迫力満点!北海道・弟子屈町の「硫黄山」で活火山を観光!名物の温泉卵も!

北海道の硫黄山は、温泉地にならではの硫黄の匂いに満ちており、豪快な音で迫力ある噴気孔を間近に見られる観光スポットです。さらに硫黄山レストハウスでは、名物の温泉卵や特製ソフトクリームなどが食べられます。そこで、硫黄山の歴史や観光の楽しみ方などをご紹介します。

迫力満点!北海道・弟子屈町の「硫黄山」で活火山を観光!名物の温泉卵も!のイメージ

目次

  1. 1硫黄山とは
  2. 2「硫黄山」の歴史や観光情報
  3. 3硫黄山の山麓にあるおすすめスポット
  4. 4硫黄山の観光をとことん楽しむ方法
  5. 5硫黄山を観光する際の注意点
  6. 6北海道の迫力ある火山を観光しよう!

硫黄山とは

北海道にある硫黄山(いおうざん)は、北海道で人気の観光スポットの摩周湖(ましゅうこ)と屈斜路湖(くっしゃろこ)との間に位置しています。しかも硫黄山は、総面積9万1000haという広大な阿寒摩周国立公園の中にある活火山です。

活火山を観光しよう!

北海道弟子屈町(てしかがちょう)に位置している硫黄山の標高は512mあり、噴火口の数は大小合わせて1500以上もあります。噴火口からは、99.5℃の硫黄噴煙が音を立てて立ち上っており、地球の鼓動を間近に体感できる観光スポットです。

「硫黄山」の歴史や観光情報

北海道弟子屈町にある硫黄山ですが、硫黄山周辺にある川湯温泉や霧が多く発生することで有名な摩周湖、日本最大のカルデラ湖の屈斜路湖などはよく耳にする観光地です。

しかしながら硫黄山から硫黄を輸出していた歴史や観光スポットは以外と知られていません。そこでここでは、硫黄山の歴史や観光のポイントをご紹介します。

硫黄山の歴史

硫黄山は、屈斜路(くっしゃろ)カルデラの中央部にある活火山で、現在も噴気活動を続けている山なのです。そして約1000年から1500年前の火山活動により溶岩ドームが完成しました。

噴火活動が活発であった1000年から1500年前で少なくとも5回の噴火が起こっており、最新の噴火は300年から400年前であったといわれています。

熊落とし

熊落としは、硫黄山山頂の東側のすぐ下に位置しています。熊落としは、数百年前に起こった噴火でできた火口跡のことで、深さ約60cmもあります。

昔、アイヌの人々は、この火口跡地に熊を追い落としたことから、この名前が付いたといわれています。ちなみにこの火口跡は、数百年前に水蒸気爆発によってできた火口なのだそうです。

アイヌ語では?

硫黄山は、アイヌ語で「アトサヌプリ」といい漢字では「跡佐登」とも書きます。「アトゥサ(atusa)"裸である"ーヌプリ(nupuri)”山”」という言葉から、"裸の山"を意味しています。

では何故"裸の山"と呼ばれているかというと、アイヌの人々は、北海道・南千島で火山から出る熔岩や硫黄に覆われた山の事を「アトゥサ(atusa)ーヌプリ(nupuri)」と呼んでいたため、硫黄山も黄色い山肌が印象的な山ですから、このように呼ばれていたようです。

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かつては硫黄を産出していた

硫黄山はその名前の通り、硫黄が大量に採掘されていました。実際に硫黄山で採掘がおこなわれたのは、明治初期の1876(明治9)年頃からで、政府の許可を得て釧路の網元・佐野孫右衛門により採掘事業が始められました。

1886(明治19)年にはなんと約1万400tも大量に採掘していました。当時は硫黄をマッチや火薬の原料、外貨獲得の手段として中国へ輸出もしていました。

ところが、1896(明治29)年には資源が枯渇してしまい、安田氏は硫黄採掘事業から撤退し、硫黄の採掘も休止されました。その後、様々な経営書に変わり1963(昭和38)年迄硫黄採掘は続きました。

