まるでこの世の果て?野付半島の「トドワラ」が消滅する前に観光しよう!

北海道に「この世の果て」と呼ばれている「トドワラ」という場所がある事をご存じでしょうか?何故トドワラが「この世の果て」と呼ばれているのか、おすすめの観光方法やナラワラなどの周辺の観光スポット、さらにはおすすめグルメを紹介します。

まるでこの世の果て?野付半島の「トドワラ」が消滅する前に観光しよう!のイメージ

目次

  1. 1野付半島の「トドワラ」とは
  2. 2トドワラの魅力
  3. 3トドワラのおすすめ観光方法
  4. 4トドワラの周辺観光スポット
  5. 5トドワラのグルメとアクセス
  6. 6幻想的なこの世の果てを見にトドワラに行こう!

野付半島の「トドワラ」とは

北海道に「この世の果て」と呼ばれている場所がある事をご存じでしょうか?その「この世の果て」は、北海道の野付半島にあります。野付半島は根室市から続く海岸線の北端にあるかぎ針場の半島で、この野付半島では林・砂浜・湿原といった自然を楽しむ事ができます。

その野付半島の中に「トドワラ」という場所があり、その「トドワラ」こそが「この世の果て」と呼ばれています。この記事では野付半島「トドワラ」の魅力を紹介します。

地盤沈下で生まれたスポット

野付半島「トドワラ」は昔はトドマツ・ハンノキなどからなる原生林でした。時間が経過すると共に野付半島周辺が地盤地下していき、海水が野付半島に流れ込み現在の様に枯れ木になり荒廃し、トドワラが生まれました。

トドワラは消滅する!

野付半島周辺の地盤沈下は今でも進んでおり、その結果として野付半島「トドワラ」は今後消滅する事が予想されています。

現在のトドワラは?

「この世の果て」と呼ばれている現在のトドワラは野付半島周辺の地盤沈下により海水が流れ込み、枯れ木の森となっています。枯れ木が並ぶ光景が、味があり、進んでいる地盤沈下により消滅のカウントダウンが始まっている背景が「この世の果て」を思わせます。

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トドワラの魅力

トドワラは今後消滅する事が予想されています。ですから、今見れる内にトドワラ観光をおすすめします。ここからは思わず行きたくなるトドワラの魅力を紹介します。

立ち枯れた木々の幻想的な景色

トドワラは元々樹種からなる原生林でした、江戸時代の中盤までは野付半島周辺の地盤沈下の影響は受けておらず、綺麗な原生林だったと言われています。それが今は海水と風の影響で立ち枯れた木々になってします。その立ち枯れた木々が残っている現在の状況が、幻想的な景色を演出し観光客を魅了しています。

水平線に沈む夕日

トドワラでは、綺麗な夕日を鑑賞する事ができます。実際にトドワラの水平線に沈む夕日を見た人は「最高」と絶賛しています。トドワラの幻想的な景色と夕日が合わせる事で、トドワラでしか見る事ができない絶景を堪能できます。さらに野付半島目名物と言われている景色があります。

野付半島名物「四角い太陽」

野付半島には幻の「四角い太陽」と呼ばれる光景があります。これは冬の朝に野付湾から見られるもので、温度差による光の屈折からしょうじる蜃気楼の1つで、運よく見る事ができれば、まるで夢の世界にいる様な特別な感覚を体験できると評判です。この自然の神秘とも言える「四角い太陽」を見る為に野付半島に訪れる人もいる程です。

四季折々の景色

トドワラは枯れ木の幻想的な景色が魅力ですが、野付半島自体では四季折々の、ぞの季節により異なった景色を楽しむ事ができます。季節の違いで、どんな自然を見る事ができるのか紹介します。

夏には可憐な花

野付半島にはトドワラに繋がっている遊歩道があります。夏には、トドワラまでの道中で黄色のエゾカンゾウや赤いハマナスの花といった可憐な花を見て楽しむ事ができます。

秋には赤色の絨毯

秋にトドワラを訪れるとハマナスの花を始め、赤い実をつけている植物が多く天然のレッドカーペットを作りだしています。見る分には美しい光景ですが、中には有毒植物もあるので、食べない様に注意してください。

冬は真っ白な氷結の世界

冬には雪がトドワラを白く染め上げ幻想的な評決の世界を見る事ができます。トドワラには冬だからこそできる特別な楽しみ方もあり、冬を狙ってトドワラに訪れる人も少なくありません。冬のトドワラの楽しみ方は後程紹介します。

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トドワラのおすすめ観光方法

野付半島「トドワラ」には観光できるスポットが沢山あります。観光方法も観光船を始め、色々な方法があるのもトドワラの魅力です。ここからはトドワラのおすすめ観光方法を紹介します。

おすすめ①観光船が人気

トドワラのおすすめ観光方法の1つめは「観光船」です。トドワラの観光船は別海観光船が運行しています。別海観光船は5月~10月末までトドワラへいくトドワラコースを1日3便出航しており、予約不要で観光船に乗る事ができます。

観光船は悪天候の場合は欠航するので、別海観光船に連絡をして観光船が運行しているか確認する事をおすすめします。観光船のトドワラコースはトドワラの散策時間が50分程で、往復時間を入れると全体で2時間程になります。

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海上のアザラシが見れるかも!

