプレー式なので気軽に使えるイメージが強いですが、例えば使用したときに自分のほうが風下にいて成分が全て自分にかかってしまったら、動けなくなるのは自分のほうです。

スプレーを使用するには、ヒグマが3〜4m程度まで近づいてきたときに顔を狙うのが効果的ですが、熊に襲われてパニックになっているときに、そんな冷静な判断ができる人はそう多くありません。あくまで最終兵器として使う、というくらいに留めておきましょう。

銃を使うのは案外危険

同様に、銃を使用するのもなるべく控えてください。いくら銃の使用を許可されている人であっても、思いがけない場所で突然熊と遭遇したとき、冷静な判断をできる人はそう多くありません。手元が狂って狙いを外すだけでなく、近くの人を誤って撃ってしまうこともあり得ます。

余計な被害を拡大させてしまうだけの結果になりかねませんので、銃の使用もスプレー同様、最終手段だと考えておくことをおすすめします。

熊に関するエピソード

基本的に熊は臆病な生き物だとお伝えしましたが、そんな熊でも本気になるととんでもない事件を引き起こすことがあります。実際、北海道でも過去に熊がとんでもない獣害事件を引き起こした事例があります。

今回は、中でも特に被害の大きかった、日本の2つの獣害事件についてご紹介します。こうした事件を教訓に、北海道で熊の生息エリアに足を踏み入れる際には十分気を付けることを心がけてください。

三毛別羆事件

三毛別羆事件は、日本史上で最大最悪と言われている獣害事件です。この事件は、日本史上最も多くの人が犠牲となり、かつその事件が悲惨なものだったため、今でもこの事件は語り継がれ続けています。

北海道の事件が起きた地では、三毛別羆事件復元地として展示が行われており、今でもその凄惨な事件を多くの人に伝え続けているそうです。

北海道で起こった事件

この事件は、北海道の苫前郡苫前村(現:苫前町古丹別)三毛別(現:三渓)六線沢で起こりました。村の民家をたった1頭のヒグマが襲い、合計10名もの死傷者を出したのです。

当時北海道は開拓のために山林伐採が進んでおり、そのために熊が出没しやすい状況にはなっていたそうです。そうした背景も、この事件が起きた一つの要因だったのかもしれません。

日本史上最悪の熊の獣害

三毛別羆事件は、日本史上最大最悪の熊による獣害事件です。後にも先にも、こんなに多くの犠牲者を出した獣害事件は他にありません。他にも日本国内、北海道内で起きた獣害事件は多く存在しますが、ここまで悲惨かつ多くの死者を出した事件はありません。

数度にわたり熊が民家を襲った事件

この事件では、北海道で熊が合計3回に渡って民家を襲い、合計10名という犠牲者を出しました。被害に遭ったのはほとんどが女性や子供でしたが、体長2.7m、体重340kgにもなるオスグマに襲われ、ほとんど抵抗する術を持ちませんでした。

10名もの死傷者が出た

たった1頭のヒグマによって、合計10名もの被害者が出ました。最初の襲撃で2名、その数日後の一度目の襲撃では被害者は出ませんでしたが、数十分後に別の民家を襲撃し、合計8名の死傷者を出しています。

結局、この事件では女性が3名、男性1名、子供(胎児含む)4名の死者を出しました。最終的にこのヒグマは、後日結成された討伐隊によって射殺されましたが、尊い命が8名も犠牲になったことは、今でも深い傷として人々の間に残されています。

事件を起こした熊は冬眠に失敗した?

基本的に熊は、11月中旬から3〜4月にかけて冬眠すると言われていますが、稀に空腹のオスグマが冬眠に失敗し、起き続けているということがあるそうです。そうした熊は、ただでさえ餌が取りにくい状態の冬を空腹を抱えたまま越します。

そのような状態の熊が、山林伐採で住処を追われて人里に現れ、このような悲惨な事件を引き起こしたのではないか…と言われているのです。

十和利山熊襲撃事件

もう一つ、十和利山熊襲撃事件という事件についてもご紹介します。こちらは北海道ではなく2016年の5月〜6月にかけて秋田で発生した事件で、平成最悪の獣害事件として有名なものです。もしかしたら、ニュースで知っている人もいるかもしれません。

この事件も、数日に渡って複数名の死傷者を出しましたが、実はこちらはまだ襲った熊が全て射殺された訳ではない、ということで、まだ地元の人々は恐怖に怯える日々を過ごしています。

秋田県で起こった事件

こちらの事件は、秋田県の鹿角市にある十和利山の裾野で発生しました。最初は5月20日、旬であるタケノコ狩りをするために十和利山に入山した人が熊に襲われて死亡する、というところから始まります。

7名の死傷者が出た

加害者の熊はそれからも次々と人を襲い、合計4名の死者と3名の重傷者を出しました。幸い、加害者の熊が射殺されたことで一旦事件は収束したかのように見えましたが、実は今でもこの事件は終わっていない、という見方をする人も多いのです。

熊が複数存在

後日、専門家が調査したところによると、この事件には合計5頭の熊が関係していると言われています。そのうちの1頭であるメスのツキノワグマは射殺されていますが、実は残り4頭は今でも生き残っているとも言われており、時間が経った今でも人々の恐怖を煽っているのでしょう。

人への働きかけが大切!

秋田の事件で注目するべきなのは、被害を未然に防げた人もいたのでは、という点です。2人目の犠牲者が出てから、東北の森林管理局では現場の周辺6kmの林道を通行止めにし、立入禁止及び熊への警戒をするよう、注意喚起の看板を設置しています。

しかも、現場周辺ではチラシで注意喚起を促すようなこともしていましたが、それでもタケノコや山菜を採取するために、多くの人が十和利山に入っていったのです。こうした行動がなければ、もしかしたらその後の被害者はいなかったかもしれません。

ルールをきちんと守ろう!

今後、こんな凄惨な事件を繰り返さないためにも、ルールをきちんと守る、という意識を持たなければなりません。特に、北海道に登山観光に行く人たちは、普段そうした経験がない分、気を付ける必要がありますね。

危険な時間に北海道で登山観光をする、経験数が少ない、一緒に登山に行く人数が少ない、などの場合は、特にこうした注意喚起が行われていないかどうか、管理局などから警告が出されていないかどうか必ずチェックしておきましょう。

北海道の登山観光には熊対策を万全にしておこう!

北海道に登山観光に行く際に、どれだけ熊に注意しておく必要があるのかがお分かりいただけたかと思います。元々登山が好き、登山観光で全国を回っているという経験者であっても、これまで全く登山の経験がないという初心者でも、変わらず対策を行うようにしてください。

なるべく危険な時間帯に登山をすることは避ける、熊撃退スプレーなどの武器を必ず携帯するなど、北海道での登山観光には特に注意を払うように心がけましょう。

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ゆきえ

三児の子育てをしながら兼業ライターをやっています♪
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