奇跡の島「春国岱」には古代からの自然が現存!観光情報や野鳥も紹介!

北海道根室市にある春国岱は奇跡の島と呼ばれており、アカエゾマツの原生林など古代からの自然が今も残っています。野鳥観察や潮干狩り、公園内の遊歩道をトレッキングするなど楽しみ方もたくさん。春国岱の観光情報やネイチャーセンター開催の野鳥ツアーについてもご紹介します。

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目次

  1. 1奇跡の島「春国岱」とは
  2. 2「春国岱」が奇跡の島とよばれる理由
  3. 3奇跡の島「春国岱」の観光情報
  4. 4春国岱の詳細情報
  5. 5奇跡の島でバードウォッチングを楽しもう!

奇跡の島「春国岱」とは

春国岱(しゅんくにたい)は、根室市にある砂州とよばれる砂でできた島のことです。手つかずの自然がたくさん残っていることから大変珍しい島として有名です。春国岱が奇跡の島と呼ばれているその理由についてまずは見ていきましょう。

北海道にある砂でできた島

春国岱は砂でできた長さ8キロメートル、幅1.3キロメートルの砂州で、風蓮湖と根室湾を区切るようにあります。数千年かけて堆積した砂でできており、独特の自然がたくさん残っている貴重な島です。

「春国岱」が奇跡の島とよばれる理由

砂でできた島というだけでも珍しいですが、その他にも他の島にはない「奇跡の島」と呼ばれる理由がたくさんあります。

数千年をかけて堆積した砂の島

春国岱は、島でありながら日本だけでなく世界的にも珍しい砂の島です。周囲を海と湖、干潟に囲まれており、海岸草原や湿原、森林など多種多様な環境が一つの場所に集まって存在し続けています。

島の大きさは?

春国岱の島の大きさは約600ヘクタールで、北海道の東端である根室半島の付け根に位置しています。長さは8キロメートル、最大幅は1.3キロメートルあります。

手つかずの自然が残る

手つかずの自然が残っていることで有名で、春国岱と風蓮湖ではこれまでに約310種類もの野鳥が発見されたと記録されており、野鳥の聖域とも呼ばれています。山と渓谷を除いて北海道の自然の要素がほとんど詰め込まれているといっても過言ではありません。

森林・草原・湿原・干潟がそろっている?

春国岱は、周囲を海や湖、干潟に囲まれています。そのため海岸草原と湿原、および森林などの多様な環境が小さなエリアにひとまとまりになっています。春国岱を訪れるだけで北海道の自然のほとんどを体験することができます。広葉樹林、針葉樹林をはじめ、草原や湿原、湖沼や川、干潟、そして塩湿地とバラエティに富んでいます。

ラムサール条約に登録

春国岱は、豊かな自然と独特の自然環境や生態系から2005年にラムサール条約に登録されました。2010年には東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークにも参加しています。こちらでは湿地や水鳥の生息地の保全を行っています。

野鳥を見に行こう!

春国岱はアカエゾマツの原生林など自然の豊かさから野鳥が数多く集まってくる場所でもあります。春国岱で今までに記録されている野鳥の種類は約310種で、野鳥の聖域ともいわれています。春国岱を訪れる際にはぜひトレッキングしながら野鳥を見に行きましょう

野鳥の宝庫といわれる春国岱

野鳥の宝庫といわれる春国岱は、季節に応じて様々な種類の野鳥を見ることができることで有名です。観察におすすめの季節は夏で、根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターに立ち寄ってから観察に出かけると良いでしょう。ここでは春国岱で見ることができる代表的な野鳥をいくつかご紹介します。

野鳥①オジロワシ

まずはオジロワシです。オリロワシは天然記念物に指定されている鳥で春国岱は繁殖の地として有名です。精悍な顔つきが特徴です。

野鳥②タンチョウ

次に春国岱で見ることができる野鳥はタンチョウです。タンチョウは渡り鳥ではなくもともと留鳥で一年中釧路エリアに生息している鳥です。昔は夏は北海道、冬は本州で越冬していたと考えられていますが、本州の開発が進んだことで年中釧路エリアで過ごすことになったと言われています。

野鳥③オオハクチョウ

全国的に珍しいオオハクチョウの大群を見ることができるのも春国岱の魅力のひとつです。秋になるとオオハクチョウの大群が湖を埋め尽くす光景を見ることができます。ベストシーズンは11月上旬から下旬で、お天気は特に関連性は少ないです。出かける際には根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターに問い合わせると良いでしょう。

野鳥④オオワシ

冬の時期に出会うことができるのがオオワシです。越冬のために風蓮湖や春国岱を訪れます。根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターではワシワシウォッチングと題してオオワシやオジロワシを観察するツアーもあります。参加費は小学生以上100円とリーズナブルです。

野鳥⑤ユキホオジロ

ユキホオジロも冬の時期に出会える野鳥です。雪と同化したような白く小さなユキホオジロはとてもかわいらしいです。近くで見るのはなかなか至難の業なので双眼鏡やカメラの望遠レンズがあると良いでしょう。

どのくらいの野鳥が観察できる?