観光船ではトドワラの他にも楽しみがあり、可愛いアザラシに会う機会があります。観光船に乗り、トドワラに到着する間に野生のアザラシが見れるスポットがあります。アザラシが多く集まってくるピークは8月頃で、その時期に観光船に乗船すれば高確率でアザラシに会う事ができます。

ネイチャーガイトの同行も

観光船でトドワラ観光をするのであれば、ネイチャーガイドに同行してもらう事が可能です。ガイドがトドワラだけでなく野尻半島の魅力的なスポットを案内してくれるので、初めてでもコアな場所を体験する事ができます。

おすすめ②のんびり徒歩

今後消滅してしまうトドワラを、ゆっくりと徒歩で観光し光景を目に焼き付けるのもおすすめです。体力はいりますが、徒歩だからこそ見れる物や景色があります。トドワラを徒歩で観光する魅力を紹介します。

野生の動物や野鳥も見れるかも!

徒歩でトドワラを観光すると、野付半島の野生の動物や野鳥を見る事ができるチャンスがあります。野付半島は、特に野鳥が多い場所として知られており、現在までに約250種類の野鳥が確認されています。この種類は現在日本全体で確認されている鳥の約40%に当たります。

フラワーロードで花々を観察

野付半島を横断している道、950号線は「フラワーロード」と呼ばれており、ここには作られたものではなく天然の花園があります。春から秋にかけて咲いている花が異なるので、年中を通して楽しむ事ができます。現在までに約320種類の植物が確認されており、豊富な種類な素敵な花々は徒歩でもドライブでも楽しむ事ができます。

おすすめ③花馬車も素敵

野付半島ネイチャーセンターからトドワラまでの道のりを「花馬車」に乗り馬にひいてもらい行く事ができました。しかし現在では親方が引退してしまい「花馬車」は無くなってしまいました。その代わりに現在ではトラクターバスが運行しています。

トラクターバスが「花馬車」の様な特別な雰囲気を味わう事はできないかもしれませんが、トドワラまで約7分で到着するので、はやくトドワラに行く事ができる様になったというメリットがあります。

おすすめ④冬は氷平原ツアー

冬のトドワラは綺麗な花を眺めたりアザラシに出会う事が難しくなりますが、代わりに「氷平原ツアー」を楽しめます。このツアーは最も寒い1月~3中旬頃まで実施されており、凍った海の上を歩いてトドワラに行けます、

氷上を無暗に歩くのは危険が伴うので、ガイドの同行無では決して氷上に立ちいる事は禁止されているので注意してください。冬の時期でもトドワラへの遊歩道が使えますが、除雪されていないので、冬のトドワラを楽しむのであれば「氷平原ツアー」がおすすめます。

スノーシューで散策

このツアーではスノーシューを履いて野付半島からトドワラを歩いて目指します。雪と氷に囲まれたトドワラの平原は、この世のものとは思えない程に幻想的な風景を演出しています。消滅してしまう前に1度は見ておきたい絶景と言われている程です。

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トドワラの周辺観光スポット

野付半島「トドワラ」の周辺にも、人気のスポットが沢山あります。その中でも、特に人気のある観光スポットを紹介します。

①ナラワラ

野付半島でトドワラと同じ程有名な観光スポットが「ナラワラ」です。トドワラは、主にトドマツの枯れ木が多く、それに対してナラワラは、ミズナラの原生林が枯れ木になった場所です。

ナラワラは、トドワラ程ではないものの、ナラワラも地盤沈下と海水の侵食の影響をうけているので、将来的にナラワラも消滅すると考えられています。

ナラワラはトドワラの様に近づく事は難しく離れた場所から見る事になります。ナラワラの枯れた木々は野鳥の住みかとなっており、ナラワラにある木々に多くの野鳥がとまっている光景は消滅していくナラワラの儚さをより感じさせる景色となっています。

ナラワラもトドワラ同様に現在荒廃し、消滅に向かっているので、トドワラ同様にナラワラも今見ておくことをおすすめします。

【名称】 ナラワラ
【住所】 北海道野付群別海町野付
【アクセス】 ???
【公式HP】 http://notsuke.jp/

②竜神崎原生花園

この観光スポットは野付半島の東端の竜神埼周辺にある見事な花園です。野付半島は季節ごとに咲いている花が異なっているので、いつ訪れても見惚れてしまう様な鮮やかな花が歓迎してくれます。冬は雪に覆われてしまうので、竜神埼原生花園は5月下旬~10月がみごろです。

【名称】 竜神崎原生花園
【住所】 北海道野付群海別町野村
【アクセス】 野付半島ネイチャーセンターから約3km
【公式HP】 http://notsuke.jp/

③白鳥台

野付湾に向かう道にある北方展望塔のある春別川河口の高台が「白鳥台」です。白鳥が集まってくる場所である事から白鳥台と呼ばれています。12月~3月の時期に白鳥が集まり、その数は100羽とされています。白鳥が集まってくる様子は優雅で美しく圧巻の光景で、トドワラに訪れた際には是非、寄っていきたい場所です。