安田鉄道の完成

1887(明治20)年になると硫黄山の採掘権が安田財閥の創業者・安田善次郎へ移りました。すると安田氏は、硫黄山から標茶(しべちゃ)までの41kmに鉄道をたった8ヶ月で開通させました。

この当時に機械などはありませんでしたから、鉱夫達が採掘した硫黄はその場で精錬して馬と船を使って運搬していました。それがこの鉄道によって大量に輸送できるようになりましたが、硫黄資源は枯渇してしまい、開通してわずか9年で鉄道の歴史に幕が下ろされました。

この安田鉄道は北海道では2番目に古く、1930(昭和5)年に国有鉄道(現在のJR北海道)・川湯温泉駅が開業し、翌1931(昭和6年)には釧網線(せんもうせん)が全線開通となり、現在のJR釧網本線の礎を築きました。

噴気孔がすぐ近くで見られる!

硫黄山は標高512mの活火山ですが、勢いよく吹き上げる噴気孔を間近で見ることができる山です。硫黄山の噴気孔が見学できる場所は、硫黄山の麓にあるレストハウスに近いところなので、わざわざ登山しなくても安全に見られます。

実際に噴気孔に近づくと、硫黄独特な匂いが強くなり硫黄の黄色い結晶があちこちに見られ、轟音と共に勢いよく吹き上がる噴気の様子はとてもダイナミックで迫力満点です。

高温のガスが噴き出す火山

硫黄山の噴気孔からは、99.5℃という大変高温のガスが噴き出しています。ちなみに「火山ガス」とは、マグマに溶けている水蒸気や二酸化炭素・二酸化硫黄・硫化水素などの様々な成分を含んでいる気体が、火山の火口や噴気孔から放出されるガスのことをいいます。そのため、卵が腐ったような硫黄の強い匂いが立ち込めいています。

散策は自由にできる!

硫黄山では、駐車場から噴気孔のすぐ近くまで行ける遊歩道は特に設けられていません。その代わりに、噴気孔の近くにある展望スペースまで立ち入りできる場所はロープで仕切られており、自由に散策することが出来ます。

場所によってはお湯が沸いており、ポコポコとお湯の湧き出ている様子も見ることが出来ますが、源泉ですからとても熱く火傷をしますので、手で触れることはおすすめしません。

山頂は立入禁止

山頂付近には崩落の危険があるため、現在は立入禁止になっています。そこで、認定ガイドによる期間限定のトレッキングツアーに参加すると標高160mのところにある硫黄山レストハウスから標高400mの熊落としまでとなりますが、硫黄山登山が楽しめます。

トレッキングツアーに関する詳細は、下記に記載しました「ナショナルパークツーリズムてしかが」のHPまたはお電話にてお問い合わせください。

名称 ナショナルパークツーリズムてしかが
電話番号 015-483-2101
公式HP https://tourism-teshikaga.co.jp/

硫黄のにおいが充満

硫黄山の薄茶色した山肌には、大小合わせて1500個以上もある噴火口からモクモクと噴煙が噴き出しています。そのため、強い硫黄の独特な匂いが辺り一面に立ち込めています。

硫黄の結晶を間近で見よう!

硫黄の黄色の結晶は、硫黄山登山して山頂にある噴火口まで行かなくても見ることができます。噴気孔は山の麓のレストハウスに近いところで見学ができます。噴気孔を囲む黄色いサンゴのような美しい結晶を間近で見てみませんか。

火傷に注意しよう!

硫黄の匂いといえば温泉地をイメージされる方もいらっしゃるかと思いますが、温泉気分で噴火口を触ったりしないでください。噴気孔からは、大変高温な火山ガスやお湯が湧き出していますので、やけどに注意してダイナミックな火口から噴き出す様子や硫黄の結晶を見学しみてください。

突然の噴火する可能性も?

