太宰治記念館「斜陽館」の見所とは?ファン必見の館内やお土産も!

青森にある観光名所・太宰治記念館「斜陽館」では太宰治の歴史を肌で感じる事ができます。斜陽館には貴重な資料や展示物に加えて、明治時代の豪華絢爛あ調度品を見る事もできます。太宰治ファンからは聖地と呼ばれている斜陽館の魅力や、おすすめのお土産品を紹介します。

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目次

  1. 1太宰治記念館「斜陽館」とは?
  2. 2太宰治記念館「斜陽館」の特徴と魅力
  3. 3太宰治記念館「斜陽館」の見どころ
  4. 4太宰治記念館「斜陽館」のおすすめお土産
  5. 5斜陽館周辺のおすすめ観光スポット
  6. 6斜陽館の詳細情報
  7. 7太宰治の歴史を肌で感じよう!

太宰治記念館「斜陽館」とは?

秋田の観光名所の1つに太宰治記念館「斜陽館」があります。斜陽館は太宰治が生まれる2年前の明治40年に太宰治の父・津島源右衛門によって建てられました。太宰治が、どのように成長していったのかを展示品や映像を通して知る事ができ、太宰治ファンにとっては聖地として知られています。

この記事では、斜陽館の特徴や時代背景、料金やアクセス、営業時間など観光に訪れる時に欠かせない情報をまとめました。斜陽館近隣の観光スポットも必見です。

約680坪の大豪邸

太宰治記念館「斜陽館」は明治時代に建てられた大豪邸で、広さは約680坪もあります。太宰治の父・津島源右衛門は政治家であり実業家で、様々な種類の会社の取締役を務めてきました。太宰治は、とても裕福な家庭で育った事が斜陽館を見るだけでも分かります。この斜陽館で太宰治は中学校に進学するまで生活していました。

太宰の小説「斜陽」から命名

斜陽館と名付けられたのは太宰治の死後の事で、旅館経営者が買収し太宰治記念館を併設した旅館とした後に、太宰治の小説・斜陽から名前を取り「斜陽館」と名づけました。当時は太宰治ファンに大人気の旅館として賑わっていました。

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太宰治記念館「斜陽館」の特徴と魅力

かつては旅館だった斜陽館ですが、今では歴史的に重要な建物として保護されています。今でも多くの観光客で賑わっている斜陽館の特徴と魅力を紹介していきます。明治時代から今でも残っている貴重な調度品の数々は必見です。

国の重要文化財に登録された貴重な建物

旅館として使われていた斜陽館でしたが、旅館の経営が悪化として経営者が斜陽館を手放す事になりました。1996年に金木町が斜陽館を旅館経営者から買取り、現在の様な記念館となりました。斜陽館は太宰治記念館としても、明治時代の建造物としても価値がある事から、2004年には国の重要文化財に指定されています。

昔は旅館でカフェだった

太宰治の死後、旅館経営者が買取り旅館として使用されていきました。この時から旅館以外にも太宰治文学記念館としても使用されており、旅館の宿泊者以外でも入る事ができました。さらに旅館に加えてカフェ経営もされていたそうです。

今でも斜陽館の中には「文庫カフェ」と呼ばれるカフェがあります。カフェといってもコーヒーを注文できるわけではなく、カフェの様な雰囲気の中で読書やビデオ視聴を楽しむ場所となっています。斜陽館に訪れた際には文化カフェで本を読み、太宰治の気分を体験してみるのはいかがでしょうか?

絨毯やテーブル、椅子など豪華な調度品の数々

太宰治の実家は、屈指の富裕層で富豪と呼ばれていました。斜陽館自体が大豪邸と呼ばれるものですが、内装を彩る豪華な調度品の数々も斜陽館では楽しむ事ができます。

絨毯やテーブル、椅子などの豪華な調度品を見ると、太宰治の父・津島源右衛門が成功していたのかが分かります。壁を張り替えしたり、当時を変わっている場所もありますが、調度品の多くは当時のままです。

太宰治は父が建てた豪邸を好んではいなかったそうで、自身の作品の中で「風情も何もない。ただ大きいのである」と記していました。

約600点を超える貴重な資料を保存

太宰治記念館として改装された斜陽館には、過去の貴重な資料が数多く保存されています。その数は約600点もあり、その中には太宰治が着用していたマントや執筆した原稿、個人的な手紙なども残されています。資料の数が膨大な為、1回では見きれず何度も足を運ぶ人もいる程です。

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太宰治記念館「斜陽館」の見どころ

太宰治記念館「斜陽館」の特徴や魅力をまとめてきました。ここからは斜陽館の見所を紹介していきます。斜陽館には膨大な数の資料や展示物がありますが、その中でも特に見ておきたいものを厳選しました。

