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「乳頭山」の登山コースを解説!難易度や景色は?麓の温泉も紹介! | 旅行・お出かけの情報メディア
















「乳頭山」の登山コースを解説!難易度や景色は?麓の温泉も紹介!

秋田県と岩手県の県境にある乳頭山は、春の新緑や夏の高山植物、秋のブナ林の紅葉、そして湿原の景観など見所が多くあり、3つの登山コースを巡りながら四季折々の風景を楽しむことができます。今回は、乳頭山とその麓に位置する秘湯・乳頭温泉郷の魅力を徹底解説します。

「乳頭山」の登山コースを解説!難易度や景色は?麓の温泉も紹介!のイメージ

目次

  1. 1東北地方にある乳頭山とは
  2. 2乳頭山の見所と登山コースは?
  3. 3乳頭山の麓には温泉がある?
  4. 4乳頭山へのアクセスや注意点
  5. 5乳頭山で登山をした後は麓の温泉で休もう!
    1. 目次
  1. 東北地方にある乳頭山とは
    1. 秋田と岩手の県境にある山
  2. 乳頭山の見所と登山コースは?
    1. 乳頭山の歴史
      1. 名前の由来
      2. 山頂の東側は断崖絶壁?
      3. 崩壊が進む山頂
      4. 山頂部一帯は国の天然記念物
    2. 見どころは?
      1. 見どころ①千沼ヶ原
      2. 見どころ②葛根田川源流部などの絶景を一望!
      3. 見どころ③豊富な高山植物
      4. 見どころ④田代平湿原
      5. 見どころ⑤ブナ林で紅葉狩り!
      6. 見どころ⑥空吹湿原
    3. 登山コースは?
      1. 登山コース①一本松コース
      2. 登山コース②蟹場コース
      3. 登山コース③滝之上コース
      4. 難易度はルートによって違う?
  3. 乳頭山の麓には温泉がある?
    1. 乳頭温泉郷でゆっくり過ごそう!
    2. 温泉①黒湯温泉
      1. 乳頭温泉郷最上流の秘湯
      2. 源泉は?
      3. 営業時間は?
      4. 料金は?
      5. 宿泊はできる?
    3. 温泉②妙乃湯
      1. 2種類の温泉を楽しめる!
      2. 湯舟は7つもある!
      3. 泉質は?
      4. 宿泊はできる?
      5. 料金は?
    4. 温泉⓷鶴の湯温泉
      1. 乳頭温泉郷で最も古い温泉宿!
      2. 名前の由来
      3. 本陣とは?
      4. 泉質は?
      5. 料金は?
      6. 宿泊はできる?
  4. 乳頭山へのアクセスや注意点
    1. アクセス詳細は?
      1. 駐車場はある?
    2. 装備はしっかりしていこう!
    3. 熊に注意!
    4. 「乳頭山」の基本情報
  5. 乳頭山で登山をした後は麓の温泉で休もう!
    1. 岩手&秋田の登山に関するおすすめ記事!
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東北地方にある乳頭山とは

乳頭山

出典:https://www.flickr.com/photos/luckyroger/14300106080/sizes/l/

東北地方にある乳頭山は、岩手県側では「烏帽子岳」と呼ばれ、「乳頭山」という呼び名は秋田県側で使われています。この乳頭山は八幡平と秋田駒ケ岳の中ほどに位置し、アスピトロイデ型の休火山で、尾瀬にも匹敵するといわれる千沼ヶ原湿原があり、小白森山、大白森山へと続く縦走路は山好きには堪らない登山道として知られています。

また、乳頭山の麓には古くから多くの温泉が湧き、黒湯、孫六、蟹場、妙乃湯、鶴の湯などの素朴ないで湯は、特に紅葉の季節には登山を兼ねて多くの観光客が訪れます。

秋田と岩手の県境にある山

乳頭山は、秋田県仙北市と岩手県岩手郡雫石町にまたがる山で、十和田八幡平国立公園の中にあります。そして、秋田駒ケ岳とともに古くから知られた山で、麓には黒湯などの秘湯で名高い乳頭温泉郷があります。

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乳頭山の見所と登山コースは?