北海道の硫黄山は活火山ですから、突然噴火する可能性はあります。硫黄山では、2016(平成28)年3月23日より噴火警戒レベルの運用が始まりました。

現在の硫黄山は、活火山であることに留意を示唆する警戒レベル「1」です。つまり、火山活動に変化はなく差し迫って噴火の危機はないとされています。

弟子屈町にある硫黄山を訪れる前に、硫黄山の噴火情報に関する詳細は、下記に記載しました「弟子屈町役場」へお問い合わせください。

名称 弟子屈町役場・総務課・防災情報係
住所 北海道川上郡弟子屈町中央2丁目3番1号
電話番号 015-482-2912
公式HP https://www.town.teshikaga.hokkaido.jp/kuras
hi/kurashi_tetsuzuki/bosai_anzen_kishojoho/4/1008.html

硫黄山の山麓にあるおすすめスポット

硫黄山の噴気孔から出ている高温な火山ガスには、二酸化硫黄や塩化水素などの有毒な酸化ガスが含まれており、周辺の環境や植物にも大きな影響を与えています。

そのため硫黄山では、他の山などを登山した際によく見られるエゾマツやトドマツなどは生育できません。その代わりにこの地に適した植物が植生していますので、硫黄山でおすすめの観光スポットをご案内します。

観光スポット①つつじヶ原自然探勝路

硫黄山でおすすめの観光スポットのつつじヶ原自然探勝路とは、川湯温泉街と硫黄山とを結ぶ約2.8kmほどある高低差はほぼない散策路のことです。つつじヶ原自然探勝路の所要時間は、片道約1時間です。

つつじヶ原自然探勝路からは、右手に硫黄山、左手には屈斜路カルデラ、天気が良ければ遠く斜里岳(しゃりだけ)の姿を眺望できる人気の散策コースです。

エゾイソツツジの群落

硫黄山の山麓には、約100haもの広大な大地に「白エゾイソツツジ」の大群生地があります。普通のツツジではピンク色の花をつけますが、エゾイソツツジは酸性の土壌を好み真っ白くて小さな花をつけます。その様子は、まるで毬のように見えることが特徴の北海道の固有種です。

エゾイソツツジの群落の見頃は6月から7月ですから、北海道の厳しい環境の中で可憐な花が一斉に咲きそろう景色は圧巻です。しかも葉っぱをこすると匂いも楽しめますので、是非白い花の咲くエゾイソツツジの群生を観賞してみてください。

土地は酸性化している

硫黄山の火山ガスには、有毒な酸化ガスが含まれていることや硫黄山の周辺は強酸性の土壌のため、過酷な環境に耐えられる植物が植生しています。

つつじヶ原自然探勝路を歩いてみると、硫黄山に近い方から「ハイマツ帯」「イソツツジ帯」「広葉樹林帯」「針葉樹帯」とはっきり分かれています。約3kmの距離のつつじヶ原自然探勝路を歩いて、変化にとんだ景色を体感しみてください。

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観光スポット②硫黄山レストハウス

硫黄山レストハウスは、川湯温泉からタクシーで行くことができる距離にあります。硫黄山を訪れたなら硫黄山登山の前後に是非立ち寄っていただきたいところです。硫黄山レストハウスにはイートインスペースも設けられていますので、特製ソフトクリームのようなここでしか体験できない名物が食べられます。

硫黄山レストハウスの2階には、硫黄山ネイチャーホールがあります。こちらでは、硫黄山の歴史や自然環境について解説をしています。硫黄山登山の前後に一休みしてソフトクリームなどを食べながら、硫黄山の歴史について学んでみてはいかがでしょうか。

硫黄山特製ソフトクリームを食べよう!

