「鳴子こけし」は鳴子温泉の有名な伝統工芸品!歴史や特徴・祭りを解説!

宮城県の伝統工芸品である「鳴子こけし」について紹介します。鳴子こけしは鳴子温泉の有名な伝統工芸品であり、そのかわいい表情から注目されています。鳴子こけしの作り方や特徴、また雛人形やハーバリウムの情報をチェックしましょう。

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目次

  1. 1「鳴子こけし」とは
  2. 2「鳴子こけし」の歴史
  3. 3「鳴子こけし」の特徴
  4. 4「鳴子こけし」の祭りの情報
  5. 5「鳴子こけし」のかわいいお土産情報
  6. 6「鳴子こけし」は鳴子温泉の伝統工芸!

「鳴子こけし」とは

宮城県の伝統文化である「鳴子こけし」について紹介します。鳴子こけしは鳴子温泉の有名な伝統工芸品であり、その安定感のある姿形が高い評価を受けています。素朴な表情やシュッとしたシルエットも特徴的といえるでしょう。

長い歴史があり、伝統工芸品として高い評価を受けていますが、近年はハーバリウムと合わせた鳴子こけしも生産されているそうです。そういったハーバリウムとの関係性や鳴子こけしの歴史、また祭りなどを紹介します。

鳴子温泉の有名な伝統工芸品!

鳴子こけしは鳴子温泉の有名な伝統工芸品です。鳴子こけしは現在も約50名の職人が手作りで生産しています。手作りだからこそ同じものは2つと無いでしょう。だからこそ鳴子こけしを購入した人は、自分の子供のように大切にするのかもしれません。

鳴子こけしの歴史を確認しながら、実際に購入する際の値段や名人たちの技をチェックしていきましょう。また、鳴子こけしの技術を使用した雛人形やハーバリウムに注目です。

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「鳴子こけし」の歴史

まずは鳴子こけしの歴史からチェックしましょう。現在はお土産として、そのかわいい表情が人気となり若い世代にもファンが多いそうです。日本こけし館にも様々な鳴子こけしが展示されており、その値段も様々です。その名人たちの作り方にも注目しましょう。

歴史①歴史は遡ること江戸時代

鳴子こけしが誕生したのは江戸時代の文化文政時代の頃だったと考えられています。山奥で木に関係する仕事をしていた人たちが、自分の子供に与えるものとして鳴子こけしの原型が生まれたのです。子供たちのおもちゃとして親しまれていたものが、その後の工芸品へと繋がりました。

そのため、現在は子供のおもちゃとしてだけでなく、大人の収集趣味や鑑賞用としても鳴子こけしは親しまれています。かわいい表情やシルエットはそれぞれの名人たちの特徴ごとの魅力があるといえるでしょう。

歴史②11の伝統的な系統がある

そもそもこけしには11の伝統的な系統があります。一口にこけしと言っても様々な形があり、それぞれの特徴は異なって名人たちの技が込められています。伝統的な工芸品として作り方も異なっており、日本こけし館では一般的なこけしから、雛人形のようなものまで確認できます。

職人によって作り方が違う

こけしの種類は土湯系、弥治郎系、遠刈田系、作並系、蔵王高温系、肘折系、木地山系、南部系、津軽系、温湯系、そして鳴子系に分類されます。それぞれ作り方が異なる中で、鳴子こけしは非常に有名なこけしといえるでしょう。

名人と呼ばれる職人たちごとに作り方も異なっており、日本こけし館を始めとした資料館では、そういった違いを楽しむのも魅力の一つといえるでしょう。

歴史③こけしの名前の由来

こけしという名前は一般的ですが、なぜ「こけし」と呼ぶのでしょうか?様々な由来の諸説がありますが、一般的に「木で作った芥子人形」というのが元だと考えられています。また、漢字で当て字が使われており「木芥子」などが使われていたそうです。