春国岱ではこれまで約310種類以上の野鳥が記録されています。ご紹介した以外にもクロガモや白鳥、アカゲラなど様々な野鳥が観察できます。訪れる時期にどんな鳥に出会えるのか、おすすめスポットはどこなのか気になる人は根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターを訪れましょう。

災害からの復興

珍しい砂州である春国岱は、出来上がるまでに長い年月がかかっています。その一方で2014年と2015年に何度も暴風や高潮、高波の災害に遭い、遊歩道として整備されていた「ふるさとの道」が壊滅しました。

度重なる自然の驚異

度重なる自然の驚異に遭い、2014年以降は観光客の数が減少傾向にあるといわれています。遊歩道のふるさとの道がないと生息する動物や植物の観察ができなくなってしまい、春国岱の魅力を伝えることが難しくなりました。

春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターが管理

現在は春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターが管理をしており、ふるさとの道の復旧工事も繰り返し行われています。春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターは春国岱の自然環境の保全だけでなく、春国岱の情報収集や発信、フィールド講座などを行っています。

災害からの復興支援

春国岱は世界でも有数の野鳥の楽園であることから地元住民だけでなく観光客や野鳥ファンから復興を求める声が多く寄せられています。復興支援には全国から多くの寄附金が寄せられました。春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターも寄付金の一部を使って運営を行うなどして何としてもこの貴重な春国岱を後世に伝えていこうと取り組んでいます。

奇跡の島「春国岱」の観光情報

続いて奇跡の島「春国岱」の観光情報について見ていきましょう。様々な方法でここでしか体験できない豊かな自然を感じることができます。

「ふるさとの道」を歩こう!

春国岱を満喫するなら、まずおすすめしたいのがトレッキングできるふるさとの道です。2018年3月4日に災害から復旧し開通式が行われました。ふるさとの道は春国岱の自然を傷つけることなく春国岱の自然の素晴らしさを感じることができる場所です。管理は春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターが行っています。

トレッキングにおすすめ自然観察路

ふるさとの道はトレッキングにおすすめの自然観察路です。いくつかのコースに分かれており、それぞれの随所でここでしか出会うことのできない風景や野鳥を見ることができます。トレッキングといってもそれほどハードなものではなく、春国岱を満喫しながら楽しめる遊歩道になっています。

遊歩道は5コース

遊歩道は5つのコースに分かれています。それぞれで見どころがちがうので時間があればすべてのコースをトレッキングしてまわりたいものです。

コース①ヒバリコース

ヒバリコースは春国岱の駐車場からスタートするコースでキタキツネコースと分岐する地点までは木道、その先は砂丘を歩きます。コースの北川はエゾノコウボウムギの草原が広がり、春から秋にかけての季節はヒバリを見ることができます。

遊歩道の南側は湿地帯になっており、オオシバナやアッケシソウ、ウミミドリなど塩性湿地帯でみることができる植物を見ることができます。春と秋にはシギやハクチョウ、カモやチドリなどが見られます。全長1.2キロで所要時間は約25分です。

コース②ハマナスコース

ふるさとの道の2つめのコースはハマナスコースと呼ばれており、片道1.4キロ、所要時間が徒歩で約30分です。北側の砂丘には四季折々の野草が咲き、南側の湿地では冬にユキホオジロを見られることもあります。

コース③キタキツネコース

キタキツネコースはアカエゾマツコースに続いて短い距離の遊歩道を歩くコースです。バラエティに富んだ自然環境を見ることができるのが魅力で、川や草原、湿原、立ち枯れの木々が並ぶ場所や塩性湿地などを見ることができます。途中から土の道を歩くので長靴をはくことをおすすめします。

コース④アカエゾマツコース

アカエゾマツコースは遊歩道の中で一番短い500メートルのコースです。ヒバリコースの途中から分岐しているコースで、森林の近くまで木道を歩きます。倒れたトドマツやアカエゾマツなどの針葉樹林の上にマイヅルソウなどが生えるという独特の風景を見ることもできます。オオアカゲラや高山性の野鳥のルリピタキなどが見られます。

コース⑤小鳥の小道

ネイチャーセンターに隣接している自然学習林の中を周回するコースが小鳥の小道です。大きなヤチダモやミズナラなどの広葉樹が茂っており、多種多様な野草が生えていることも特徴です。エゾシカやキタキツネなどの大型哺乳類やエゾリスやネズミ、コウモリなどに出会えることもあります。

コースを組み合わせて散策を楽しもう!

5つのコースを組み合わせて散策を楽しむことをおすすめします。ネイチャーセンターから出発してヒバリコースからキタキツネコースに入り、アカエゾマツコースまでの道のりを往復するコースが一般的です。所要時間は約2時間なので、じっくり自然や動物を観察する時間をとっても約3時間で戻ってくることができます。

体力があって歩くのが苦にならないという人は往復8.4キロの健脚コースにチャレンジしましょう。ネイチャーセンターからヒバリコースを経てハマナスコースに入り、ハマナス群落の終わりまで歩きます。所要時間は往復で3.5時間、距離は8.4キロです。

潮干狩りを楽しもう!