硫黄山レストハウスで食べられるおすすめの名物の一つ目は、「硫黄山特製ソフトクリーム」です。ソフトクリームというとクリーミーな物をイメージされるのではないでしょうか。

ここ硫黄山レストハウスで食べられるソフトクリームは、"シャーベット風"になっており、シャリシャリっとした癖になる食感が楽しめます。

硫黄山レストハウスで販売されているソフトクリームは、「バニラ・メロン・2種類を合わせたミックス」の3種類の味があります。建物の中から硫黄山を眺めながら、特製ソフトクリームの1番人気「メロンソフトクリーム」を味わってみませんか。

地熱を利用した温泉卵

硫黄山レストハウスで食べられるおすすめの名物の二つ目は、川湯温泉源泉100%で作る「温泉卵」です。箱根・大涌谷名物「黒たまご」は温泉池の成分で鉄分が付着するため真っ黒い温泉卵になります。

硫黄山レストハウスの「温泉卵」は、川湯温泉源泉になっている温泉の地熱を利用し蒸して「温泉蒸したまご」が作られていますので、見た目は一般的なゆで卵と同じです。ちなみに温泉卵の値段は、1個100円・5個入ですと400円とお得です。

硫黄山レストハウスの「温泉蒸したまご」は、熱くてなかなか触ることが出来ませんが、テーブルには手軽な温泉卵のむき方が写真付きで紹介されています。

この温泉卵のむき方が、ちょっと変わっています。それは、温泉卵にガムテープを密着させてぐるっと1周巻いた後で、卵をトントンとできるだけ細かく叩き温泉卵の殻を割ります。そしてガムテープをはがすと、ガムテープに殻がくっついており、ツルっときれいにむけるのです。

あっつあつの温泉卵に付属の塩を振りかけて食べると格別に美味しく感じますから、硫黄山レストハウスで名物の温泉卵に舌鼓を打ってみませんか。

名称 硫黄山レストハウス
住所 北海道上川郡弟子屈町川湯
電話番号 015-483-3511
アクセス ・JR釧網本線・川湯温泉駅より徒歩約20分(約1.6km)
営業時間 ・4月下旬頃から10月下旬頃:8時30分から17時30分
・10月下旬頃から4月下旬頃:8時から17時
定休日 年中
収容人数 約50人
駐車場
公式HP https://www.masyuko.or.jp/introduce/iouzanresthouse/

観光スポット③遊歩道散策

硫黄山レストハウスの横から約1.5km程の散策路には、安田鉄道の軌跡が残されており、周辺散策しながら硫黄山の歴史に触れることができます。

また散策路の両側には広葉樹が茂っており、硫黄山レストハウス裏から川湯温泉駅前までの約1.5kmは「青葉のトンネル」と呼ばれています。森林浴も楽しめそうな木々に覆われた美しい情景の中を、のんびりと歩いてみてはいかがでしょうか。

約3キロの散策をツアーでも楽しめる!

川湯エコミュージアムセンターでは、硫黄山から川湯エコミュージアムセンターまでの片道約2.7kmで約1時間コースの散策ツアーや、針葉樹のアカエゾマツの森を散策して森林浴も楽しめる約25分のショートコース「アカエゾマツの森コース」があります。

さらに森の生き物に出会えてアカエゾマツの森からつつじヶ原自然探勝路に合流できるロングコースの「アカゲラの小径コース」など無料ガイドツアーが行われています。時間や体力に合わせて散策ツアーに参加して硫黄山散策を楽しんでみませんか。

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硫黄山の観光をとことん楽しむ方法

北海道弟子屈町にある硫黄山を観光するなら、じっくりと腰を据えて硫黄山や周辺を巡って観光を楽しんでみませんか。ここでは、自然豊かな硫黄山周辺を観光する時のポイントや硫黄山の魅力をより一層感じられる時期などをご紹介します。

宿を予約しよう!

硫黄山を観光するなら、硫黄山を源とする高温の温泉が湧き出している川湯温泉に宿を予約されることをおすすめします。川湯温泉は「源泉100%かけ流し宣言」を実行しており、良質な温泉です。

川湯温泉は知る人ぞ知る北海道の秘湯で、古くから湯治場として親しまれてきた歴史のある温泉です。川湯温泉の泉質は酸性が強く血行が良くなり、古い角質が溶けて湯上りにはお肌がツルツルになるといわれていますので、硫黄山観光におすすめの宿です。