現在のように平仮名のこけしが使われるようになったのは、昭和14年に開催された全国こけし大会での決定からです。かわいいこけしの歴史もチェックしておくと、より楽しめることでしょう。

歴史④縁起を祝う品物として伝わる

こけしは子供を受ける「子授けし」とかけて、子宝に恵まれると考えられています。そのため、鳴子こけしを始め、多くのこけしは縁起を祝う品物として親しまれています。子供のかわいいおもちゃとして受け継がれてきた鳴子こけしは、贈り物としても最適でしょう。

一部では「子消し」で縁起が悪いと考える人も居るようですが、本来のこけしにはそういった意味はありません。間違った噂を信じている人もいるようなので、鳴子こけしを始めとしたこけしの正しい歴史と合わせて祝いの品物やお土産としてプレゼントしてみましょう。

「鳴子こけし」の特徴

伝統ある鳴子こけしの特徴をチェックしていきましょう。鳴子こけしのリアルな模様や特徴的な顔や胴体、そしてあのキュッキュッという音を要チェックです。様々な作り方がある中で、お祭りも行われる鳴子こけしの特徴に注目しましょう。

特徴①鳴子温泉で有名な工芸品

鳴子温泉は「こけしの里」と呼ばれるほど有名な鳴子こけしの生産地です。鳴子温泉郷には、鳴子こけし型の郵便ポストまであり、とてもかわいいと人気です。伝統工芸品であり、お祭りや資料館もあり、鳴子こけしグッズもお土産としておすすめといえるでしょう。

特徴②音が鳴る

鳴子こけしはその名の通り、音が鳴るのが特徴です。首を回すとキュッキュッという音がします。この音色の良さも名人たちによる丁寧な作り方が反映されているといえるでしょう。

特徴③顔と胴体が特徴的

こけしは作り方によって様々な特徴を持っています。鳴子こけしの場合は顔と胴体に特徴があり、顔つきは少し面長といえるでしょう。これは古来の日本における和風美人の特徴とされており、瓜実顔と言われます。

なんとも愛らしいかわいい表情となっており、とてもチャーミングなこけしなのです。また、鳴子こけしの胴体は少しふっくらとしており、肩から丸みを帯びた形になっており、腰回りがきゅっと絞られています。この形状がどっしりとして安定感のある鳴子こけしを生み出しているといえるでしょう。

特徴④リアルに描かれる模様

鳴子こけしはかわいい表情に対して身体はリアルに描かれた模様が特徴的です。鳴子こけしには花のような模様が描かれることが多く、腰回りの作り方に合わせた絵柄になっています。

模様として使用されるのは「重ね菊」というものが多く、鳴子こけしの一つの特徴です。菊を合わせて胴体に描いており、花開いた様子が非常に美しいです。鳴子こけしかわいい姿を表現しており、色鮮やかな色合いも人気のポイントとなっています。

特徴⑤特有のねまりこ

鳴子こけしには「ねまりこ」と呼ばれる作り方のものがあります。通常のこけしの作り方では、まっすぐとした棒のような形状が多いです。鳴子こけしの場合は、でっぷりとした餅のような下半身になっているものがあります。

これは東北地方で「座る」を意味した「ねまり」の姿を表現しているのだとか。子供がちょこんっと正座している姿を表現しており、鳴子こけしの作り方の中でも要チェックな部分です。工芸品として、名人たちの技術が反映された珍しい作り方といえるでしょう。

特徴⑥値段は様々

伝統工芸品である鳴子こけしの値段は様々です。手頃な値段のものも多いですが、1万円を越えるようなものもあります。また、無地の鳴子こけしであれば1,000円を切る値段のものもあります。先程のねまりこも2,000円ほどの値段で販売されているものもあるでしょう。

鳴子こけしの値段は大きくなればなるほど値段も高くなり、30cmほどのサイズを越えると1万円を超えてくるものが出てきます。鳴子こけしは丁寧な作り方で作られた伝統工芸品だけに、値段に見合った丈夫なものとなっています。丁寧に飾ってあげれば値段以上に長持ちするでしょう。