乳頭山

出典:https://www.flickr.com/photos/124679441@N06/46563856884/sizes/l/

乳頭山の山頂からは岩手山や林野庁の森林生態系保護地域に指定されている葛根田川源流部などを一望でき秋には鮮やかな紅葉を見ることができるほか、乳頭山の東隣にある笊森山と三角山の鞍部には尾瀬にも匹敵するほどの高層湿原と言われている千沼ヶ原が広がります。

そして、乳頭山山頂付近の草原には高山植物の群落が広がり、頂上からしばらく歩いたところにある田代平湿原には、豊富な湿地植物を見ることができます。また、黒湯など乳頭温泉郷からは難易度の異なる3つの登山コースがあり、秋田駒ケ岳との縦走を楽しむこともできます。

乳頭山の歴史

乳頭山は、1723年の田沢湖村山守役の文書や絵図では「にうつぶり嶽」や「によつぶり」と記されており、公式文書では「乳首嶽」と記載されています。そして、「によつぶり」には2つあり、先達によつぶりが乳頭山で、引分によつぶりが畚岳とされており、乳首が2つペアになった形になっていました。

乳首が乳頭という表現になるのは明治になってからのことで、にうつぶりを乳首として認識するほかに、さらに古い記録には「におつぶり」と記され、稲作に関係があるニオ(穂積)からの銘々とも考えられ、近くに稲作を連想させる田代平湿原があることから、稲作の神山のニオの頭を連想した可能性もあります。

名前の由来

乳頭山は、秋田県側からみると乳房を伏せたような形に見えることから「乳頭山」と名付けられ、一方で、岩手県側からは奈良時代から江戸時代まで広く使われていた男子の袋状のかぶり物である烏帽子のように見えるため「烏帽子岳」や「烏帽子山」と呼ばれています。

なお、国土地理院の地図には「烏帽子岳(乳頭山)」と表記されていますが、登山関連の書籍では「乳頭山」または「乳頭山(烏帽子岳)」と記載されているものが多くあります。

山頂の東側は断崖絶壁?

乳頭山は、秋田県側から見るとゆったりとした印象を持ちますが、岩手県側から見ると烏帽子の側面のように山頂の東側が断崖絶壁となっていることから、見る方向によってその山容が著しく異なります。

崩壊が進む山頂

乳頭山の山頂部ではほぼ垂直な柱状節理と、それと直交する板状節理が形成されており、過去の地震などの影響によって崩壊が進んでいます。その結果、以前あった山頂の三角点も行方不明となっており、現在の地形図では三角点が抹消されています。

山頂部一帯は国の天然記念物

乳頭山や秋田駒ケ岳一帯は、春の青葉の頃から数百種類の高山植物が咲き誇り、秋田駒ケ岳頂上一帯は国の天然記念物に指定されており、特に大焼砂一帯のコマクサの群落は日本一との呼び名も高く多くの登山客が訪れます。

見どころは?

乳頭山の見どころは、岩手山や林野庁の森林生態系保護地域に指定されている葛根田川源流部などを一望できる山頂からの景色や、山腹に広がる空吹湿原やブナ林の鮮やかな紅葉、乳頭山の東隣にある笊森山と三角山の鞍部に広がる尾瀬にも匹敵するほどの高層湿原と言われている千沼ヶ原。

そして、乳頭山山頂付近の草原には高山植物の群落が広がり、頂上からしばらく歩いたところにある田代平湿原には、豊富な湿地植物を見ることができます。

見どころ①千沼ヶ原

乳頭山の千沼ヶ原は、八幡平国立公園の中で最大の湿原として知られ、その名の通り大小無数の池塘があり、その周辺はアオモリトドマツ林に囲まれ、湿原特有の色鮮やかな高山植物を見ることができます。そして、そのスケールの大きさや原始性が保たれている点など、尾瀬に匹敵するとも言われています。

見どころ②葛根田川源流部などの絶景を一望!