川湯温泉はこだわりの宿が多い

川湯温泉の宿は、源泉かけ流しは当たり前ですが、他にもそれぞれこだわりのある宿が色々とあります。例えば「高温・中温・ぬる湯」と3種類のお湯が楽しめるホテルや、美味しい摩周和牛・新鮮な海の幸が味わえる宿・野鳥や野生のリスなどと自然と一体になれる宿等様々な特徴や歴史のある宿があります。お好みの宿を探して宿泊してみてください。

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ツアーを予約しよう

川湯温泉に宿泊したのならば、つつじヶ原自然探勝路をガイド付きで散策してみませんか。このツアーは予約不要ですが、期間限定で毎年6月上旬から7月上旬の1か月間、早朝6時から「つつじヶ原 朝の散策会」が行われています。

参加費は500円となり、川湯郵便局前から出発して硫黄山駐車場までのコースですから、朝の心地よい風を感じながら散策してみてはいかがでしょうか。「つつじヶ原 朝の散策会」の詳細は、川湯観光案内所へお問い合わせください。

名称 川湯観光案内所
住所 北海道上川郡弟子屈町川湯温泉2丁目3-40
電話番号 015-483-2670
開所時間 9時から17時
定休日 無休

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時期によって魅力が違う!

大自然が広がっている北海道硫黄山は、季節に応じて違った魅力が感じられるところです。春の芽吹きの季節には硫黄山レストハウス裏手にある頭上を覆うような「青葉のトンネル」が美しく、春から夏にかけて足元にはマイヅルソウやギンリョウソウなど様々な可憐な花が見られます。

また夏にはツツジが咲き誇り、秋になると広葉樹の木々が色づき、冬には薄茶色していた山肌が真っ白な雪に覆われている所と、噴煙がもうもうと上がっているところは硫黄山の地熱で地肌がそのまま見える面白い景色が楽しめます。そこで、季節によって異なる姿を見せてくれる硫黄山の中で、特におすすめの季節をご紹介します。

夏はツツジを見学

夏におすすめしたい場所は、つつじヶ原自然探勝路でも訪れる「イソツツジ帯」におよそ100haという広大な面積を小さな白い花を咲かせているエゾイソツツジの群落です。一つ一つはとても小さな花ですが毬のように集まって見えますので、初夏を美しく彩る花畑に迷い込んで癒されてみてください。

秋は紅葉狩り

秋におすすめしたところは、針葉樹帯の「アカエゾマツの森」と広葉樹林帯です。まず「アカエゾマツの森」では、白く紅葉するコシアブラが光を受けて透き通る美しい姿がを目にすることが出来ます。

また広葉樹林帯では、赤く色づいたミズナラの木やカシワ・カツラの美しい景色に出会えます。ちなみに弟子屈町では、9月下旬頃から色づき始め10月中旬には紅葉の見頃を迎えますので、色鮮やかなこの季節にも訪れてみてはいかがでしょうか。

持ち物は?

硫黄山登山や山麓を散策されるなら、やはり登山に適した持ち物や服装で訪れることが望ましいです。硫黄山には、水場もトイレもありません。そこで、登山や散策中でも水分補給ができるように水筒や携帯トイレなどを持参されることをおすすめします。

ただし、硫黄山レストハウスにはトイレも完備されており、軽食を取ることもできますので、ここで一休みして特製ソフトクリームなどを味わってみるのもありです。

靴は登山のしやすい靴で

硫黄山登山や山麓を散策するなら、トレッキングシューズやスニーカーなどのなるべく歩きなれた靴で登ることをおすすめします。またつつじヶ原自然探勝路のような散策路を歩く場合、春先や雨上がりの道はぬかるみが続くこともあります。

そこで、遊歩道を安心して歩ける長靴を用意されるとよいようです。もし急に必要になった場合は、「川湯エコミュージアムセンター」で有料になりますが、レンタルすることもできます。

動きやすい服装

硫黄山登山や山麓を散策するなら、動きやすい服装がおすすめです。硫黄山も山ですから急に天候が変わることもあります。そこで、雨具や帽子・長袖シャツ・寒さ対策にもなりますので上に羽織るものが1枚あるとよいようです。