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「鳴子こけし」の祭りの情報

様々な特徴や値段の違いがある鳴子こけしですが、そんな鳴子こけしを心ゆくまで楽しむことができるのが「鳴子こけし」のお祭りです。鳴子こけしのお祭りは「全国こけし祭り」というもので、鳴子温泉で行われるものとなっています。鳴子こけしのお祭り情報を紹介します。

こけしの名人が集まり実演販売

全国こけし祭りという名前がついているように、鳴子こけしだけでなく、全国のこけしの名人が集まり実演販売が行われます。鳴子こけしからこけしに興味を持った人にとって、他の作り方のものを知るきっかけにもなるでしょう。

全国こけし祭りの開催日は?

鳴子こけしなど様々なこけしが集まる全国こけし祭りは、例年8月31日から9月1日にかけて行われます。2019年も同日に開催されており、たくさんの人が集まりました。全国こけしは60回以上開催されており、こけしファンの一大イベントとなっているのです。

イベントの内容

実際に全国こけし祭りで行われているイベントの内容を紹介します。かなりユニークなこけしによるパレードや、様々な値段のこけし販売が要チェックです。いろいろな値段のこけしが販売されており、鳴子こけし以外にも買うものに迷ってしまうことでしょう。

こけし供養祭

もし、こけしが不要になった場合、全国こけし祭りの供養に預けましょう。人形と同じく、こけしにも魂が宿っていると考える人も多く、こけし供養祭において供養して処分してもらうのが良いでしょう。

こけし奉納式

鳴子こけしなど全国のこけしを奉納する「こけし奉納式」も行われます。こけしに感謝し、鳴子こけしなどの業界の発展を祈る儀式です。このときに様々なこけしを見られるので、鳴子こけし以外のこけしにも注目しましょう。

こけしコンクール

鳴子こけし職人を始め、全国のこけし名人たちが自信の作品を競うのが「こけしコンクール」です。例年300点ほどのこけしの中から、31の賞が授与されています。受賞作品は全国こけし祭りの期間中、鳴子小学校体育館に展示されているのでチェックしましょう。

こけしの実演展示即売

なかなか全国で販売されているこけしを、一つの場所で見られる機会はありません。お祭りでは全国から集められたこけしが実演展示販売されており、鳴子こけしを始めとした様々な作品や値段のものを購入することができます。

こけし座談会

お祭りの中で異様な熱気を感じるのが「こけし座談会」です。こけし職人だけでなく、こけし愛好家やタレントなどが集まって、こけしに対する熱い気持ちをぶつけ合うイベントです。「こけしのどこがそんなにいいの?」と思っている人こそ、こけし座談会を観覧すると良いでしょう。

フェスティバルパレード

全国こけし祭りの一番の見所と言えるのが「フェスティバルパレード」です。お神輿や鳴子踊りが披露されるだけでなく、張りぼてで作られた巨大なこけしが登場してきます。複数のこけしが練り歩く姿は異様ですが、なんともユニークなお祭りといえるでしょう。

またこの張りぼてこけしの中に入る人と誘導する人は、毎年一般募集となっています。こけしを見るだけでなく、こけしになりきりたい人はぜひ応募してみましょう。ただし、18歳以上であることと、定員に達した時点で募集は締め切られます。早めに応募してお祭りを盛り上げましょう。

「鳴子こけし」のかわいいお土産情報

鳴子こけしの様々な情報を紹介しましたが、かわいいお土産が販売されています。ハーバリウムと鳴子こけしを合体させた作品や、お箸など色々なものが作られています。鳴子こけしが多数販売されている日本こけし館と合わせてかわいいお土産情報を紹介します。