乳頭山山頂から一望できる葛根田川源流部は、原生的なブナ林やアオモリトドマツがほとんど手つかずの状態で広く分布し、また大小さまざまな湿原が見られるほか、季節ごとに豊かな植物に彩り包まれ、源流部には天然イワナが生息しています。

見どころ③豊富な高山植物

乳頭山には高山植物が広がり、山頂の岸壁地帯にはイワウメ、ガンコウラン、コケモモ、ミヤマキンバイ、マルバシモツケなど、絶壁のあたりにはリシリシノブを見ることができます。また、山頂付近の草原にはタテヤマウツボグサ、タカラカウ、ミヤマヤウキが密生しています。

そして、山頂を少し下った辺りには、ホソバイワベンケイ、ミヤマリンドウ、タテヤマウツボグサ、ミヤマキンバイ、ノイチゴ、ミツバオウレンが見られ、それより下には、ハイマツとミヤマキンバイの群落があるなど、沢山の高山植物を楽しむことができます。

見どころ④田代平湿原

乳頭山山頂を下ってしばらく歩くと田代平湿原に着きますが、ここには大小の池塘があり、ワタスゲ、ヒメシャクナゲ、ヌマガヤ、レンゲツツジ、キンコウカ、ニッコウキスゲなど約15種の湿原植物を見ることができます。

見どころ⑤ブナ林で紅葉狩り!

乳頭山の麓にはブナ林が広がり、特に、黒湯温泉駐車場から休暇村田沢湖高原までの山道はブナの木のトンネルが続きます。そして、春の新緑、夏の深緑はもちろんですが、秋の紅葉の時期は辺り一帯が赤や黄色に彩られ、紅葉狩りに最適のコースとなっています。

一方で、熊の目撃情報もあることから、ブナ林を散策する際には、鈴などの熊除けグッズを持参して、熊に遭遇しないように準備をしておくことをおすすめします。

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見どころ⑥空吹湿原

乳頭山の空吹湿原は、麓のブナ林の窪地状の平らな部分にできた湿原で、春の雪解け(5月初旬~中旬)の後には、ミズバショウやエゾリュウキンカが咲き誇り、10月中旬頃の「草もみじ」まで散策することができます。

登山コースは?

乳頭山の主な登山コースは3つあり、黒湯温泉から一本松沢沿いに上るルートが最短で山頂へ上ることができ利用者が一番多いコースとなっています。ほかに、麓の大釜温泉から田代平を経由する蟹場コース、岩手県側の滝ノ上温泉からのコースがあります。

また、秋田駒ケ岳方面からの縦走コースもあり、その難易度も異なります。そして、秋の紅葉の季節には赤や黄色の色鮮やかな景色が広がりますが、各登山コースでは熊の目撃情報もありますので、鈴などの熊除けグッズは必須の装備と言えます。

登山コース①一本松コース

乳頭山の登山コースとして最初に紹介するのは「一本松コース」です。このコースは総コースタイム3時間40分(標高差±783m)で、麓の大釜温泉→乳頭山→田代平山荘→田代台分岐→大釜温泉を巡り、体力度3、難易度3のコースとなっています。

ほかに、総コースタイム4時間15分(標高差±715m)で体力度1、難易度1の駐車場→小ピーク→田代平→分岐→乳頭山→分岐→一本松温泉→駐車場のコースもありますが、一本松温泉では熊の目撃情報がありますので、鈴などの熊除けグッズを装備することをおすすめします。

登山コース②蟹場コース

乳頭山の登山コースとして2番目に紹介するのは「蟹場コース」です。このコースは総コースタイム4時間15分(標高差±767m)で、大釜温泉→蟹場分岐→田代台分岐→田代平山荘→乳頭山→田代台山荘→田代台分岐→大釜温泉を巡り、体力度3、難易度3のコースとなっています。

登山コース③滝之上コース

乳頭山の登山コースとして3番目に紹介するのは「滝之上コース」です。このコースは総コースタイム5時間10分(標高差±964m)で、烏帽子岳登山口→白沼→乳頭山→白沼→烏帽子岳登山口を巡り、体力度3、難易度3のコースとなっており、秋には紅葉の眺めが素晴らしく白池周辺はパッチワークのような景色が広がります。

難易度はルートによって違う?