望遠鏡

硫黄山山麓を散策するならカメラだけでなく望遠鏡や双眼鏡を持参することをおすすめします。なぜならば、硫黄山は大自然に囲まれていますので、通年でフクロウやオジロワシ・出会えたらラッキーともいわれているキツツキの仲間のクマゲラなどの野鳥が観察できます。

さらに夜になると、真っ暗な夜空に無数のキラキラと輝く星空を眺めることのできます。もし望遠鏡をお持ちの方でしたら、持参されると素晴らしい景色に出会えるかもしれません。

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硫黄山を観光する際の注意点

噴火口から吹き上げる火山ガスより大自然の息吹を感じることのできる硫黄山ですが、周辺にはアカエゾマツの森やイソツツジの群生地などまだまだ"さすが北海道"と感じ入ってしまうような見どころが溢れています。そこで、硫黄山登山や観光する際に特に注意しておきたいことをご紹介します。

ヒグマに注意

硫黄山を含む阿寒摩周国立公園の摩周地域内では、毎年多数のヒグマの目撃情報があります。つつじヶ原自然探勝路やアカエゾマツの森などの硫黄山散策をしている時にヒグマと遭遇してしまうかもしれません。

そこで森などの山林へ入る場合は、単独行動をせず鈴やラジオなどの音の出る物で人間の存在を知らせたり、ヒグマ撃退用スプレーを携行されることをおすすめします。

車上荒らし注意

硫黄山登山または山麓を散策する場合、しばらくの間車から離れてしまいます。そのわずかなスキを狙って、車外から見える位置に置かれていたと思われる現金やバッグなどが盗まれていしまう事があります。

くれぐれも車を離れる時には、しっかり施錠をして車内にお財布や貴重品の入ったバッグなどを残さない、もしくは車外から見える位置に置かないように気をつけましょう。

許可者以外の蒸し玉子販売に注意

硫黄山の駐車場には、「許可者以外の蒸し玉子販売にご注意ください」という注意を呼び掛ける看板が立っています。硫黄山名物の「温泉蒸し玉子」は、硫黄山レストハウスで正規品の「温泉蒸し玉子」が販売されていますので、こちらで購入して珍しい卵のむき方にチャレンジしてみてください。

お土産は硫黄玉がおすすめ!

硫黄山でおすすめのお土産は、硫黄山レストハウス限定の商品「硫黄玉」です。この商品は、一口サイズの白あんのあんこ玉で1袋432円です。北海道のお土産は色々とありますが、せっかく硫黄山へ登山や観光で訪れたならここでしか手に入らないお土産を購入してみませんか。

アクセスの詳細

北海道弟子屈町にある硫黄山へのアクセス方法ですが、公共交通機関の電車を利用する場合は、JR釧網本線・川湯温泉駅から硫黄山までは片道約1.6kmありますので、徒歩では約20分で到着します。

バスを利用する場合は、夏と冬限定になりますがJR川湯温泉から「期間限定弟子屈(てしかが)えこパスポート」に乗車すると、約5分で到着します。

車を利用する場合は、硫黄山周辺にある観光地の摩周湖第一展望台から約12kmありますので、約25分で到着します。北海道の雄大な景観を楽しみながら道道52号線を走行して硫黄山を目指してみてください。

「硫黄山」基本情報

名称 硫黄山(いおうざん)
住所 北海道川上郡弟子屈町川湯硫黄山
電話番号 ・015-482-2940(弟子屈町観光商工課)
・015-482-2200(摩周湖観光協会)
営業時間 通年・自由見学
料金 無料
公式HP https://www.masyuko.or.jp/introduce/iouzan/

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北海道の迫力ある火山を観光しよう!

北海道弟子屈町にある硫黄山は硫黄の匂いが充満していますが、火山ガスの吹き上がる様子を間近で見られる迫力満点の観光スポットです。さらに硫黄山の恩恵を受けた川湯温泉に宿泊して、硫黄山登山をしないまでもレストハウスで名物の温泉卵やソフトクリームなどを食べながら、この地を開拓した先人たちの歴史へと思いを馳せてみませんか。

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