【名称】 白鳥台
【住所】 北海道野付群別海町尾岱沼
【アクセス】 標津バスターミナルからバスで30分「道の駅 おだいとう」近く
【公式HP】 https://betsukai.jp/err404/

④野付半島ネイチャーセンター

「野付半島ネイチャーセンター」は、トドワラを含む野付半島の歴史を知りたい方には特におすすめの場所で、野付半島の歴史や展示品や開設で深く知る事ができます。2階が展示品コーナーで、1階では特産品の販売や、トドワラを含む観光の案内をしています。観光船や冬のツアーを利用したい時には、ここを訪ねてください。

【名称】 野付半島ネイチャーセンター
【住所】 北海道野付群別海町野付63
【アクセス】 尾岱沼から車で約30分
【公式HP】 http://notsuke.jp/

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トドワラのグルメとアクセス

野付半島「トドワラ」には、旅の醍醐味であるグルメも楽しむ事ができます。トドワラ周辺には、どんなグルメスポットがあるのか紹介します。さらにトドワラへのアクセス情報も掲載しました。

トドワラがある野付半島の絶品グルメ!

北海道は日本屈指の美食の場所として知られています。それは、トドワラがある野付半島も例外ではありません。大きい島ではありませんが、幾つかのグルメスポットがあり、例えば先ほど紹介した野付半島ネイチャーセンターの1階では美味しい海鮮を味わう事ができます。

さらに野付半島が一番美味しいと絶賛されている海産物もあります。トドワラに訪れた際には、野付半島グルメも楽しみましょう。

ご当地グルメのジャンボホタテバーガー

野付半島の周囲を囲んでいる野付湾では、肉厚なホタテが多くあがります。野付半島のホタテの漁獲量は2万6千トンを超えており、他の海産物と比べて圧倒的な漁獲量を誇ります。野付半島では、名産の大きなホタテを使った「ジャンボホタテバーガー」がご当地グルメとなっています。

ジャンボホタテバーガーはご当地の食材にこだわっており、それ以外の食材を使用するとご当地グルメとは呼ばれないという厳しいルールまであるそうです。

ジャンボホタテバーガーは春巻きの皮で包んだホタテを揚げて、チーズやソースと共に挟んだものです。ジャンボホタテバーガーが登場したのは2008年と、歴史は長くはありませんが、登場してからすぐに人気を獲得し「新・ご当地グルメグランプリ北海道」では2度のグランプリを受賞しています。

ジャンボホタテバーガーと合わせるドリンクは、ビールやコーラではなく新鮮な牛乳です。たいていの場合、牛乳がジョッキで出てきます。元々、ジャンボホタテバーガーは生産量日本一の牛乳をアピールする為に、開発された商品でした。

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海のルビーと呼ばれる北海しまえび

野付湾でトレスしまえびも野付半島に訪れた際には是非、味わいたい逸品です。しまえびは正式名所「ホッカイエビ」ですが、縞模様がある事からしまえびと呼ばれています。生のしまえびは茶・緑をしていますが、茹でる事で綺麗な赤色に変わる事から「海のルビー」とも呼ばれています。

通常は塩ゆでで提供されますが、漁の時期(夏は6月中旬から1か月、秋は10月中旬から1か月)であれば、刺身で踊り食いで味わう事ができます。これこそ地元だけのご当地グルメです。

レストランNOTSUKE

「レストランNOTSUKE」は刺身定食を1500円とリーズナブルな料金で味わう事ができます。刺身定食のメインは野付半島の名産である肉厚なホタテでがどっしりと構えており、ボリューム・味共に満足できる定食になっています。

トドワラに着て、どこでご飯を食べるか迷った時には、とりあえずここに行ってみるのもおすすめです。場所は野付ネイチャーセンターの1階です。ここではジャンボホタテバーガーも食べる事ができます。

【名称】 レストランNOTSUKE
【住所】 北海道付郡別海町野付63
【営業時間】 10:00~16:30
無休
【公式HP】 http://betsukai-kanko.jp/shops/taberu/restrant_notsuke/

トドワラへのアクセス

野付半島は公共交通機関が不便な場所なので、トドワラへのアクセスは車が一般的です。車でお越しの場合は「釧路市から約140分、別海から約50分」車以外のアクセス方法としてはトドワラまでタクシーか、前述した観光船を利用する事ができます。

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幻想的なこの世の果てを見にトドワラに行こう!

現在消滅に向かっている野付半島「トドワラ」について紹介してきました。現在は見れても今後、いつ見れなくなるか分かりません。トドワラでは「この世の果て」と言われる程の幻想的な光景を見る事ができます。消滅する前に是非、唯一無二のトドワラの魅力を体験してみるのはいかがでしょうか?

トドワラの基本情報

【名称】 野付半島「トドワラ」
【住所】 北海道野付郡別海町野付
【公式HP】 http://www.nemuro.pref.hokkaido.lg.jp/
ss/srk/kanko/nmrgsdb/3k-spot/3ks-todowara.htm

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この記事のライター
かかし
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