見どころ①63畳の大広間

斜陽館には驚く程多くの部屋があります。どの部屋にも豪華な調度品の数々が置かれており、明治の富豪の財の一端を感じる事ができます。

その中でも、特に見ておきたい部屋が仏間を含む大広間です。4つの座敷の襖を外すと大広間に姿を変え、その広さは63畳にもなります。この大広間で太宰治の父・津島源右衛門は頻繁に宴会を開いていたと言われています。

見どころ②「走ラヌ名馬」の直筆原稿

斜陽館には太宰治に関する貴重な資料の多くが展示されていますが、その中でも最も貴重と言われているのが「走ラヌ名馬」の直筆原稿です。これは斜陽館の文庫蔵展示物に保管されています。斜陽館に訪れた時には是非見ておきましょう。ここには他にも約300点の資料が展示されています。

見どころ③巨大な仏壇

斜陽館の中には豪華な調度品が数多くありますが、最も豪華と言われているのが仏壇です。高さ189cm、幅115cmの巨大な仏壇で、この仏壇は現在価格で2500万円相当とされています。入場料金を払っても十分見る価値があります。

見どころ④金の襖

斜陽館の2階には金の襖が使われている部屋があります。この金襖の間は太宰治の小説「津軽」に登場する場所で、実際に自分の目で見れるとあって太宰治ファンには堪らない観光スポットです。

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太宰治記念館「斜陽館」のおすすめお土産

太宰治記念館「斜陽館」の前にある「金木観光物産館マディニー」でお土産も購入する事ができます。豊富な種類のお土産が準備されていますが、その中でも特におすすめしたいお土産品を紹介します。

太宰治のクリアファイル

人気のお土産の1つが「クリアファイル」です。幾つかの種類のクリアフィルを購入する事ができますが、その中でも太宰治の作品の中でも名作中の名作で、映画化もされている「人間失格」のクリアファイルが人気です。

食べる文庫本、小説「津軽」のクッキー

おすすめしたいお土産の2つめは小説「津軽」のクッキーです。このクッキーは太宰治の「津軽」の初版盆をイメージしたデザインになっており、食べる文庫本とも呼ばれています。見た目だけでなく味の評価も高く、平成21年青森県ふるさと食品コンクールでは農林水産部長賞を受賞しています。

小説の形をしたお酒

おすすめしたお土産の3つめは「小説の形をしたお酒」です。「走れメロス」や「津軽」の小説がお酒になっています。飲んでしまうのがもったいない程に、作りこまれており、お酒としても部屋のインテリアの1つとしても使えます。

生まれて墨ませんべい

おすすめしたい4つめのお土産は「生まれて墨ませんべい」です。これも太宰治の作品にかけて作られています。これはイカ墨入の煎餅で、今では青森名物の1つとしても数えられています。

わかおいこんぶ

おすすめしたいお土産の5つめは「わかおいこんぶ」です。太宰治はわかおいこんぶと使った若生おにぎりが大好物でした。お店だ若生おにぎりを頂く事もできますが、わかおいこんぶを買ってけば自宅で太宰治の好んだ味を体験する事ができます。

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斜陽館周辺のおすすめ観光スポット

明治時代に建てられた太宰治記念館「斜陽館」の見所やお土産を紹介してきました。斜陽館は太宰治の生きた時代を感じさせる重要な建造物として大人気の観光スポットです。ここからは斜陽館の周辺にあるおすすめの観光スポットも紹介していきます。

太宰治疎開の家

斜陽館の近くには「太宰治疎開の家」という観光スポットがあります。ここは太宰治が「パンドラの匣」や「冬の花火」などの作品を生み出した場所として知られており、時代を感じさせる貴重な資料が展示されています。入場料金は大人料金:500円、子供料金:250円です。

太宰の銅像がある「芦野公園」

斜陽館の周辺には太宰治の銅像が置かれている「芦野公園」があります。芦野公園は太宰治が子供時代による遊んでいた場所として知られています。公園内にある「太宰橋」のたもとには太宰文学碑があり太宰治の生まれ変わりを意味する不死鳥が刻まれています。

とても広い公園で、太宰治にまつわるものに加えて児童動物園や桜並木があります。特に、この場所は桜の名所として知られており日本さくら100選にも選出されています。春には観光と共に花見を楽しむのはいかがでしょうか?