春国岱海岸の潮干狩りは春の風物詩とも呼ばれています。北海道内外から多くの観光客が訪れます。

4月下旬から開催

春国岱海岸の潮干狩りは毎年4月下旬から開催されます。潮の満ち引きによって毎日開催時間が変動するので、注意が必要です。開催期間は4月下旬から7月下旬です。

アサリを採ろう!

春国岱海岸は天然の潮干狩りスポットで、アサリがたくさんとれるので人気があります。また、アサリだけでなく大きなホッキガイもとれるので子どもから大人まで大興奮です。

開催時間は事前に確認しておこう!

潮干狩りの開催時間は潮の満ち引きによって毎日変わります。根室湾中部漁業協同組合に事前に確認するとよいでしょう。

参加料金は?

潮干狩りの参加料金は大人1,500円、小学生までの子どもは1,200円です。小学生以下の幼児については、料金が必要かどうかは直接問い合わせることをおすすめします。

装備を整えて出かけよう!

潮干狩りに参加する場合は装備を整えて出かけることをおすすめします。長靴やサンダル、熊手など潮干狩りの必需品を持参しましょう。

自然鑑賞ツアーに参加してみよう!

春国岱の魅力を存分に満喫するなら独自でリサーチして訪れるのも良いのですが、ぜひ自然観照ツアーに参加してみることをおすすめします。何度も春国岱を訪れているプロならではの見どころやおすすめスポットを知ることができます。観光客にもわかりやすく教えてもらえます。

「根室ネイチャーセンター」が開催

春国岱の自然観照ツアーは根室ネイチャーセンターが開催しています。バードウォッチングやネイチャーウォッチングの他クルーズツアーなども行っており、クルーズツアー以外はすべて貸切ツアーです。そのため自分たちのペースや希望に合わせてツアーを組んでもらえるのでお得です。

見どころ①古代の森アカエゾマツの原生林

根室湿原の貴重な自然の美しさに触れるなら古代の森アカエゾマツの原生林は外せません。春国岱の豊かな自然の中でも貴重なアカエゾマツの原生林は苔に覆われた場所に茂っています。アカエゾマツの原生林は北海道の中でもここ春国岱で見るものが神秘的で人気です。

見どころ②エゾシカの群

アカエゾマツの原生林に続いて春国岱で見られる貴重な光景がエゾシカの群れです。様々な動植物の楽園といわれている春国岱ですが、豊かなこの地だからこそ見られるのがエゾシカです。何頭ものエゾシカが群れで移動したり餌を探している光景は見ているだけで癒されます。

見どころ③アイヌ民族に由来する遺跡や史跡

北海道の先住民族といえばアイヌ民族。春国岱にはアイヌ民族に由来する遺構や史跡も残っています。中でもアイヌが戦で要塞として使ったといわれているチャシの跡がたくさん残っています。

見どころ④キタキツネ

北海道の動物といえば多くの人が思い浮かべるのがキタキツネかもしれません。春国岱ではネイチャーツアーに参加すればキタキツネに出会えるかもしれません。

春国岱の詳細情報

世界からも注目されている自然豊かな春国岱の詳細情報についてまとめてみました。訪れる前におさらいして春国岱での滞在をより充実したものにしてください。

アクセス詳細は?

春国岱へのアクセスはJR根室駅から根室交通「厚床」行きのバスに乗車して「東梅(とうばい)」停留所で下車し徒歩2分です。飛行機でのアクセスは根室中標津空港から「根室バスターミナル」行のバスに乗車して「東梅」停留所で下車し徒歩2分。車の場合は根室市街から約15分です

観光はマナーを守ろう!

春国岱の自然は長い年月をかけて出来上がった類まれな場所です。観光は立ち入り禁止の場所に入らない、ゴミを投げ捨てないなどマナーを守って過ごすようにしましょう。

キタキツネに注意!

春国岱の遊歩道をトレッキングしたりネイチャーツアーに参加しているとキタキツネに出会えることも。ただし、遠くから観察することに留めましょう。親子のキタキツネを刺激するようなことをしたり、エサをあげたりすることは絶対にやめましょう。

ネイチャーセンターの開館時間は?

春国岱の観光拠点になるネイチャーセンターは9時から17時まで開館しています。なお、10月から3月は16時半に閉館なので注意しましょう。休館日は毎週水曜日と祝日の翌日、そして年末年始(12月29日から1月3日まで)です。入館料は無料なので気軽に立ち寄りましょう。

環境教育プログラム対応

根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターは、春国岱の自然環境保全と環境教育プログラムに対応するために根室市が開設した施設です。野鳥や野生動植物の魅力を知りたい方にはツアーなどに参加することをおすすめします。

奇跡の島でバードウォッチングを楽しもう!

奇跡の島といわれる春国岱には珍しい野鳥や原生林などにあふれています。遊歩道をトレッキングして観光しながら大自然を感じることができます。春国岱でバードウォッチングを楽しみましょう。

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この記事のライター
nanairohatch
地元奈良が大好きな東京都民です。趣味は神社仏閣巡り、今年は車で北海道キャンプ旅行を企画中!

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