乳頭山は、登山の難易度としては「入門」「初級」「中級」「上級」「プロ級」のランクの中で「初級」にランキングされており初心者でも楽しみながら登山することができますが、乳頭山の登山コースによっては難易度が高めのコースもあります。

特に、沢や崖、場所により雪渓などを通過する場所があるほか、道がわかりずらいところがあったり、もし転んだ場合には、転落や滑落事故につながる場所があり、登山経験や地図読み能力があることが望ましいとされています。

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乳頭山の麓には温泉がある?

十和田・八幡平国立公園の乳頭山麓にある乳頭温泉郷には7つの温泉が点在し、それぞれが独自に源泉を持ち、その泉質も多種多様で、合計すると十種類以上の源泉がありますので、ブナの豊かな原生林が広がり澄んだ空気の中で良質の温泉を堪能することができます。

乳頭温泉郷でゆっくり過ごそう!

乳頭山の麓にある乳頭温泉郷には、温泉に併設された宿泊施設も充実しており、この土地で採れた山菜やキノコなど自然の恵みも豊富で、じっくりと良質な温泉に浸かったら、静かな大自然の中でゆったりと過ごしながら、秋田の地酒とともに滋味深い料理を堪能するのがおすすめです。

温泉①黒湯温泉

乳頭温泉郷の黒湯温泉は、温泉郷の中で最も奥に位置し、かやぶき屋根の湯治棟が何棟も並びます。そして、新緑の頃には、雪深い地方ならではの輝くような緑に囲まれ、良質な泉質とともに山々に囲まれた豊かな大自然の中でゆったりと過ごすことができます。

乳頭温泉郷最上流の秘湯

黒湯温泉は、先達川の最上流にある秘湯として知られ、その発見は延宝2年(1674年)頃と言われています。そして、敷地内には源泉が湧き出る河原があり、その湯量の豊富なことでは乳頭温泉随一の温泉で、古くからの湯治場の雰囲気を今に残しています。

源泉は?

黒湯温泉の源泉は、上の湯と下の湯の2か所あり、温泉施設は、混浴、男湯、女湯に分かれ、それぞれ内湯と露天風呂があります。また、混浴と女湯にはそれぞれ打たせ湯があり、旅館内にも男湯と女湯の内湯がそれぞれ用意されています。

黒湯の泉質は、単純硫黄温泉で、適応症は、高血圧症・動脈硬化症・末梢循環障害・リウマチ・糖尿病・創傷・しもやけ・不妊症などです。

営業時間は?

日帰り入浴は、受付時間が9:00~16:00で、4月上旬から11月上旬まで利用することができますが、11月中旬から4月上旬までの冬季期間は雪のため休業となります。他に、食堂があり営業時間は11:30~13:30(ラストオーダー13:15)、売店・喫茶が7:00~20:00までの営業時間となっています。

料金は?

黒湯温泉の日帰り入浴料は、中学生以上が600円、小学生が300円、そして、障がい者手帳のある方は、中学生以上が540円、小学生が270円となっており、日帰り入浴後は、食堂で食事をしたり、売店・喫茶を利用してソフトドリンクで水分を補給することもできます。

宿泊はできる?

黒湯温泉には、「旅館部」と「自炊部」「離れ(別荘)」の宿泊施設があります。そして「旅館部」では山菜・イワナの塩焼きなどのお膳が付いた宿泊プランがあり、1泊2食付きで11,500円(税別)から利用できます。また「自炊部」には炊事用具・ガスコンロ・冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機があり1泊3,500円(税別)から利用できます。

なお、旅館部より山道100mほどの高台にかやぶき屋根の離れがあり、これは昭和39年に高松宮様が貼るスキーで滞在されたときに建てられた施設で、1棟1泊(1~6名宿泊可)36,000円(税別)で利用することができます。

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温泉②妙乃湯

妙乃湯は、渓流沿いの豊かな自然に囲まれた中で、古さと新しさを感じることができる和モダンな空間でゆったりと過ごしながら、良質の温泉を堪能し、そして、秋田の地酒とともに郷土料理をじっくりと味わうことができます。

2種類の温泉を楽しめる!