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日本最北の鉄道「津軽鉄道」

奥津軽のシンボルと言われている「津軽鉄道」も人気の観光スポットです。津軽鉄道が昭和5年に開業された日本最北の鉄道で、多くの鉄道ファンが訪れています。季節により運行される鉄道が異なり、冬にはストーブが着いた鉄道の中から綺麗な雪の銀世界を楽しむ事ができます。オリジナルの駅弁も人気です。

津軽三味線会館

斜陽館がある金木町は津軽三味線発祥の地としても知られています。2000年には津軽三味線を作り上げた先人達をたたえた「津軽三味線会館」が建てられました。ここでは津軽三味線の歴史を貴重な資料と見ながら知る事ができます。

会館内にある多目的ホールでは、津軽三味線の迫力ある演奏をライブで聞く事ができます。事前に予約しておけばプロから演奏を教えてもらう事が可能です。営業時間は9:00~17:00で入場料金は、大人料金が900円、高校生・大学生料金が500円、小学生・中学生料金が300円です。

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小説「津軽」の像記念館

小説「津軽」の像記念館では「津軽」の誕生から、作品の足跡などを知る事ができます。映像音声コーナーもあるので子供でも楽しむ事ができる観光スポットです。この場所は、とにかく「津軽」に焦点が当てられており、小説の1シーンが再現されていたりと随所に「津軽」を感じる事ができます。

開館時間は時期によって異なり4月~10月の開館時間は9:00~16:30で、11月~3月の開館時間は9:00~16:00となっています。料金は大人料金が200円、高校生・大学生料金が100円、小学生・中学生料金が50円です。

斜陽館の詳細情報

明治時代の建造物「斜陽館」の周辺観光スポットを紹介しました。斜陽館だけでなく、近くにも魅力的な観光スポットが多くあり、太宰治だけでなく津軽の歴史も知る事ができます。最後に、斜陽館の入館料金、交通アクセス、駐車場の有無などの詳細情報をまとめました。斜陽館に行く時には是非参考にしてください。

入館料

太宰治記念館「斜陽館」の入館料金には様々な形態があります。一般料金は500円、高校生・大学生料金は300円、小学生・中学生料金は200円です。これは個人で行く場合の料金で、団体で行く場合は、ここから100円引きになります。

さらに先ほど紹介した「津軽三味線会館」の入館料金と合わせたパックもあります。「斜陽館」と「津軽三味線会館」の共通券の料金は一般料金が900円、高校生・大学生料金は500円、小学生・中学生料金は300円です。共通券を購入した方がかなりお得になります。

アクセスは?

太宰治記念館「斜陽館」へのアクセス方法は幾つかあります。鉄道を利用してのアクセスは「津軽鉄道金木駅から徒歩約7分」となっています。車を利用してのアクセスは「東北自動車道を利用して浪岡ICから約40分」です。

青森市から来る時のアクセス方法は、JR青森駅から五所川原駅まで行く方法と、バスで五所川原駅まで行くアクセス方法があります。乗り換えもあるので、少し複雑なアクセスとなっています。

駐車場は?

幾つかのアクセス方法の中から車で行くというアクセス方法を選ぶ場合に、駐車場はあるのでしょうか?確認してみると車で来る人は多いそうで、駐車場は用意されています。斜陽館の駐車場は50台あり、駐車場代は無料です。駐車場は50台あるので、普段は駐車場がいっぱいになる事はないそうです。

しかし旅行シーズンになると斜陽館には多くの人が訪れ駐車場が混雑する事があります。駐車場がいっぱいになった時には、近くの銀行の駐車場に案内されるので、駐車場がいっぱいで入れないかもしれないという心配はしなくて良さそうです。

斜陽館の基本情報

【名称】 太宰治記念館「斜陽館」
【住所】 青森県五所川原市金木町朝日山412-1
【会館時間】 4月~9月の会館時間 9:00~17:30(最終入館時間17:00)
10月~3月の会館時間 9:00~7:00(最終入館時間16:30)
【入館料金】 一般:500円
高校生・大学生:300円
小学生・中学生:200円
【アクセス】 津軽鉄道金木駅下車後、徒歩7分
【駐車場】 あり(50台)
【公式HP】 http://www.city.goshogawara.lg.jp/
kyouiku/bunka/syayokan.html

太宰治の歴史を肌で感じよう!

明治時代の建造物・太宰治記念館「斜陽館」について紹介しました。斜陽館の特徴や見所、おすすめのお土産品や、営業時間、アクセス、駐車場、さらには周辺のおすすめ観光スポットまでまとめてきました。

斜陽館では明治時代の雰囲気に加えて太宰治に関する貴重な資料や展示物の数々を見る事ができます。是非、斜陽館で太宰治の過ごした時間や歴史を肌で感じてください。

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この記事のライター
かかし
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