お土産①鳴子こけしとハーバリウム

伝統工芸品として歴史を大切にするのも重要ですが、新しい技術を取り入れるのも大切といえるでしょう。鳴子こけしは植物標本に用いられる「ハーバリウム」と合体したものが販売されています。本来のハーバリウムはインテリアフラワーを飾るものですが、それを鳴子こけしと合わせているのです。

鳴子こけしの鮮やかな色合とハーバリウムの美しい花がセットとなっており、伝統とモダンを融合させた作品といえるでしょう。鳴子こけしハーバリウムは、こけしの大会でコンクール最高賞に選ばれており、今後も注目されていく作品となっています。

お土産②通信こけし

仲の良い友人に、少し珍しいお便りを送りたいひとは「通信こけし」がおすすめです。小さな鳴子こけしの中が空洞となっており、そこに手紙を入れて送るこけしとなっています。首のところに荷札をつけるようになっており、ちゃんと郵便で送ることができるのでユニークでおすすめです。

ハーバリウムも通信こけしもなかなかユニークで、おしゃれな作品といえるでしょう。自分で購入してもプレゼントしても喜ばれる、ハーバリウムや通信こけしは要チェックといえます。

お土産③ボーダーこけしの箸おき

こけしを使った日用品は多く、鳴子こけしの「ボーダーこけしの箸おき」も販売されています。こけしが大好きでたまらない、という人にはこういった日用品にこけしがついているものが嬉しいでしょう。

お土産④こけし箸

頭の部分がこけしになった「こけし箸」がかわいいです。ハーバリウムなどの珍しいこけしも良いでしょうが、ワンポイント感覚でこけしが取り入れられた日用品も人気となっています。こけしのデザインも様々なので、かわいいこけし箸をゲットしましょう。

お土産⑤雛人形

さきほど紹介したねまりこに近い作り方の「雛人形」も販売されています。鳴子こけしの伝統技術を取り入れたかわいい雛人形は、子供が大喜びします。素材もこだわったものが使用された雛人形となっており、お祝いにぴったりといえるでしょう。

雛人形タイプのこけしは5,000円程度のものから、大きいサイズのセットタイプでは3万円ほどになります。ありきたりな雛人形ではなく、伝統工芸品である鳴子こけしの技術を使ったものを飾ってみましょう。

鳴子こけしを買うなら日本こけし館

鳴子温泉では鳴子こけしが多数販売されていますが、もっとも購入しやすいのは「日本こけし館」です。日本こけし館には、鳴子こけしを始めとして様々なこけしが販売されています。日本こけし館は鳴子温泉にあるので、観光とセットでお気に入りの鳴子こけしを購入しましょう。

ハーバリウムや雛人形などはお土産にも最適ですし、プレゼントにおすすめです。鳴子こけしは値段も様々なので、いろいろなものを集めてみると良いでしょう。

日本こけし館の基本情報

【名称】 日本こけし館
【住所】 宮城県大崎市鳴子温泉字尿前74-2
【アクセス】 電車:陸羽東線「鳴子温泉駅」から徒歩で25分
車:東北自動車道「古川IC」から車で40分
【公式サイト】 http://www.kokesikan.com/

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「鳴子こけし」は鳴子温泉の伝統工芸!

宮城県の鳴子こけしについて紹介しました。名人たちが作り出す鳴子こけしは、通常のものだけでなくハーバリウムや雛人形などユニークなものがいっぱいです。名人の技術は現在も受け継がれており、そういった中で雛人形やハーバリウムが生まれたといえるでしょう。

全国こけし祭りや日本こけし館など、こけしに触れ合えるイベントや施設も存在します。かわいい鳴子こけしを実際に目で見て、お気に入りの作品を購入してみましょう。鳴子温泉の伝統工芸品である鳴子こけしをチェックするのをおすすめします!

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この記事のライター
浅倉恭介
動物や料理、カメラやギターが好きです。カメラを持ち歩いて各地を旅行しています。コンビニの新商品を定期的にチェックし...

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