妙乃湯には、金の湯と銀の湯という2つの天然自噴自家源泉があり、金の湯は鉄分と美肌成分のメタケイ酸によってお湯の色が黄金色をしており、無色透明の銀の湯は古い角質や汚れを落としてくれます。そして、その異なった泉質の2つの温泉を、源泉かけ流しで楽しむことができます。

湯舟は7つもある!

妙乃湯には、2種類の泉質の温泉を利用して、「金の湯 岩風呂」「金の湯 妙見の湯」「銀の湯 混浴風呂」「銀の湯 喫茶去」「金の湯 寝湯」「銀の湯 妙乃湯」など、7つの湯舟があり、それぞれにその違った泉質と共に異なる趣を堪能することができます。

泉質は?

「金の湯」の泉質は、マグネシウム・カルシウム硫酸塩泉で、健康増進と共に、デトックス作用が期待できる酸性の温泉としてお肌修復や鉄分豊富による疲労回復、二酸化炭素含有で血行促進によるむくみ対策、そして、美肌成分のメタケイ酸豊富でお肌しっとり&リフトアップ効果が期待できます。

「銀の湯」の泉質は、単純泉ですがナトリウム炭酸水素泉系ですので、健康増進と共に、クレンジング作用が高く、古い角質や汚れを落としてくれるお肌がすべすべになる泉質です。

宿泊はできる?

妙乃湯には、「桜館」「椿館」「紅葉館」というそれぞれ趣の異なる和室の客室が用意されていますので、ゆったりと大自然の中で過ごしながら、源泉かけ流しの良質な温泉でまったりほっこりした後は、秋田の地酒と共に郷土料理を味わうことができます。

料金は?

妙乃湯の日帰り入浴が利用できる時間は、10:00~15:00(火曜日休業)で、入浴料は大人800円、子供400円となっています。また、入浴後は休憩所として草庵・ダイニング都忘れを利用することができます。ほかに、昼食営業(11:30~14:00)があります。

また、宿泊する場合は、1泊2食付きで12,100円からのプランがあり、チェックインは15:00、チェックアウトは10:00となっています。

温泉⓷鶴の湯温泉

鶴の湯温泉は乳頭山の麓にある乳頭温泉郷の中の一軒で、この温泉郷の中に合って最も古くからある温泉宿と言われ、現在では、日本秘湯を守る会の会員宿として、温泉のよさを守り、自然環境の保持や保全に取り組んでいます。

乳頭温泉郷で最も古い温泉宿!

鶴の湯温泉は乳頭温泉郷の中で最も古くからある温泉宿で、古くは寛永15年(1661年)に二代目秋田藩主 佐竹義隆公が、寛文1年(1661年)には亀田藩主が湯治に訪れたと言われており、一般客相手の湯宿としての記録は元禄時代(1688年~1704年)から残っています。

名前の由来

鶴の湯の名前の由来は、地元の漁師であった勘助が猟の際に傷ついた鶴が傷を癒すのを見つけ、そのことがそのまま鶴の湯の名に残ったと伝えられ、以後、江戸時代辺りからは湯治場として近郷の人々に親しまれてきました。

本陣とは?

本陣はかやぶき屋根の建物で、二代目藩主 佐竹義隆公が湯治に訪れた際に、警護の者が詰めた場所として、今では鶴の湯を代表する建物となっています。このかやぶきは数十年ごとに葺き替えという作業を行い、生保内下高野地区からススキを刈り、一冬越してから職人が昔ながらのやり方で作業し、保全に努めています。

泉質は?

鶴の湯の半径50㎜以内には泉質の異なる4つの源泉が湧いており、それぞれ、白湯、黒湯、中の湯、滝の湯という源泉名が付き、同じ敷地から効能や泉質が異なる4つの温泉が湧く珍しい温泉場として知られています。そして、白湯の泉質は含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉で「美人の湯」と呼ばれています。

黒湯の泉質は、ナトリウム塩化物・炭酸水素泉で「子宝の湯」、中の湯の泉質は、含重曹・食塩硫化水素泉で「眼っこの湯」、滝の湯の泉質は、含硫黄ナトリウム塩化物・炭酸水素泉で「打たせ湯」と呼ばれています。

料金は?

鶴の湯温泉は日帰り入浴を利用することができ、料金は大人600円、小人300円で、タオルを200円で販売しています。また休憩は二号館の玄関か、有料となりますが本陣6,7番を利用できます。なお、毎週月曜日は露天風呂政争のため、日帰り入浴は内湯のみとなります。

宿泊はできる?

鶴の湯温泉には、宿泊施設があり、ゆったりと過ごしながら温泉を楽しむことができます。そして、宿泊料金は1泊2食付きで、一号館が12,800円、二号館・三号館が9,830円、本陣1~5番が12,250円、新本陣・東本陣が14,450円~19,950円となっています。なお、冬期間は一部屋ごとに1,100円の暖房費が必要です。

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乳頭山へのアクセスや注意点

乳頭山

出典:https://www.flickr.com/photos/sikuri/3954073091/sizes/l/

乳頭山は雪解けを迎える春の新緑の季節から夏の高山植物、そして秋の紅葉の季節まで、様々な登山コースを辿って楽しむことができます。そして、乳頭山の登山を楽しもうと思ったら、アクセス情報や装備など、事前にしっかりと押さえておくことをおすすめします。

アクセス詳細は?

乳頭山へアクセスするには、バスを利用する場合と車を利用する場合があります。そして、バスを利用する場合は、秋田新幹線田沢湖駅より羽後交通バスの乳頭温泉行バス利用で約45分、乳頭温泉バス停で下車します。また、車を利用する場合は、東北自動車道盛岡ICより約60分です。

駐車場はある?

乳頭温泉郷内にはいくつか駐車場が点在しています。そして、最も奥まったところにある駐車場は黒湯前の駐車場になりますが、休暇村乳頭温泉郷には100台収容の無料駐車場がありますので、確実に駐車場を確保したい場合におすすめです。

装備はしっかりしていこう!

秋田県の山岳グレーディングによれば、乳頭山は技術的難易度がBランクとなっており、比較的初心者でも登山できるレベルではありますが、登山コースには沢や崖、場所により雪渓がある他、急な登下降や転んだ場合転落・滑落事故に繋がる場所などがあります。

また、道が分かりにくい所もあることから、ある程度の登山経験や地図読み能力があることが望ましいとされていますので、登山装備はしっかりとしていくことをおすすめします。

熊に注意!

乳頭山には、熊目撃に関する情報があり、特に一本松温泉付近やブナ林の辺りは注意が必要です。そこで、乳頭山登山の際には、熊に遭遇しないために、熊除けグッズとして鈴を身に付けたり、ラジオを持参するなどの対策が必要です。

「乳頭山」の基本情報

乳頭山は、秋田県と岩手県の間に位置し、どちらからもアクセスして、春の新緑の季節や、夏の高山植物、そして、秋の紅葉と、四季折々の季節の移ろいを感じながら、それぞれ趣の異なる3つの登山コースや、秋田駒ケ岳からの縦走コースもあり初心者から上級者まで楽しむことができます。

所在地 秋田県仙北市田沢湖
アクセス 秋田新幹線田沢湖駅よりバスで45分
東北自動車道盛岡ICより車で60分
登山コース 秋田県側:
・一本松コース(所要時間:3時間40分)
・蟹場コース(所要時間:4時間15分)
岩手県側:
・滝之上コース(5時間10分)



駐車場 有り(休暇村乳頭温泉郷100台(無料))
参考HP Wikipedia

乳頭山で登山をした後は麓の温泉で休もう!

乳頭温泉郷

出典:https://www.flickr.com/photos/pppp/12467366/sizes/l/

乳頭山に登山をして、四季折々の風景を堪能したら、麓にある乳頭温泉郷で、良質の自分の好みにあった温泉を楽しんだり、温泉宿に逗留して、登山の疲れを癒しながら、秋田の地酒と共に郷土路料理に舌鼓を打ち、ゆったりとした時間を過ごしたいものです。

そして、乳頭山を堪能したら、次は、秋田駒ケ岳との縦走を楽しんだり、鳥海山や栗駒山の登山を楽しんでみることをおすすめします。

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Yoshi

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